つれづれ製麺

好きな事を書いていきます。アニメの感想、小説、ゲーム(ソシャゲ除く)、ボカロなど。

近況とお気持ち表明&読んだ本についてかるく感想 【2022年まとめ】

※2022年年末あたりに放置していた記事を、ほぼそのままに投稿しています。(2023.7)

 

お久しぶりです。前回から期間がかなり空いてしまいましたね……。

なんと言いますか、2022年は特に体調に振り回されておりまして。

家族がコロナにかかり、自分も後遺症なのか長きに渡って逆食に苦しまされておりました…。更に連鎖的に不正出血する始末。

ですが最も大きなイベントは、やはり親知らず抜歯でしたね。一泊二日入院で抜いてきました。

市立病院というだけあって、ちゃんとしてた。主治医の方も定期的に様子見に来てくれますし、食事も柔らかいものを用意、点滴もありがたい。なので日帰りでドライソケットなどのリスクを高めるよりはよっぽど良いと思います。とてもおすすめ。(もちろん、親知らずの状態によっては避けられない場合もままあるでしょうが…)

手術は、鎮静剤打ってもらったらいつの間にか終わってましたw記憶も全くございません。何が起きたんだ…と困惑するほどには。

更に、胃の不調が続いておりまして、胃カメラも受けてきました。鼻に通ったので口からは回避できましたw 多少違和感や痛みがありましたが、まあなんとかなりました。喉通るあたりが少し痛かったくらいかな。

 

2022年の一月あたりは、ソシャゲに屈してしまった時期でもありました。

ガチャで狙ったキャラが出ると、ドーパミンがどばどば出てきます。その興奮が忘れられず、人は繰り返してしまいます。

精神的な依存ともいいます、逃れるのは深くのめり込むほど難しいでしょう。

ドーパミン=達成感だと考えると、何か努力をして叶えたいことがあるのに成し遂げられないだとか、目標のない、漫然とした日々を送っているだとか。そんな人間が沼にハマってしまうのかなと少し考えてしまいます。

代替として私が考えたのは、同じゲームでも据え置きならばどうかということです。

今人気のポケモンSV。おおよそ1/4096で出会えるという色違い、いわば超激レアな存在。

それを狙ってみるのはいかがでしょうか。最大まで引き上げても1/512。程よい難易度と達成感を味わえます。

その色違いを見せびらかす場(対戦)もありますし、育成していくうちに愛着が湧きます。並べて楽しむ盆栽プレイ可能。

時間は食われますが、ソシャゲよりかは良心的だと思います。

もっとも、より実用的で夢中になれるものを見つけられたなら、それ以上のことはありませんが。

 

 

 

以上、与太話でした。

 

 

 

昨年に比べると読書量は少ない。小説家になろうなどのweb小説を読む機会が増えてきました。完読したもののみを載せています。実際には、読み止しがそれなりにあるため読んだ数は記載した分よりも多めかと。

 

01.転生大聖女の異世界のんびり紀行 1

☆あらすじ

睡眠時間ほぼゼロのブラック企業に勤める花巻比留音は、心の純粋さから、女神に加護をもらって異世界に転生した。
加護のおかげで魔力は妙に多いし、聖魔法がやたらと万能。
ふかふかの布団で思い切り寝たいだけの比留音は、聖魔法を駆使して仕事をサボろうとするが……周囲の評価は上がっていく一方。
これでは前世と同じで働き詰めになってしまう。
どうやら噂だと大聖女になれば自分の教会がもらえて、自由に生活できるらしい。
「大聖女になって布団で一日中ごろごろしよう」
彼女はのんびりライフのために頑張って大聖女になるが……
あれ、結構忙しい? あとすごい崇拝されている気がする……こんなはずでは……。

このお話は、マイペースにスローライフを満喫していたら伝説になってしまった、
居眠り大聖女の物語――。

 

★感想

琥珀糖のように甘くて優しい世界観でストーリーが進んでいきます。

主人公が癒しを求めて昼寝ガールになったように、読者側も癒しを求めている場合心和やかになれる作品かと思います。

癒し成分200%、悪人の割合も0%です。

 

◆こんな人にオススメ

✔️優しい世界に癒されたい人

✔️異世界転生モノを極限までストレスフリーで読みたい人

✔️男キャラなしの女の子たちの絡みで癒されたい人

✔️自由気まま(だけど、愛される!)な女の子主人公を拝みたい人

 

EX1:スパイ教室 

7巻まで既読。

世界最強のスパイ×養成学校落ちこぼれ少女達で展開される騙し合いの物語。

伏線やら叙述トリックやらで読者は毎回驚かされる。けれど終始シリアスということもなく、コミカルだったり少し恋愛だったり絆だったり。

ラノベらしい楽しさもきちんと練り込んであります。

アニメ化も決まっております。超楽しみです!

 

◆こんな人にオススメ

✔️女の子達が頑張る&成長する話が読みたい人

✔️ラノベは好きだけど、ハーレム色が強いものは苦手な人

✔️伏線が張り巡らされていたり、叙述トリックなどで驚かされたい人

✔️先が読めない展開で、ハラハラドキドキさせられたい人

 

02【再読】真理の織り手シリーズ

一巻はこちら→

この作品は改めて読んでも価値観が自分に近くて好きだー!となる。

特に魔導の福音が好きです。カレンスが頑張ってる姿も良い!んですが、強い女性が好きなのでアニエスの活躍を見てるのが楽しい。こういうキャラはメインでないからこそ光るんやろなと。

レオンの、誰かの目に尽くしたいと思うことをやめられないという思いは私の価値観リストに新たに加わりましたね。勉強になりました。

 

03.秘密の花園でお茶を

☆あらすじ

隠れ家カフェ「秘密の花園」にようこそ。
花の香りと美しい青年に、悩みも孤独も疲れも、
心から癒されます。

慕っていた兄の婚約にショックを受けた高校1年の滝川英美里は、思い悩むあまり道端で気分が悪くなり、同級生の伊庭健に助けられる。兄の店だと連れてこられたのは、住宅街にひっそりある隠れ家のようなガーデンカフェ。その美しい庭に魅せられ、英美里は優しく微笑んで迎えてくれた美青年の店主咲良に、誰にも言えない悩みを打ち明ける(第1話 キョウチクトウの誘惑)。
美しい庭の花とあふれる香り、甘いお菓子で訪問客を癒す、花カフェをめぐる目にも心にもやさしい物語。

 

★感想

心理描写が厚めの、優しい雰囲気が漂う作品。

偶々身内に貸して貰ったのですが、一気に読み終わると良い余韻が味わえた。花をテーマに添えていることもあり、終始脳内イメージが鮮やかに彩られてました。

仄暗い想いを抱えながらも、わずかでも希望に向かって歩みゆく登場人物達の姿に胸打たれます。ファンタジーも現実も、人の心はおんなじなんですよね。

 

04.エリスの聖杯3

☆あらすじ

地味令嬢に迫る処刑の危機!!
十年前からの因縁、策謀、憎悪、絆。すべての果てに待つ運命とは――!

「ごめんね、スカーレット。本当に、ごめん」

希代の悪女の亡霊スカーレットと、その復讐につきあうことになった地味令嬢のコンスタンス。
奇縁で結ばれた令嬢コンビはついに、十年前の処刑の真相へと辿りつく。

あとは順に復讐相手を見つけ出していくだけ、と気炎をあげるスカーレット。
だが、王国内で暗躍を続ける組織【暁の鶏】は、コニーやランドルフを『エリスの聖杯』の邪魔者であると認識し、その排除のために動き出していた。

敵の意図を看破したコニーは、あえて冤罪を被って収監されることで、ランドルフの行動の自由を確保する。
しかし、そんな彼女に下された王命は『十年ぶりの公開処刑』だった――!

十年前のサン・マルクス広場、処刑場での邂逅から始まった二人の少女の物語。その果てに待つ運命とは!? 感動の第三弾!!

 

感想

1.2巻読んでから数ヶ月程度空いてしまったため主要キャラと印象に残ったキャラ以外思い出せなかったりもしましたが……(おい)

ホント好きな作品です。謎紐解かれてゆく中で、人物の背景やコニー達の成長が描かれていくのが良い。コニーのメンタルが段々鋼になりつつあるのが面白いのと、最後の方のスカーレットさん(ネタバレになるので言えない)が可愛いので悶えた。とりあえず小説版読み直すか、漫画版読めば人物は何とか把握できそう。

続刊も出てますんで、また機会があれば読みたいですね〜‼︎

 

05【読み止し】悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民のために尽くします 1

☆あらすじ

8歳で、乙女ゲームの極悪非道ラスボス女王プライドに転生していたと気づいた私。攻略対象者と戦うラスボスだから戦闘力は高いし、悪知恵働く優秀な頭脳に女王制の国の第一王女としての権力もあって最強。周囲を不幸にして、待ち受けるのは破滅の未来!……って、私死んだ方が良くない? こうなったら、攻略対象の悲劇を防ぎ、権威やチート能力を駆使して皆を救います! 気づけば、周囲に物凄く愛されている悪役ラスボス女王の物語。

 

★感想

93%で読む手を止めてしまった。理由としては周囲のキャラクターが主人公に向ける思いが強いのは悪くはないんですが、一度彼女を認めてからはご執心となりそれが全てになっちゃってるのがなんか気になってしまった。

とはいえ、他の作品と比較してみても心理描写がライトながらにも多めであり主人公が活躍を見せつつ、キャラに焦点を当ててしっかり描いているものが読みたいと言う人にはおすすめなんじゃあないかなと。

 

06 俺様高校生αと用務員のおじさんΩ

※BL

 

☆あらすじ

俺様高校生α(18)×用務員のおじさんΩ(40)

熊谷満夫は、元番と別れてからひとり孤独な人生を送るオメガだった。
学校用務員として働き、日々をただ静かに過ごすことだけを望んでいた熊谷の前に、ある日、アルファの転校生、成海亮が現れる。
成海は、強引な結婚から逃れるために、運命の相手を探しに日本へ戻ってきたのだと言う。
苛烈で強情で、それでいて不器用なぐらい真っ直ぐな成海の姿に、熊谷はかすかな羨望を抱くようになる。

ベータのおじさんだと勘違いされたまま、成海との距離は次第に縮まっていくが、徐々に成海は熊谷へと疑いの眼差しを向け始める。
そうして、ヒートが訪れた時に、成海に熊谷がオメガだと気付かれてしまい――

若さから真っ直ぐに想いをぶつけてくるアルファと、大人であるがゆえに高校生からの気持ちを受け容れることができないオメガの22歳差の恋のお話。

 

★感想

かなり高品質なオメガバースモノのBL小説作品。終始一貫して熊谷さん視点で、彼の優しさや弱さなどが滲み出た文体が良い。辛い過去持ちなのと、歳の差もあって葛藤したり戸惑ったりときめいたり……と心理描写が緻密です。

攻めの成海君が若さと真っ直ぐさと可愛さが入り混じって最アンド高です。可愛い攻めはいいよね……ッ!

 

07 元、落ちこぼれ公爵令嬢です。1 +web版完読

☆あらすじ

公爵令嬢のクレアは、血統により国随一の魔法の使い手になる女性。のはずだったが…、非凡な才能を目覚めさせたのは異母妹のシャーロットだった!居場所をなくしても高潔さは失わなかったクレアは新天地を目指すことに。途中、クレアはこの世界を「乙女ゲーム」とする不思議な夢を見た。その導きにしたがって大国の王子や仲間と出会い、傷ついた心は癒されていく…。しかしこの時は誰も気が付いていなかった。クレアには、自身でも知らない魔法の力が秘められていることを。落ちこぼれヒロインが奇跡を呼び起こす―!新たな居場所と仲間を見つけるセカンドライフファンタジー

 

★感想

意外とあるようで無い、「主人公が絵に描いたようなできる令嬢」だった。というのも、口調や心構えなんかが本当に淑女でそれでいて芯の強い理思想的な女性でした。

その分、主人公を貶めたシャーロットの傍若無人っぷりが目立つわけですが。web版と書籍版で展開は異なるようですが、シャーロットとの和解はないのかな? と気になるところ。

クレアが他の男性を誑かす(?)ことなくヴィーク一筋なのが良いですよね。それでいて、あざとさもなく、自分から行動する強さもあって。

個人的にはリュイとディオンが好きですね(ディオンはWEB版で活躍してます)

比較的ストレスフリーで読める作品でもあるかと思います〜。

 

08.私が聖女? いいえ、悪役令嬢です! 〜生存ルート目指したらなぜか聖女になってしまいそうな件〜 

☆あらすじ

攻略対象キャラが全員歪んだ愛を秘める異色の乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまったイリス。ゲームヒロインのトゥルーエンドは王都壊滅、バッドエンドはもれなく悪役の自分が断罪される…。ならばシナリオ改変します!自身の破滅を防ぐため未来のヤンデレ監禁王子からの求婚をかわし、悪役らしくヒロインの恋愛フラグを折っていく…はずが、なぜか周囲の好感度が上がって聖女候補になっていて!?

 

★感想

主人公イリスが破滅ルートを回避しつつもヤンデレ男達を矯正していく流れが良かったです。きちんと努力が報われて毒気の抜かれた男達(正ヒロインもね)がそれぞれの相手とハピエン迎えるのは安心ですね。思い返せば最初から王子ルートだったよなと。

とりあえず悪役令嬢はつい食指が伸びてしまいますが読むたびお腹いっぱいになるのを繰り返してる節があるな(苦笑)。

タイトルに溺愛なくても溺愛なんだよ(遠い目)

砂糖吐くみたいなセリフにキュンとできないのは現実味が持てないからなのかなと最近思ったり。

 

09 悪徳領主ルドルフの華麗なる日常

☆あらすじ

悪魔か? 天使か? それとも単なる変人か?

王国の麒麟児といわれる辺境の領主・ルドルフ
神をも恐れぬその所業に領民が流すのは
悔し涙か? それとも歓喜の涙か?
同じ話を裏と表からのぞいてみたら
やってることは同じでも感じるものは正反対

奇想天外、絢爛豪華、誰も読んだことのない
めくるめくミラクルストーリー!

 

★感想

勘違い系のギャグモノ。ルドルフは言動が完全に悪者なのだが結果的に善行となってるあべこべ具合が面白い。

個人的には終わりの方のレーツェルの話に騙されて、心底笑わせてもらった。

息抜きに読みたい人におすすめです。

 

10.災害で卵を失ったドラゴンが何故か俺を育て始めた 

☆あらすじ

山で死にかけた■■■■■は、目が覚めると少女になっていた。
ルシェラという名を与えられ、養母であるレッドドラゴン・カファルの庇護のもと、魔境・クグセ山に生きる。
だが山に戦火が迫るとき、ルシェラはカファルを守るため、失った記憶を辿って山を下り──。
1人と1匹は、本当の親子になれるのか。小さくも壮大な異種養子譚。

★感想

TSものなんですけど、男としての意識が主人公にほとんどないので苦手な描写がなくてとても良かった。恋愛色もなく、メインは主人公とカファルとの絆や記憶に関する話。

一環で展開が遅すぎてもアレなのでルシェラとカファルの絆が今後もっと深まるのを楽しみにしたいところ。

文体が読みやすく、設定も面白いので続刊に期待が持てます。

 

11.追放されるたびにスキルを手に入れた俺が、100の異世界で2周目無双!

☆あらすじ

100の異世界で100の勇者パーティから追放された傭兵エドは、追放されるたびに超強力な「追放スキル」を手に入れ、いつしか最強の存在になっていた! そんなエドは自分が追放された異世界が悲惨な結末を迎えたことを知る。かつて仲間だったエルフの少女ティアを救うため、最強になった彼は全てをやり直して100の異世界を再攻略する!! 2周目チートと超強力スキル×100をフル活用で、100の異世界を無双し直す、強くてニューゲームな異世界冒険譚!

 

★感想

パーティー追放自体はメジャーですが、それ以外の設定が新鮮でした。文体はなろう系統だなーという感じですが、読みやすい程度に留めてある感じです。ヒロイン・ティアの性格が明るく前向き、それでいて可愛らしいので好感が持てました。100の異世界を無双、ということで今後の展開がとても気になるところです。

 

12.女難戦記 男女比1対10の女性上位の軍隊で、エースパイロットの俺だけが男の話

☆あらすじ

『戦場は女のものだ。男は引っ込んでいろ――』

銀河を支配する地球外知的生命体、ヴルド人は人口に占める女性の割合が極めて高く、男性は家を守る者という常識を持っていた。
地球人のエースパイロットである北斗輝星は、傭兵としてそんな彼女らに混ざって戦場を渡り歩いていた。

類稀なる操縦技能を活かし戦場では無双の活躍を見せる輝星だったが、機体を降りればただの貧弱な地球人に過ぎない。男に飢えたヴルド人たちが、魔性の美貌を持つ彼を放置するはずもなく……

 

★感想

貞操逆転世界はほとんど読んだことがないのですが、女性の視点から読んでも普通に面白かったです。元々女攻めとか強い女の子が好きなので全然アリなんですよね。主人公君の価値観もしっかりしてて、機体操縦時のイケイケっぷりも良い感じ。体が弱いようなので、ヴルド人の女性の方々は自重した方が良いのではと思わなくもないですw。ガンダムとかエヴァとか、そういう系統に触れてこなかったのもあり自分に知識があればもうちょい楽しめたかなーと思いました。(とはいえノリで楽しめます)。

 

13.反逆のソウルイーター 1~弱者は不要といわれて剣聖(父)に追放されました~

☆あらすじ

アース・スターノベル大賞 期間中受賞作!
待望の単行本化!

すべてを失い、仲間に裏切られ
生きながら魔物のエサにされた男は
魂喰いとしてよみがえった!
「あいつら、絶対に許さなねぇ!!」
凄絶な復讐物語が今、幕を開ける!!

 

★感想

復讐モノは4冊目くらいかな? 経緯がしっかりと書かれていますが、主人公はまだ精神的に未熟な一面があるように感じられた。最強の力を手に入れた後は悪人面で功績を上げていきますが、今後彼の成長に繋がるとより良いんじゃないかなと思いましたね。

それにしてもこの手のジャンルは奴隷買ったりハーレムしたりイロイロやってるものが多い気がしますが、お約束なんすかね。

 

おまけ:乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…【アニメ・一期】

神アニメ。悪役令嬢もとい主人公カタリナの人間性が見ていて本当に気持ち良い。無自覚天然タラシなんですが、OPの歌詞を借りれば「いつだって前向き」が代名詞。難しいことを考えずに、見ているだけで元気がもらえちゃいます。

個人的にはイケメンとのフラグだけじゃなくて百合要素があるのがスバラシイ。ゲーム世界では主人公のマリアちゃんはカタリナの補正もあるでしょうがすんごく可愛い(笑)。家庭的で控えめ、癒し系属性の女の子ってNLより百合の方が映えるんじゃ……? 発見です。

 

14.Unnamed Memory I 青き月の魔女と呪われし王 (電撃の新文芸)

☆あらすじ

「俺の望みはお前を妻にして、子を産んでもらうことだ」
「受け付けられません!」
 永い時を生き、絶大な力で災厄を呼ぶ異端――魔女。強国ファルサスの王太子・オスカーは、幼い頃に受けた『子孫を残せない呪い』を解呪するため、世界最強と名高い魔女・ティナーシャのもとを訪れる。“魔女の塔”の試練を乗り越えて契約者となったオスカーだが、彼が望んだのはティナーシャを妻として迎えることで……。

★感想

ファンタジーは世界観の説明や魔法の原理などで複雑化して読みにくい、なんてこともありますがこの作品はスルスルと読めました。オスカーとティナーシャの掛け合いが作風に明るさをもたらし、ティナーシャの魔女ゆえの葛藤が深みを与えてるように思います。心理描写がしっかりしてる作品が好きなので、自分好みでしたね。謎も多く残っているので続刊に食指が伸びますねぇ。

 

15.がんばれ農強聖女~聖女の地位と婚約者を奪われた令嬢の農業革命日誌~

☆あらすじ

『その慈愛や知識で民を救い、心の拠り所になりなさい』
先代の聖女の言葉を守り、
必死に知識を磨いてきた次期聖女の令嬢・アリシア
その努力も虚しく、突然双子の妹に立場も婚約者も奪われてしまう。
手元に残ったのはぼろぼろの農学書だけ。
失意の中、遠い辺境の婚姻話に乗れば、美貌の令息ロランから領地の再建を頼まれて……!?
蜂蜜づくりに幻の薬探し、荒れた農村の立て直しで悪魔のリンゴの売り込みと、我が道を邁進!
奔走する泥まみれの少女の下には、篤農家の村長、元冒険者、隣国の凄腕商人、農民たちが集いはじめる。
一方、王国では大飢饉の徴候が出始め――。
愚直に生きる農強令嬢が、圧倒的な農業知識で国を救っていく聖女誕生ファンタジー

 

★感想

主人公アリシアが婚約破棄・聖女を降ろされるところから辺境の領地に嫁いで農業を頑張るお話。魔法とかはなく、ガチガチの農業知識で改革していく話です。真面目で不器用なところもありますが、アリシアがロランと共に懸命に行動を起こす様が見ていて応援したくなりますね。

ざまぁ展開に見せかけてざまぁではないので、すっきりしたい人は多少もやつくかもしれない。しかし向こうにも一筋縄ではいかない思いがあるようなので、致し方ないかと思いますが。(魔法がないのも大きいんだろうな)

 

16.月とライカと吸血姫

☆あらすじ

宙に焦がれた青年と吸血鬼の少女の物語。

人類史上初の宇宙飛行士は、吸血鬼の少女だった――。
いまだ有人宇宙飛行が成功していなかった時代。
共和国の最高指導者は、ロケットで人間を軌道上に送り込む計画を発令。『連合王国よりも先に、人類を宇宙へ到達させよ!』と息巻いていた。

その裏では、共和国の雪原の果て、秘密都市<ライカ44>において、ロケットの実験飛行に人間の身代わりとして吸血鬼を使う『ノスフェラトゥ計画』が進行していた。とある事件をきっかけに、宇宙飛行士候補生<落第>を押されかけていたレフ・レプス中尉。彼は、ひょんなことから実験台に選ばれた吸血鬼の少女、イリナ・ルミネスクの監視係を命じられる。

厳しい訓練。失敗続きの実験。本当に人類は宇宙にたどり着けるのか。チームがそんな空気に包まれた。
「誰よりも先に、私は宇宙を旅するの。誰も行ったことのないあの宇宙から月を見てみたいの」
イリナの確かな想い。彼らの胸にあるのは、宇宙への純粋な憧れ。

上層部のエゴや時代の波に翻弄されながらも、命を懸けて遥か宇宙を目指す彼らがそこにはいた。宇宙に焦がれた青年と吸血鬼の少女が紡ぐ、宙と青春のコスモノーツグラフィティがここに。

 

★感想

なんだこの神作品は!? 宇宙飛行士モノなのでなんか小難しい専門用語出てくるんかな……なんて構えてましたが全くそんなことはなく、すごく読みやすかったです。

青春風味を感じさせるイリナとの心の触れ合いが読んでいて心地よい。主人公の性格が良いからですね、宇宙に対する想いが熱く、人を思いやる心持っています。

イリナも可愛らしく、好感が持てるヒロインだと思います。良い意味でラノベらしさが薄めなのでとっつき易いかと、おすすめ!

 

17.超難関ダンジョンで10万年修行した結果、世界最強に ~最弱無能の下剋上~

☆あらすじ

【この世で一番の無能】カイ・ハイネマンは13歳でこのギフトを得た。しかし、ギフトの効果により、カイの身体能力は著しく低くなり、ギフト至上主義のラムールでは、蔑まれ、いじめられるようになる。カイは家から出ていくことになり、王都へ向かう途中襲われてしまい必死に逃げていると、ダンジョンに迷い込んでしまった―—。そのダンジョンでは、「神々の試煉」をクリアしないと出ることができないようになっており、時間も進まないようになっていた。カイは死ぬような思いをしながら「神々の試煉」を10万年かけてクリアする。クリアする過程で個性的な強い仲間を得たりしながら、世界最強の存在になっていた―—。かつて、無能と呼ばれた少年による爽快無双ファンタジー開幕!

★感想

いつものファンタジー無双のなろう系……の要素はありつつも、独自性があって面白かった。主人公の強さが神を超えるレベルにまで匹敵しており、そこまできてしまうと強すぎてもはや笑えてきてしまうのである。なので、神々も主人公の前では自称ゴミクズとなっており、しごかれているのだが、神々も個性的でありそれがギャグ風味であり面白い。

尋常じゃない強さの理由も神に与えられたスキルなどではなく、主人公の異常とも呼べるほどの努力によって到達している。

そして一番良かったのは主人公の性格の変化である。僕→私になり貫禄ある話し方になってゆき、さらに価値観も人間から神のものへと変化し、超然としてゆく。これがなんというか、イキりに見える人はそうなのかもしれないが、やることやってるので違和感がなく寧ろ見た目のギャップも相まって面白い性格してるなと思った。多少人は選ぶだろうが、個人的には楽しく読むことができた作品である。ちょっと毛色の違う無双系を読みたい人にオススメしたい。

 

18.剣と魔法の税金対策

☆あらすじ

勇者と魔王、税金対策のために偽装結婚!?

「我が配下となれば世界の半分をくれてやろう!」「え、マジ! わかった!」
とある“奇妙な法則”が支配する世界。勇者と魔王が手を取り合いかけたとき、現れたのは「贈与税がかかります」絶対なる税金徴収者である天使。
そう、この世界の“奇妙な法則”とは、神への“税金”であった。“世界の半分”という莫大な資産にかかる超高額の贈与税に焦った勇者は税金逃れのために魔王と偽装結婚をする! 
そんな二人を助けるのは『ゼイリシ』の少女? 
お人好し魔王と銭ゲバ女勇者の財産分与と偽装結婚からはじまる、異世界税制コメディ!

 

★感想

「税金」がテーマということもあり難しいんじゃないか?と思って忌憚する必要全くナシ。キャラの掛け合いがコミカルなので、楽しく読めます。

払わなくちゃいけない嫌なもの、というイメージがありがちな税金ですが、それだけではなく経済を回すために必要不可欠な要素であることが今作を読めば理解できるかと思います。確定申告の大切さも分かりますねw

とりあえず税について知れるので読んでみて損をすることはまずないかと思います。

 

19.迷宮食堂『魔王窟』へようこそ1 ~転生してから300年も寝ていたので、飲食店経営で魔王を目指そうと思います~

☆あらすじ

様々な街に突如として現れる謎のお食事処・迷宮食堂『魔王窟』。そこは勇者の回復役だった呪われ美少女魔族・クロエと、大賢者にして元ドラゴンの美女・リューさんの二人が、魔王になるために始めた食堂だった! ? 高級な魔物食材を惜しげもなく使った料理が安く食べられるというこの食堂にやってくるのは、不老の傭兵、魔王殺しの冒険者、伝説の暗殺者など、一癖も二癖もあるお客さんたちばかりで――

「いらっしゃいませ! 迷宮食堂『魔王窟』へようこそ! 」

実際に迷宮と繋がっている食堂『魔王窟』に、また今日も美味しい食事を求めて客が訪れる…… 最強魔族が美味しい食事を提供する、ほんわか迷宮食堂ファンタジー!!

 

★感想

異世界食堂とは似ていないとは言い切れないが経緯も設定も異なる作品。特に経緯に関しては、主人公を魔王にするためなのですが、えっ、そこから食堂開く流れになるのかと驚かされた。

(魔王としてのチート具合を食堂で発揮するのは面白くはあるものの、一切戦わなかったり迷宮での描写がほとんどないので物足りない気も)

アンバランスなようでまとまってはいますが、食堂経営をメインに据えるとリューさんの出番が少なくなりそうなんですよね。

食材も主人公がポンポン出せてしまうので、狩りに行くわけにもいかないですし、そこのところどうするのか気になりますね。

色々書いてしまいましたが、つまらなくはないし設定もこれまでにないものですから、今後の展開次第ですね。

 

20.魔法世界の受付嬢になりたいです

☆あらすじ

魔法が日常にあふれるこの世界で、幼い頃からナナリーが憧れる職業。それは魔導所の『受付のお姉さん』!
 超一流の魔法使いでないとなれないのだ、と両親に諭され魔法学校に入学するも、周りは王子をはじめ貴族の子女だらけ。「庶民の意地を見せて、一番になってやる!」と決意したものの、隣の席の公爵子息・ロックマンと毎度競い合っていた。
 卒業後――努力の末にナナリーは見事念願の『受付嬢』に! 使い魔のララと優しい先輩達と共に依頼をこなす楽しい毎日。だけどこれは嵐の前の静けさだった!? そのうえ、ロックマンとの腐れ縁は就職しても途切れず……!?
 前向き女子の、ほのぼの異世界おしごとファンタジー、ここに開幕!

 

★感想

無双しないのは勿論、主人公が結構ガサツというか負けず嫌いな性格なのが特徴的。世界観もハリポタ風味ですね。

主人公が努力で魔法を会得しているのですが肝心の就職先が受付嬢。魔法を生かし戦うシーンをどう取り込むのだろうかと気になりました。(1巻時点では普通に受付嬢)

そしてロックマンと主人公は完全にケンカップルのノリ(魔法ぶつけ合ったり殴る蹴るもある)なのでどう進展するんだ?と先が気になりました。恋愛色はあるようでなく、糖度は10%くらい。しかし最後の方で彼の本心が仄めかされるので、期待度は高めになるかと。溺愛系苦手な人には寧ろ良いのかもしれない?

 

21.転生したら平民でした~生活水準に耐えられないので貴族を目指します~ 

☆あらすじ

気付いたら平民の少年レオンとして異世界に転生していた。最初は異世界に興奮していたレオンだったが、次第に生活が現代のときより、色々と不便になっていることに気付く。どうにか生活が良くならないかと思っていたレオンは貴族になれば水洗トイレや、お風呂が魔法具によって使えることを知る。となれば貴族を目指すしかない!異世界に転生した平民の少年が現代の知識を活かして、快適な生活を目指すスローライフファンタジー開幕!

