つれづれ製麺

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アニメ編-ケムリクサ全話視聴直後の感想

大事なものを育てては傷つけていくために明日に向かって生きてるわけじゃない。

【Megpoid GUMI】For my soul【VOCALOID-PV】 - YouTube

 

 

 

 

タイトルの通りです。アマプラでケムリクサ全話見ました。

けものフレンズ」の「一期」で大きな支持を得たirodoriことたつき監督作品として注目を集めていた今作ですが、私としては最初こそ見るつもりはそこまでなかったのですが…たつき監督が制作側から抜けた「けものフレンズ2」の評価が無残な結果となったのがきっかけなんです。1-2-9-10-11-12話だけの視聴ですけど、それでも精神的ダメージを食らいました。特に12話はしんどかった…。

だからこそ、たつき監督の作る作品がいかに視聴者を喜ばせる素晴らしい出来であったか。その事をこの目で確認したかった。それに、ニコニコ動画けもフレ2関連を漁っているとけもフレ一期の話題はたくさん出てきます。余計に気になるわけです。

というわけでケムリクサは見た。けもフレ一期はまだ全部消化しきれてないですが、(現時点で7話)めっさ面白いです。ケムリクサより穏やかめ優しい世界なんじゃないかなあと思いますので、そこは好みかもしれませんが。ケムリクサ見終わった後だとこちらも全部見たくてたまらなくなってきちゃいます。(今日はもう時間がないのでやめておきますが)

たつき監督の作品はケムリクサのような厳しい世界で生き抜くお話であっても優しい気持ちになれるんです。10、11話では胸が苦しくなりますが、12話のリンの笑顔でうるっときた後に、心がとても澄み渡り春の陽気の元に寝そべる時によく似た穏やかな気持ちになれました。けものフレンズから優しい世界は受け継がれていたのだと思うと、合掌せずにはられません。

ケムリクサでは姉妹の結束の強さがしっかりと描かれています。リンとリツ、リナ4人衆はもちろん、離れていた三姉妹との繋がりも視聴者に伝わるように配慮がなされていますね。

 

いやあ、本当、見て良かったですよ。「けものフレンズ2」だけ見てたら心が荒れていく一方でしたからね。あんまり比較したくないですけど、2は伏線蒔いて放置であるのに対しケムリクサは伏線回収も見事でした。ただ、蒔いた伏線も回収も多すぎるので二週目必至ですね。

特に印象的だったのはワカバがりりに「好きなことして生きて」と告げるシーン。これが12話で回収されますが(結構前から撒いてはいたけれど)、この作品のテーマが少し見えて来る気がしました…もっと深い部分にあるんじゃないかとか思っちゃうので断言はしませんが。どんなに絶望的で残酷な世界でも好きな事を掴むって幸せなことなのかなあと。リツやリナ達、三姉妹が好きな事をできて満足そうにしているのもそうなのかなあとか…。テーマが複雑なのも良いですけど、視聴者が見ていてスッと直感的に感じ取れるのもまた素敵。心に真っ直ぐ撃ち込まれる。

 

考察とかは苦手なので他の人にお任せしますけど、りりの存在がまた話の奥行きと複雑、味の濃厚さを増す力をもたらしていますね。でも、確かに言えることはりんの恋心は記憶を振り返るよりずっと前から自覚し、育んできたものです。最後の笑顔もりりから作られたこと前提でありながらも彼女自身のものなんじゃないかなあって。

 

そんなわけで、けもフレ1期も全話見終わったらまた投稿するかもしれません。2期は…もう見たくないかな…

 

以上です。