 

★感想

いせスマを彷彿とさせる無双っぷりとテンポの良さ。主人公は特に戦いませんが、魔道具を発明したり、魔法をあっという間に会得するなどかなり規格外。

恐らく女性作者であろうと思われる感性の文体が個人的には読みやすいのがもっとも良かったポイント。登場人物が全員善人系統の作品ですので、ストレスフリーかと思います。主人公が現代から持ち越しし異世界ではチートじみた扱いになる発想や素養で道を切り開いてゆく王道感が好きな人にはおすすめですね。

また、なろう版も少し読みましたが書籍ではヒロインの出番が早めになっています。

 

22.後宮まじない珈琲店 ~新入り妃、猫アタマ皇帝の謎に挑む~

☆あらすじ

辺境の少女・莉莎が拝謁したのは猫頭の青年皇帝。漆黒の飲み物で帝の心を掴んだ莉莎だが、宮廷に暗躍する邪術との対決が迫る!

辺境から特産品の「珈琲」なるものを売り込みに来た少女・莉莎(リーシャ)。即位したばかりの若き皇帝・思遠(スーユアン)は、商いに熱心だと聞き及んでいる。宮殿の品評会で皇帝のお墨付きがもらえれば、宮廷御用達となり、村おこしだって夢じゃない。さらにその皇帝、猫神を信仰するあまり、猫アタマの被り物をしているとか……。いざ皇帝への拝謁を許された莉莎は、まるで本物の黒猫と見まごうほどの被り物の精巧さに感心するばかり。だが、莉莎が奉った珈琲を試した皇帝は、呻き声を上げると人間の顔に変貌! 莉莎はその場で取り押さえられてしまった。檻から出された莉莎を待っていたのは、なんと皇帝本人!? 聞けば、皇帝は即位後、何者かの術によって猫アタマに変えられてしまっていたという。どうやら、莉莎が淹れた珈琲を飲んだときだけ人間に戻れるらしい。皇帝の秘密を知った莉莎は、秘密を漏らさぬよう、また皇帝にいつでも飲み物を捧げられるよう、後宮入りを命じられる。やがて皇帝以外の宮廷人たちも珈琲に魅せられ、莉莎の桜桃宮は「珈琲店」と呼ばれて繁盛する。が、宮廷に巣食う邪術の使い手が莉莎を狙って動き始めた。

★感想

ページ数が程よい。文体も読みやすくすらすら読めました。

主人公の性格が前向きで、共感能力も高めなので気持ちが良い。恋愛要素も薄めで口当たりの良い作品でした。時間の合間に読むならおすすめの一作ですね。

 

EX2:ヒロイン?聖女?いいえ、オールワークスメイドです! by小説家になろう

なろう版あらすじ:異世界に一人の少女が転生した。
そこは乙女ゲームの世界で、彼女はゲームのヒロインだったのだが――
「世界を救う聖女が、ヒロインが現れないんですけど! 魔王、復活するんですけど!?」
ゲームのシナリオが始まってもヒロインが現れることはなかった……なんとヒロインは乙女ゲーム未経験者だったのです。
ゲーム世界に転生したとは思いもよらないヒロイン。慌てふためく他の転生者の存在など露知らず、名を変え姿を変えてゲームの舞台王都へとやってくる。
前世からの夢『メイド』となるために。
聖女の力をメイドパワーに極振りしちゃったヒロインのシナリオブレイクな勘違いメイドライフ。
聖女は現れないが、世界を滅ぼす魔王はきちんと現れちゃって……いやホント、どうなっちゃうの!?

感想:読んでみるとあらびっくり、思ったよりもカオスだった。聖女パワーによるシナリオブレイカーは伊達じゃない。主人公はルックスがヒロインということもあり男子からモテるんですが……本人は仕事が恋人。むしろ百合っており(主に主人の令嬢ちゃんと)、その要素に驚かされた。作者の価値観もあり、男に好かれる女側に嫉妬<女の子に言いよる男に嫉妬となっているのが面白く同感できた。書籍版は分からないが、意外と主人公の出番少なめで、半ば群像劇な感じ。転生者が複数いるのもカオス化に拍車をかけてるな……基本コメディなので楽しく読めます。

 

EX3:理想の聖女? 残念、偽聖女でした! byカクヨム

想定四冊分程度

☆あらすじ(カクヨム版から引用)

ギャルゲーの『永遠の散花~Fiore caduto eterna~』はどのルートを選んでもメインヒロインが死ぬギャルゲーにあるまじきギャルゲーである。
日本に暮らす不動新人はその結末に不満を抱きながら就寝した。
すると次に目が覚めた時には何故か、ゲームに登場する嫌われ者の偽聖女エルリーゼになってしまっていた。
混乱する新人だったが、エルリーゼの行動のせいでこの先色々な人が不幸になる事を知っていた彼はこれ幸いとばかりに未来を変える為に行動を起こしていく。
その結果、内面の腐れぶりとは裏腹に完璧な聖女として周囲から慕われていく事となった。
更に元の世界と連動し、エルリーゼの行動に合わせてゲームの内容そのものが変わっていく。
一体これがどういう事なのか分からぬままに、偽聖女エルリーゼは運命を変え続ける。

見た目は聖女、だが中身は男。
憑依先がクソで憑依した魂もクソ。
クソとクソが合体事故を起こして偽聖女クソオブザイヤー!

★感想

なんだこの神作品。TS特有の嫌悪感も吹き飛ばすほどの話の構成力が巧みです。

エルリーゼが改変されて変わりゆくシナリオと、なぜ転生したのか、という謎を解き明かすパートがあり先が気になって読み進める手が止まりません。主人公がエルリーゼのガワを被りながらも中身は現実味のないクズっぽい性格である理由、魔女や聖女はなぜ産まれゆくのかという大筋な部分から細かい部分まで設定が作り込まれており徹頭徹尾説得力があり違和感を感じさせません。

基本コメディチックですが、それは主人公の性格があってこそな感じです。世界観は設定の重いギャルゲーですからね。

そして主人公も転生した世界を通して心情に変化が訪れていく様子も良き。個人的にはベルネルに攻略されて欲しいですがそこは賛否が分かれそうなので作者さんも緩めにしてる感じですね。

書籍版を紙で、全作欲しくなるくらいには名作です。

この作品を機にTSメスオチをいくつか読んじまった

 

23.残り物には福がある。

☆あらすじ

《神子》として召喚されたものの特殊能力がないため放置されていたナコは、国の英雄と言われる齢60オーバーのおじいちゃん伯爵に嫁ぐことに。ところが渋くて優しい紳士な伯爵、ジルを見た瞬間、恋に落ちてしまう。素直で明るいナコの一方で、老い先短い自分の人生を憂いながら、彼女に惹かれていく心を止められないジル。「貴女が望んでくれたのならばもう逃がしてあげません」覚悟を決めたジルと初めて夜を過ごした翌朝、なんと彼は20代の金髪イケメンに若返っていた!! 英雄の若返りで国が大騒ぎする中、若返りの特殊能力を狙ってナコが誘拐されてしまい!?

 

★感想

いやー、やっぱり男女CP(TSは別物)は濡場が苦手やな(苦笑)。まあ、それは個人の好みであるとして俯瞰してみても良作だと思いました。

主人公は中学生くらいの歳で転移させられたこともあり、年相応に描かれていて良い感じ。家庭環境や違う世界で過ごす不安感的なものも忘れずに取り入れてあるのが好感触。

そしてイケおじも紳士で良い人。段々主人公に惚れてく描写もあるから唐突感もない。純男女恋愛ものはは無理矢理感がないのが一番だよなあと改めて再認識。

 

24.追放されるたびにスキルを手に入れた俺が、100の異世界で2周目無双2  +ウェブ版三十章まで

☆あらすじ(2巻)

かつての仲間たちを救うために、100の異世界を再び攻略することとなった青年エド
彼を追いかけてきたエルフの少女ティアと共に、エドは次なる異世界へと旅立つ!!
新たに出会う勇者はモフモフの獣人&妖艶な女海賊!?
村を襲う敵の大群も大海に潜む巨大クラーケンも、2周目チートと最強スキルで薙ぎ払う!!
追放されて最強になった男が美少女エルフと共に100の異世界
無双する、新感覚「追放」ファンタジー第2弾!!

 

★感想

ウェブ版も合わせて読んだので……三章程度で一冊分と換算すると七冊分くらい読んだことになるのかな? しっかり内容を飲み込めてないところもあるためおおよその目安とはなりますが。

まず二巻の時点ではどうしても分からないことですが、ただ異世界を周回する作品ではないことは確かです。主人公の正体や世界の仕組みなどが後々明らかになり、シリアスなシーンも増えてきます。世界によってはハッピーエンドか分からない結末が待っていたりしますが、それも変わってくるんじゃないかなと思うので長い目で楽しむのが一番良いんじゃないかなというのが所感です。

面白い作品なのでコミカライズや願わくばアニメ化を期待したいですが、設定的に大変そうだなあと……。

 

25.災害で卵を失ったドラゴンが、何故か俺を拾って育てはじめた2

 

EX4:TS転生してまさかのサブヒロインに

★感想

男× TS娘が気になってる人はまず読んでみてほしい作品。下ネタ多めではあるが、ギャグ寄りの作風なので読みやすい。

とにかくヒロインのフィオが可愛い。無理矢理雌堕ちのきっかけを作らされることとなるが、そこからは彼女の乙女な一面やデレを拝むことができる。

26.ストライク・ザ・ブラッド1-2

★感想

ハーレム作品としては王道な印象。主人公に好意を向けるイケメンキャラが現れた時は素直に驚いた。が、ラノベなので基本男女やで。

一話ではメインヒロインと相思相愛に思えたが、だんだん女性キャラが増えてくるとそうでもなくなる印象。ラノベ特有の造語があるが、文体が読みやすいので問題なし。22巻で完結しており、アニメも最後までやってるのでお好きな媒体で。

 

EX5:兄妹で乙女ゲームの世界に転生したけど俺がヒロインで妹が悪役令嬢ってどういうこと?

感想:もっと読まれても良い作品だと思う。仲良し兄妹の関係性が何だか癒されるし、主人公が割とチョロインなのも可愛いよね。個人的には結ばれる兄王子とのイチャイチャがもうちょっと欲しかったな〜。あと身分差をどうするかが気になるところ。妹ちゃんも幸せになれそうで良かったよ。

 

EX6:村娘に転生したけどお前のヒロインにはならないからなっ! ~俺をヒロインにしたい勇者VSモブキャラを貫きたい俺~

感想: TSヒロインが好意に無自覚なパターン。勇者はヒロイン好きすぎて禁断症状出てて笑えました。

この作品は最後の方が印象的でした。命の終わり側の儚さは、時に美を感じさせます。

なかなか長編を完結させるのが難しいためか、なろうには未完結作品がとても多い。その中で綺麗な終わりを見せてくれた作品でもありますね。

 

27.ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~ 1 

+なろう版もエルフの国編序盤までは読みました。2、3巻分くらい?

■あらすじ

ヌルゲーの異世界じゃつまらない!
元廃ゲーマーが行く、超高難易度の異世界冒険譚!!

「ログオフ中も勝手にレベルアップとか、こんなんヌルゲーどころか放置ゲーやんけ!」
山田健一は絶望していた。熱心にプレイしていたネトゲはサービス終了。新しいゲームを始めようにも、どれもこれもヌルゲーだらけ。健一の好きな、何万時間もかけてやりこむ価値のある作品は、ほとんど生き残っていない。

「何々……終わらないゲームにあなたを招待します、だって?」

健一が偶然たどり着いたタイトルのない謎のネットゲーム。難易度設定画面で迷わず最高難易度「ヘルモード」を選ぶと、異世界農奴として転生してしまった!
農奴の少年、「アレン」へと転生した健一は、謎の多い職業「召喚士」を使いこなしながら、攻略本もネット掲示板もない異世界で、最強への道を手探りで歩み始める――

★感想

廃ゲーマーである主人公が歪みない。貴族の屋敷にいようが学園にいようが、とにかく強くなるために魔石を集めたり検証、経験値上げの連続。しかしそれでも特訓シーンが一番面白い。

また、恋愛要素もほとんど無いに等しくそこも好印象であった。

主人公は家族に対してはとても大切に思っており、目上の人間に対しては立場をわきまえるなどゲーム要素が絡まなければ良識人だろう。

気になる点を挙げるとすればバトルシーンの迫力に欠けるところか。なろう版は投稿速度が閲覧数に繋がる(なろうに限らないが)ためか地の文が少ない? そこは書籍版の方が丁寧かもしれない。

 

28.白猫令嬢にTS転生した俺は運命に逆らいたい

あらすじ

過労で死んだサラリーマン『吉田康夫』は白猫獣人の令嬢『リリア』として女体化転生していた。 獣人は『番』という運命の相手が生まれた時から決まっている。 リリアも十四歳のある日運命の相手である、執事『ライル』に出会うのだが…。本能は運命だと訴えているのに、男としての記憶が男と『番』になることを否定する。――男と番うなんて、絶対嫌だ!本能に抗う白猫令嬢と、それを偏愛する狐獣人執事の攻防戦ラブコメディ。

 

感想

ヒロインの精神が男のままくっつくタイプのTS恋愛もの。いやー、最高っす。最初はふにゃふにゃしてんなーと思ったんですけど、ライルの包容力もさることながら、何やかんやリリアが心からライルを愛すようになったのが尊い

 

29.女勇者に女体化転生したら、狼さんに溺愛されました

あらすじ

異世界に転生した元男子高校生の俺は、この世界では女勇者の『ニア』として生きている。
勇者に生まれたと言っても、五つ上に兄はいるし、勇者の家系は他にもある。
そして魔王はどこかで休眠中で世の中は平和なものだった。
そんな状況で俺が求められたのは女として婚姻し勇者の血を残すことで……
役目を嫌悪し逃げ出した俺は、冒険者ギルドのマスター狼獣人の『ブロン』と出会う。
ブロンの溺愛に俺は気づかず、すれ違いが発生してしまい……

感想

男女の溺愛は苦手なんだけどTSだとむしろバッチ来い。 TS娘が男の精神と女性の体に引っ張られる感覚で揺れるのが美味しい。

シリーズものだったらブロンの過去とか掘り下げられてたかなと思うと少し惜しいですね。

 

EX7.超弩級チート悪役令嬢の華麗なる復讐譚

サラサラっと読めるし無双してるので手軽にスッキリしたい人には需要がある作品だと感じました。やられたらやり返す×10。

何気に恋愛要素ないので、ベタベタしてるのが嫌な身としては良かったですね。

 

EX8.偽聖女と虐げられた公爵令嬢は二度目の人生は復讐に生きる

未解消の部分はいくつかあるとはいえ、自分は予々良作だったと感じております。

心理描写がしっかりしており、主人公の精神面での課題を提示して解決、成長に繋げているのが良かったです。

また、メインの男性キャラが良い性格してるので主人公が惚れるのに納得できるのが良かった。乙女ゲーチックな男キャラでないのも読みやすいポイントです。ヒロインが辛い時、行動で示してくれる男キャラこそ真の「イケメン」なんだなあと…。

 

30.スパイ教室 8

感想

今回も見事に騙されました。目が離せない展開に読む手が止まらなくなるのもこの作品の魅力です。そして少女達が場数を踏むことで確実に成長を見せているのが、とにかく熱い。

こんごやべー敵がわんさか出てきそうな予感がしていますが、どう切り抜け読者を欺いてくれるのか……楽しみが止まりませんね。

願わくばクラウスと少女達に良き未来が訪れんことを。そう思わずにはいられません。

ところで今回のトリックもアニメでやるの難しそうだw

 

 

【サモンナイトX】勝手にキャラランク付けしてみた

 

23.3.17 召喚獣のtier表を追加しました。

 

 

人は何かとランク付けしたり分類したがるもんなのよ…

はじめに断っておきますが、アップル使えば大抵は何とかなりますそれでも埋められない差はやはり地上>>空中、スロット数、協力技です

空中キャラはバフ技がグループ範囲ということもあり、有用なドラフォースや光速の風などの恩恵が受けられません。空中である旨味もそんなにないですし。

スロット数が少ないとタレントスキルの恩恵が希薄。例えば物理キャラ向けのパワーハンマー+ATアップ+自動ガード+HPアップor自動チャージといった組み合わせができない。能力アップに関してはアップルで盛り返せはするが周回して集めるほかなくなる。

キャラごとにお勧め召喚獣も記載しています。よろしければ参考にどうぞ。

1、2周目隠しダンジョン前と女神防具(※ミュリエルを一定の時間内に倒すともらえる特殊な防具。3分以内に倒せばMP無尽蔵になるクラヴィスの腕輪がチートレベル)入手後ではキャラ性能や有用な召喚獣に変動があるのでそこも記載。

Lv100時のステータスも記載されています。上から①②③、下から⑩⑨⑧もついでに。

最終装備込みの数値となると順位が変動するためそちらは()内に。

どうでも良いが某クソゲーのヌギャーと発売年近いんやな。(2008-2009)

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ヌギャー君には協力技と似たような要素がある。エフェクトが地味なのが残念なのに、更にボイスがズレており「ゆゆうじょうぱぱわー」とネタにされている。

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サモンナイトXはそんなことはないのでご安心を。ただ組み合わせによってはイチャコラしてるんで恥ずかしくはなるがな。

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アッ、自分は薔薇と百合が好きなので…

 

 

☆評価詳細

S:一周目から大きな活躍が見込めるキャラクター。女神装備入手後も安定している。長所を伸ばすことでより強くなれる。

A:一周目はそこそこ活躍。女神装備を入手することで真価を発揮するキャラ。

B:一周目は活躍の機会こそあったが、それ以降は他キャラに抜かれてしまったキャラ。または、一周目はSPDが低かったり脆いなどで微妙かと思われていたが、アップルを使えば十分補えるキャラ。

C:元来使用感があまり良くなく、飛行キャラであったりスロット数の少なさから扱いにくいキャラ。アップルを大量投与すればなんとか。

 

目次ィ!

 

 

評価Sのキャラ

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ファラ

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・CV茅原実里長門有希が有名ですよね。ファラは特に寡黙キャラではないのでまた違ってて良き。

・公式イラスト見ればすぐに正体が分かりそう。主人公であれば挫けることはあれど一生懸命頑張る姿が好印象。

☆Lv99時のステータス

HP1440⑧
MP615②
AT303⑨(メイスオブワンダー+92→395)
DF302(王家のローブ+100→402)
MAT379①(メイスオブワンダー+120、王家のローブ+13→512①)
MDF371①(王家のローブ+90→461②)
SPD323
LUC324⑧(王家のローブ+10→334)

・自動チャージ効果もついてくるメイスオブワンダー、MP自動回復付きの王家のローブは最終装備として申し分ない。ミュリエルを本当に最速キルしたい場合はメイスオブワンダーは外すこととなるが。

♡1周目〜2周目

スロット数が多く、補強しやすいため魔法アタッカーとしてはトップクラス。SPDが低いため後攻でバフを受け取って召喚術を使うことになるのがまたアタッカーとしての適性の高さとも言える。MPを吸収、MPアップなどで増やしておくと燃費切れも起こしにくくなる。また、HP、DFが脆いため周囲のサポートは必須。

♥︎女神防具入手後

雑魚狩りにも高いMATを活かしてバンバン攻撃が打てる。最高ダメージや、1ターンキル、ミュリエルのタイム更新にも向いている。主人公の場合、協力技より召喚術が強いため宝の持ち腐れ感は否めないが緊急回復手段とでも思えば良いだろう。

■協力技(ファラ→ディラン)

・シンクロブレイク

威力:285

基準パラメータ:ファラ

単体攻撃技。ディラン編と比べると使い所があまり無い。

・ロイヤルランデブー

威力:420

基準パラメータ:ファラ(攻撃、回復)

回復手段として有効。ダメージはファラのATが低いことを踏まえると控えめ。

★おすすめの召喚獣

デンデン:エレキチャージで物理アタッカーの補助を。更に太鼓乱舞はミュリエル討伐やボス1ターンキルに必須だ。

インフェルノ:魔法攻撃アップで補強。更に燃費の良いメタルヒートが付いてくる。

アクダマ:魔法攻撃アップ枠。マタックブーストは増加率が低いこともあり1、2周目向け。

アマノミコト:1.2周目はMPアップにある程度赤石を使いたい。クラヴィスの腕輪入手後は、HPに全振りすれば耐久面を強化できる。

竜神セラフィス:連続召喚を習得させればボス戦で実質2倍ダメージを与えられる。ミュリエル討伐三分以内には必須と言えよう。

ラビィニア:ホワイトアウトで一気に敵を殲滅させる。強化すれば耐性持ち以外は皆眠らせられるので雑魚戦が楽になる。

ライオット:スタンブラストで敵を屠りつつ麻痺も付与可能。特にミルフィーユ海岸〜召喚の塔あたりは大活躍。雑魚戦向け。雷吸収とSPDアップ持ちのブライオンも全体攻撃ができるので好みで決めてもらえれば。

クリステリア:4属性扱える攻撃特化。一応強化していなくてもトライビートの最大強化と同じ180の威力で攻撃できる。      など

とにかく魔法攻撃を底上げして召喚術で殴るのがセオリー。勿論、周回すれば魔法攻撃底上げ役を外すことができるのでやることの幅も増えるだろう(やれることが増えてもあまり意味ない希ガス)

 

評価Aのキャラ

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ディラン

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・CV福山潤ルルーシュが有名。あとは一松とか、見てたやつだと奥村雪男もそっすね。白竜や野坂もね

・正義感が強いザ・主人公な感じのキャラ。19歳ということもあり言動が若いな〜と思わされることも。ディラン編ではファラと相思相愛な感じだが、異国の皇帝と女王の恋愛は中々大変そうだな。

☆Lv99時のステータス

HP1744(キノコ姫2964)
MP310⑧
AT347③(光鱗の剣+200、キングスメイル+20→567①②③)
DF324③(キングスメイル+150→474②)
MAT301⑧(光鱗の剣+50→351)
MDF301⑧(キングスメイル+52→353)
SPD324(光鱗の剣+20→344)
LUC337(光鱗の剣+20→357)

・数値で見て分かる通り物理寄りのキャラ。装備は2周目終盤から優遇。光鱗の剣が連撃効果がついてくるということもあり実質AT二倍となる。

キングスメイルでパラメータダウン無効も、何気に便利。

協力技(ディラン→ファラ)

ホーリーナイト

威力:140

基準パラメータ:ディラン

雑魚処理にうってつけ。ディランのSPDが高ければすぐに打てるのでサクサク倒せる。

ホーリーラブ

威力:350

基準パラメータ:ディラン(攻撃)、ファラ(回復)

ファラのMATが高いので緊急回復手段として優秀。

◇1周目〜2周目

物理寄りのバランス型。主人公であれば回数は限られるが有効的な協力技が多い。

ファラ編ならば1周目から連撃が使えるファングの方に軍配が上がる。

女神防具入手後

主人公の場合は強力技が無尽蔵となり回復や全体攻撃がこなせるので有能度が爆上がり。連撃持ちなので楽に雑魚処理が可能。主人公であってもそうでなくても有能なのでスタメンとしておすすめ。

自分の場合はSPDを上げて協力技、デバフ役などにしつつLUCを上げておき黒の封術やドロップ率の期待度アップを狙う型を採用している。

☆おすすめの召喚獣

ドラグロード:攻撃アップは最大+50も上げられる。ドラグラッシュは100%可能。どちらかに全振りするのが良さげ。

スィスィ:攻撃力アップに加えてディフェンスブレイクでデバフできるのが強み。

魔王ケイルベイトス:LUCの高いキャラに装備させて敵の攻撃キャンセル可能な黒の封術を連発させるのが定石。土属性最強枠でもあるので、MATの高いキャラに装備させて最大ダメージ狙いにも有効。

キノコ姫:HPアップを強化すればかなりタフになれる。が、MDFを下げられるガラガラステッキも捨てがたい。マネーハンターも結構お金が貯まる。追い討ちはダメージ補強になるため1、2周目は特に重宝するだろうが、演出が長いのが玉に瑕。

鳥人グライフ:クリティカルアップは20%アップさせられるためパワーハンマーの成功率を確実にしてくれる。

高速の風は特に行動順が生存を分つ1周目では必須だろう。

アウローラ:経験値アップ枠ということもあり誰かしらに装備させなくてはならない。再生の炎の回復量が高めなので、聖なる炎と合わせて使うこともできる。

*ファラで一気にダメージを与えたい場合はサポートに回すのが良さげ。雑魚処理なら協力技で。ファラ編では雑魚相手に通常攻撃で殴るかバフをかける役割がほとんどだろう。

 

ルーガ

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・CV 皆川純子さん

(朴璐美さんと素で間違えておりました。申し訳ございません…orz)

・見た目通りの姉御肌タイプ。実はお化け嫌いというギャップ付き。言動は感情に左右されることは少なめで、冷静に判断することが多い。一歩離れた立場というか、そんな感じね。ディラン編では夜会話でデレる(ノルマ)ですが個人的にはファラ編の彼女の方が好きですね。

☆Lv99時のステータス

HP1644
MP513
AT325(スーパーシューター+125→450)
DF302(スーパーシューター-10、ランカスタドレス+115→407)
MAT325(スーパーシューター+50→375)
MDF359(スーパーシューター-10、ランカスタドレス+62→411)
SPD358③(スーパーシューター+30→388)

LUC323⑨(スーパーシューター+30、ランカスタドレス+10→363)

・純粋に雑魚処理が面倒な場合、ATは下がるが即死効果付きの真空の弓+クリティカル(追加効果100%)で確実に敵を屠るのも手である。

■協力技

ディラン編

・アンダーショット

パラメータ基準:ルーガ

空中の敵に向け威力72×12回攻撃する対空最強技。厄介なアシュリーやアメリア相手に無双できる。

・グローリーアロー

威力350

パラメータ基準:ディラン

敵全体にマヒ80%

全体へ物理攻撃+麻痺を付与。ポケモンのように2分の1で動けなくなるとかではなく、100%動けなくなる。(防御力も下がる)

ファラ編

・ミサイルシュート

威力:100×3

パラメータ基準:ルーガ

動画を撮って検証させてもらったが、ルーガのATを上げるとダメージが変動していた。

攻略本ではファラのATを基準としているはずなのだが……どうやら違った模様。

・シューティングスター

威力:380

基準:ファラのAT

追加効果:敵全体を60%で即死させる

かなりピンポイントだが、隠しダンジョンのリッチ軍団に対し攻撃力が足りない際倒すのに使える。(回復付きだと憑依で大ダメージを受けるため)

♡1〜2周目

弓は地上、空中どちらでもクリティカルが通るため非常に優秀。特に強敵のアメリア相手には雷鳴の弓で無双できる。加えてクリティカルが唯一の3回攻撃となるので物理最強では……と思うが攻撃はそこまで高くないので1周目や2周目終盤前まではSPDや MPが多めなことを生かしてサポート側に回りつつ攻撃する役目を担うことになるだろう。ディラン編では空中キラーの協力技・アンダーショットで12回攻撃ができる。もれなく空中の敵は涙目になる。

♥︎女神防具入手後

とにかくATを上げまくれば属性武器を装備して1ターンキルする遊びができるようになる。アンダーショットも彼女のAT依存なので上げないわけにはいきまい。男性陣も泣かせの脳筋弓使いの出来上がりである。三回攻撃は他の誰とも代えが効かないのでルーガこそ最強、はっきりわかんだね(なお召喚術には劣る模様)

★おすすめの召喚獣

ハンマーヘッド:クリティカルアップと併用すれば100%発動可能。

鳥人グライフ:クリティカルアップの他には高速の風が強力。地上キャラで固めておきたい。

ドラグロード:ドラグラッシュを捨てて攻撃力アップ+50の恩恵を受けたい。

スィスィ:攻撃アップの他、DFデバフも可能。

キノコ姫:HPアップで耐久を高められる。ガラガラステッキでデバフさせても良い。

リリス:スロット枠が割と開きやすいこともあり、チャージ役として活用させやすい。

アクダマ:よりダメージアップを狙いたい場合、空中攻撃力アップで火力補強可能。

 

エルナディータ

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・CV釘宮理恵ことくぎゅううう。

ツンデレなのかせっかちなのか押せ押せなのか…とりあえず全部。成り上がりの令嬢とのことだが地位は公爵? それでも食事が小魚はヤヴァイ。

・ディラン編では皇帝夫人になりたくて押せ押せ。ファラ編ではライバル視してくるが親友となり互いに認め合う感じ。

☆Lv99時のステータス

HP1541
MP514
AT302⑩(ハートブレイカー+112→424)
DF300⑧(ウエディングドレス+90→390)
MAT357③(ハートブレイカー+70→427)
MDF323(ウエディングドレス+80→403)
SPD351(ハートブレイカー+16、ウエディングドレス+50→417③)
LUC344(ハートブレイカー+16、ウエディングドレス+20→380)

*ウエディングドレスは議会限定装備だが全属性耐性に加えてSPDが+50される。

*ハートブレイカーと氷帝のナイフはそこまで差がないが、前者はMATが10下がる分、SPDが上がる。

■協力技

ディラン編

・マジックキッス

威力:170

AT上昇率20%

パラメータ基準:エルナディータ

回復量はともかく、ATの上昇量自体は控えめ。とはいえ補助技としては優秀。

・ハニームーン

威力:350

パラメータ基準:ディラン

魅了80%

イラストを拝みたいという理由以外ではディランのATで換算されるのは○。

ファラ編

・お仕置きの時間よ

威力:285

パラメータ基準:ファラ

地上のみ単体。

モーションが面白いので余裕が出来たら見てみるのオススメする。

・レインボウシャワー🌈

威力:420

パラメータ基準:ファラ

追加効果:敵全体に魅了80%

エフェクトは派手だが性能は(察し)。エルファラの民向け。よくよく考えてみたら敵全員が魅了されて味方側につく姿見てみたいな(見れてない)

♡1〜2周目

SPDが高く、さらに議会で手に入る専用防具で最速レベル(+50)にまで底上げされるためサポート役としての適性が高い。MP還元のパッシブを活用し、味方の立て直しやバフ役として活躍させると良いだろう。攻撃は高くないが、専用武器氷帝のナイフは敵の攻撃を封じるのに役立つ。

ディラン編であれば、協力技1の回復とバフが強力なのでかなり心強い。

♥︎女神装備入手後

段々と回復するよりも先に倒してしまう方が重視されてくるとセラフィスを装備させて二重バフをかけまくったり、MATを上げて雑魚処理に徹することになるだろう。(筆者は連続召喚の演出が長くて嫌なのでMATを上げたい派だが、気にならないなら連続召喚で雑魚処理ゴリ押ししても良いかと)

★おすすめの召喚獣
龍神セラフィス:グループ強化が可能な戦力召喚or魔力召喚が扱える。連続召喚も相まって、他のバフも二重掛けできるのが強力。レイスダークと併用し、どちらを強化するか決めておくと良い。

レイスダーク:個人的には連続召喚抜きでも魔力のベルと併用すれば最大値バフできるマナフォースの強化をお勧めしたい。

プリドラ:グループ範囲で状態異常を防ぐことができる。エルナディータはSPDが高めなのでいち早く使用でき相性が良い。

ドルフィー:奇跡のジャンプも万一のために強化しておきたいが、守りや魔昇も捨てがたい。一週目では復活と奇跡を強化するのが無難か。

シャイニーベル:魔力のベル、光速のベルの上昇量は44%と控えめだが、前者に関してはマナフォースと合わせると上限値まで上げられる。

など。雑魚処理ならブライオンやライオット、ラビィニアなどが扱いやすい。

 

ムーム

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・CV金田朋子ムームー可愛いが日本語でおk。

召喚獣なのに召喚できるという謎の存在。見た目に反して素早く空中にも攻撃が効くため有能。

・めちゃくちゃペロペロするペット枠に思わせておいて実はショタ枠。ファラとのEDでは人型。

・公式絵の淫獣ぷりに草生える。(温泉に潜入したりファラのメイド服に喜んでいる)実際ファラ編では求婚してるからな

☆Lv99時のステータス

HP1748③
MP308
AT326(ライトニングホーン+170→496)

DF326②(ライトニングホーン-15、幻獣王の毛皮+120→431③)
MAT327(ライトニングホーン+80→407)
MDF302(ライトニングホーン-15、幻獣王の毛皮+71→358)
SPD376②(ライトニングホーン+20、幻獣王の毛皮+24→420②)
LUC368③(ライトニングホーン+20→388②)

・バランスが良く、それでいて素早いので扱いやすいキャラ。

・唯一の欠点は最終装備が属性武器である点だろう。

 ■協力技

ディラン編

・ストライクムーム

威力:190

パラメータ基準:ムーム

地上のみグループ攻撃。序盤は雑魚処理に使うこともあるだろう。

・シャイニングムーム

威力:350

パラメータ基準:ディラン

追加効果:味方全体のATを50%上昇させる。

召喚術には劣るが、空中キャラもバフできる点は良。

ファラ編

・ロケットムーム

威力:260

パラメータ基準:ムーム

敵単体に物理攻撃。ムームーのATが高ければそこそこのダメージが期待できる。

・スターダストムーム

威力:380

パラメータ基準:ファラ

追加効果:敵全体に石化80%

ショタフォルムを拝む人用。全体に高確率で石化を付与できる。石化や氷結は、空中の敵を落下させ一定確率で戦闘不能にできる。

◇1〜2周目

素のステータスではSPDが最も高く、攻撃性能も悪くない。エルナディータと比較すると空中にクリティカルが発動しないという違いはあるものの、基本的にサポートに回ることが多いのであまり大きな違いではない。

フウガで還元できるようになれば、バフを始めとした補助役に徹することが可能になる。

◆女神防具入手後

速攻サポーターとしてエルナディータを選ぶか、ムームーを選ぶかの二択になるだろう。ムームーは初期からいる上に、ディラン編では2回(+一回)ファラ編では2回(+1回)と出番が多い。アップルで補強しておいて損はないのではなかろうか? エルナディータ同様、育て方次第で速攻雑魚処理役にもなれる。

☆おすすめの召喚獣

竜神セラフィス:連続召喚の効果で二重バフが可能になる。

レイスダーク:バフの増加率的にも欠かせない召喚獣。物理か魔法かはパーティと相談。

プリドラ:グループ範囲で状態異常を防ぐことができる。1周目でも必須。

シャイニーベル:手に入るのが終盤なのが痛いが、MAT関係なしに全回復が可能。

ドルフィー:状態異常を全体回復できる唯一の存在。どのスキルも有用なのでよく考えて強化したい。アップル投与していくうちに出番が減るものの、ザイツ一戦目で倒したい人は守りのジャンプを最大強化しておくとダメージを大幅軽減できるのでおすすめだ。

フウガ:一周目では必須レベル。MP還元を最大強化すれば、味方全体やグループ付与の召喚術なら使い放題になる。

(余裕があれば)全体攻撃が可能な召喚獣

 

 

評価Bのキャラ

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ファング

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・チャラそうな印象を受けるが普通にいい奴(CV諏訪部順一)。ストーリーでは優遇寄りだったりする。感情的になることが割とあるので身体が動いて噛ませ行動しがち。

・ファラ編では飄々としたイケメン感があり乙女ゲーの雰囲気を醸し出す。

・ディラン編では良き友情。仲間思いなのも彼の魅力。

☆Lv99時のステータス

HP1840②
MP208⑨
AT359②(無敵のナックル+152→511)(ドラゴンクロー+250→609①②)
DF299⑨(勇者のTシャツ+114→413)(ドラゴンクロー-50、勇者のTシャツ+114→363)
MAT277⑨(無敵のナックル+48→385)(ドラゴンクロー+50→387)
MDF272⑩(勇者のTシャツ+60→332)
SPD373①(無敵のナックル+10、勇者のTシャツ+10→393)(ドラゴンクロー+50、勇者のTシャツ+10→433①)
LUC315⑩(無敵のナックル+8→323)

・無敵のナックルは通常攻撃が常に連撃となるため2倍のダメージが出ると考えて良い。(風吸収、無効等の敵に注意)

デビルクローは防御が下がる分、ATとSPDが大幅に上がる。

雑魚敵、風弱点ならば前者を選びたい。

■協力技

ディラン編

・グレイトタイフーン

威力:140×2

基準:ディランのAT

全体に2回の物理攻撃。協力技が使い放題になった後は雑魚狩りとして気軽に使える。

ラグナロック

威力:350

基準:ディランのAT

追加効果:味方全体のSPDを50%上昇させる

SPDを上げられるのは優秀。グループ強化に弾かれがちな空中キャラに向けたり、光速の風やの光速のベルの補強したりするのに適している。

ファラ編

・フライングコンボ

威力:140×2

基準:ファングのAT

ディラン編同様、全体攻撃なので雑魚狩り向け。

・ワイルドウイング

威力:420

基準:ファラのAT

追加効果:味方全体のDFを50%上昇

物理主体の敵に対して、DFを5上昇させられるのは有効的か。

◇1周目〜2周目

議会の提案者に選べば、連撃のできる武器が手に入る。彼にATバフやチャージをかけてやり、クリティカル狙いでダメージを稼ぐとボス戦でもやりやすい。協力技もディランファラ共に優遇なのも◎。

ただし、空中キャラなのでドラフォースをかけにくいのが難点ではある。ディランが最終装備を手に入れるまで、彼をメイン物理アタッカーにするのが良さげ。

◆女神防具入手後

ディランが連撃可能になり、彼は代えがききにくくなることによりあまりお呼ばれしなくなるのが現状。ルーガ加入までは出番があるかもしれないが、やはり空中キャラなので組み込みにくい。どうしてもパーティに組み込みたい場合は高いSPDをさらに伸ばして囮やサポートを担うか、アタッカーとして運用するかといったところだろうか。

☆おすすめ召喚獣

ハンマーヘッド:パワーハンマーでクリティカル狙い。

ドラグロード:スロット数が少ないため無駄を省くにはドラグラッシュを100%にしておくと良い。

ラフィンノーズ:囮役向けだが、ファングは脆いのでアップルで強化しておく必要がある。

スィスィ:AT補強。余裕があれば。

ドロボン:ダメージを軽減できるので脆いファングには適性がある。

ウィンディー:HPを上げる。より多く上がるキノコ姫でも良い。          など

 

ソティナ

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・CV滝田樹里。代表作はアイマス音無小鳥かな?

・ファラ編では良いお姉さん、ディラン編では女の子になろうとする人。天然で方向音痴だが神官としての知識はちゃんもあるし包容力もある。

・実は学生時代?にディランからお嫁さんにしたい発言されたことに喜んでおり淡い恋心を抱いていた模様。そういうギャップが好きな人にはハマる。ファラ編は協力技のイラストがアヤシイ。

☆Lv99時のステータス

HP1435⑨
MP516③
AT322⑧(コールミークイーン+100→422)
DF300⑧(エレガントフード+110→410)
MAT359②(コールミークイーン+115、エレガントフード+10→484②)
MDF359③(エレガントフード+70→429③)
SPD311⑧(エレガントフード+20→331)
LUC364②(エレガントフード+50→414①)

・武器がちゃんと魔法寄りなのは幸い。投げ技は期待できない。

・ファラほどではないとはいえ、魔法キャラとしては上位。

・ムチは唯一の範囲攻撃であり、キノコ姫の追い討ちも全て判定される。

■協力技
 ディラン編

・無限の扉

威力:200

基準:ディランのAT

敵単体に物理攻撃。

・トゥルーアイズ

威力:325

基準:ディランのAT

追加効果:敵全体に即死を50%で付与

即死効果があるので雑魚を一掃する分には有用。しかし1-2周ではそう連発できない。イラストを拝むためだけに習得するのも一興。

ファラ編

・白き癒しの門

威力:250

基準:ファラのMAT

MATの高さから回復量には期待が持てる。

・ラストレッスン

MPを全回復できる。1、2周目は有用な協力技と言える。この技のために装備でソティナの弱点をカバーし、メインメンバーに組み込むのもありだろう。

♡1周目〜2周目

SPDが低いのが難点だが、ファラとの協力技で大回復やMP全回復を行えるのは強みと言える。

とはいえやはりエルナディータと比べると敵より早く行動してドラフォースをかけるなどはできないため、中々扱いにくいのが現状である。

雑魚処理においてはバフとチャージをかけてやっと一掃できる程度なので1、2週目では期待度は低い。

♥︎女神防具入手後

どの能力を上げても損はない。スロット数が4なのでファラやあくり〜んのようにMATを召喚獣のパッシブスキルで底上げすると枠がいっぱいになってしまう。仮にメインアタッカーにする場合は相当アップルを積むことになるだろう。SPDを上げまくって擬似的なエルナディータのような速攻サポーターになるという選択肢の方が建設的。勿論、ATを上げまくって雑魚狩りの女王になっても良い。道は険しいが鞭は唯一無二である。

★おすすめ召喚獣

サポート型

竜神セラフィス:二重バフを可能にする。

プリドラ:状態異常を防いでくれる。グループ範囲なので空中キャラには無効。

レイスダーク:物理が魔法かはパーティと要相談だ。

魔法アタッカー型

デンデンなど攻撃枠

インフェルノ

アマノミコト

龍神セラフィス(ボス戦向け)

基本的にファラと似たような型となる。

など

物理アタッカー型

ドラグロード

ハンマーヘッド

スカーラ

物理特化にすれば、地上に纏まっている敵に関しては一気に倒すことができて楽。SPDを上げておくことも忘れずに。

 

あくり〜ん

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・唯一のロリキャラ(CV斎藤千和)。魅力を感じたい場合はディラン編の方が良さげかな、といった印象。「おにーたま」と呼ばれて萌えること間違いなし(多分)

☆Lv99時のステータス

HP1332⑩
MP722①
AT325(女神の鉄槌+100→425)(メガトンはんま〜+150→475)
DF278⑩(女神のローブ+90→368)
MAT379 ①(女神の鉄槌+90、女神のローブ+15→484②)(メガトンはんま〜+80、女神のローブ+15→474③)
MDF365 ②(女神のローブ+100→465①)
SPD295⑨(女神の鉄槌+8、女神のローブ+10→313)(メガトンはんま〜-10、女神のローブ+10→295)
LUC358 (女神の鉄槌+8→366)(メガトンはんま〜+15→373)

・女神の鉄槌の方がMATが少し高い。DFを下げられることを加味すると実質的なダメージは少し上がるだろう。SPDを下げてまでメガトンはんま〜を装備する利点はあまり感じられない。(とはいえアップルで埋められる僅差)

女神のローブは全状態異常を防ぐことができ、行動を足止めされることがなくなる。

 ■協力技

ディラン編

・女神キック

威力:160

基準:ディランとあくり〜んのAT

空中のみに有効、単体攻撃。

・ゴールデンプレス

威力:250

基準:ディランのAT

追加効果:味方の戦闘不能を回復、更にHPを全回復する

窮地をひっくり返す性能。追い込まれやすい一周目では切り札扱いとなるか。使い放題になると無条件で全回復が有難い。

ファラ編

・女神パンチ

威力:220

基準:あくり〜んのAT

グループ範囲技ということもあり、女神防具入手後はルオール古城で割と使う技。

・メルヘンベル

威力:420

基準:ファラのAT

追加効果:味方全体の状態異常を全回復する。

緊急回復程度の認識で良さげ。ただし封印状態では使えない。

♡1〜2周目

加入時のレベルが低いのでお荷物になってしまうのが悲しい。ディランとの協力技、ゴールデンプレスは強力だが使わなくてはならない状況まで追い込まれているのも如何なものか。専用武器でDF下げてサポートできるのは強みか。とはいえSPD低い上に脆いのと、なによりも空中なのでバフの恩恵が受けられないのが痛すぎる。

♥︎女神防具入手後

スロットが5なので他を物理キャラにすればファラの代わりにはなる。だが、ドーピングは必須。特に鈍足なのである程度は早い方が戦いやすい。(主砲にする場合は最後に攻撃できるよう、SPDを調整する必要あり)最終防具のおかげでドラフォースを使わなくても良いのは利点。そのため召喚術に拘らなければタレントスキルで補強できる囮役も可。どのキャラにも言えるが、愛の力でアップルを使い続ければ問題なく強くなれる。

★おすすめ召喚獣

アマノミコト:魔法攻撃を上げつつ、なるべくHPを上げて耐性を強めたい。

インフェルノ:魔法攻撃を強化。

アクダマ:同上。

デンデン:太鼓乱舞で敵を屠る。

トライビート:水、土、風属性の攻撃を無強化でも50%は軽減してくれる。自動魔法チャージは倍率自体低いが、利便性は高い。脆い魔法アタッカーには適性があると言えよう。ドロボンと併用でも良い。

他、全体攻撃ができる召喚獣

ファラ達同様、ラビィニアやクリステリアがおすすめだ。

など

 

評価Cのキャラ

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ザイツ

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失礼、間違えた

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・この見た目で26歳(CV立木文彦)。ストーリー中では所々で有能なキャラ。夜会話でも唯一赤面をしない。

★Lv99時のステータス

HP1963①
MP205⑩
AT370①(黒炎剣+182、夢幻の鎧+10→562②)(ソードオブナイト+300、夢幻の鎧+10→680①)

DF337①(夢幻の鎧+150→487①)
MAT272⑩(黒炎剣+50→322)ソードオブナイトは+0
MDF278⑨(夢幻の鎧+38→316)
SPD272⑩(黒炎剣+8、夢幻の鎧-10→270)(ソードオブナイト+10、夢幻の鎧-10→272)
LUC342(黒炎剣+8→350)(ソードオブナイト+10→352)

・物理に偏っており魔法面はほぼ最下位。スロット数も3と少ない。

・ソードオブナイトの攻撃加算数は凄まじいものであるが、デメリットが大きい。結局は黒炎剣を使うことになるだろう。

■協力技

ディラン編

・グランドクロイツ

威力:250

基準:ディランのAT

単体攻撃。

・絶対正義之剣

威力:350

基準:ディランのAT

追加効果:味方全体の状態異常を全回復する。

ファラ編

ホーリーブレイド

威力:220

基準:ザイツのAT

グループ攻撃。

・絶対勝利之剣

威力:420

基準:ファラのAT

追加効果:味方全体のATを50%上昇させる

味方全体にATバフを付与できる。グループバフから外れてしまう空中キャラがいる際には有効的と言えるのでは。

◇1〜2周目

ストーリー中では頼れる人だが戦闘においてはあまりお呼ばれされないのでは。実際、物理方面ではトップクラスなもののSPDの低さとスロット数3が足を引っ張っている。(採用する際はバフやSPDアップを装備しておくこと推奨)

強いて言うなら1周目はアシェリー戦で土属性の武器で大ダメージを出す役割くらいならある。協力技は優遇寄りだが、イラストを見ずに終わってしまう悲しい現象が多発してる(かもしれない)

◆女神防具入手後

寧ろ彼が女神防具役になるまであるが、ザイツさんが好きな人はアップルを盛りまくれば全てを解決させる。まあ、スロット数は増やせないけど……。最終装備は攻撃力は半端ないが命中率半減という代物。不遇。

☆おすすめ召喚獣

アマノミコト:SPD強化、攻撃強化。SPDはアップルで上げた方が攻撃に特化できる。

ハンマーヘッド:パワーハンマーでクリティカルを狙っていく。

ドラグロード:ドラグラッシュを100%にした方が失敗しないで済む。ハンマーヘッドよりこちらの方が確実。攻撃は自力で上げよう。

スィスィ:攻撃補強。余裕があれば

ウィンディー:防御面補強。キノコ姫でも良い。

など

 

ガーリット

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・CV保志総一朗。女性人気の高さが圧倒的な印象。ファラ編では忠誠心強めのデレキャラだが、ディラン編ではツンデレキャラと化すのも魅力なのかも。

☆Lv99時のステータス

HP1642
MP414
AT344(ロマネスク+180、聖騎士の鎧+9→533③)
DF303(聖騎士の鎧+126→429)
MAT326(ロマネスク+70→396)
MDF304(聖騎士の鎧+52→356)

SPD353(ロマネスク+10→363)

LUC375①(③)

見ての通り、どのステータスも突出していないバランス型。LUCに関しても最終装備補正がない上、上位三名は僅差である。聖騎士の鎧はステータス異常を防いでくれる有能装備。

■協力技

ディラン編

カミカゼ斬り

威力:220

基準:ディランのAT

デュアルナイト

威力:400

基準:ディランのAT

追加効果:味方(地上)を浮遊状態にする

浮遊状態自体にそこまで旨味があるとも言えない。一周目時点では優先度は低いと言えよう。

ファラ編

プリンセスナイト

威力:220

基準:ファラのAT

ガーリットを常時使いたい人は雑魚狩りが楽になるため積極的に覚えさせにいきたい。

エーテルダンス

威力:420

基準:ファラのAT

追加効果:90%で敵全体を睡眠状態にする

複数の敵に対しては高い睡眠率をいかんなく発揮できる。

◇1〜2周目

バランス型のステータスなため特徴に乏しいのに加えて空中型なのが致命的。また、協力技もそこまで優先して覚えさせるほどでもない。それでも人気のあるキャラクターなので使いたい人は多いのでは。その場合は、工夫が必要だろう。例:HPアップ持ちやラフィンノーズを装備させ囮役にさせる。

◆女神装備入手後

状態異常無効化の防具のおかげで囮適性がアップ。フーレイやグラナードといった先手で状態異常を仕掛けてくる相手には有効的だと言える。とは言えアップルでキャラを強化していく内に囮役の有用性は薄くなっていくのも事実。仮に攻撃キャラにする場合は地上を魔法か物理で寄せ集めておき、自身はどちらかを担うのが妥当。サポート役として採用する場合、特にSPDバフの恩恵を受けられないのが辛い。

☆おすすめ召喚獣

キノコ姫:HPアップを強化し、防御面を補強する。

ウィンディー:同上。

ラフィンノーズ:囮になる、全状態異常無効、庇うを併用し味方への被弾を防ぐ。召喚術は反射してしまうため注意が必要。特に状態異常を先手付与してくる相手や対アシュリーには有効。ただしビリビリパンチは跳ね返せない。

ドロボン:自動ガードを最大強化し、ダメージを軽減させよう。魔法も軽減可能。

妖精王マリス:攻撃を引き寄せるため受け流しとの相性が良い。     など

→魔法攻撃を吸い取ってくるアシュリー戦ではアイテムマスターも重宝する。…聖なる祝福の方が回復できるが。

 

召喚獣もランク分けしてみた

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S 超有能、常時装備

デンデン…言わずもがな。裏ボスに必須なのは勿論、唯一味方に物理チャージできる存在。

竜神セラフィス…裏ボスに必須。加えてグループ対象に最大値バフをかけられる唯一の存在。

シャイニーベル…MATに関係なく全回復できるのはありがたい。バフは二重にかける際効果的。

魔王ケイルベイトス…黒の封術がマジ有能。土属性最強技持ち。

レイスダーク…アタックフォース、マナフォース、どちらも上昇力が高く使う場面が非常に多い。

リリス…魔法チャージを付与できるマナの福音は高ダメージを叩き出すには必要不可欠。

ドラグロード…物理アタッカーが必ずと言って良いほどには重宝する。ドラグラッシュは最大100%、攻撃力アップは最大+50。

 

A 有能、よく使う

ハンマーヘッド…パワーハンマーをめちゃくちゃ使う。ただし100%にならないのでクリティカルアップと組み合わせる必要あり。力のオーラもパーティによっては使う場面があるだろう。戦闘面以外ではヘイカモンが効率よく敵と戦えて楽。

インフェルノ…魔法攻撃力アップに加え、メタルヒートは燃費が良く威力も高い。ちなみに魔法カウンターは反射鏡を貫く。

プリドラ…ステータス異常を全て防ぐドラフォースがとにかく有能。

ドルフィー…奇跡のジャンプで全体の状態異常回復が可能。防御面もバフできるなど、不必要なスキルがない。

鳥人グライフ…SPDの高さがものをいう中、高速の風によるグループ強化は重宝する。

アマノミコト…使用者に合わせてステータス補強が可能。

スィスィ…物理デバフ、攻撃力アップがありがたい。

キノコ姫…ガラガラステッキで魔法防御を下げるか、HPアップに振り切って自らを固くするかはパーティと要相談。

アウローラ…経験値アップ持ち(控えメンバーが装備しても効果はない)なので、常に装備していたい。再生の炎も回復量高め。

ブライオン…全体攻撃も強力だが、スピードアップが重宝する。

ドロボン…アイテムを盗む際には必須。自動ガードが生存率を高めて便利。

クリステリア…4属性を扱えるのが便利だがMPの消費は大きい為1-2周目はMP横取りと併用することとなる。

 

B 出番が多いというほどでは無いが、必要な場面はちゃんと存在する

幻獣王ウラド…氷技最強。獣王の衣はブレイブミッションで使う。

妖精王マリス…受け流しは便利だが黒の封術の劣化なのは否めない。風属性最強枠…と思いきや実は上が存在している。とはいえ複数人相手なら最大ダメージは出せる。

フウガ…1-2周目はMP還元をサポート役に装備させることでガス欠を無くす。女神防具入手後は、スピードアップ以外秀でたポイントがなく、出番は急激に減る。

ヴァンパネラ…全体睡眠効果を100%にまで引き上げることができる。とはいえ1-2周目ではソウルイーターを使いMPを回復させる方が優先されるだろう。

ラフィンノーズ…ユニークなタレントスキルを多く習得する。おとりになるや庇うなどはHPやDFの高い物理キャラに適性がある。ただし召喚術反射は回復やバフを受け付けないので注意したい。

ニコン…1周目の特に最序盤では活躍する召喚獣。回復技は勿論、ホーリーブラストはムクルス戦で活躍できる。MPアップや復活は召喚術を使う機会が多いキャラに有用と言えよう。女神防具取得後は、ほぼ出番がない。

ライオット…唯一のマヒ無効である点や、道連れといった独特のスキル持ちでもある。汎用性を考慮すると、やはりスタンブラストで雑魚敵をマヒで縛るか一掃させるのが良さげ。(筆者の場合)消費MPが重いのと強化育成の優先度も高くないため女神防具取得後に本格的に使用することとなった。特にミルフィーユ海岸〜召喚の塔は雷弱点が多く、使用頻度も多い。

ラビィニア…回復技もそれなりに便利ではあるが、ホワイトアウトを最大強化すると確実に眠らせられるのは便利。

アクダマ…1-2周目はマタックブーストが重宝するかもしれないが、上昇率の低さから次第に使われなくなってくる。魔法攻撃力アップ持ちなのでタレント枠となるだろう。

シルフィーユ…何気にエアロリフレッシュ、封印無効が便利。エアロダーツは、単体攻撃としては風属性最強。奇襲率アップは敵に苦戦する可能性を減らせる。先制攻撃が増えるが奇襲の割合も増えてる気がするの私だけか?

シーメイド…トラヴェールは時短的にも重宝する。1周目では状態異常を複数回復も可能なヒールドロップを使用する場面がかなり多いだろう。水の魔法攻撃もヴァーン火山の雑魚敵やクラヴィス神殿のリッチ相手に有効的。

スカーラ…火属性最強技を覚える。自動チャージは便利ではあるが、倍率は低め。

マルンバ…パワーイーターは便利だがバフ、デバフで事足りる。無属性の全体攻撃は相性に囚われないため一掃するのにはうってつけ。

ウィンディー…HPアップ持ちだが突出して秀でた点はない。魔除けの水はミュリエル装備を貰えばお役御免である。

トライビート:魔法攻撃技は強化してもダメージ量が低めで、自動魔法チャージもスカーラ同様倍率は控えめである。四属性軽減率が高いので、そちらを強化しよう。

C 1周目はそこそこ、女神防具入手後は出番がほとんどない

アイシュ…どのスキルも微妙な性能。敵から確実に盗みたい場合、横取り上手よりヌスットダイブの方が有用ではなかろうか。

チャッカ…1周目であっても戦闘面で使う場面は少なめ。その代わり数少ない狂化無効のタレントスキルは有効といえよう。

ハーブシープ…回復手段の少ない1周目は使う場面があるだろうが、強化はおすすめしない。完全にドロフィーの劣化だからだ。

ロボナ…MPアップやマナドレインは1-2周目に重宝する要素。つまり女神防具を入手して仕舞えば、有用なスキルはほぼないと言って良い。かろうじてギミックマスターが使えるか使えないかくらい。

ホワイトテイル…MP自動回復は長期戦向け。HPの回復量も高いが、他で代えがきいてしまうのでこの評価に。

 

余談

この記事、結構書くのに時間かかった。

現在合間を縫って周回している最中です。全ボスの1ターンキルの場面を動画にまとめて投稿する予定。前よりはマシな編集にしたいところ。

ファラのMAT999でミュリエル最速キルが可能かも試していきます。TASのように30秒切りは出来ずともせめて35秒は切りたい。

気長にお待ちください〜

サモンナイトX〜tears crown〜をやり込んだったEX

40秒切りに成功しました(やったぜ)

動画はこちら(最速時のものではありませんが、参考にどうぞ)

【サモンナイトX】ミュリエルを1ターンキル - YouTube

 

マナの福音ルートです。

行動順(1ターン完結)

※ディラン>ルーガになるようにSPDを弄ってますが、逆でも問題はありません。

①ミュリエル:黒の封術(SPD無視確定攻撃)

②エルナディータ:レイスダーク/マナフォース

③ディラン:シャイニーベル/魔力のベル

④ルーガ:リリス/マナの福音

⑤ファラ:デンデン/太鼓乱舞(29××〜33××を10回)

⑥ファラ:連続召喚/デンデン/太鼓乱舞(同上、計20回)

タッチとA連打して操作を早めることも必要だろう。(設定で1タッチにする)

この手順で38秒

 

ファラのLv95、MAT856で安定して1ターンキルが可能という結論となりました。目安としては、太鼓乱舞のダメージが3300台に乗り始めたところです。議会コンプリートを無視すればブレイブ報酬なども加味しても8〜10週程度で実現可能です。(ファラに使用すること前提/90個)

ファラはスロットが5つあり、魔法攻撃アップ持ちのアクダマ+インフェルノ+アマノミコトに加えて主力のデンデン+連続召喚のセラフィスを装備できるメリットがあります。

装備による上昇量も最も高く、最短でMATを上げられるのもポイントです。

どれも要は能力値に関することなので、アップルを集めまくれば解決することではあります。

 

 

ちなみに……これ以上短縮するとなると周回数がグンと増えそうです。

・光のメイスでチャージする

・メイスオブワンダーでバフをかけて短縮

前者はともかく後者はMATを999まで上げないと無理そうです。メイスオブワンダーを装備から外すため、その分アップルを集めなくてはなりません。何周するのやらw

参考までに光のメイスでチャージさせた場合のダメージ

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Lv99、870。ダメージはLv89、835と同じくらいになる。

まだまだタイムは縮められるって事だね!やったねt(ry

 

★マタックアップル集めおさらい

①ブレイブミッションで集める

②召喚の塔・サモンゲート極からドロップ(3%、レイスダークのドロップ率アップ推奨)

宝箱から確定で1匹は出るのでリセマラしておくと1個手に入るのでおすすめ。

③宝箱 クラヴィス神殿×1、魔界の穴裏×1

④議会……エルナディータ、ファング、ザイツを指定すると最も集めやすい。

 

補足:他のアップルについて

体力アップル→議会、宝箱、ボスから盗む(ラディウス戦1・2)。クラヴィス神殿や魔界の穴(裏)に出現するキングオーが2%の確率でドロップする。

アタックアップル→議会と宝箱だけでもそれなりに集まる。魔界の穴(表)のガルムが2%の確率でドロップする。ちなみにフレイモスからも1つ盗める。

ガードアップル→議会、宝箱、ボスから盗む(クラーケン)。オルドーラ砂漠か禁断の大地に出現するマンモスガメが2%の確率でドロップする。

マガードアップル→クラヴィス神殿:エレキゴーレムがドロップ(2%)。

スピードアップル→議会と宝箱、ノインから確定ドロップ(ファラ編だと一つ多い)、ボスから盗む(ウィード3、フロスティーナ)。更に集めたい場合は神竜の洞窟にて、ゴブリンロードから盗み(レア枠3%)から集める。

ラッキーアップル→ファング議会:エルドガ要塞の暴走に出てくるライトニング1号2号から盗む→片方を倒す→復活→盗むを繰り返すのが一番早く多く集まる。

 

※ドロップ系はレイスダーク「アイテムハンター(最大44%↑)」で確率を少しでも上げておくことを推奨する。盗む系はドロポンの「ヌスットダイブ」を最大まで強化しておけば失敗の心配がなくなる。

 

 

★ダメージ補正について

・999でもバフは乗ります。召喚術の方がダメが乗りますが道具の方が早い。

・ダメージにはLv補正もあるため、Lv上げが必要になってくる。魔界の穴裏のアースドラゴン+デスウォール+召喚ゲートの構成で敵を倒さずに待機するとネムリッチ(経験アップ込みで1.3万)が出現するので狩りまくる。全記事でも書いたがダークスリーパー(100%)をかけると楽。

筆者はLv63辺りからミュリエルを倒し続けてカンストさせたが、周回数が少ない場合は前者の方が易しめだろう。

 

☆おまけ

プレイしていて気がついたこと

・ディランとエルナディータの協力技「マジックキッス」のAT上昇量より雷神の大剣の方が多かった。エルナディータのMATは弄ってないので変動するかもしれないが。

 

・ディラン編な協力技が恵まれてますね。雑魚敵を一掃できるホーリーナイトは勿論なんですけど、特に一周目では重宝しそうなゴールデンブレスなんかもそう。

だけど一番ぶっ壊れてるのはアンダーショットではなかろうか……。

 

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↑見えないけどアシュリー戦です。

空中戦なら攻撃盛って即KO。ウィード、アシュリー、アメリア辺りに有効(過ぎる)。

 

・1ターンで沈んでしまうクラヴィスさん

 

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・1撃当たりの最高ダメージってLv99+MAT999+ギミックマスター+召喚術増幅器+ガラガラステッキ+パワーイーター+バフ最大+チャージ最大

この条件揃えてどこまでいくのだろうか。パワーイーターは試したけどあんまり上がってる感じしなかったけども。Lv99だと召喚術増幅器が出てくるルオール古城の雑魚敵がガラガラステッキで倒されてしまうのでグランクローラー(魔界の穴裏)で試すしかなかった……(44000程度)

MAT最低値のザイツさんならなんとかなるだろうか?(今更)

 

 

余談

 

ところでやっぱディランルートはガーリットとファング推しだなー。

ガーリットさんに対するディランの謎信頼すこ。だんだんデレてきて仲良しになってるの尊い

ファングさんはディランのために城まで飛んでくるという……可愛い。

ファラはエルナディータがかわゆくて良いぞ。ライバル視してた相手にべったりになってると良いな。(語彙力消失)

ルーガさんはディランには結構厳しいことも言うけどファラ相手だと甘めなのは想いの裏返しだろうか……。

ムームールート未開拓なのでそろそろ見始めようか。

 

 

 

なんやかんやで定期的に手をつけているゲームなので(前回記事から二年経ってるけど)、またなんかチャレンジするかもしれません。

……更に二年後になるかもしれないが

 

 

読んだ本をリストアップ+α 2021.12〜

ご無沙汰です。

数ヶ月前からこの記事を書いていたのですが、途中で放置したため一部記憶がありません……。そのため、所々抜けている箇所があります🙇‍♀️

12月……というとソシャゲやってたのをキッパリやめた覚えがあります。(もう二度とやらないと決意してます。)ソシャゲってやるメリットないんですよね、ただ時間とお金が飛ぶだけで。それでもゲームしたいなら3DSなりSwitchで遊べば良いんです。買い切りで一定時間数楽しめますからね。 もっとも、自分がすべきは読書か執筆ですがね。

 

Kindle Unlimited範囲内で読む本が見つからない。今後は買って読むことも増えてくるかと思います。しかし毎日買うなんてわけにもいかないので日が空いてしまうかと思われます……。(ぶっくうぉーかーは一旦解約。)

 

 

 

 

01.花を埋める

☆概要

昭和初期の児童文学作家である新美南吉の小説。初出は「哈爾濱日日新聞」[1939(昭和14)年]。新美南吉全集第3巻[大日本図書、1980(昭和55)年]に収録されている。「私」と同い年で織布工場の「ツル」、豆腐屋の「林太郎」との遊びの思い出が描かれている。花をかくす遊びでの、「ツル」との甘やかな思い出が美しい自伝的作品。

 

★感想

色鮮やかで儚い思い出話の短編。

子供の頃の記憶って断片的に頭に残っていながら、それがとても鮮烈な形を保ち続けているのが不思議ですよね。

この作品からは子供の純粋で胸ときめかせる想像とは反対に人の心は思い出のように綺麗なままでいてくれない…という側面を描いているのかもしれない。自然や作られたものはそのまま美しい。けれど人は変わりゆくものだ、そういうものなのだ。

 

02.不可解な失恋に就て

☆概要

昭和初期に活躍した「無頼派」の代表的作家である坂口安吾の小説。初出は「若草」[1936(昭和11)年]。「私」の知人の画家・A先生は弟子の美少女を連れ立って盛り場を回っていた。ある日一人の少女に恋をするも行動することなく、彼女が他の男と結婚するとあっというあっというまに老衰のようになってしまう。A先生の不可解な恋心をモデルに、安吾の恋愛観、人生観を示した作品。

 

★感想

文体古めですが短いですし読もうとすれば読めます。人の心って中々難解なところがありどうしてこんな事をしたんだろう?と周囲はおろか自分も疑問に思えちゃったりして…。

恋ってめっちゃ強い感情なので、失恋なんかしたらそりゃ弱っちゃうよなっていう…(小並感)

 

03.外套

現代にも通じそうな皮肉の物語。

主人公のアカーキイが相当に不憫。写本好きな真面目な人なんですけど、真面目ゆえに身を滅ぼしてしまいます。警官や上の役職についている人間がことくごとく無能であったり幽霊に脅かされたりとこれでもかと皮肉が込められております。

色んな解釈ができる作品で、ロシア文学の奥深さが窺えます。作者の視点…神の視点が混ざっているのもあり、なんだかシュールです。

 

04-1.飴だま

☆概要

昭和初期の児童文学作家である新美南吉の童話小品。初出は「カシコイ一年小學生」[精文館、1933(昭和8)年]。初出時の題名は「アメダマ」。初刊は、南吉の死後刊行された「きつねの おつかい」[福地書店、1948(昭和23)年]。渡し船に乗っていた母子と侍の心温まる話。舟に乗り込んだ侍を怒らせないように「おかあさん」が娘二人に飴玉をやろうとするが、飴玉がひとつしかない。ラストが爽やかな良作。

 

04-2.里の春、山の春

☆概要

昭和初期の児童文学作家である新美南吉の童話。初出、初刊は、南吉の死後刊行された「きつねの おつかい」[福地書店、1948(昭和23)年]。親子の鹿が山に住んでいるが、息子である「坊やの鹿」は花を見たことがないので春がどういうものかもわからないという。心優しい「おじいさん」との交流を通して、「坊やの鹿」が春という概念を体感していく話。

 

★感想

優しい世界is至高。短いけれどその分記憶に残る温かな話に癒されます。特に動物ちゃん(今回は鹿さん0の子供が無邪気な心を持ってるのがイイ!スミマセン、仕事疲れでテンションが…w

絵本にしたら絶対映えそう…風景描写が鮮明に浮かんでくる。

 

05-1.おじいさんのランプ

★感想

古い考え方に囚われず、新しいことを受け入れる姿勢…時代に合わせる生き方が求められていく——文明開花後にランプと出会った少年の話。

冒頭から古きを振り返ることと、新しきを取り入れることに大切さを感じ取れます。

 

06-1.こぞうさんのおきょう

★感想

子供がお経の代わりに可愛らしい歌を披露するお話。想像すると思わずにっこりしちゃいますね。

06-2.赤とんぼ

★感想

トンボ視点という斬新さ。物語に出てくる少女は書生さんの事が好きなのかな?思春期とかいう可能性も…。そんな想像ができるのがまた良いですねぇ。空に舞うトンボの姿と、自然情緒溢れる風景が脳裏に浮かびます。

 

09.無限大ガール

 

★感想

短編は終わりに転的な部分を持ち込み終わり方が印象的なりやすい作品に向いてると思ってます。

この作品もそうで、主人公の進化というか、変わりっぷりが最高潮に達して締め括られてます。

個性って何だろうと思わされる中で一種の爽快感すら感じられた。自分にとっても後になっても思い出しちゃう短編の一つになりそう。

 

10.パッとしない子

 

★感想

 

何気ない言動で元生徒の弟を傷つけた先生が、元生徒の兄によって言葉で大ダメージを喰らう話。

 

善悪、白黒というものは実際のところ瞭然として判別できることの方が少ないのではないか?

太陽の坐る場所と似た設定であるように思わせて、テーマは違う感じです。(一言でいうなら「齟齬」ですかね)

一見、先生側が無意識に生徒を選り好みしていたのがいけなかったように思えますが、訴えた元生徒の兄もまた一方的に先生を責め立てており記憶が一致しないあたりに違和感を覚えます。

(しかし、まあリアルにいますよねこういう先生。デリカシーがないというか…中学生は繊細なのでよく考えて接して欲しいものですが、この作品の場合先生に感謝している人もいるのでやはり善悪ははっきりしない)

 

このように双方の認識の違いがあることが読み取れるため進行が先生視点であることが良い仕事してる感じです。救いという救いはなく、後味は良くありませんがかなり考えさせられる作品なので一度は読んでみても良い作品だと私は思います。

 

11.ナベちゃんのヨメ

☆あらすじ

友達以上!恋人未満? 男友達の結婚を巡って揺れる気持ちを丁寧に描いた中編小説。

「六月の第三日曜日はご都合いかがですか?」〝ナベちゃん〟こと渡辺佳哉から、大学時代のコーラス部の同窓生たちに、結婚式に招待する旨のメールが一斉に届く。そのナベちゃんのヨメ(婚約者)が「ヤバいらしい」という噂が広がっていた。

ナベちゃんは物理学科出身で、大手時計メーカーの研究職。コーラス部ではイジられキャラだった。少しなよっとして華奢、男子より女子部員と気が合ったが、モテるわけじゃない。優しく、親切で、部員たちの面倒な頼みを嬉々として引き受けるいい人だったけれど、女子部員は誰も恋人にはしなかった。語り手で、30歳を間近に控えた未婚の会社員・佐和もその一人。ナベちゃんが選んだ伴侶とは? 直木賞作家の腕が冴える、ほろ苦い佳編。

 

★感想

人の幸せというものは、本人にしか分からない。

メンヘラ…というと語弊がありますが一途なあまり束縛する人はリアルにも(SNSとかにもいる)います。で、基本怖いとか嫌がられるわけですが…そういうのが寧ろ好きって人、一定数いるんですよね。

ナベちゃんもその類だったんでしょうね、本人が幸せならそれで良いに尽きますわ…(遠い目)。

辻村先生は学生時代→大人の変化的な作品多いのかな。

 

12.なるへそ(Kindle single)

☆あらすじ

「なるへそ」は、以前小説誌に書いたきり、どこにも収録されず埋もれていた短編(私にしては珍しく、パロディ)です。今回それが、Kindle Singlesによって“発掘”され、こうして発表の場を得られたのは幸運なことだと思います。(池井戸 潤)

この小説の舞台は、いつも「準備中」の札しか出していない小さな寿司屋『皆藤(かいどう)』。ここに月に一度、各界を代表する四人の専門家が集い、毎回ひとりのゲストを招いては『黒焦げ蜘蛛の会』と名付けた会を開いているのでした。

さて、この夜。いつものように集まった会員たちに、招かれたゲストが自らの悩みを打ち明け、解けない謎を提示します。

その謎を解こうと、侃々諤々(かんかんがくがく)の議論をする四人の専門家たち。しかし、一向に謎は解けません。そんなとき、ある意外な人物がその謎を解き明かしてくれます。

はたしてその人物とは誰でしょう、そして彼らが解けなかった謎とは——?

 

★感想

会話の軽快なノリが小気味良い作品。

ちょっとした謎解きっぽいのも楽しく、時間の合間に読むのには最適だと思います。オススメ。

子供の字、読み間違いもそうですが書き間違いも面白いっすよね。なぜか向きを逆…いわゆる鏡状態で書いてしまったり。肝油って美味しいんかな、健康食品のイメージですが。

 

13.グッド・バイ

☆概要

無頼派」「新戯作派」の破滅型作家を代表する昭和初期の小説家、太宰治の未完絶筆作。初出は「朝日新聞」[1948(昭和23)年]に「変心一」、のちに同年の「朝日評論」に全文掲載。闇商売で儲ける雑誌編集長が、永井キヌ子という美女に翻弄される物語。絶筆という事情から太宰の死の直前の状況と結ばれて読まれることが多いが、作品単体ととしてもよく出来たユーモア小説として読める。

 

★感想

読むものがねえ!と藁にもすがる思い(誇張)で拝読。

作風は太宰作品としても明るめな方で、キヌ子に振り回されるそこそこクズの主人公という関係が楽しい。ドロドロ闇煮込みが来ると思って構える必要はありませんでした(え?)。

 

14.俺は全てを【パリイ】する ~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~ 1 

☆あらすじ

「才能なしの少年」
そう呼ばれて養成所を去っていった男・ノールは
一人ひたすら防御技【パリイ】の修行に明け暮れていた
そしてある日、魔物に襲われた王女を助けたことから
運命の歯車は思わぬ方向へと回り出す
最低ランクの冒険者にもかかわらず王女の指南役となったノール
だが…その空前絶後の能力を、いまだノールだけが分かっていない…
無自覚最強は危機に陥った王国を救えるか!?

 

★感想

逆勘違いもの、結構好きかもしれぬ…というか久々に読みましたねラノベ。時間置いたからか結構楽しく読めました、二巻読みてえ〜〜。

主人公は努力の天才か何かです、L.トルストイ「イワンの馬鹿」を彷彿とさせられましたね。他の人とは見てるものが違う人というか。

ブコメしてないのもポイント高いし、ショタがいるのも良き。(完全に自分の好みの話ですが)

 

15.ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います!

☆あらすじ

デスクワークだから超安全、公務だから超安定! 理想の職業「ギルドの受付嬢」となったアリナを待っていたのは、理想とは程遠い残業三昧の日々だった。すべてはダンジョンの攻略が滞っているせい! 限界を迎えたアリナは隠し持つ一級冒険者ライセンスと銀に輝く大槌(ウォーハンマー)を手に、自らボス討伐に向かう――そう、何を隠そう彼女こそ、行き詰ったダンジョンに現れ、単身ボスを倒していくと巷で噂される正体不明の凄腕冒険者「処刑人」なのだ……!
 でもそれは絶対にヒミツ。なぜなら受付嬢は「副業禁止」だからだ!!!! それなのに、ボス討伐の際に居合わせたギルド最強の盾役に正体がバレてしまい――??
 残業回避・定時死守、圧倒的な力で(自分の)平穏を守る最強受付嬢の痛快異世界コメディ!

第27回電撃小説大賞《金賞》受賞作!

 

★感想

なんか口の悪い女の子を見ていると、普段の自分はどうなのかと見つめ直すいい機会になってる気がします…(苦笑)。主人公は現代の社畜の精神そのままって感じで、見た目は美少女(ただし最強)。

序中盤までは主人公+イケメン盾使いのやりとりがふんだんに描かれていますが、ここに関しては主人公が社畜で最強なことしかわからないです。ただし、終盤に近づくにつれて過去が明かされ、心情も分かってきて面白く感じられました。最終的には良い感じに今後に繋がりそうな締めくくりだったので期待が持てるかと思います。

 

16.月への吠えかた教えます 「月吠え」シリーズ (モノクローム・ロマンス文庫)

☆あらすじ

人生に挫折したティムはひとりマッドクリークの町にやってきた。新種のバラをつくることで負け犬人生をやり直そうと。ところがその町には秘密があった。人間に変身できる力を持った犬たち(クイック)が暮らす犬の楽園だったのだ。そんな彼を町の保安官・ランスは、マリファナを栽培しているのではないかと疑う。そこでボーダーコリーの姿になり、ティムの家に潜入するが…。傷ついた心に寄り添う犬たちの町、「月吠え」シリーズ第1作。

 

★感想

海外の作者さんが書いたBLを和訳したものは初めて読みました。

結果、言い回しはやはり海外かぶれでそれが新鮮。

下ネタなんかも結構ダイレクトに書かれてたんでジョークなんだなと思いつつ、感心というか笑えました。たまにはこういうのも良い刺激になるのでありがたい出会いでしたね。

犬好きでBL好きならかなりマッチしそうな一作。いやあ、世界は広いなあと…。

 

 

17.秘密

谷崎潤一郎

 

18.名人伝

感想

耄碌…時間が経ち、老いてしまうと巧みに磨き上げた技術をも損なわれてしまう残酷さが読み取れる。

 

19.恥

感想

勘違い系ストーカー女子の心理はまじでこんな感じだと思うわ…。

 

20.十歳の最強魔導師

あらすじ

十歳の少女フェリスは、魔石鉱山で働く奴隷。毎日の仕事は過酷で、身なりも貧しかったが、決して笑顔を絶やさなかった。あるとき、魔石鉱山が正体不明の魔術師たちに破壊され、フェリスは一人だけ生き残る。逃げ出した先で出会ったのは、アリシアという名の美しいお嬢様。怪しい連中に誘拐されそうになっていたアリシアを、フェリスは無我夢中で救出する。その御礼にアリシアの屋敷に招待されたフェリスは、そこで魔法の才能を見出されて―。笑顔も魔力も最強の十歳の少女が贈る、ほのぼの魔法学園ストーリー。

 

感想

あらすじにはほのぼのとありますが、起承転結瞭然としているのと主人公の障害となる存在が居たり…と百合にありがちなゆるゆるイチャイチャと主人公の成長のためのシーンが両立しているので私の思う起伏の緩いほのぼのではなかったと思います。私的にはこの手の作品はほのぼのよりも成長を描いてくれた方が好みなので良かったです。

数年前にガルパをやっていた時に読んだようなソシャゲ式ゲームシナリオに近い雰囲気も感じましたね。(ガルパは良質なストーリーが揃い踏みだった)なんだろう、構成的なものかな。瞭然とは言い表せませんが。

 

食わず嫌いして読まないと損する、というのはこの作品においては当てはまってるかなと感じました。ありがとうございます。

 

感想

 

21.おぎん

感想

様々な解釈ができるのが芥川さんの良さなのかなと…。自分は正直宗教への関心は薄いんで、後からネットでいくつか解説などを読ませて貰いました。

目に見えない存在を信仰するのって、どうとでも頭の中で理想化できそうだなと…。

ただ、目に見えていたり感じ取れていたりする(この作品の場合家族の絆だろうか)ものも信じてあげてほしいです。

 

22.「お前には才能がない」と告げられた少女、「怪物」と評される才能の持ち主だった 1

☆あらすじ

いたいけなで小柄な少女リティ。剣も魔法も才能がないと、英雄パーティから追放された彼女はそれでも最強を夢見て冒険者ギルドの門を叩く。当然、才能のない彼女には夢の“超級”ランク到達なんて不可能……と思いきや、彼女の本領はその“体力”にあった!
山奥育ちの彼女はありあまるパッションで昼も夜もひたすら修行! これくらい普通だよ?と宣う彼女はまさに脳筋なのだが、本人にその自覚はなし。気づけば、剣も槍も斧も一度見ただけでマスターして、ネームドボスさえ瞬殺するほど。そんなある日、街へ魔物の大群が押し寄せる。凄腕の冒険者たちが絶望に陥る中、リティだけは何故か歓喜に胸躍らせていて……? 猪突猛進! 花よりバトル! 強くなれるならなんでもします!?
後に“怪物”と評される少女が翔る、無自覚ハイスピード成り上がりファンタジー開幕!

★感想

あらすじの通りにハイスピード…というよりかは地の文で深く掘り下げすぎず進んでいく感じです。

スラスラ読みたい人には丁度良いのではないかと思います。主人公が努力を怠らず、謙虚な姿勢を崩さない上典型的な悪役も討たれるのでストレスフリーです。

 

23.万能女中コニー・ヴィレ 1

☆あらすじ

お城に勤めるコニー・ヴィレは人並み外れた体力・膂力の持ち主で、炊事洗濯、掃除戦闘なんでもござれの万能女中。ついでに結婚願望なしの徹底地味子。そんな彼女に、女好きと有名な美形騎士・リーンハルトが近づいてきた!? コニーの母の再婚で彼女の義兄になったという彼は、義妹を実家に連れ帰ろうとあれこれ画策。けれど貴族や母親と関わりたくないコニーは大迷惑! 彼から逃れるべく奮闘するけれど、何故か義兄の追跡は妙に熱を帯び始め――?

★感想

女主人公のなろう系ラノベ…久々に読んだ気がする。主人公コニーが苦労性で、周囲の人間も善悪分かれてるので応援できるタイプ。そのため、ベタベタのNLアレルギーでもちゃんと幸せになってくれ精神で読み切れました。中盤までは苦労が伝わってくる反面、それ以降はイケメンたちに囲われていきます。それでも背景があるため不快感はあんまりなかったですね。コニーの有能ぶりがどこから身についたのか、掘り下げに期待です。

 

〜その他読んだ本達〜

Kの昇天

・騎士屋

・柿

・煙草と悪魔

・妖婆

・願わくば1-3巻を再読+なろうで400話台+まで読んだ

・スパイ教室1-7巻+番外編1

 

など

 

 

読んだ本の感想 2021.11月分

この頃は寒いからか、首やら肩が凝りまくります…。腰なども痛いため、ストレッチするのが習慣化しつつあります。

首に関してはストレートネックも関係あるでしょうね…手も痛くなるのでしっかりケアを心がけております。

 

 

01.世界最強の復讐神官 ~神に仕えし者、魔王の力を手に入れる~ 

☆あらすじ

伝説の勇者たちを支えてきた天才神官・レイズ。勇者たちに裏切られ、最愛の妹を殺されたレイズは、魔王の力をその身に宿し、勇者たちへの復讐を始める――。魔王の力を手に入れた神官の壊滅的復讐ファンタジー開幕!

 

★感想

なぜかまた読みたくなったジャンル。陰惨さなどはなく、ストレスフリーで文体的にもサクサク読めた。そしてこの手にありがちな安定のハーレムを築きつつある主人公。とは言えがっつかないので不快感も無かった。

回復の力を反転するという技は2回目くらいかな?戦う神官や牧師を演出するのに使えるのとグロや復讐モノにマッチしてるのかも。

 

余談

たかがなろう系と馬鹿にはできないと思うんですよねぇ…ある程度選べばあっさり読めて精神的に楽というか…。

 

02.■

https://www.amazon.co.jp/dp/B095WSBR4V/ref=cm_sw_r_tw_api_glt_BYQJBW8CRDKRF6K2MJ02 

 

☆あらすじ

なかなか就職がきまらない百花。ふとしたことで美容師の沙祈と知り合い二人は一緒に暮らすようになる。しかし沙祈はお酒を飲むと記憶を無くしてしまう。百花のことが大好きな沙祈は酔っては迫るのだが、翌朝はいつも覚えてない。胸のうちを日記に書いておくがこれは誰にも見せられない!憧れの沙祈と女同士の関係になりそうでドキドキ……。

 

★感想

百合を見かけたら読んでしまう習性になりつつある今日この頃。

生真面目気質な主人公といい加減だけど可愛くて美人な美容師さんのカップリングが素敵。

濡場と馴れ初めが程良い割合で空いた時間に読むのに良い百合と言った感じ。

ただ、この作品…中身はしっかりしているのに表紙で損している気がするんですよね。そこが勿体無いと感じました。

 

03.彼なんかより、私のほうがいいでしょ?

☆あらすじ

「好きな人ができたみたい……」
 えっ。その言葉に水沢鹿乃の魂は、一瞬すぽーんと旅立ちかけた。
 幼馴染の少女・堀宮音々。ゆるふわなセミロングが魅力、運動以外は成績優秀、家庭的で気もよく利く彼女が、好きな男ができたと言ってきたのだ。
 ――鹿乃は、音々が好きだ。
 女の子同士なのに。いつの間にか彼女が、親友以上の存在になっていた。それなのに……。どうしようどうしよう音々を渡すもんか、と思い悩んだ挙げ句、鹿乃の思考は、世にも奇妙な着地を遂げる。
 それは。
「心は無理でも、体なら……!」(!?)
 かくして、鹿乃の無茶でちょっと過激な【音々攻略作戦】が始まる!

 

★感想

ちょっと過激どころじゃないでしょ(汗)かなり濡場が多いです。全国の百合好きさんはこの作品を読んでのぼせてください(?)

鹿乃がめっちゃがっついてますが音々が好きであるこそなのでただのセクハラガールではないです。描写がエロいの一言に尽きるので濃密な百合であることに間違いはないな(確信)。

どんでん返しも何となくわかりはするけど良い終わり方。

ちなみに鹿乃はフェミ気質ですね。

 

04.ギルドのチートな受付嬢 1

☆あらすじ

ある日ドジっ子の神様により、間違えて命を奪われた秋野友昭。お詫びにとチートし放題の転生を持ちかけられ嬉々として受け入れるが、生まれ変わった姿はエルフの女の子だった!それから時は経ち、友昭は才色兼備の受付嬢・イリアとして、ギルド連合リュネヴィル支部で働いていた。剣と魔法の世界で、ギルドの仕事が今日も始まる。「小説家になろう」で大人気、チートな受付嬢が紡ぐ異世界ファンタジーが、全編大幅加筆修正でついに書籍化。書き下ろし番外編『イリアのチートな知人たち』では、web版では描かれなかったタイラントスパイダー戦の模様も収録。

 

★感想

まず謝罪させて欲しいのですが、体調の問題もあり250ページ(299ページ中)あたりで読むのを断念しました…スミマセン。まず主人公は本編が始まる前の段階から既に転生を果たしているにとどまらず長い旅を終えているという設定のようです。万能チートキャラで、なんかもうやれること、知識などが盛り沢山。さらには美少女なので周囲はデレデレです。中身は男なんですが、まあそこは不愉快というほどでもなかったかな。とにかく主人公チートなので人間に紛れ込む神みたいな立ち位置になってるみたいです。(そうなると成長するのは周囲になります)

 

05.山月記

☆概要

昭和初期に活躍したが惜しくも早世した小説家、中島敦の代表作とされる短編小説。1942(昭和17)年の「文學界」に、「文字渦」とともに「古譚」と総題して発表された。中国唐代の伝記「人虎伝」に基づき、詩に執心して、ついに虎に変身してしまった男のすさまじい宿命の姿を描いて、作者の自嘲と覚悟を語る作品。

 

★感想

国語の授業の定番(?)の作品ですが、また時間を置いて読んでみると新たな発見がありますね。

李徴の苦悩は同調というか、共感できるんですよね…。繊細だからこそそれを隠すために傲慢になるなんてのは、現実でもままあることです。弱さを認めることも、一歩踏み出そうとすることも案外簡単で難しいことです。後悔する前に、成そうと思うことを全力で取り組む事ができたらいいですよね。

 

06.銀河鉄道の夜

☆概要

ケンタウルス祭の夜、ジョパンニはカムパネルラと銀河鉄道に乗る。カムパネルラは消えてしまい、ジョパンニだけが目覚める。ジョ パンニの旅が、ブロカニロ博士の実験によるものだったという形態の作品。

 

★感想

宮沢賢治さんと言えば「雨ニモマケズ」、「やまなし」が教科書に載っていたのでそのイメージが強いですね。銀河鉄道の夜に関してはかなり独特な世界観で、全てを理解し尽くすのは難しい(寓意的や暗喩的なものが含まれているだろうと踏まえると)。

かなりファンタジーチックな描写が多かったです。その中で、いじめられっ子のジョパンニの孤独や年相応の悩みが描かれている。寂しさに押し潰されてしまいそうなのに、誰かの幸福を願おうと思えるジョパンニは結構できた人間では?と感じましたね…。互いに心からの幸福を願う人同士の繋がりは、どれだけこの世界に存在しているんでしょう?

 

07-1.檸檬

☆概要

大正から昭和期の作家、梶井基次郎の短編小説。初出は「青空」[1925(大正14)年]。肺を病んだ“私”は、果物屋檸檬を手にすると妙に落ち着いた。好きな丸善の本屋へ行ってみようという気にもなった。いざ行ってみるとまた不吉な魂が頭をもたげくる。ふと“私”は思いつく。檸檬を画集の上においてみる。まるで爆弾のようではないか。簡潔な文章で描かれた鮮やかな檸檬は年月が経ても色褪せることはない。

 

★感想

繊細な心情の描写がセンスに溢れた文体で連ねられた短編。軽く読めるのに味わい深い愉しみがある。

 

07-2.杜子春

☆概要

大正期に活躍した「新思潮派」の作家、芥川竜之介の代表的な童話。初出は「赤い鳥」[鈴木三重吉主宰、1920(大正9)年]。短編集「夜来の花」[新潮社、1921(大正10)年]に収録。親の財産を使い果たした青年「杜子春」の前に老人が現れ、老人の指示通りに穴を掘ると大金が見つかる。その後も老人は度々現れる。原典は鄭還古「杜子春伝」。教育教材としても多く論じられてきた。

 

★感想

個人的には結構好きでした。どれほどの大金があってもそれらは有限であり、最終的には自分を心から想う存在こそに本当の価値があるのだと気が付けた…という寓意的なお話。

 

08.人間椅子

☆概要

外務省書記官夫人である佳子は、美しい閨秀作家としても知られていた。そんな佳子のもとへ、突然ある男から原稿が送られてきた。その原稿には何が書かれていたろうか?…彼女がいま腰をおろしている書斎のイスのなかに、彼女をひそかに恋する男がひそみかくれている!肝を冷やす“人間椅子”の秘密はここに明かされた!

 

★感想

オチを知らずに読んだのでかなりゾッとさせられました。気色悪い系のホラーですね…女性としてはこちらが好きでもない男性の好意は恐怖しかありませんからね(全ての女性がそうとも限りませんし、男性も然り)。読了後は書き手が巧みだからこそ惹き付けられるんだろーなーとひたすら感心でした。(一歩間違えれば18禁でしたね…)

 

09-1.年越 

☆概要

明治から昭和にかけて活躍した小説家、歌人である岡本かの子の小説。初出は1939(昭和14)年雑誌名不明。のちに創作集「老妓抄」[中央公論社、1941(昭和14)年] に収録。年末のボーナスを受け取って、同僚の明子たちと帰ろうとしていた加奈江は、突然飛び出してきた同僚の堂島に頬を平手打ちされる。動転しつつも心あたりのない加奈江は、上司から堂島がその日付けで退職していたことを知らされ、住まいも転居しているとわかる。加奈江は明子らと銀座などの人ごみを歩きながら復讐のために堂島を探し続ける。そして終に彼を掴まえ復讐を果たすのだが、その後意外な手紙を受け取るのであった。

 

★感想

復讐心というか、怒り、憎悪って恋情と同じくらい苛烈な感情…だからか、同じように感じられる。

堂島は加奈江の心を惹きつけることには成功したが、結果としてはいかがなものか。かといってそのまま告白していたら上手くいったものか難しいので、何が良いか悪いかとも判然でない絶妙な作品です。

 

09-2.鮨

☆概要

明治から昭和にかけて活躍した小説家、歌人である岡本かの子の小説。「文藝」[1939(昭和14)年]に掲載された。のちに創作集「老妓抄」[中央公論社、1941(昭和14)年] に収録。東京の坂の多い街に「福ずし」はある。店に来る十人十色の常連のなかで、湊といい「先生」と呼ばれる男がいる。店の娘で客あしらいには慣れている「ともよ」だが、湊のすしを食べるとき妙に気にかかるのであった。母と子の鮨の回想は、細やかな情愛に満ちている。

 

★感想

湊の回想が特に巧みな描写で惹き込まれる。両親から離れ気味で孤独がちなともよが、湊の母親に関する話しを聞いてどう感じたのかは想像次第。

今回は岡本かの子さんの作品を二作拝読させていただきました。

 

余談

日常を面白く、味わい深く描けるのは書き手の技量次第。大抵は何かドラマは非日常を足すことで読ませるストーリーにするものだろう。

 

10.蒼薔薇の狙撃手 ~深淵の探索者~

☆あらすじ

——世界はままならない。
 けれど、そればかりじゃない——

母の仇を討つため、巨大地下空洞『新しき深淵』の探索に繰り出すティナ。
しかし、ひとりスコープを覗き続ける彼女が今回見舞われるのは、彼女を賭けた男二人の決闘勝負?

仇、憎しみ、戸惑い、信頼。
薄氷と呼ばれた少女が見出す、彼女の戦いの『意味』とは。
彼女の精密で無慈悲な弾丸が撃ち抜くのは──

 

★感想

前巻から期間が空いてしまいましたが二巻目。

過去編ということでシリアスな雰囲気から打って変わり、読了後は爽やかな余韻があります。

レッドは良いイケメンなので、NL展開であっても特に嫌悪感がなく寧ろ応援したい感じはする。ジャンプの主人公にいそう。内容も王道でアツい!好きな系統です。

 

11.グスコーブドリの伝記

☆概要

大正~昭和期の童話作家、詩人である宮沢賢治の童話。初出は「児童文学」[1932(昭和7)年]。「現代童話名作集」下巻[文教書院、1933(昭和8)年]所収。イーハトーヴの森の樵一家のブドリの成長と自然災害克服の話。冷害で父母が自ら森の奥に消え、妹のネルも知らない男に浚われてしまった経験をもつブドリは、後に火山局の技師となってその年の冷害を克服するために島に一人残る。冷害で苦しむ農民を見てきた農学者賢治の渾身作。

 

★感想

全てを理解するには至りませんでしたが…最終的なメッセージ性自体は分かり易かったです。

自己犠牲の精神、言い換えれば誰かの幸せが自分の幸せでありそのために行動を起こすことができるのか…というのが他作品にも通じる作者の思想かなと。

ブドリは辛酸を舐めつつも他者のためにと勉学や研究に励み、人々に恵みをもたらします。彼の行動は、まさに純粋な幸福を願いそのためには自らも糧にするという思想によるものなのでしょう。

崇高ではありますが、自分としてはそれで良かったのか?と思いはします…。しかし、ブドリにとっての幸福は本人にしか分からないんですよね。

 

12.ロメリア戦記 ~魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した~

☆あらすじ

「ロメリア伯爵令嬢。君との婚約を破棄する」冒険の旅路の末に魔王を倒した直後、アンリ王子はそう宣言した。婚約者を失い、仲間からも見捨てられたロメリアだったが、彼女はくじけなかった。祖国にはいまだ魔王軍がはびこり、魔族に囚われ奴隷となった人たちがいたからだ。彼らを救うため、行動を開始したロメリアの前に、数々の困難が立ちはだかる。だが、彼女はアグレッシブに解決していく。「軍隊がない?地方領主を脅して砦を乗っ取りましょう」「新兵ばかりで使いものにならない?魔物を退治して経験を積ませましょう」「お金がない?商人たちと商談して、資金を出させましょう」そして、ロメリアは忠誠を誓う者たちとともに、いま出陣する!

 

★感想

一定の需要があるデキる系女主人公のファンタジー。ただし戦闘には向かず、慧眼と補助的なスキルで逆境に立ち向かっていく。完全無欠なんてこともなく気付きを得つつも成長の余地ありなので今後には期待ができる。

少し気になったのは王子達と旅をして様々な経験を得たのは良しとしても兵を動かす軍事知識はどこから?という疑問がある。金銭関係、事業のやりくりはまだ分かるのですが。

そしてやはりかな、婚約破棄から始まるということもあり相手方(特に王子)は無能になってます。これはテンプレってやつだ。

イラストが秀麗で良かったです。章の始まりに1枚付いてるのが個人的には好みでした。

 

余談

やはり女の子主人公が果敢に立ち向かっていくファンタジーものを求めているので今後も良作に出会いたいですね。

 

13.青薔薇の狙撃手 ~隻浄眼の乙女~

☆あらすじ

「一人じゃできないことはたくさんある。仲間の力が必要な時がある」

ブルーローズの仲間達と共に巨大地下空洞『新しき深淵』の探索を行うティナ。
ソロ時代には決して辿り着けなかった第三層『音叉の洞窟』を前に、チームの力を改めて実感するが、そんな彼女を次に襲ったのは仲間との『対立』という問題だった。

さらには謎の少女が現れた事で、事態はややこしい方向へ――。

チーム故の『力』。しかしチーム故の『対立』。
はたしてティナは、この問題をどう乗り越えるのか。
そして現れた少女の正体とは……。

 

★感想

相変わらずの安定した面白さ。起承転結がしっかりしているためか終わりが毎回スッキリしているのが良い。ティナ主体ではあるが、レッドは見守り導く立場を確立させているのか今回ではっきりしました。作品自体はティナの成長をメインに描いており、悩み逆境に立たされながらも前進していく姿が好印象。

 

14.引っ込み思案な神鳥獣使い―プラネットイントルーダー・オンライン― 

☆あらすじ

ロボットと人が共存し無人化が進んだ未来。
田舎育ちのツカサは人見知りの自分を変えようとVRMMOゲーム「プラネット イントルーダー・ジ エンシェント」を始めると――そこは、PKの横行で過疎化した世界だった! 更に彼は役立たずのヒーラー「神鳥獣使い」を選んでしまう。
不安一杯のツカサだが、神鳥獣オオルリのふかふかさとキュートな仕草に励まされ一転!
勇気を出してPKKで有名な剣士や口下手な女騎士と個性的な面々に話しかけていく。
すると、彼の礼儀正しいふるまいや、鳥と戯れる愛らしい姿にほっこり和みモードに!
たちまち掲示板でも話題になり、素直な彼らを狙う悪質なプレイヤーも現れて……?

 

★感想

MMO世界を描いた作品は、実を言えば避けてました(文中にゲームの説明やステータスが多く出てくるので)。とはいえ食わず嫌いというわけには…と思い手に取った今作。

まず人を選ぶのが作品の半分近くは5chスレッドが占めており、ゲーム世界なのでステータスも多めです。それ以外を除くと主人公ツカサが人と触れ合うべくMMOを通して人と交流、純粋に世界を楽しむストーリー。

MMOは全く詳しくないのですが良し悪しをきっちり描いているように感じました。特に人との出会いによるプラスのほかに、マイナスとしてはいわゆる害悪プレイヤーによってゲームが破綻するといった感じ。

5ch的スレッドに関しては読むのが躊躇われるかもしれませんが、目を通すと結構リアリティがあります…。

(小説として成り立ってるのか問題はありますが、楽しむ分には良いかなとは思いました)

まだまだ序章といった感じ&今後が面白くなりそうなので、MMO小説好き・気になってる方にはおすすめできそうですね。

 

15.鼻

☆概要

大正期に活躍した「新思潮派」の作家、芥川竜之介の代表的な短編小説。初出は「新思潮」[1916(大正5)年]。「鼻」[春陽堂、1918(大正7)年]に収録。原話は「今昔物語集」巻第二十八「池尾禅珍内供鼻語」第二十。長すぎる鼻を気にしている「禅智内供」がどうにかして鼻を短くしようと奮闘する話。執筆当時、久米正雄に高く評価を受けた。

 

★感想

短さゆえに鮮烈で強い問い掛けが記憶に残りやすい。鼻がコンプレックスの内供だが、本当に長いのかも怪しいような…自分が人にどうみられているかある程度意識する事は勿論必要ではある。けれども、それが過剰になれば自分自身や大切なことを見落としているなんてこともある。

今作品の場合は内供が強い思い込みで自分を縛り付けてしまっている。逆を突けば、良い思い込みさえしてしまえば目に見える世界はどうとでも良い方向に向かうのかもしれない。しかし実際のところ、都合の悪い思い込みを患うことの方が多いのが人の心ではなかろうか…。

 

16.ハングリーシスター: 魔物料理が戒律で禁じられていようとお構いなし!だって私は腹ペコだから♪

 

☆あらすじ

——魔物だって、食べ尽くす!
「食」を愛する風変わりな神官タマとその仲間達が織りなす、グルメファンタジー
旧人類が起こした大戦により、科学が滅びた世界。
魔獣との共生を余儀なくされた人々は、魔導文明を興した。
そんな中、魔物食は人々の生活に浸透していく。

自由都市同盟 中央都市アマルーナ。
三女神教の神官タマは、教会の教えで禁忌とされる魔物食をも厭わない変わり者である。
今日も今日とて、上司であるマルコ司教のお小言にもめげず、自分自身の美食を追求していく。

水棲魔獣のカルパッチョ、魔獣の骨から出汁をとったモツ煮込みスープ、絶品有角兎のロースト——といった高級料理から、
庶民の味であるラーメンやおにぎり、焼き鳥——などなど。
時にはダンジョンへ飛び込み、ジビエ食材を自ら狩りに行く!

世界のあらゆる『食』を堪能する、腹ぺこ神官物語のはじまりはじまり〜!

 

★感想

同じ作者さんで5冊目くらいかな?ちょうど良い分量と挿絵がベストタイミングなので安定して楽しめる。

ENTP感ある美食家神官っ娘が織りなすグルメもの、冒険譚を添えて…と言った感じ。セティはキャラデザからも分かるがあのキャラをモデルにされてると思うと食事シーンは笑いが誘われる。

今後なぜ魔物肉が禁止されてるかとか主人公がグルメになった理由も知りたいですね。

飯テロ系等の作品は癒されるので定期的に読みたくなりますね〜。

 

17.イワンの馬鹿

☆概要

19世紀から20世紀初等にかけて活躍した帝政ロシアの文豪、トルストイによる「イワンの馬鹿」を、大正から昭和初期に小説家・劇作家として活躍した菊池寛が子供向けに翻訳したもの。働き者のイワンと悪魔の物語。

 

★感想

馬鹿の概念、壊れる…というよりかは解釈の仕方ですね。イワンは馬鹿馬鹿言われてますが他の楽してお金や武力などを得ようとする人物達とは考え方や見ているものが異なっています。(働き者で、物を求められたら惜しまず与えてます…ただし他者に害をなしたら駄目などの制約はあります)なので、ほかの人物からしたら価値観がかけ離れているため愚か者に見えるのかと。しかしその馬鹿が悪魔を退け上手く国を回しているのですから、どっちが馬鹿なんでしょう…結局のところ、人が勝手に決めたことはどうとでも解釈できてしまうんですよねぇ。

 

18.桃太郎

☆概要

大正期に活躍した「新思潮派」の作家、芥川竜之介の後期の小説。初出は「サンデー毎日」臨時増刊[毎日新聞社、1924(大正13)年]。「白葡萄」[春陽堂、1925(大正14)年]に収録。昔話「桃太郎」のパロディであるが、日本政府が中国を植民地化したことを訴える内容となっており、その政治性、時代性から初期プロレタリア小説と位置づける見方がある。

 

★感想

物事には二面性があるように、桃太郎は一見正義の物語であるように思われて全てがそうではなかった…パロディ作品。鬼達にとっては桃太郎は悪、暴虐そのもののように感じるだろうし、この物語では桃太郎自体良心だけの人間ではない。

力あるものが成し遂げたことが語り継がれ、裏の側面は誰も知らない。いつの間にか物語は美化されていくものなのかもしれない。

 

19-1.きのこ会議/19-2.空を飛ぶパラソル

★感想

夢野久作さんを2作品。

どちらも皮肉が描かれているので作風かな?

特に空を飛ぶパラソルに関しては読了後に後味の悪さを感じさせます。後セリフがカタカナ混じりなのが(多分意図はしてないと思いますが)怖気モノです…。

(以下ネタバレ)

 

主人公は記者であり、自らのスクープ=私欲のために自殺する人を止めることをせず——酒を飲むと幻影さえ見えてくるというのに更に探りを入れ記事を書いたことにより自殺を誘発させてしまいます。

 

今はネットでも数多の記事が生み出されていく時代ですので、現実にもありえないことではないでしょう。勿論誹謗中傷を書き連ねれば訴訟されることもありますが…多くの人が目にするので住所を特定されて嫌がらせなんてのもあるでしょうし。

何が間違っていて正しいのか、多数のために個人は蔑ろにされていいのか。皮肉が効いた作品です。

 

20.斜陽

☆概要

無頼派」「新戯作派」の破滅型作家を代表する昭和初期の小説家、太宰治の長編小説。初出は「新潮」[1947(昭和22)年]。母、かず子、直治、上原の四人を中心として、直治の「夕顔日記」、かず子の手紙、直治の遺書が巧みに組み込まれるという構成の作品で、没落していく弱きものの美しさが見事な筆致で描かれている。発表当時から現在に至るまで賛辞の声がやまない、「人間失格」と並ぶ太宰文学の最高峰である。

 

★感想

心理描写ががこれでもかと緻密…感情爆発ドロドロ煮込みって感じ(?)。特にかず子が想い人の芸術家に向けて書いた手紙には戦慄した。強烈な感情は、簡単な言葉を続けて並べる方がダイレクトに伝達される…。しかし太宰さん作品は女性のメンタルが鋼鉄。逆に男は堕落しているんですが、今読んでもリアル。終盤の母親とかず子のやりとりでは、泣きかけましたね…母に対する想いが共感できたからかもしれません。太宰さんの作品は、なるたけ精神が健常な時に読みたいですがそれそれで傷心っぽい状態になります…。

 

21.太宰治異世界転生して勇者になる ~チートの多い生涯を送って来ました~ 

 

☆あらすじ

愛人、富栄と入水自殺を遂げた太宰治は、気がつくと見知らぬ川のほとりに立っていた。
ここは地獄に違いない、きっと自分は閻魔に裁かれるのだと恐れる太宰だったが、どういうわけか住民は欧米人であった。てっきり地獄も文明開化したのかと思いきや、太宰は召喚勇者であり、人々を苦しめる魔王を倒しうる存在だと告げられる。
いきなりそんな重い設定を語られても、富栄と離れ離れになったせいでやる気が出ない太宰だったが、魔王の正体が先に転生していた文豪、川端康成であると知り、芥川賞とか芥川賞とかあと芥川賞の件もあることだし、快く魔王討伐を引き受けるのだった(ただし、酒、女、自殺未遂をやめるとは言っていない)。
こうして、勇者、太宰治――保有スキル「水属性魔法LV99」「薬物耐性LV99」「川端康成特攻LV99」――の冒険が始まる!

 

★感想

文体がほぼ太宰さんや…。小ネタ満載で、作品を読んだことがある人はより一層楽しめる設計。知らなかった太宰さんの出生関係も分かります。

勿論太宰さんを知らなくても走れメロス程度を知ってれば十分楽しめる内容です。

初手入水しようとしているのを皮切りに、ダメ男っぷりを発揮しまくってます。それがギャグとして成り立ってて特に序盤あたりは笑いが止まりませんでしたね…。

めちゃくちゃチートしてますが、もともと備え持った女たらしのスキルも比肩してると思いました…w

 

22.はつ恋

☆概要

16歳の少年ウラジーミルは、年上の公爵令嬢ジナイーダに、一目で魅せられる。初めての恋にとまどいながらも、思いは燃え上がる。しかしある日、彼女が恋に落ちたことを知る。だが、いったい誰に?初恋の甘く切ないときめきが、主人公の回想で綴られる。作者自身がもっとも愛した傑作。

 

★感想

こんな初恋話聞かされたら他のもんも霞みそうですわ…wとなるくらいには鮮烈。

主人公の恋によって湧き上がる若々しくも燃え上がる感情の奔流が独特の表現で語られます。女性も凄まじいですが男もポエマーになることがわかりました(え?)

主人公の年で大人の階段駆け上がりすぎちゃった気もしますねぇ…恋愛観狂いそう。

 

23.野菊の墓

☆概要

明治期の歌人、小説家である伊藤左千夫の代表的作品。初出は「ホトトギス」[1906(明治39)年]。夏目漱石より「自然で、淡泊で、可哀想で、美しくて、野趣があって(中略)あんな小説ならば何百編よんでもよろしい」との評価を受ける。15歳の少年・斎藤政夫と2歳年上の従姉・民子の間に可憐な恋が芽生えるが、やがて悲しい別れの日がやってくる。明治初期の農村を舞台に描く、美しく悲しい純愛物語。

 

★感想

若き男女の青い春を感じさせるやり取りが瑞々しさを感じさせ、のどかな風景も混じって趣がある作品。やはり初恋はほろ苦かった…それも手放せないほどの傷跡を残して。

文体は古くはありますがそれを踏まえてもかなり読みやすいんじゃないかと思います。

 

24.後宮の検屍女官

☆あらすじ

「死王が生まれた」大光帝国の後宮は大騒ぎになっていた。
謀殺されたと噂される妃嬪の棺の中で赤子の遺体が見つかったのだ。
皇后の命を受け、騒動の沈静化に乗り出した美貌の宦官・延明(えんめい)の目にとまったのは、
幽鬼騒ぎにも動じずに居眠りしてばかりの侍女・桃花(とうか)。
花のように愛らしい顔立ちでありながら、出世や野心とは無縁のぐうたら女官。
多くの女官を籠絡してきた延明にもなびきそうにない。
そんな桃花が唯一覚醒するのは、遺体を前にしたとき。彼女には、検屍術の心得があるのだ――。
後宮にうずまく数々の疑惑と謎を検屍術で解き明かす、中華後宮検屍ミステリ!

 

★感想

国史やら文化には疎いのと、ミステリーなこともあり登場人物が多く全ては理解しきれませんでしたが…主人公とサブのイケメン延明さんの過去掘り下げを絡めつつ事件の真相を探っていく構成は完成されているように感じました。

舞台設定が普段読まないこともあり新鮮でした。時代に合わせた知識量も持ち合わせているのも感じられます。

 やはりメインプロットとサブプロットをしっかりとまとめ上げるのは作者の技量が求められるなあとつくづく。(この作品の場合ざっくり言えばメイン→事件の解決 サブ→主に延明さんが苦悩から解き放たれる)中途半端だと消化不良になりますからね…終わりよければ全て良しというように、逆もあります…締め括り大事。

 

25-01.僕の孤独癖について

☆概要

明治から昭和にかけて芸術的な口語自由詩を確立した詩人、萩原朔太郎によるエッセイ。かつて朔太郎は人嫌いで孤独癖があった。どういった経緯でそのような気質になったのか、生まれ育った環境や学生時代の問題などから理論的に探り、孤独という題材を鋭い感受性で表現している。

 

★感想

作家さんは感受性の強い方が一定数いるんだろうなあと…。しかしこの場合、環境によるものもかなり大きく作者本人もそれを感じているようです。

そして共感できるのは、孤独を好むけれどやはりどうやっても一人では生きていないというところ。

友人は少なくても良いから居てくれると大いに心の支えになるものです…。

 

25-02.藪の中

☆概要

大正期に活躍した「新思潮派」の作家、芥川竜之介の代表的な短編小説。初出は「新潮」[1922(大正11)年]。短編集「将軍」[新潮社、1922(大正11)年]に収録。検非違使の尋問に答えた旅法師らの供述と当事者である「多襄丸」の陳述など、複数の人間の証言からなる形式で殺人事件の真相にせまる物語。「今昔物語集」巻二十九第二十三「具妻行丹波国男 於大江山被縛語」を原典とする。発表当時から現在まで実に多くの関心を寄せられているが謎の多い名作。

 

★感想

いろんな解釈ができる作品だというのがまず。

言い得て妙のタイトルの通り、証言する者たちの言葉を照らし合わせると矛盾だらけであり事件はまさに藪の中のよう。

人の言葉は信用できるものではない、見ているものも真実かは分からない…そして愛し合っていた男女でさえも、あっけなく心離れする。

真実とはなんぞや、思わされますね。そして、人の言葉も心も、矛盾を抱えたり移り変わったりするわけで…なんとも、人間達が生きるこの世の空虚さと言いますか暗い部分を感じさせる作品です。

 

26-01.手袋を買いに

☆概要

昭和初期の児童文学作家である新美南吉の童話。初出・初刊は、生前計画され死後刊行された第二童話集「牛をつないだ椿の木」[大和書店、1943(昭和18)年]。「ごん狐」と同じく狐を題材としており、どちらも小学校国語科教材として広く親しまれてきた作品である。母狐が子狐に手袋を買ってやろうと考え、子狐が人間の経営する帽子屋に買いに行く話。

 

 

★感想

短いながらも雪景色を想像しながらほっこり出来る作品。雰囲気が個人的にかなり好きです。

何となく思い出したのが小学生の時読んだ「このはのおかね、つかえます」

 

 


ですね…とても温かくて優しくて、好きな作品でした。

人と動物でもお互いに歩み寄ろうとすれば心を通わせることができるはずなんです。

 

26-02.屋根裏の散歩者

※概要、あらすじなし

 

★感想

退屈を極めた男が、刺激を求めてある事を始めてしまう話。

江戸川さんって人間の気持ち悪い(褒め言葉)性癖やら嗜好を描くのが上手いよなあと…。

文体も面白く、三人称のように思えて神の視点っぽい感じ。基本的に短い作品が多めなので読み易いのも良いですね。

 

27.ガリヴァー旅行記

☆概要

18世紀前半のアイルランドの作家ジョナサン・スウィフトの風刺小説で、昭和初期~戦後期の抒情作家・詩人である原民喜の唯一の翻訳作品。奇妙奇天烈な国への旅行記を装った当時の社会への痛烈な風刺であるが、この翻訳では紀行的興味よりも戦争や人間の愚かさを中心にして再話されており、広島で被爆した訳者の静かなメッセージが読み取れるものとなっている。

 

★感想

王道の冒険ものかなと思って読んでみたら想像以上に面白かった。主人公ガリバーは様々な国を巡ることとなります。最初の小人の国からインパクトが強く、スラスラと読み進められます。そこでガリバーは人間社会ではまず考えられないような習慣や価値観などを目の当たりにすることに。小人はものすごくちっさいことで戦争し、巨人の前では自分は本当にちっぽけ…など。紆余曲折あり、最終的には人間ってヤダ…って感じになっちゃってます。

よくこんな世界観思いつくなあ…。

 

28.恩讐の彼方に

☆概要

大正から昭和初期に小説家・劇作家として、また「文藝春秋」を創刊し雑誌発行人としても活躍した菊池寛の作品。主君殺しの大罪を犯した市九郎は逃亡し、やがて出家して諸国を放浪していた。一方、殺された主君の子である実之助は長い仇討の旅の末、市九郎を洞窟で発見するのだが。

 

★感想

冒頭からインパクトある戦闘シーンから開始し、人を殺めることに手を染めてしまった市九郎が赦されるまでの話。

現実では中々罪人が完全に足を洗う事は難しいですが、市九郎の場合は並々ならぬ覚悟と執念で多くの人を救うために事を成します。意識や心持ち次第で人は良くも悪くも変わることができる…けれど、変わることはエネルギーが要りますからそう易々とできることではない。この作品からはそのどちらも感じ取れるかと思います。

 

29.河童

☆あらすじ

大正期に活躍した「新思潮派」の作家、芥川竜之介の代表的な小説。初出は「改造」[1927(昭和2)年]。生前は単行本未収録であり、没後「芥川龍之介全集」第4巻、「大導寺信輔の半生」[岩波書店、1930(昭和5)年]などに収録。「新小説」[春陽堂書店、1922(大正11)年]掲載の「河童」とは別物。ある精神病患者が河童に会った話をする。

 

★感想

一言で表すならヒェッ…です(?)。主人公が統合失調ということもあり、「さよならを教えて」(究極の鬱ゲー『さよならを教えて』をゆっくり紹介するよ - YouTube)

…が脳裏にチラついた…その作用もありなんとなく鬱っぽく感じてしまって先入観マシマシでした。

実際のところ、虚構と現実の区別をつけられない内容となっております。河童の国に訪れたのが現実か否かで解釈が変わってくる印象。

とはいえ、どちらにせよ…以下の解釈ができるかと思います。

・河童の国は人間社会とは全く異なるが完全なる楽園ではなく、むしろどちらもディストピアと捉えることができる。

・虚構も作り上げればそう現実と変わらない。見ているものが真実かどうかは案外分からないものだ。

・人間の国に一度は帰りたがったこと、その後にまた河童の国に行きたがったこと。そのどちらもが「現実逃避」である。

 

…とまあ考えるほど違ったものが見えてきそうな作品であり自分の手には余るのが正直なところでございます。

純粋に河童世界の摩訶不思議感を楽しむ読み方が健全です。主人公が統失である事を念頭に置くともれなく気が沈みます。

 

30.ルバイヤート

☆概要

セルジューク朝期ペルシアの学者・詩人、ウマル・ハイヤームの詩集。底本は「ルバイヤート」[岩波書店、1949(昭和24)年]。「ルバイヤート」とはペルシア語で「四行詩」を意味する「ルバーイイ」の複数形で、直訳すると「四行詩集」という題。それはペルシア語詩の形式の一つである。エドワード・フィッツジェラルドの英訳から一躍名の知られるようになった神秘的詩集。

 

★感想

酒、とにかく酒…。

酒飲めないんであんまり共感はできなかったんですが詩自体は不思議な魅力があります。

悲観的なようで前向きで、なんか元気が出るんですよねぇ…酒飲んで今の人生楽しもうぜ!ってノリ。

さあ、起きて、嘆くなよ、君、行く世の悲しみを。
たのしみのうちにすごそう、一瞬を。
世にたとえ信義というものがあろうとも、
君の番が来るのはいつか判らぬぞ。

 

大空の極はどこにあるのか見えない。
酒をのめ、天のめぐりは心につらい。
嘆くなよ、お前の番がめぐって来ても、
星の下誰にも一度はめぐるその盃。

 

ところで作中によく出てくる酒姫は酌する美少年らしいですが…世界は広いんだなって。

 

 

総括

青空文庫がほとんどを占めてますね…いやホント、おもに日本文学無料で読めるのありがたいね!

Kindleで検索すると出てきますので日本文学や海外作品の翻訳等もあるので触れてみたい人におすすめです。

本音を言うと短い作品多いからすぐ読めて良いです…。

 

 

 

読んだ本の感想 2021.10月分

1ヶ月ぶりです。

体調良かったり悪かったりの繰り返しでした。起床時間を固定するのって結構難しいなぁ…と近頃思います。休みの日は特にたくさん寝たくなっちゃいますもんねぇ…。しかしながら、体にとっては生活のリズムを整えるに越したことはないんすけどね。

毎日読み続けてきましたが31日に限ってはワクチン2回目の副反応によりお休みです。

 

 

※全作品Kindle Unlimitedまたはbookwalkerの読み放題範疇でした。

※あらすじはAmazonから引用しています。

 

 

 

 

01.金色の文字使い ー勇者四人に巻き込まれたユニークチートー 1

☆あらすじ

勇者召喚されたクラスのリア充たちに“巻き込まれ”異世界に連れてこられた高校生の丘村ヒイロ。浮かれるリア充たちに背を向け、ひとり旅立つ彼はまだ知らない。やがて“ヒーロー”と呼ばれることになる未来を……。

 

★感想

主人公の性格が好きになれるかどうかで作品全体の評価も人によりけり、というのがより顕著。

具体的には慎重勇者の主人公に分かりやすさとデレを足したような感じ。比較するとこちらは三人称神の視点なので心情は分かり易い方。

簡潔にまとめると飯と本好きの尖った主人公が文字を操るというユニーク魔法を使い無双しつつ、ロリに好かれる話といったところ。個人的には男キャラがいて、役割があるのが◎。

コミカルなノリで、自由な冒険譚を楽しみたい人向けかな。文体も結構砕けてるのでライトなものを読みたい層への需要も十分。

 

02.村づくりゲームのNPCが生身の人間としか思えない 1

☆あらすじ

30代無職独身、実家暮らしの引きこもり。
そんな良夫のもとに突然送られてきたテストプレイ用のPCゲーム。
『最新型のAI』が内蔵されたキャラクターとのタダの平凡な村づくりゲームかに思えたが!?
現実とファンタジーがリアルタイムで交差していく。

どんなに情けなくても、誰でも「命運(じぶん)」を変えることはできる!

 

★感想

ニート主人公を見ていると、心が痛くなるのはなぜだろう。自分にも中々前に踏み出せない時があるので共感しかなかったです。他人から褒められたような仕事や年収などがなくても毎日を懸命に生き抜いている人もいますし、本人が価値があると思えばそれで良いんじゃないかな。この作品も主人公が一歩を踏み出すことで家族との関係性が良い方向へと変化していきます。何かする前に、尻込みすることもあるでしょう。けれど案外、やってみると思ったような困難もなくクリアできてしまうこともあります。要はものも捉え方次第なのかなと。そして何に価値を置くのか。

その点、十年塞ぎ込んでいようとも、人のために何かしようと奮起できる主人公は十分過ぎるほど価値のあることをしているんじゃないかな。

 

03.影の実力者になりたくて! 01

☆あらすじ

主人公でも、ラスボスでもない。
普段は実力を隠してモブに徹し、物語に陰ながら介入して密かに実力を示す「陰の実力者」。
この「陰の実力者」に憧れ、日々モブとして目立たず生活しながら、
力を求めて修業していた少年は、事故で命を失い、異世界に転生した。

これ幸いと少年・シドは異世界で「陰の実力者」設定を楽しむために、
「妄想」で作り上げた「闇の教団」を倒すべく(おふざけで)暗躍していたところ、
どうやら本当に、その「闇の教団」が存在していて……?

ノリで配下にした少女たちは勘違いからシドを崇拝し、
シドは本人も知らぬところで本物の「陰の実力者」になっていき、
そしてシドが率いる陰の組織「シャドウガーデン」は、やがて世界の闇を滅ぼしていくーー。

 

★感想

努力済みの最強無双転生ものと、勘違い系の面白さを融合させた作品。更に言えばラノベでよくある学園ラブコメも混ぜてる。いいとこ取りといったところか。シリアスや陰鬱な描写がなく、ギャグも混ぜつつ主人公が悪を討ち影の実力者になりたいorでありたいという望みのままに戦うのに一貫。

実質ハーレムでキャラデザも美女揃いなので好きな人はハマる作品という印象が強い。

個人的にはハーレムの数を抑えても良いので内面を掘り下げて欲しい気はするが、ギャグ要素のことを踏まえるととっつきやすいライトな文体が好まれるのでこれで正解かなと。

 

余談

いいとこ取りはお得なように思えて食材のようなもので、どう調理するかが作者の手腕が求められるところだなと。

 

04.魔術師の杖 ② ネリアと王都の錬金術師たち

☆あらすじ

錬金術師団長ネリア・ネリスとして、エクグラシアの王都シャングリラで働きはじめたネリア。クセのつよい錬金術師を束ねつつ、ネリアはあたらしい魔道具『グリドル』の販売をめざして、魔道具ギルドに行ったり大忙し。

そんななか明らかになった、研究棟でいちばんの若手、錬金術師ユーリ・ドラビスがかかえる事情とは?さらにレオポルドにも、衝撃の過去があることがあきらかに!ついでにバレる、ネリアの意外な弱点。

おなじみの竜騎士団長ライアスに、あやしげな動きをみせるオドゥもくわわり、さらに魔術学園の五年生たちが、職業体験で研究棟にやってきたからもう大変!そしてその裏では、ユーリをめぐる恐るべき陰謀が……。

 

★感想

ネリアは相変わらず独創力好奇心実行力(Ne)全開といった感じで自由に動き回る生き生きとしている。

話の方向が王族絡みで広がっていき今後舞台の裏側が明かされていくのが純粋に楽しみですね。

主にライアス、レオポルド、ユーリの三人に矢印(?)を向けられているネリアですが恋愛模様もくどすぎず比較的緩やかなのでこの作品においては特に嫌厭するとかはなかったです。それよりもメインはネリアの魔道具開発と錬金術の研究、キャラの生い立ちや過去、周囲のいざこざなどで設定を掘り下げでした。ページ数かなりボリューミーなので、内容が薄いとか物足りないということはそうそうないと思います。

 

余談

何ヶ月かぶりに読んだので記憶を掘り起こすのに時間がかかったw

 

05.悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました 1

☆あらすじ

破滅フラグを回避したいのでラスボスを恋愛的に攻略してみました

乙女ゲーム世界に転生した、悪役令嬢アイリーン。前世の記憶だと、この先は破滅ルートだけ。破滅フラグの起点、ラスボス・クロードを攻略して恋人になれば、新しい展開があるかも!? 一発逆転で幸せになれるか!?

 

★感想

主人公アイリーンの性格が個性際立っているのが良い。彼女が物語を引っ張っていくおかげでテンポが良く、痛快な作品へと仕上がっている。サバサバ系に思わせておいて実はツンデレというキャラ付けは上手いなあと思いました。

また、攻略したい殿方のクロードも繊細な一面がありそこがギャップとして魅力的なので読み手は応援したくなるだろう。

一巻できちんとまとまっているので、消化不良感がない。試しに読んでみるのにもおすすめできる作品。

 

余談

アニメ化決定している作品。見たところコミカライズ版も上手く漫画として落とし込んでいる感じなのでそちらでも楽しめるだろう。

 

06.音風シンドローム 鳴らせ、運命のイントロダクション

☆あらすじ

「バンドのメンバーになって、俺と駆け落ちしてくれ!」
引きこもりでベースを弾くことだけが支えだった僕、鈴谷陸の日常は、明るくて強引なボーカル・カズの言葉で一変した。
まるで熱風にさらわれるように、彼や初めてできたバンド仲間と奏でる音楽は、僕をまだ知らなかった新しい世界に連れていくけれど……

 

★感想

展開は早めだが、読みやすい文体の作品です。バンドものとしては王道寄りなのかな?という感じですが、その分主人公や他のメンバーたちの葛藤、成長を描かれています。

自分は何もできない人間なんてことはないんじゃないかな。何かしら他人にはできないことを持ってると思うんですよね。この主人公もそれに当てはまると思います。音楽の才能だけでなく、他者のことを自分のことのように受け止められるところもそう。

親側がそれを理解せず、普通であれと強要するのは自分は違うんじゃない?と思うんですけどね。その子の個性を尊重してあげたいものです。(とは言え、良い親ばかりじゃありませんからね…)

 

07.転生先が少女漫画の白豚令嬢だった 1

☆あらすじ

気がついたら、前世で愛読していた少女漫画のモブキャラ、白豚令嬢に転生していた! 超おデブで性格最悪な私は、このままだと処刑エンド。回避するには人生やり直すしかない?よし……とりあえず、ダイエットしよう!

 

★感想

主人公にハンデを背負わせることで目的をきちんと据えているタイプの作品。

めげずに努力をするタイプの主人公であることと、作風が明るめなので楽しく読めるかと思います。

元婚約者であるリカルドは生真面目気質で、主人公の見た目だけでなく中身の人となりに触れてくれる子なので好感が持てますね。

見たところ色んな場所を点々とするような作品ではなさそうなので今後どう展開の広がりを見せるか気になるところではあります。

 

 

08.シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精

☆あらすじ

人間が妖精を使役する、ハイランド王国。少女アンは、一流の銀砂糖師だった母を亡くし、あとを継ぐことを決意する。銀砂糖師とは、聖なる砂糖菓子を作る特別職のことで、王家勲章を持つものしか名乗れない。用心棒として、美形だが口の悪い戦士妖精のシャルを雇い、旅に出たアン。人間に心を閉ざすシャルと近付きたいと願いつつ、王都を目指すけど……!? 

 

★感想

お菓子作りに奮闘する少女が波乱あり気になる彼にドキドキあり…のファンタジー小説版。昔少女漫画誌に載っていたお菓子作りの恋愛漫画を思い出しました。ただ、この作品の場合漫画も良いかもしれませんが文章の良さもあると思います。ファンタジーチックな世界観に加えお菓子作りという要素は文章で表現することで、脳内の場面がより煌めき趣が出てくると個人的には思います。

起承転結、特に転の部分で主人公に試練を与えることで成長を描いているのが良い。少女漫画のような雰囲気のある世界観を含め、文体も読みやすく女性に特におすすめしたい作品ですね。小学生高学年あたりでも楽しめそうです。

 

09.虎族皇帝の果てしなき慈愛

☆あらすじ

ヘルブスト国の伝統ある王立学院に通うノエルは、成績こそ優秀だが没落貴族の三男で容姿も平凡。王太子ジークフリートの幼馴染で婚約者という立場も今では名ばかりだ。そんなある日、虎族の住む隣国ヴィスナーの皇妃を人間が誤って殺してしまい、代わりの妃を学院内から選び差し出すよう皇帝ファリドから要求される。冷酷で恐ろしいと噂の虎族皇帝…だがこの輿入れが国交のない両国の懸け橋になるなら、とノエルは自ら志願し…。

 

★感想

定期的に読むBL、n弾。この作品は他と比べると濡場が少ないんですが、その分ヴィスナーの皇族関係の獣人達との交流を描いているのが良かったです。

設定もなおざりに感じず、文体も読みやすかったのでBLと獣人やケモ好きな人にはお勧めできると思いました。

 

余談

BLとして楽しめるかどうかと物語性を深めるかどうかのバランスというのは中々難しいんじゃないかと感じてます。百合やNLでも言えることですがやはり恋愛メインにすると成就などが最終地点になるからでしょうね。

 

10.西の善き魔女

☆あらすじ

15歳になったフィリエルは、はじめての舞踏会の日、燦然と輝くダイヤと青い石の首飾りを贈られ、幼なじみの少年ルーンに、それがフィリエルの母の形見であると告げられる。青い石は女王試金石と呼ばれ、王国でもっとも大切な宝石であることが明かされていく。それは自らの出生の秘密とつながっていた―。人里離れた北の高地で育った少女の運命が、大きく動きはじめる。

 

★感想

荻原先生…空色勾玉の作者さんだったとは最後まで気がつけませんでした。空色勾玉に関しては結構難しい表現や言葉が多かったのですが(それを上回るほどの精緻な描写が巧みでした)、今作品はかなり読みやすい部類かなと思います。

主人公フィリエルは作中何度も困難を被りますがそれでもめげずに立ち向かっていきます。彼女を通して、女性が持つ強かさや豪胆な一面を魅力として受け止められます。

本当に大きなことでも、強固な意思で立ち向かうフィリエルは本当に強いと思う。そんなフィリエルに惚れる男も匂わせ程度で、それどころかアデイル嬢に気に入られてて予想外にもなんか百合っぽかった?…(アデエル嬢は●女子でもあったのにも喫驚だが)。

 

11.勿論、慰謝料請求いたします! 1

☆あらすじ

お金儲けが大好きな伯爵令嬢の私、ユリアス。
結婚も商売(ビジネス)だと侯爵令息との婚約を決めたのに「絶対に婚約破棄してやる!」と言われた。
原因は最近転校してきた庶民上がりの令嬢。
なぜか彼女の行動に既視感が……って、巷で人気の恋愛小説の主人公(ヒロイン)になりきってない?
その上私を悪役令嬢に仕立て上げるつもり!? 上等です! それなら慰謝料いただきます!

 

★感想

悪役令嬢者ではないが…誰よりもそれに近いキャラをしている主人公。悪ではないが、筋金入りの商人気質&守銭奴である。

個性があると言えばそうなのだが、何事にも損得勘定でものを考え、時にはビジネスに繋げる。自信や他人の感情に疎く、それがギャップ的魅力に繋げられているか…というとそうではないと感じた。

私としては、王子のキャラは好感が持てた方ではあるものの、ひたすら主人公の性格が合わなかった。それに尽きます。

やり手だという描写はあるものの、それらしさは余り感じられなかった。何せ、戦う相手が愚昧であり主軸に置かれているのが恋愛小説に伴う婚約者の観察(??)なのでビジネスに奮闘してるかというとそこまでじゃないんですよね。例えば機知に富めば説得力が増したり、守銭奴になった経緯とかもあれば良かった。どちらも一巻の時点でやっていると効果的かと(恋愛描くにしても主人公はお金のことしか頭にありませんし…)メインを絞った方がより面白かったかもしれません。

舌打ちを何回も平気でするのは感じが悪すぎるのでは…?その割に持ち上げられてるのも謎です。王子に関しても惚れる要素あったか?という…第一印象マイナスなのでは?気のせいでしょうか。

ここまで率直かつ個人的な感想でしたが、見方を変えると王子に媚びない主人公の姿勢に好感を持つ読者は一定数いるからこその評価だと思います。

また、婚約破棄を豪語し言いがかりをつけた相手を懲らしめる流れにざまぁ的爽快感を覚えることもできるでしょう。

 

前に読んだ無職転生やもふもふ従者等と同じく、価値観・主人公の性格などが合わなかったにすぎませんので、つまるところ楽しめるかどうかは人によりけりかと。

 

12.やり直し悪役令嬢は幼い弟(天使)を溺愛します 1

☆あらすじ

「お姉ちゃん……ぼくと一緒にいてくれる?」かつて自身を処刑した弟フィルの一言に、公爵令嬢クレアは悶絶していたーーなぜか12歳に逆戻りした彼女は後悔を胸に決意する。今度こそ幼く可愛い天使を大事にします、二度と王妃なんて目指しません。だから、手を繋いでお昼寝したり、一緒に厨房に忍び込んだり、この地味で穏やかな毎日が続きますように……、と。だが、破滅する未来を回避するはずの“やり直し“人生が一変! 名門貴族の後継問題に、王国の内乱と激動の生涯が幕を開ける!

 

★感想

タイトル通りやり直し逆行作品。主人公クレアが自らの過ちを改め未来を変えるべく行動していく。

そして要となるのは弟のフィルで、彼の可愛さが作品の肝であると見て良い。純粋&従順で可愛らしい男の子なのでショタコンホイホイなのは間違いない。

クレアはフィル一筋ではあるが、かつて関係が破綻してしまった第二王子との関係も良好にしていくなどやり直しは順調な様子…と思いきや魔女や聖女の存在により設定が実は特殊だったということが明かされる。ただひたすら弟を愛でる系に収まらないのは良い傾向だと思いました。

 

 

 

13.悪役令嬢に転生した私がヤンデレメインヒロインとフラグを立ててしまった件

☆あらすじ

「ロザリーさまを一番愛しているのは私です……」
乙女ゲームの攻略対象は、王子様よりお姫様?

乙女ゲームの悪役令嬢・ロザリーに転生したアラサー腐女子は、
破滅ルートを回避するため奮闘する。
しかし、その過程でメインヒロインであるエステルと異常なまでに親交を深めてしまい、
気付けば彼女のヤンデレルートに!?

王子からの婚約破棄を機に暴走したエステルは、
ついにはロザリーを誘拐監禁し……。

 

★感想

気になってたので購入してみました。蓋を開けてみると濡場が大半を占めているというある意味濃厚な百合でした。どちらかというと男性向けっぽい。それで、あまりにも濡場が多いので(成人向け商業作品をそれほど読んでいないのもあるが)ヒロイン達の喘ぎが段々とシュールな笑いに変換され「これは実は百合エロギャグ本だったのかもしれない」と思えてくるようになりました。

主人公ロザリーもエステルも特に不快になるキャラでもなく、ヤンデレと言っても暴力を振るったりすることもないので百合エロ好きならストレスフリーで楽しめるかと思います。

百合なので受け攻めとかははっきりしてませんが、基本エステルが積極的です。プラトニック寄りではないのでそこのところだけ注意。

 

おまけ:アウトラインから書く小説再入門

☆説明

小説、映画脚本、ゲーム、マンガ…あらゆる物語作りに応用可能な地図=「アウトライン」の描き方。書き手が物語を書くとき最も大切なプロット作りで失敗してしまう大きな要因が、「アウトライン」をないがしろにしてしまうことに起因しています。

「アウトライン」とは、小説を執筆するうえでのロードマップになるもの。最初に「アウトライン」を構築することこそが、小説を最後まで「書き切る」ための近道です。時間と労力はかかりますが「アウトライン」を作ると、物語にバランスとまとまりが生まれる、伏線がうまく配置できる、主観が計画的に選べるといった、さまざまな成果が期待できます。 本書では、「読むこと」と「書くこと」への愛あふれる現役作家が実体験をもとに、「アウトライン」構築にあたっての独自のメソッドをステップごとにナビゲートします。

あらゆる創作活動と同様に、文章術にも絶対的に正しい方法はありません。「アウトライン」を作ることがすべての創作者に合う方法かはわかりませんし、苦手なひともいるでしょう。そこで著者は、「アウトライン」に対する誤解を解いたうえで、一つのメソッドとしてまずは試してみることを提案します。書き始める前にわざわざアウトラインをつくるのは面倒ですか? いえいえ、面倒なことがキライなひとにこそオススメです。アウトラインは決して書き手の書く楽しみを奪うものではなく、むしろスランプに陥っているひとにこそ実は時間の短縮になります。急がば廻れなのです!

初めて書く人には基礎知識の習得に、既に小説をたくさん書いている人には執筆術の「再入門」として本書を読まれることで、新たな可能性を追求できることでしょう。

 

★所感

著者が海外の方ということもあり例に挙げていたりインタビュー作家が全員知らない方々という部分はあれど、プロットや物語作りにおいてはかなり勉強になります。あまり書いた経験がない人でもプロット作りの重要性が分かるんじゃないかなと思います。一から世界や人物を作るとなると、いきなり本番で書き出すと何かしら躓くので設定を練りに練り、物語の流れを時間がかかってでも良いから作成するに越したことはないかと思います。

この本は何回も読み返すべき内容だと感じたので紙にしておいて正解でした。

 

14.最果てのパラディンⅠ 死者の街の少年

☆あらすじ

かつて滅びた死者の街――人里離れたこの地に一人の生きた子供、ウィルがいた。少年を育てるのは三人の不死者。豪快な骸骨の剣士のブラッド。淑やかな神官ミイラのマリー。偏屈な魔法使いの幽霊のガス。彼ら三人に教えを受け、愛を注がれ少年は育てられる。そしていつしか少年は一つの疑念を抱く。「……この『僕』って、何者なんだ?」ウィルにより解き明かされる最果ての街に秘められた不死者たちの抱える謎。善なる神々の愛と慈悲。悪なる神々の偏執と狂気。「約束だ。ちょいと長いが、語ってやる。多くの英雄と俺たちの死の……、そして、お前がここで育った話でもある」――その全てを知る時、少年は聖騎士への道を歩みだす。

 

★感想

神々の恩寵を直接的に授かることのできるファンタジーワールド舞台とし、更に転生要素も足した作品。主人公は引きこもりであった前世を酷く悔やみ、またどこかで堕落してしまうのではないかという恐怖を抱えながらも直向きに研鑽を積んでいきます。失敗したからこそ再起しようという気概が生まれるし、堕落してしまったからこそ自分に価値を見出せない失望感も個人的にはすごく共感できますね…。世界観もしっかり作り込んである印象ですし、心理描写も軽くで済ませていないので良作だと思います。時系列は比較的緩やかですが、その中でもキャラクターとの交流を描いていて泣きそうになったシーンがいくつか…。主人公にも毒気がなく、素直に応援したくなります。

 

余談

アニメが放送中みたいですね。原作二巻以降も読みたい気持ちはありますが読み放題範疇ではないので先送りになりそうです…。

 

15.ワンワン物語 ~金持ちの犬にしてとは言ったが、フェンリルにしろとは言ってねえ! 1

☆あらすじ

過労死したロウタの願いは、金持ちの犬への転生。その願いは慈悲深い女神によって叶えられ、飼い主のお嬢様と夢のペットライフを送るが―その体はまさに狼。それどころか、伝説の魔狼王フェンリルに転生していた!

 

★感想

美味しいものを食べてのんびり過ごしたい…的な読者の欲求を満たすべく、それでいて最強格のフェンリルを主人公にしようという発想を噛み合わせた作品。ただ、文体自体は口語寄りであり個人的な感覚としては漫画の原作向けの文章…といった感じ。

軽く読める上に、主人公は特に苦労もなく力を発揮するためストレスフリー。その点も加味するとじっくり小説を読みたいというよりかは気楽に作品を楽しみたい人向けだと感じました。

フェンリルなので絵面的には可愛いのと、飯テロ描写は好きな部類でしたね。

 

16.転生従者の悪政改革録 1

☆あらすじ

大好きな先輩との下校中、気づけば没落貴族として異世界に転生した水町勇利。仕える令嬢にしぶしぶ会いに行くと――待っていたのは完璧な土下座姿のお嬢様で!?  打倒魔法至上主義! 勇利と先輩の改革が始まる!

 

★感想

蓋を開けたらスポーツマンシップ全開の男女が転生して無双する話でした。…そのため、価値観は脳筋、鍛えまくって力で解決的な感じです。

序盤あたりのラブコメは主人公が先輩に首っ丈なので一途なのが方向性だというのが分かる。ここら辺はラノベで基本男性向けですから定石ですね。普通に可愛い一面もありますし、悪役令嬢になってもへこたれず頑張ってますから毒気のあるヒロインではなかったです。主人公も助平すぎなかった。

貴族が魔法の力に驕っているのを筋力を得た平民たちと共に圧倒するあたりはざまぁ的要素があり好きな人にハマる内容かなと。

 

余談

NL的ラブコメ要素見ると基本的に快くなれない精神状態になってるんだがどうしてだろうな(遠い目)

 

17.好きで鈍器は持ちません! ~鍛冶と建築を極めた少女は、デカいハンマーで成り上がる~

 

☆あらすじ

―あなたの胸に、輝く鈍器はありますか?私、ハンナ・ファルセットは冒険者になるのが夢の、いたって普通な女の子。でもどんくさすぎて同級生や理事長に馬鹿にされ、学園から追い出されてしまいます。餓死寸前まで追い込まれ、たどり着いた工事現場。そこでハンマーを手にした瞬間、才能が開花!鍛冶や建築はもちろん、戦闘にだって使える“鈍器スキル”を身につけたからには、華麗に成り上がってみせますよ。竜を倒したり、店を建てたり、国を救ったり―鈍器の、鈍器による、鈍器のための冒険譚が始まります!ちなみに本当は剣を使いたかったというのは…、決して言わないお約束です!

 

★感想

鈍器にちなんで鈍臭いけど良い意味で図太く、頑張り屋な主人公が魅力的。チート並にスキルレベルは上がるものの、無双というほどでもなくちゃんと考えて動いてるので不快感もない。加えて主人公が何でもかんでも即解決ということもなく目的に向かって動き回ってるのも◎。

強いていうなら鈍器の力に目覚める流れはご都合感があるけれど、それくらいなので後は楽しめました。

女性キャラが多く雰囲気もライト百合っぽいのでNL避けたい人にも良いかなと。

 

18.転生先が少女漫画の白豚令嬢だった 2

☆あらすじ

前世で愛読していた少女漫画の白豚令嬢に転生したブリトニーは、努力の甲斐あってダイエットに成功! リカルドとの婚約話も再浮上し、このまま処刑フラグを回避して人生順調かも!?――と思いきや、訪れた王都は甘い誘惑たっぷりでリバウンドの危機!!  しかも自分を処刑エンドへと導く悪役王女に気に入られてしまい?

 

★感想

痩せると美少女だが、体質もありリバウンドする主人公・ブリトニー。その事もあり、見てくれで無双する事はあんまりない。ブリトニーに惚れる男たちは内面や仕事熱心な姿に感心している部分が大きい。その点、リカルドはかなり理想的な男子だと思いましたね。主人公の目的が(王都行きを避けるために)婚約者を見繕うということもあり、リカルドのことを意識し出し相思相愛に。この時点で終わりに近づいているかと思いきや波瀾が巻き起こるよう…といった感じ。やや中盤以降のいざこざの流れがざっくりしていますが読みづらくはなかった方だと思います。

 

19.武装メイドに魔法は要らない 

☆あらすじ

元・民兵の仲村マリナは転生した異世界で、公女エリザベートのメイドとなる。命を狙われるエリザを護るため、魔法の力で現代兵器を召喚する能力を得たマリナ。強大な魔法に武装メイドは銃火をもって立ち向かう!

 

★感想

ミリタリー要素…なんか色々武器が出てきます。自分は疎いので読むだけなんですが、銃持って戦うメイドってカッコ良いですよね。

武装メイドのマリナと公女エリザの関係性、心境の変化などをしっかり描いているのがとても読み応えを感じました。百合好きにも良いんじゃないでしょうか?マリナが一人称俺で男気に溢れてますが自分としてはイケメンさ加減が清々しかった。

終盤に盛り上がる構成は鉄板だけどやっぱ燃えますね。

 

余談

マリナイナギャラの瞬木っぽい性格してる。人間不信なところとかそれだなあと(好きです)

 

20.人生∞周目の精霊使い 無限の歴史で修行した元・凡人は世界を覆す 

☆あらすじ

この世界で唯一、時空の精霊クロノスとの契約に成功した精霊使いのジレッドは“過去転移”の力で、自ら師となって幼い自分自身を育てることで、最強の力を得る方法を編み出す。「これならできる。俺は召喚術を極められるぞ」成長した自分と融合し、さらに“過去転移”を繰り返すことで、無限に近い人生を歩み始めたジレッドは、学園や戦場で出会う人達から賞賛と名誉を与え続けられ。ついには精霊使いの頂点ヘと至る!そして全てを極め最強となったジレッドは、真に大切なものを守るため、理不尽で残酷な世界と戦うことを決意する!世界を覆すエレメンタルファンタジー!

 

★感想

タイムリープ(トラベルではないと思う)を繰り返して最強に至る過程はそこそこ軽め。主人公がなぜ最強を目指すのかが不明瞭だったためそこのところが気になるところです。

個人的に良かったのはやはり恋愛要素が殆どなかったところですね。世界の秘密が明らかにされつつある段階で、物語が本格的に動き出すのは次巻以降といったところ。続きが気になるので読み放題に適用されれば迷いなく手に取りたい部類です。

 

余談

絵師さんが個人的に好きな絵柄です。(エリィゴールデンと同じ方です)

 

21.女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、100日間で徹底的に落とす百合のお話 1

☆あらすじ

「女同士なんてありえない!…はずなのに!!」モテ系JKの榊原鞠佳は、ある日、クラスのクールな美少女・不破絢に、突然百万円を突きつけられた。その日から始まる、放課後の○○タイム。頭を優しく撫でたり手を握ったりするところから始まる絢の行動は、日に日にエスカレート!!果たして鞠佳は、百日目まで絢に「ありえない」と言い張ることができるのか―(できない)。屈服確定!?敗北必至!?鞠佳の百日を巡るガールズラブコメディ!!

 

★感想

きましたね…みかみて先生の百合作品。何度も見かけてきた作品ではありましたが遂に読むことに。

読み終わったのち、先入観を捨てて良かったなと思いましたね。受け攻め(タチネコ)があまりない百合が割とある中今作品は優位がはっきりしているのも良かった。そして健全かと思いきやしっかり致してました…でもそんなに生々しさはないです。それを含めたとしても作風がライトで女の子の視点に寄り添っていることもあり男性だけでなく女性にも読める百合だと思いましたね。百合が気になってる人でも読みやすいんじゃないかなと思います。主人公もノンケということもあり心境の変化に葛藤したりしていて共感しやすかったです。百合はいいぞって改めて思いましたね。

 

22.魔女と始める神への逆襲 道化の魔女と裏切られた少年

☆あらすじ

世界中から追われている少年・ティクス。世界から忘れられた魔女・オヨチ。二人の出会いが世界のすべてをひっくり返す、神への逆襲譚の始まりだった。不遜で尊大な魔女が織りなす、ウィッチ・ダーク・ファンタジー

 

★感想

一言で表すならば、記憶に残りやすい光るものがある作品。

厨二設定もりもりで、魔法がぶつかり合う独特なバトルシーンが展開。ヒロイン(?)のオヨチはあらすじの通り不遜で尊大ではあるのだが、不器用な面が大きく読んでいるうちに可愛らしく思えてくる。NLはそこまですかないのだがオヨチと少年の関係性は好きになれましたね。ただ、設定がまとまり切ってないような印象を受けるのと、二人の関係を掘り下げていくシーンが足りなかったりと中々バランスが難しそうな作品という印象があった。(個人的な所感です)

特に惹きつけられたのはどんでん返しや伏線回収。疑問に思っていた部分を有耶無耶にせずクライマックスに持っていくのはスゴイ。

合う人には合う作品、特に世界観やオヨチが好きになれるかが肝心かなと。

また、ダークファンタジーということもあり平和、明るい作風によってはいないので優しい世界を求めてる方向けではないかもです。

 

余談

読ませる作品って最初部が大事ですが、書く側は頭を捻らねばなりませんよね…。

 

23.孤高の暗殺者は、王女を拾い育てる

☆あらすじ

生き別れた妹を捜すため、奴隷商を殺し続ける凄腕の暗殺者・ラグラス。彼がある日保護したのは、妹に似た亡国の姫・トルテだった。絶望に染まり、自らの死を願う彼女にラグラスは。「選択しろ。何もできず死ぬか、仇を殺すために生きるか」言葉は希望を与え、ラグラスに師事するトルテ。本当は少女の手を血で染めたくないラグラスの思いと裏腹に、厳しい訓練に耐え抜き―トルテは暗殺者として、才能を開花させていく。「わたし、強くなる。復讐のためにも、あなたのためにも」孤独に生きる暗殺者と、全てを失った王女。兄妹とも恋人ともつかぬ絆を結ぶ2人の、ダークバトルファンジー!

 

★感想

主人公が暗殺者ということで冷徹なのは勿論として割と人間味のある一面があったのは良かったかなと。メインヒロインのトルテがちゃんと可愛い子です。天才肌ですが年相応に怖がったり素直になれなかったりと好感が持てるポイントは高めかなと。

面白く読めるポイントを抑えている方の作品ではありますし、ヒロインはロリですがあらすじの通りに恋仲になる気配もないため誰かの地雷ってことにもならないかと思われます。

 

24.かくりよ神獣紀 異世界で、神様のお医者さんはじめます。

☆あらすじ

異世界に転生したら、神様(怪異)の医者でした。世直し和風ファンタジー!

名により本質が定められる『此の世』――亥雲の国に転生した八重。ある日、化け物に襲われた八重は、かつて神だったという金虎・亜雷を解き放つ。俺様な彼に振り回されて弟捜しを手伝うが、見つけた弟・栖伊は本質を失い、異形と化す病に冒されていた。亜雷は、独特な魂を持つ八重ならば栖伊を治せると言うが……? 「俺はおまえのために解き放たれた」アブない虎に懐かれて、魂の意味を取り戻す“神様治療”はじめます!

 

★感想

この作品の特色はやはり世界観。全部は理解できませんでしたが和風ファンタジーをベースにSFまで混ざってます。

それだけじゃなく、主人公の心理描写がしっかりと描いているのが個人的にはとても良かったポイントです。心の弱みを提示しつつ葛藤を掘り下げて書いているので応援したくなるキャラですね。

従者の虎兄弟に関してもありがちなベタ惚れキャラということもなく、今後次第といった感じ。恋愛とはまた少し違う感覚かなと。

簡潔にまとめるならば、世界観、心理描写共に楽しめるファンタジーです。

 

25.辺境都市の育成者 始まりの雷姫 1

☆あらすじ

「僕の名前はハル。育成者をしてるんだ。助言はいるかな?」辺境都市の廃教会で暮らす温和な青年・ハル。だが、彼こそが大陸に名が響く教え子たちを育てた伝説の『育成者』だった。彼が次の指導をすることになったのは、伸び悩む中堅冒険者レベッカ。彼女自身も諦めた彼女の秘めた才能を、『育成者』のハルがみるみるうちに開花させ―!「君には素晴らしい才能がある。それを磨かないのは余りにも惜しい」レベッカ固定観念を破壊する、優しくも驚異的な指導。一流になっていく彼女を切っ掛けに、大陸全土とハルの教え子たちを巻き込んだ新たなる『育成者』伝説が始まる!

 

★感想

学者然としたキャラにツンデレの女の子が惚れるという意外とないパターン。対応が紳士な上に料理が出来たりとこれは(レベッカに免疫がなかったとはいえ)惚れるよなあと思う。冒険者は人が入り乱れるから屑な男が寄ってくるのはままあるだろうなあと思った。…ファンタジーでも現実でも人間だからこそ起こりうることだなあと…。

レベッカがハルの教えを受けて大成するという結末が見えているからこその安心感がある作品なので基本ストレスフリー。時間が空いた時に読むのにも適した文量です。

 

26.BLゲームの主人公の弟であることに気がつきました 

☆あらすじ

男子高校生・天地央は気がついた。ここが前世の自分=腐女子が愛したBLゲームのクリア後の世界で、しかも主人公の弟に転生したことに! 兄の情事を覗けると喜ぶも、失恋した攻略キャラ達のその後(アフター)も気になる! 彼らの新しい恋(ただしBLに限る)を見守ることこそが我が使命! と燃える央……だが気づけばクーデレな新キャラ相手にイベント発生?? 生BLを拝めるご褒美ポジが一転、メインキャラに昇格!!? って、どうなる、元腐女子な僕の転生ライフ!

※電子版試し読み作品は未読

 

★感想

男→女の転生はそれなりにありますけど逆は意外とないんですよね…。腐女子が転生してBLゲームの主人公の弟キャラになったのだが実は…といった内容。攻略対象キャラも攻めだけでなく受けも存在しておりその場合天使のような魅力に主人公が当てられかけてます。

腐女子の方なら共感しながら楽しめる内容だと思います。登場人物多めなのでじっくり掘り下げはないですが、蔑ろでもないです。文体もライトでサクサク読めますよ。

 

・余談

個別ルートに関してはなろう版で読めるようですね。

 

27.■

※18禁作品のためタイトルを伏せます

☆概要

https://www.amazon.co.jp/dp/B07D24F5Z2#aw-udpv3-customer-reviews_feature_div

をご覧ください。

 

★感想

百合えろ短編集。特殊寄りの性的嗜好が詰まってますが自分としては不快感は特に感じなかったですね。少女キャラ比率高めで百合だからこそ読める部分が大きいです。ページ数も程よく読み返すのにも良さそう。

 

28.臆病な伯爵令嬢は揉め事を望まない 1

☆あらすじ

私、アメリアは侯爵令嬢・ソフィー様に憧れる地味でしがない取り巻き―だった。彼女の婚約者、王太子殿下の密会現場を目撃するまでは!これまでの人生揉め事を避けてきた私だけど、悲しむソフィー様を放っておけない!なりゆきから、ソフィー様の弟・ルーファス様と協力して恋のレッスンを始めたところ、私の周りにも少しずつ変化が訪れて?

 

★感想

ひたすら善人主人公アメリアがソフィー様の為に奔走するお話。読み初めは、恋愛小説を参考にして上手く恋路を発展させるとか本気か?と思ったが、アメリアは人に尽くす精神を持っており恋愛経験がないならないなりに背中を押せるよう人から尋ねたり分析するなど奮闘。

アメリアの姿勢は謙虚の極みで、読み手によってはくどく感じるかとしれないがでしゃばるタイプではないのは良い。恋愛に憧れはあるがとことん疎い上、好意を寄せているルーファスもツンデレ可愛い系なのもあり作品としては楽しむことができた。

主人公の成長が今後描かれるなら期待したいところ。

 

29.世界最強騎士団の切り札は俺らしい 無敵集団の中で無能力者の俺が無双無敗な理由 1

☆あらすじ

剣の一振りで、山を砕き、海を割る。
呪文を唱えれば、空が裂け、時間が逆行し、次元を超えて雷鳴が弾ける。
魔王軍さえも恐れる最強の騎士たち――
それこそが『超魔覇天騎士団』

人類最後の砦である彼らと、人類の宿敵“魔人”による、熾烈を極めた戦いに、ひとりの少年が巻き込まれた。
爆炎の中から無傷で現れた彼は呟く――
「……なにするんだよ、ほんと」
その瞬間、少年の小さな拳が“魔人”の腹を貫いた――!!

無双の精鋭たちが集いし最強の騎士団が出会ったのは、魔力ゼロの羊飼いにして、彼らをも凌駕する最強の少年だった!

最強×最強の超弩級トルファンジー、ここに開幕!!!!!!

 

★感想

主人公があっさり騎士団に入って無双しまくるサクセスストーリーではなく、あれこれ思い悩みながらも彼が騎士団に入る決意を決めるまでの物語でした。騎士団メインということもありメンバーが多くやや混乱しそうではある。彼らの戦いにページを割くために主人公の枠が削られているのは確かですが、まだまだ序章といった感じなので今後次第かなという所感です(一応念を押しときますが…個人の感想です)あとは騎士団メンバーの掘り下げも確実に欲しいですね。個性があるので物語を盛り上げまでくれそうですしおすし。ディーヴィちゃんは直向きキャラでヒロインとして見ても好きな部類かもしれない。

 

30.異世界食堂 1

☆あらすじ

オフィス街に程近い商店街の一角、犬の看板が目印の雑居ビルの地下一階にその店はある。
猫の絵が描かれた扉の食堂「洋食のねこや」。
創業五十年、オフィス街のサラリーマンの胃袋を満たし続けてきた。
洋食屋といいながら、洋食以外のメニューも豊富なことが特徴といえば特徴なごく普通の食堂だ。
しかし、「ある世界」の人たちにとっては、特別でオンリーワンな一軒に変わる。
「ねこや」には一つの秘密がある。
毎週土曜日の店休日、「ねこや」は“特別な客"で溢れ返るのだ。
チリンチリンと鈴の音を響かせやってくる、生まれも、育ちも、種族すらもばらばらの客たちが求めるのは、世にも珍しい不思議で美味しい料理。
いや、オフィス街の人なら見慣れた、食べ慣れた料理だ。
しかし、「土曜日の客たち」=「ある世界の人たち」にとっては見たことも聞いたこともない料理ばかり。
特別な絶品料理を出す、「ねこや」は、「ある世界」の人たちからこう呼ばれている。
―――――「異世界食堂」。
そして今週もまた、チリンチリンと鈴の音が響く。

 

★感想

アニメ化済みの人気作の一巻め。

世界観としては毎週土曜のみ異世界に繋がる日本の洋食屋さんをベースに、現地の来店者視点で展開されるお話。飯テロを楽しみつつ、優しい世界なのでほっこりできると思います。

似た作品で異世界居酒屋のぶ(アニメ版を見てました)がありますが、こちらは洋食屋ということもあり料理らしい料理がメイン(こちらの方がファンタジー色強め?居酒屋の方は地に足ついた中世時代かと)どちらも美味しいものは種族問わず幸せにしてくれるよ!というコンセプトを感じます。

 

※31日分に関しては投稿主krnワクチン2回目の副反応により体調が芳しくないため、辞退させていただきました。またどこかで埋め合わせをできればと思います。

 

☆10月を通しての所感

前月は最後まで読み切りたいシリーズが読み放題だったので順風満帆でしたが…今月は読みたい本があまり見つからず、けれども読んでみると面白い作品があったのは事実でしたね。NLは食傷気味かな〜とは思いますが、馴れ初めをしっかり描いてくれれば面白く感じたのは確かです。やはりというべきか、キャラの内面をおざなりにせず掘り下げてくれる作品が自分の好みのようです。

 

 

読んだ本の感想 2021.9月分

涼しい日が増えて参りました。

さて、今月は読書に加えて二次創作の取材のためにゲームしたり、プロットのノウハウ本を取り寄せちょこちょこ学んでいる最中です。

読書、書く時間を決めることで相対的にゲームの時間が減り、固執度も下がるというありがたい状態です。

ゲーム、特にソシャゲは沼にハマると精神的に擦り減りますし躍起になると無理のある課金につながりますからね…。

 

 

※あらすじは全てAmazon/Kindle商品ページから引用しています。

Kindle、bookwalkerで読みました。

 

01.坊っちゃん 

https://t.co/a6m23WZ7gA

☆概要

江戸っ児をもって任ずる若い教師の坊っちゃんが、その一本気な性格から、いつわりにみちた社会に愛想をつかす。作品を一貫するものは、人間漱石が持って生まれた反俗と正義の心に外ならない。ロマンティックな稚気とユーモア、その歯切れのよい表現は、爽快さにみちている。明治39年ホトトギス」に発表。

 

感想

坊っちゃんが先生とは知らなんだ(あらすじに書いてあるのに)。結構ユーモアの効いた文章なんですが、ギャグも時代の違いで分からない部分が多かった…。坊っちゃんを敬愛する清お婆ちゃんが段々好きになっちゃう。

坊っちゃんはとにかく曲がったことの嫌いな真っ直ぐな性格で、いっそ清々しい。現代にもここまでの人間は中々いないのではなかろうか。魅力的な主人公によって繰り広げられる物語は必然として面白くなりますね。

中々悪役の根性が曲がってて逆に面白いです。後になってじわじわくる。

 

02.二度目の勇者は復讐の道を嗤い歩む 1 〜裏切り王女〜

https://twitter.com/ikstrn/status/1434062022069473282?s=21

あらすじ

勇者として異世界に召喚された宇景海人は、魔王を倒した後にパーティー全員の裏切りで殺される。その記憶と共に二度目の生を受ける海人。「必ず殺す。コイツら皆殺しだ。……さぁ、復讐の始まりだ」

 

感想

異世界復讐ものの原作を読むのはこれで初めてになりますね。一定の需要があるこのジャンルですが、中々匙加減が難しいのではないかと感じております。復讐を一貫するのは良しとしてもそれなりの理由付けが欲しいし、優しさと憎しみの両立(後者はヒロインを取り入れる時など)必要不可欠でしょう。

ミソとしてはやはり復讐が達成された時の爽快感なるものでしょうね。テンポが良ければすぐに気持ちよくなれますがそれはそれで展開が早すぎたりと難しいところではないでしょうか。

今作品は主人公の復讐に至る理由はちゃんとしていて、終盤の方では復讐のやり方を改めようという(無関係の人を感情的に巻き込まない)姿勢もありました。そこの面に関しては今後次第ですね。

奴隷を買ったりヒロインがすぐ惚れたりするのはまあよくあるやつです。

 

余談

復讐は何も産まないのでは?と考えなくもないですが、人間の感情や欲望ってそう簡単に抑え込めるものではないんですよね。

抑え込んでいたらそのうち壊れますからね。

 

03.乙女ゲーのモブですらないんだが 2

Amazon.com: 乙女ゲーのモブですらないんだが2【電子書籍限定書き下ろしSS付き】 (Japanese Edition) eBook : 玉露, 條: Kindle Store

☆あらすじ

あの庭師見習いとの最悪の出会いから一年。
公爵令嬢リュディアに決断の時が迫る。
「結婚をするなら、君がいい」。
アーベントロート国の王子からそう告げられ揺れ動いていた。
一方、イザークはようやく親しくなった彼女との時間が永遠じゃないと気づく。
主(あるじ)の幸せを願い、さらに体術や庭造りを特訓する! と誓ったが――
なぜか王族のパーティーでダンスを披露することに!?
「萼(うてな)の君」と評判が高まる彼の正装姿に、リュディアの心はますます定まらない。
だが、彼女が誘拐事件に巻き込まれたことで状況は一変!
最大の危機に駆けつけるのは誰なのか?
そして、ついに訪れる婚約決断の瞬間。
身分差のある恋の運命やいかに? 

 

感想

中々自覚しない恋心、かなり焦ったくありますがそれもそのはず。ヒロインの性格が根っこから真面目なんですよね。公爵という立場もありますし、加えて自分の感情を抑え込んだり認められなかったりしているように感じられました。(しかしその性格もあり公爵令嬢相応の振る舞いができていると感じました)1巻から気が付けなかったのかより顕著になったのかは分かりませんが。

起伏が緩やかですが、70%あたりの時点で風向きが変わります。そこのところがもっと前から積み重ねた(葛藤させる)上でキャラを動かした方が説得力があったかもしれません。

 

余談

2巻で終わらないですよね?新キャラもいますしこれからな感じです。しかし王子とヒロインの会話を見るに、どう展開していくのかと気になる。

ヒロインと主人公が結ばれて欲しいけど、王子と婚約しちゃうの?…というハラハラ感がウリとしたらどうなのかな?という気はするが、そもそも子供にどうこうできる話でもないよなあと。それに、乙女ゲームのメインヒロインまだ出てきてないからなあ。これからが本番感。

 

04.花園に来たる嵐 

I BELIEVE IN MY SISTER Hanazono (Japanese Edition) - Kindle edition by Yumemi Esora, sheepD. Romance Kindle eBooks @ Amazon.com.

☆あらすじ

全寮制の女子高で起きた「殺人事件」と「権力抗争」……
そんな嵐の中を、少女たちが奔走していく。

良家出身の「華族派」と、一般家庭出身の「市民派」の2つの派閥がある女子高。
そこで生徒会長を務める市民派の染井佳乃は、以前から仲違いをしていた華族派の副会長・弥江咲良から
「生徒会長にふさわしくない」と糾弾され、会長の職から追放されそうになる。
二人の争いは『生徒会桜戦争』と呼ばれ、学校中を巻き込んだ大規模な派閥争いに発展していく――。

そんな中、校内で一人の生徒が殺害されてしまう。
しかも彼女は『桜戦争』に深く関わっていた……。

責任を感じた佳乃は『桜戦争』に奔走しながら、
クラスメイトで幼馴染みの白根葵と共に事件を調査することに。

2つの嵐が巻き起こる中での少女たちのすれ違い、悩み、苦しみ、怒り、そして愛情――。
その果てにある「予想外の真相」とは……。

 

感想

百合作品によくありそうな女学校という舞台、更に生徒会のいざこざなど鉄板要素に加えミステリーの要素を掛け合わせた作品。

RPG系統のゲームしかほとんどやったことないんですが、擬似的に百合とミステリーを融合させた一本のゲームシナリオを楽しんでるような感覚でした。

主人公である染井佳乃に加え、今回のメインヒロインはダウナー感がありつつもちょっとツンデレな白根葵。個人的には佳乃を姫呼ばわりしている顔性格イケメンな僕っ子の凪を推したいなーと思っていたので、おまけの話は有り難かった(笑)。(基本的に主人公受け派なので…)

百合とミステリーを良い塩梅で掛け合わせた今作品は、ミステリー特有の頭がこんがらがる現象も特になく読みやすかったです。また、百合要素もちゃんと練り込んでありますので百合好きなら楽しめること請負です。

 

05.リトルパラディン

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☆あらすじ

「あなたをお探ししていました。どうか私達をお導きください、シャルロットさん……いいえ、シャルロット団長!」
「……は? ……はぁぁぁぁ!?」
シャルロット・リンドベルは辺境の村で暮らす猟師の娘であった。
村の寺子屋で同世代の子供たちと勉強をし、放課後は父親と狩りにでかける。そんな、当たり前の日常を謳歌していた。
だがある日、村に運び込まれた聖剣の継承者に選ばれたことで彼女の日常は終わりを告げた。
記憶を継承する聖剣『エル・ヴァース』。その力を持って戦士として覚醒したシャルロットは巨大人型兵器『機装兵』を駆り騎士団長となった。

まわりは大人ばかりの騎士団、おまけに夜な夜な聖剣にスパルタ特訓を強いられるシャルロットの運命や如何に……!?

 

感想

主人公シャルロットが幼く未熟でありながらも、誰かを守れるような存在になりたいという直向きな気持ちで戦う様に心打たれた。自分が力足らずだと自覚していながら努力を重ねるというのは中々できない人もいるので感心する。シャルロットちゃんには副団長達と共にこれからも頑張ってもらいたいものです。

起承転結がしっかりしており、かつまとまっているのでとても読みやすい作品でした。

 

余談

時間がない時にありがたい文量なので、作者さんの作品にはこれからもお世話になるかもしれない。

 

06.二度目の勇者は復讐の道を嗤い歩む 2 〜夢狂いの魔術師〜

https://a.co/bqb5Mfp

 

あらすじ

裏切り者に殺された記憶と共に二度目の人生を始めた海人は、思い出を穢した冒険者たち、裏切りの張本人の魔術師ユーミスと出会う。彼女らを地獄へ叩き落とすため海人は動き出した。

 

感想

復讐モノは爽快感がウリで、一定の支持が浴びますよね。回復術士のやり直しもアニメ化しているので6話あたりまで見たのですが主人公が壮絶な過去により人格が破綻してました。その点、この作品も主人公半壊してると思います。

やり過ぎとぬる過ぎ、それか良心と復讐心の揺らぎなどこの手の作品はそこら辺の匙加減が難しいと感じます。書き手の技量が求められるジャンルですね…。

中盤以降は復讐相手の妹キャラが登場し、3巻への繋ぎになります。これがまた続きが気になる構成でした。

 

07.ヴィヨンの妻

☆概要

無頼派」「新戯作派」の破滅型作家を代表する昭和初期の小説家、太宰治の短編小説。初出は「展望」[1947(昭和22)年]。泥酔状態で帰り、借金を作ってくる大谷を夫に持つ「私」が、大谷が泥棒を働いた椿屋で働くようになるという話。戦後の太宰文学を代表する作品のひとつで、太宰とイメージが重なる大谷と、妻の「私」の繊細な関係が見事に描かれている。

 

感想

不甲斐ない夫を愛しながらも、したたかに生きる女性の話。

太宰さんの書く女性は暗澹としたものを抱え込みながらもどこか割り切ったような感じで、描写が巧みです。

中盤以降、主人公さっちゃんが多くの人々と接するようになり社会の闇に溶け込んでいきます。

そうして彼女が最後に言い放った言葉はその時代の世そのものを体現しているもので秀逸です。

 

08.呪印の女剣士 1

☆あらすじ

魔術士が忌避される時代。フルグンド王国を旅する女魔術剣士アルフィリースは、自らの生い立ちから「誰かを救える人になりたい」と志していた。
だが魔術を操る者は、傭兵ギルドですら敬遠されてしまう。もし旅仲間を得られても、腕の『呪印』を見られてしまったら――
ある日、そんな彼女を“友達”とみなす腐れ縁の酔いどれシスター・アノルンと再会し、仲間を集い、復活した魔王の討伐に向かうことになり――
圧倒的絶望が彼女たちを襲うときアルフィリースの右腕は燃え盛り、別の人格が姿を現す!

 

感想

世界観、設定、キャラ付けとどれも非の打ち所がない作品です。異世界に転生もせず、無双しすぎることもなくハーレムもありません。そこにあるのはかっこよくかっこわるく愛らしい女剣士達です。

主人公とその仲間達はほぼ女性です。ですが百合ではなく友情と銘打ってますし、なんなら異性にプロポーズもされてます。序盤中盤あたりは主人公がいじられてて気の毒に思えるところですが、実は…本心では信頼を寄せていることが後でちゃんと分かります。登場人物達の過去が語られるシーンが多く、サイトでは10年も連載が続いていることから、彼女らの旅もまだまだ序章に過ぎないでしょうね。

 

余談

無双ではないが主人公がらしく魅力で惹きつけているのが良い。 

ファンタジーで転生テンプレ読みたくない人はこの作品を勧めたいところ。

媚びるところがほとんど見当たらない中で(宣伝もしてなかったらしい)支持を得たのは間違いなく実力によるものではないかと私は思います。10年も描き続けるのもスゲエ。

 

09.異世界は思ったよりも俺に優しい? 1

☆あらすじ

物語の主人公に憧れる少年・アキトは、ある日突然異世界の公爵令嬢・リゼットの「わたしを助けて」という願いを受け、彼女の召喚魔法に身を任せる。
だが、彼を待っていたのはおびただしい死体の山に凶悪な魔物。
想像以上に冒険は厳しい──と思いきや、善き冒険者たちとの出会いが、アキトの運命を変えていく!
行方不明のリゼットとの再会を夢見て、少年はかけがえのない仲間達と試練に立ち向かう、ほんのりサバイバル・ファンタジー

 

感想

「環境はそれなりに厳しいが、人々は優しい異世界」というのが適切だろうというのが所感。

良作だとは思うのだが、タイトルで損している気はする。確かに主人公アキトの元に集まる仲間達は人柄が良く、それが恩恵に繋がっている。しかしながら冒険者として食い物に困らぬようやりくりせねばならなかったり、魔物と戦うのに窮地に追い込まれかけたり…とヌルゲー的な意味の優しさはない。(易しくはないとも言えるか)

とはいえ、個人的にはいきなり美少女が登場するとかはなくアキトとリデルで活動してたのが良かった。(男の友情を描ける作品は良作説)

女の子キャラとの距離感もがっつき過ぎなくて好印象。アキトは人間離れ感がなくて共感しやすい部類です。

 

余談

良作でも打ち切られてしまうことがあるのが世知辛いです。

 

10.転生したら剣でした 1

☆あらすじ

気がつくと異世界に転生していた。普通の人間としてではなく、剣として。
さらに周りを見渡せば、魔物が闊歩する危険な草原地帯。身の危険を感じた主人公は自分の体を浮かせる能力を駆使して魔物を狩っていく。
そんな折、休憩として地面に刺さった瞬間、能力が発動しなくなり動かなくなってしまう。
途方に暮れる主人公の前に、奴隷姿の猫耳少女が突如として現れるのだが……。

 

感想

主人公が剣なのでバトルジャンキーに度が過ぎても理にかなっていて違和感がない。

主人公・師匠と猫耳のフランもかなりの実力者として評価されることになるが、それもまだ大規模な無双っぷりにまでは至っていない。まだまだ成長の予感を感じさせる。

師匠、フランとの関係性はまさに師弟か父と娘のような感じ。露骨な性描写などとは疎遠であり不快感がない。よって、男女ともに楽しめるのでは。更に軽快なノリで進行していくのでとても読みやすい。なろう系入門としても良さげではなかろうか。

ただ、バトル描写はややゲーム寄りなので臨場感や迫力に欠けるかもしれない。

 

余談

鑑定という定番スキルの関係もありステータス画面のページは多めである。

10巻以上続いているあたり、アニメ化も視野に入りそうだ。

 

11.治療魔法の間違った使い方 〜戦場を駆ける回復要員〜 1

☆あらすじ

平凡な高校生のウサトは、帰り道に偶然出会った生徒会長のスズネ、クラスメイトのカズキと共に、突如現れた魔方陣に飲み込まれ、異世界へと転移してしまう。
三人は魔王軍から王国を救うための『勇者』として喚び出された――が、勇者としての適性を持つのはスズネとカズキだけ。ウサトはただ巻き込まれただけだった!
しかし、ウサトにレア属性の『治癒魔法使い』の素養が見つかったことで事態は一変。救命団団長を名乗る女性、ローズに拉致され、強制的に救命団に加入させられてしまう。
そこでウサトを待っていたのはコワモテの同僚たち、そして「治癒魔法の間違った使い方」を駆使した地獄の訓練の日々だった――。

 

感想

巻き込まれて召喚されたという事実にもめげずに堅実に努力を重ねる主人公。平凡…と思いきやかなりの負けず嫌いを発動し環境に順応していくお話。

構成は結構王道に沿っていると感じた。無双やチート展開もなく、訓練や試練に立ち向かい人間関係もきちんと描かれている。嫌味のない主人公なのでスラスラと読み進められる。ヒロインキャラも結構面白い性格してるのでキャラが立ってる。勿論、努力できちんと成果を得られるタイプなのでテンポも悪くなくなろうっぽさもある。

 

余談

主人公の日記に割とページを取られているが、流れが分かりやすいのは確かである。

 

12.乙女ゲームのヒロインで最強サバイバル 1

☆あらすじ

剣と魔法の世界シエルで孤児として生きていた少女アーリシア。
ある日、彼女は自分が“乙女ゲームのヒロイン”であると知ってしまう。両親の死さえ単にストーリーの一部だったのだ。アーリシアはヒロインの役割を「くだらない」と一刀両断すると、冒険者『アリア』を名乗り、次第に複数の武器と魔法を操る「殺戮(さつりく)の灰かぶり姫」へと成長していく! だが、“悪役令嬢”の護衛依頼を受けたことで、気付かぬ間に貴族同士が争うゲームの舞台に巻き込まれていき――? 

 

感想

殺伐とした世界を生き抜こうと戦う少女の話。擬似転生という新しいタイプで、主人公は乙女ゲーの悪役令嬢でもなく正ヒロイン。タイトルの通りにサバイバルしつつ、凄惨な運命に争っていく主人公の姿はかっこよくて惚れちゃいそうになる。

乙女ゲーとはいうが主人公が子供かつ鈍感ということもあり攻略対象とのフラグは立たない。それどころか王女と運命の出会いを果たしており、媚びない感じ(イケメンとの絡みだらけじゃないので)が自分には合ってます。

 

余談

読者が求めてるものと、作者が書きたいものとどちらを取るか…これは物書きの課題ですね。

 

13.治癒魔法の間違った使い方 2-3

☆あらすじ

(2巻)

救命団での訓練を生かし、戦場で怪我人たちを治療していくウサト。だが、勇者として同じ戦場に立つスズネとカズキは立ちふさがる魔王軍の黒騎士になすすべもない。二人に迫る凶刃――ウサトの治療は間に合うか!?

 

(3巻)

魔導都市ルクヴィスを訪れたウサトは、治癒魔法使いの少年・ナックと出会う。街で理不尽な扱いを受けていたナックを見かねたウサトは、現状を打破すべく、心を鬼にしてローズ直伝の訓練法で彼を鍛え上げるのだった。

 

感想

面白くてつい2巻分読んでしまった。(エリィゴールデン以来です)

ウサトは間違いなく自称平凡の皮を被った変人だと思いました。変人といえば、相変わらず犬上先輩のキャラも立ってて面白い。ベクトルの違う変人同士の二人ですが、だからこそ相性が良いのかも(笑)。

治癒魔法使いが強い!というギャップは勿論のこと、ストーリーが王道を守りつつご都合展開も少ないなどの要素が合わさったからこその面白さです。

 

余談

全巻読むなら4巻以降も読めるbookwalkerのみになります。

 

14.治癒魔法の間違った使い方 4-5

☆あらすじ

4巻

魔導都市ルクヴィスを発ったウサトたちは、次の目的地へ向かう道中でゾンビに襲われていた少女を助ける。ネアと名乗るその少女は、ウサトに「村を助けてほしい」と懇願する。果たして村を襲う驚異の正体とは――!?

5巻

書状渡しの旅の途中で助けた少女・ネアに嵌められたウサトたち。襲い掛かるゾンビをものともしないウサトに対し、ネアは古の魔物・邪竜を蘇らせる。戦いの末、追い詰められたネアが選んだとんでもない行動とは!?

 

感想

犬上先輩にとどまらず、ネアのキャラも濃い目で賑やかになってまいりました。

旅をして各地を回る、という展開は定番であるからこそ面白く書いて読者を飽きさせない工夫が欲しいんじゃないかなと私は考えていますが…この作品は良いですね、次に何が待ち受けているのかワクワクします。また、閑話としてメインのウサト達の話に加え、ローズやナック達の視点も楽しめます。

ローズさんは怖いんですが、師匠キャラとしてウサト達のことを考えているのが分かるので自分は好きですね。ローズさんの過去話は必読かなと。

 

15.その最強、神の依頼で異世界へ 1

☆あらすじ

異世界の謎を追ってほしい」。神の依頼で召喚されたハイスペック少年が、異世界で仲間と出会いながら成長していく物語。

幼い頃に両親を亡くし、施設で育ってきた櫻井春澄。
実の祖父のように慕う師範に武術を教えられて育ってきた。
現実世界では武術を極め、仮想世界のゲームでも
最大レベルまで自身のキャラクターを高めてしまう程、強さを身につける。
ある日、突如現れた魔法陣に抵抗虚しく吸い込まれる春澄。
異世界への召喚途中、世界の管理者と名乗る
神のような存在に引き止められ、とある依頼をされる。
師範のことが気掛かりだった春澄は非常に悩みつつも、
異世界へ行くことを決意する―――。
これは、他人に興味の無かった春澄が異世界で、仲間を見つけ、
感情の変化に戸惑いつつも、ゆっくりと他人を受け入れていく物語である。

 

感想

主人公春澄の内面を掘り下げつつも、物語の進行自体はトントン拍子に近い。春澄があっけなく最強に仕立て上げられているため苦労とかはほぼないのでストレスフリーではある。彼の仲間となるキャラクターについて深く語られるのはこれからといったところだろう。戦闘、冒険者としての生活やどうやりくりしていうかというよりも、あらすじにある通り、主人公の強さや性格が周囲に与える影響や彼の変化を描いていくことが主体となっているのだろう。

 

余談

一つのテーマに力を注ぐのも一つのやり方ではあるが、他がおざなり(欠かさない要素であれば尚更)だと目につきやすいのも事実であろう。

ところで主人公が男の場合、メインキャラが女性一色なんてことはよくあるのですがそんな中で男メインにキャラがいると嬉しくなります。(逆も然り)

 

16.治癒魔法の間違った使い方 6-7

☆あらすじ

6巻

サマリアールへ入ったウサトたちだったが、街中でアマコとネアが突如行方不明に。ウサトは仲間を心配しつつも、まずは書状を渡すべく王に会いに行くが、そこでとんでもない交換条件を提示されてしまう。

7巻

次なる目的地、水上都市ミアラークへ向かうウサト一行。その国を越えればアマコの母親がいる獣人の国まであと一歩だが、竜の力で暴走する男カロンが行く手を阻む。カロンに対抗すべく、ウサトが手に入れた武器とは。

 

感想

ウサトは師匠ローズの存在や新たに登場した敵に苦戦を強いられたりとまだ成長の余地がある模様。

最強で振り切っているよりかは、成長が感じられるキャラの方が応援したくなりますし、好感が持てます。そしてやはり現地ヒロインはウサトに惚れていた…が、納得の活躍ぶりなので文句はない。とりあえず犬上先輩は恋敵増えてますけど頑張ってください(笑)。

 

余談

今のところ王様女王様に悪キャラおらんの意外だな…。

 

17.人間不信の冒険者たちが世界を救うようです 1

☆あらすじ

最高のパーティーメンバーは、人間不信の冒険者!?

その日、歴戦の冒険者パーティーに所属していたニックは、父のように慕っていたリーダーから追放を言い渡された。だらしない仲間たちのため、金勘定や知識面などで彼らを支えていたにもかかわらず、横領の濡れ衣を着せられて。
恋人にもフラれ、すっかり落ちぶれてしまったニックだったが、偶然にも酒場で相席になった元貴族令嬢、破門神官、女竜戦士と意気投合する。
三人もまた誰かに裏切られて、人を信じられなくなった冒険者たちだったのだ!
誰も信じられない者同士だからこそ、共にやっていけると考えたニックたちは、生き残っていくために冒険者パーティーを結成する。
「それじゃあ、オレたちはこれから【サバイバーズ】ってことでどうだ?」
人間不信の冒険者たちが、最強のパーティーとして歩む冒険譚、ここに開幕!

 

感想

テーマ性が明瞭というか、読んでいて分かりやすい作品ってあんまりなかったんですけど、この作品は信頼、絆に重きを置いているのがありありと伝わってきます。

それでいてシリアスに寄りすぎず、キャラの個性がコミカルを引き出していてバランスが良い感じ。

自分自身ギャンブルや風俗は忌避しているので気にならないと言えば嘘になりますが…主人公を始めとしたパーティ四人組は皆人間に裏切られており、零落したり自棄になってしまったという経緯を踏まえてしまうと嫌いになれないんですよね…。

絶妙な匙加減、というべきでしょうか完全にピュアなキャラはいません。ですが、悪には染まらないあたり、良心は確かに生きてる。裏切られてきたからこそ本当に信じるということができるキャラ達なんですよね。そこら辺の心理描写に関しては今後竜人娘以外にも描かれるといいですねぇ。

 

余談

キャラが好きになれるかどうかが肝——どの作品にも言えることだが、ストーリーが面白くてもキャラに魅力がなければor好きになれないともなると続刊を手に取る気にはならないだろう。こればかりは相性だと思う。

ところでコミック版は女性キャラの身体ラインが強調されており(絵師さんがその手で活動されているので当然ではある)好みが分かれそう。

結構なスピードでアニメ化決定した作品。

 

18.私はサキュバスじゃありません 1-2

☆あらすじ

「勇者様、パンツくださいっ!」 清楚で純朴な美少女の正体はサキュバスだった!?己のエッチな衝動と戦う勘違いラブコメディ!

ある学院にリズという少女がいた。
リズは成績優秀で品行方正、心優しく誰からも尊敬されている人物だった。
ある日、リズが通う学院に、長旅の傷を癒すために勇者一行が編入することになった。
出迎えたリズは勇者に思わず見とれてしまい、気がつくとこう言っていた。
「パンツくださいっ……!」
リズにはとある秘密があった。
彼女はかつて、勇者の仲間の一人だったのだ。
しかし、強大な敵と戦った際に記憶も力も失ってしまったリズは、
何もかも忘れて普通の人間として生活を送っていた。
リズの失った力――それは、色欲の淫魔サキュバスの力だった。(1巻)

 

感想

勇者も強いんだろうが、無双していたのはサキュバス娘だった…。といえばバトルものを期待するだろうが、サキュバスなのでエロで無双します。

勇者(男)が本命だから女の子同士はノーカン!という価値観ですが、ギャグ要素が強いので気にしないが勝ちなとこある。…ので、基本主人公リゼはエロなら女の子相手に行使していくスタイルかと。しかも記憶をなくしているので、無自覚にやってしまう。

実を言うとアホエロといいますか、エロを絡めたギャグモノを百合やBLで前々から書きたいなーと思っていたのでこの作品に出会えて良かったと思ってます。

細かいことを気にせず笑っていられる作品は、時に薬にもなりますね…。

 

余談

こういったスタイルの作品は世界観はあまり深く掘り下げない感じなのかな。

勇者はいるけど学園、はまあ貴族が通う学校的なものなのであり得ますが、就職とか中卒がどうこうみたいなくだりや林間学校というワードなど現代に近い要素が散見されるが…。

 

19.治癒魔法の間違った使い方 8

☆あらすじ

超個性的パーティ総動員! アマコの母親を救い出せ!!

ついに旅の最終目的地、獣人の国へやってきたウサト一行。
長年人間に虐げられた歴史を持ち、人間を激しく憎む獣人達が住まうこの国で、ウサトはかつてアマコと交わした約束、『眠りから覚めないアマコの母親を助ける』という大切な目的を果たさなければならないのだった。
ところが、獣人達も決して歓迎ムードではなかったが、思いのほか簡単にウサトはアマコの母親・カノコが眠る部屋へと案内される。そこでウサトはカノコへ治癒魔法を施すが、思いもよらない秘密が彼女には隠されていた。
カノコが目を覚まさない本当の理由、捕らえられたアマコ、人間に牙をむく獣人、そして突然現れた魔王軍の軍団長――ウサトに降りかかる火の粉は、もはや災害レベル!?

 

感想

王様女王様に悪人がいなかったのは意図的なものだった模様。獣人にも恐れられるウサトさんパねえっす…。ウサトとアマコ・ネア・アルク・ブルリンの組み合わせもすっかり板についてますね。アルクさんの活躍シーンもあって良かった。アマコは長らくウサトと同行していましたね…ラノベの定番であるケモとロリの融合キャラに収まらず、かといってそこまで媚びたキャラでもなく、ウサトや仲間達を大切にできる良い子。フラグは…頑張れ。

勿論ネア達も同じくらい好きです。性根の腐ったキャラが少ないのもこの作品の魅力ですね。

 

余談

ここまで主人公のキャラが光ってる作品も体感的に案外ないように感じる。それともまだ出会えてないだけなのか…。

 

20.治癒魔法の間違った使い方 9

☆あらすじ

リングル王国へと帰ってきたウサトは、来たるべき鬼の救命団団長、ローズとの実戦訓練を控え、一層鍛錬に励んでいた。
そんな中、ウサト達が魔王軍の脅威を伝え共闘を呼び掛けた各国の代表が、学園都市ルクヴィスに集まり会談を開くことに。
ウサトはリングル王国の代表として、その会談に出席することとなるが、その前にローズから救命団の副団長という肩書を与えられる。
より重い責任をもってルクヴィスを訪れたウサト達を待っていたのは、懐かしい面々と、これまた個性的な国の代表者たち。
静かに忍び寄る魔王軍に対し、果たして各国の足並みは揃うのか――。

 

感想

箸休めの巻。相変わらずウサトはぶっ飛んでますが、全体の雰囲気は比較的和やかめなので穏やかな心持ちで楽しめました。

とはいえ旅で会ってきた面々に加えて新キャラとの交流、更にはローズとの戦いや、新たな課題、次巻が気になる幕引きなど様々な要素が詰まってますので必読ではありますね。

また、サブキャラの掘り下げが丁寧な部類に感じた。ちゃんと再登場させてあげるスタンスなんですね。

 

21.転生少女の履歴書 1

☆あらすじ

転生したけど貧農だった! ? 貴族、山賊、魔法使いのために前世の知識を生かして大活躍! !

勉強、スポーツ、芸術、あらゆる分野で優秀な成績を修めていた少女は、親の愛に恵まれずに不慮の事故でその人生を終える。
転生先は、ろくに畑の知識もなく、魚を捕まえる術さえしらない農民達が暮らす開拓村。
その村の6人兄弟の末娘としてリョウと名づけられる。
あまりにも極貧な生活のため、身売りされないため、飢え死にしないため、
また、前世では得られなかった親の愛を求めて、前世の知識を生かして、テンション高めで村の改革に奔走する。
リョウの活躍で、とりあえず飢え死には免れたと思ったところに、魔法使い達がやってくる。
リョウは魔法を目の当たりにし、ここが魔法という超自然現象が存在する異世界だと知る。
魔法使いが絶対の支配階級である異世界で、リョウは前世の知識や技術を役立たせながら、
農家、貴族の小間使い、山賊……居場所を転々としていく―――。

 

感想

想定以上に波瀾万丈な運命を辿っていく主人公のリョウ。転生前のスペックが高く機知にも富むため生存能力は申し分ないのだが、彼女が求めるのは家族の愛だった。農村から始まり貴族に雇われるなど様々な場所を点々とする中でリョウの中に大きな感情が渦巻いているのがよく分かります。

母性って、女性だけにあるものじゃないんだよな。あるとも限らないし。砕けた文体ではありますが、心の機微がよく伝わってくる描写が良かったです。

 

余談

自分にとって当たり前にあるものが他の人にはない…時代が変わっても心の隙間は生まれるものです。

 

22.転生少女の履歴書 2-3

☆あらすじ

今度は伯爵家の養女に! 元・貧農&小間使い&山賊の使い走りが、貴族の学校で大暴れ!?

伯爵家の養女に迎えられたリョウは、貴族の学校へ入学する。
学校では、昔小間使いとして仕えていたレインフォレスト伯爵家の
兄弟カイン・アランと再会。
二人との再会に喜ぶも、子分でもあるアランがリョウを心配しすぎるが故に様子がおかしいことに頭を悩ませ、リョウは一計を案じる。
一方、学校に入学したからには、友達を作りたいと意気込むリョウ。
しかし、特殊な境遇で学園に入学していることで周りの生徒からは警戒され、
リョウと関わろうとする女生徒はごく少数だったが―――。
学園では、子分の面倒に、友達作りに、図書館通い……盛りだくさんな毎日。
そして、長期休みに入れば領地に帰って領地経営のお手伝いと、
大忙しのリョウの学園生活が始まる。(2巻)

今度はデモ活動、ドッジボールの普及、商会の設立、闇取引……!?元・女子高生は異世界でどこへ向かうのか?

リョウは王立学校に入学して2年目を迎えていた。
魔法使いではない生徒にも魔法に関する書物を
閲覧する権利を求めて、デモ活動に力を入れるリョウ。
ドッジボールを広め、社交場を作ることで、
様々な生徒から署名を得ていた。
だが、学園で最も権力のある生徒、ヘンリー王弟と
思わぬところで遭遇したことで、魔法使いや王族に
対して複雑な思いを抱くようになる。
また、嘆願書を通すために、自分の立場向上をはかるリョウは、
自分の商会を作る。
しかし、ある日、腐死精霊使いでもあるシャルロットの魔法を見て、
とある物の作成を思いつくのだが────。(3巻)

 

感想

この作品、結構中性的な見た目のキャラ多い(絵師さんの絵柄によるものだろうけど)。

転々としていた波乱の日々は鳴りを潜め、学園生活が綴られております。とはいえそこでも平穏とはいかず、魔法使い側とそうでない側の確執を基盤に問題がいくつか。主人公リョウが奔走することでマイナスだった人間関係に良い変化が起きていきます。

コミカルと心情を描くバランスが良く終始楽しんで読めました。

アランは所謂メインの攻略対象みたいなキャラなのか、出番は多め。チョロインの男版のようなキャラで詳しくは伏せるが面白い奴である。

 

余談

Amazonのレビューなんかだと賛否両論感ありますけど、自分は好きな作品ですけどね。異世界ビジネスも取り入れてて良き。

 

23.治癒魔法の間違った使い方 10

☆あらすじ

魔王軍に動きありとの報を受け、ウサトは会談が行われていたルクヴィスから急遽リングル王国へ帰還する。
救命団に戻ったウサトは、来たる戦争を前に、元魔王軍所属のフェルムに身の振り方を提案するが、彼女の答えは意外なものだった。
そして、ついに迎えた開戦。前回の戦争では前線に出なかった軍団長も集結してさらに戦力を上げた魔王軍に対し、リングル王国軍は同盟を結んだ各国の兵士たちや、幻惑魔法を持つエルフの少女フラナ、さらに勇者カズキとスズネを陣頭において迎え撃つ。
両軍総力戦とあって負傷者が続出する戦場を、救命団副団長として大きく成長したウサトが縦横無尽に駆け回る!

 

感想

とりあえず出しただけかと思われたキャラにちゃんと役割があるの良い。魔族対人間達、という事で壮絶な戦いが描かれるかと思いきや、ちゃんとコミカル加減を保っている。ウサトが造形も人間離れしつつあるが、それもそれでぶっ飛んでいて笑えちゃう。ラストスパートまで来ていますが、どうなっていくのか目が離せませんね。

 

余談

中々最終巻に至るまで読み切れる作品がない(金銭的な意味以外も含む)ので嬉しい。

 

24.転生少女の履歴書 4-5

☆あらすじ

今度は魔物に立ち向かう!元・貧農&小間使い&山賊の使い走りが、学園を魔の手から救う!?

リョウが学園に入学して、早くも4年が過ぎた。
友人も多くでき、商人としても成功しつつ、順風満帆な日々。
ある日、大雨の影響で、魔物から国を守っていた結界が壊されてしまう。
結界から出てきた魔物達が、リョウ達が過ごす学園を襲う。
避難場所である講堂へ向かい、他の生徒や先生と合流すると、
シャルロットがいないことに気付く。
リョウ、アラン、リッツ、カテリーナ、サロメの5人は、
シャルロットを救うために魔物がいる講堂の外へ出ることを決意するのだが―――。(4巻)

 

魔物から領地を守れ!王家の秘密とは?転生したハイスペック女子高生が治癒魔法で大活躍!

結界が破れ、魔物が押し寄せるという王都の危機を無事に乗り切ったリョウ。
しかし結界が破られたのは、王都周辺だけではなかった。
王国全土に及んでいたのだ。
リョウや学園の生徒たちはそれぞれの領地を守るために学園から旅立つことに。
その道中でも魔物に襲われ、治癒魔法が使えるリョウは捨て身の攻撃で魔物を撃退していく。
しかし、魔物が出るたびに無茶な戦い方をするリョウに、コウキは疑問を覚える。
何か隠し事があるのではないかとリョウに問うコウキ。
王家が隠しているかもしれない魔法の秘密を知ってしまったリョウ。
そのことで押しつぶされそうになっていた心のうちを、リョウはコウキに打ち明けるのだった。(5巻)

 

感想

魔法関係に進展が見られ、目が離せない展開になってきました。リョウは基本スーパーカリスマハイスペックガールといったところですが、コウママに対しては年相応の娘の一面を見せたりと人間臭さも魅力のひとつだと感じます。

前々巻あたりから若干百合の波動を感じていたましたが…リョウに関しては女の子にもモテるので新たなフラグが(笑)。

アランは相変わらず恋愛対象として見られていませんね…なんか可哀想に見えてきますw

 

25.治癒魔法の間違った使い方 11

☆あらすじ

激化していく魔王軍との戦いの中、ウサトは救命団として傷ついた味方を助けつつ、常識破りの戦法を用いて敵の軍団長を捕獲するなど、八面六臂の活躍を見せる。
そして勇者として戦線に立つカズキ、スズネも強力な武具を手に入れ、戦況は一気に連合軍に傾くかと思われたが、敵の総大将である魔王が動き始めたことで状況は一変してしまう。
直々に戦場へ現れた魔王に立ち向かうウサト達だったが、魔王の繰り出す強力な魔術の前になすすべなく、苦戦を強いられる。
絶体絶命かと思われたが、魔王は突如“余興”と称してウサト達に幻を見せる。
それは、遥か昔にこの世界に召喚された先代の『勇者』の記録。先代勇者の辿った数奇な運命と、魔王の思惑――ウサト達は、大きな決断を迫られるのだった。

 

感想

ウェブ版とは異なった展開の書籍版。

作者さんもあとがきで書かれていましたがウサトのメンタル強い。それなりに悩む事はあるけれど、ちゃんと自分で決めて前進していくその姿勢には好感しかない。11巻では先代勇者達の隠された内情が明らかになります。時代の移り変わりは、人の心のあり方も変えてしまうこともあるのでしょうね。

最終巻の手前に来ても全く読む手を止めるような展開がなく、良い作品だなあとつくづく思いました。

 

26.転生少女の履歴書 6-7

☆あらすじ
王都では「勝利の女神」と噂される活躍をしたリョウ。魔物対策に領地に送った品とは? そして新たな目標も?

結界の崩壊で王国全土が混乱に陥っていた。
だが、ルビーフォルン領では、今まで行っていた領地政策や
タゴサクが広めていたウ・ヨーリの教えが浸透していたことで、
魔物の被害を最小限に抑えることができていた。
ビーフォルン領内の混乱が落ち着いてきたのを見計らって、
アレクから託された『神殺しの剣』を持ってバッシュのもとに戻ることにしたリョウ。
魔物の対策としてマッチが有効であると実感したリョウは、
改めて白カラス商会を使って他領地にマッチを送り届ける手配を進める。
白カラス商会の人員を増やし、道を整え、マッチ等の配給が他領地にも行きわたり
王国を揺るがす魔物の災害が落ち着き始めた頃、王都からとある商人がやってくる――。(6巻)

 

有力な領主に反乱の兆し!? 王都の英雄になったハイスペック少女が友人を救うために奔走する!

結界の崩壊後、なかなかグエンナーシス領から戻ってこなかった
カテリーナが王都に帰還し、リョウ達は再会を喜んだ。
しかし、周囲には常に護衛がつきまとうようになり、
どこか思いつめた様子のカテリーナ。
グエンナーシス領では、先の災害の際に活躍し、
英雄視されているアレクサンダーという男がいるのだという。
アレクサンダーこそ、リョウが山賊時代に世話になっていた親分。
魔法使い至上主義を嫌っていた親分が、
この機会に国から離反しようとしているのではないかと推測し、
リョウはカテリーナとグエンナーシス伯爵の動向を探るのだが――。(7巻)

 

感想

着々と増えゆくリョウ信者達…。リョウが一巻から出会ってきた人たちの繋がりが物語に波乱を呼び込んでいきます。

魔法という要素は焦点を当てればいかに向き合っていくかどうかというのも重要なテーマになってくる。ファンタジー系統の醍醐味ともいえよう。

相変わらずアランは不憫だがなくてはならない存在になりつつある感。そしてヘレン王子は行動の意味が謎すぎる。まだまだ先が気になる展開です…。

 

27.治癒魔法の間違った使い方 12

☆あらすじ

魔王を倒し、ついに戦争を終結させたウサト達。
平和な世界を取り戻すことはできたが、ウサト達は悶々とした日々を過ごす。
その原因は、魔王が敗北宣言と共にウサトに託した『スクロール』という、元の世界に帰る事ができるアイテムだった。
『勇者召喚』によって呼び出された理由である“魔王を倒す”という目的を果たしてしまったウサト達ではあるが、この世界で出会った人々との縁も簡単には切れないもの。だが、『スクロール』には使用期限があり、彼らはいつまでも悩んでいるわけにはいかなかった。
そんなウサトを見かねたローズの提案で、ウサトは救命団員全員と話し合い、それぞれの意見をもらう事に。そして、ついに出したウサトの結論とは――!?

 

感想

エタることなくきっちり完結。この作品は異世界もので食傷気味になりやすい男1女複数ハーレム展開やラブコメ要素がライトなのでそれだけでもポイントが高かった。その上いきなり無双やチートということもなく、主人公が努力を重ねて強くなるスタイル。テンポも良く、軽快なノリも合わせて楽しい作品でした。それでいて心身ともに成長する姿もきっちり描いてるので文句の付け所がございません。

なによりも主人公ウサトが凡人かと思いきや作品を語る上で欠かせない変人だったのが面白い。

終わってしまうのも寂しくはありますがなろうでは展開が変わりまだ続いているのと、書籍版は書籍版で綺麗に終わってるのでとても満足です。

 

余談

アニメが楽しみなんですが二クールくらいやってくれないかな…。原作から逸脱せず作画が平均かそれ以上であることを祈る。

読み放題期限が月末なのでこのペースになりました。

 

28.転生少女の履歴書 8-10

☆あらすじ

学園卒業! 盗賊退治、クーデター、そして王子と…!? 新たな道を歩みだしたリョウの身に最大の試練が訪れる!


リョウたちは学園を卒業し、長かった学生生活も遂に終わりを迎えることになった。
学園で知り合った人たちとの別れを惜しみつつ、
領地に戻ったり、騎士になったりと、それぞれが新たな道を歩みだしていった。
リョウは白カラス商会の活動に本格的に力を入れていくのだが、
ある日、盗賊団に荷物が奪われてしまったと報告が入る。
聞けば近頃、生活用品を乗せた荷馬車が多く被害にあっているようで、
盗賊団の退治に乗り出すことになった。
アジトに辿り着いたリョウたちは、
リーダー格の男一人を捕まえることで穏便に済まそうと交渉していると、
血相を変えた男が村に戻ってきた。
その男は間違って魔法使いが乗った馬車を襲ってしまったと言うのだが――。(8巻)

 

 

ゲスな王子との婚約者生活!? 派閥争いに、政治に、そして恋に…? 王宮生活は波乱万丈!

暴動を起こしかけたウ・ヨーリ教徒を見た王家は、
リョウの影響力を利用するために、ヘンリー王子の婚約者となるように命令した。
魔法使い以外の人間を人間とも思わない
ゲス王子との婚約に不安を抱いたリョウだったが、
家畜扱いが逆に幸いして貞操の危機を脱したリョウは、
王族としての立場を使って、たくましく活動し始める。
国政に口が出せるように評議会入りを目指すのだが、
非魔法使いの立場は微妙なもので、もどかしい日々を送る。
そんな中、とうとうヘンリーとの婚約式の日が訪れる。
美しいドレスで着飾り民衆の前に立つと、
集まった人々は歓喜の声をあげて大騒ぎ。
その様子を見て、やはり家畜だと見下すヘンリーに、彼らも同じ人間なのだと諭すのだが――。(9巻)

 

ヘンリー殿下の婚約者となったリョウ。
各地への挨拶周りの道中、何者かから命を狙われてしまう。
黒幕を推測して落ち込んでしまうが、元気を取り戻す出来事も。
また、リョウのためにヘンリーが護衛を呼んでいて、
その中には懐かしい顔ぶれがあって、リョウもほっとする。
しかし、様子のおかしいヘンリー殿下や、
カインとの関係もギクシャクするなど、
新たな火種がリョウを悩ませることに――。(10巻)

 

感想

色々な意味でエレベーターの如くランクが上がっていくリョウ。本人が望んでも望まなくてもややこしい問題に巻き込まれていくが、持ち前の機転を利かしカリスマ性でこれまでに増えてきた仲間たちの力を借りて奮闘中といったところ。

個人的には生物魔法関係の秘密が気になって仕方がないので読むスピードが上がってしまう(その分文を読み逃してしまうので気をつけたい)。作者さんがミステリー書いてるのもありそこのところの見せ方が上手いのかも。

アランは少しばかり愛が重いが、リョウを一途に思い支える姿勢は将来の旦那像としては理想なのではなかろうか…と思わなくもない。リョウからも脈アリになってきたので押せ押せ!(笑)

 

余談

11巻はまだまだ先になりそうな感じですね。クライマックスに近づいている感触もあります。

 

29.妖怪のご縁結びます。お見合い寺 天泣堂 1

☆あらすじ

人々から恐れられ、あがめられていた妖怪も時は平成、絶滅の危機に瀕していた――。由緒ある寺の末息子・恵留はある日、父のぎっくり腰で寺が代々請け負っている妖怪の結婚相談を代理で務めることとなる。とはいえ妖怪に関して全く無知で、補佐役の妖怪・白澤のシロにも呆れられる始末。そこで、同じ大学の美人な変わり者・軽井沢小町に助っ人を依頼することに。奥手の天狗、強面のデブ猫妖怪、束縛の激しい雪女……一筋縄ではいかない彼らの縁結びはいったいどうなる!?

 

感想

久々に現代物読むと新鮮な気分。妖怪を通じて同じ大学のクール系美少女との距離を縮めるという部分においては王道。とはいえ進展自体はまずは友達から、ということで程よい感じ。主人公の望みもはっきりと提示されているためきれいにまとまっている。

妖怪達は個性豊かではあるが抱えている悩みなんかは人間臭くて親近感が持てる。

加えて知らなかった妖怪に関することも知れるのできちんとサーチされている。

また、主人公が相手の為に献身的に動くことのできる人物なので不快感などはほとんどなかった。成長も見られるので堅実でしっかりとした作り。

 

余談

ラノベと文芸の間っぽい感じ。平穏な雰囲気のある妖怪ものも好きですね。

 

30.七姫物語 東和国秘抄 ~四季姫語り、言紡ぎの空~ 

☆概要

桁違いの嘘つきで素姓も知れない二人の若者に担がれ、国家統一を目指す都市の姫となったカラスミ。時代の流れに翻弄されながらも、自らの運命と真摯に向き合うひとりの少女の姿を描いたオリエンタルファンタジー

 

感想

和ファンタジー、とは言えども魔法とかは現時点ではなし。戦争は絡んできますが主人公の立場的に戦場に立つということはない。その点、前に読んだ星の羅針盤 サラファーンの星に近い。文体はライトノベルというほどでもなく文芸寄りだが、一人称ということもあり読みやすい部類。なので、ややこしくてもしっかり読み返せばちゃんと流れを把握することはできる。

七姫であるカラスミと武人や経済を回す担い手をやってる二人の男との関係性がなんとも不思議。

彼らには嘘つきで演技にも抜かりないが、だからこそ上手くやってのけるという変わった特性がある。それがまた、作品の味付けとして良い仕事してる。

カラスミは素朴な少女で、彼女の視点から見える景色は、和やかさがあって良い。そんな彼女が出来事を通して強かになっていく様は不思議と爽涼な空気感を感じさせる。

個性的な作品、というのが大方の所感である。

 

余談

新装版も出るくらいには根強い人気のある作品という印象。

独特の世界観や空気感に惚れ込む人達がいるのも分かる。

 

★9月分通しての所感

bookwalkerを取り入れたことにより、シリーズ一気読みの幅が増えた。

治癒魔法の間違った使い方に出会えたのはありがたい限り。ハーレムやご都合展開などに面白みが感じられない方にこそ是非読んでいただきたい。

転生少女の履歴書に関しては、女性向け寄りではあるけれども軽快なノリが楽しい作品。魔法や精霊魔法を中心とした舞台設定も参考になった。

早く先が読みたいあまりに、今月は数巻分読んでる日があります。数が稼げたので良き。

明るい作風だと読み進められやすいとつくづく感じる。とはいえ、重厚な心理描写で展開される作品には心に染み渡るような奥深さがあるとも思うので、どちらかに偏りたくはない。

好きな作品が増えるのはほんと嬉しい限り。