つれづれ製麺

好きな事を書いていきます。アニメの感想、小説、ゲーム(ソシャゲ除く)、ボカロなど。

読んだ本の感想 2021.11月分

この頃は寒いからか、首やら肩が凝りまくります…。腰なども痛いため、ストレッチするのが習慣化しつつあります。

首に関してはストレートネックも関係あるでしょうね…手も痛くなるのでしっかりケアを心がけております。

 

 

01.世界最強の復讐神官 ~神に仕えし者、魔王の力を手に入れる~ 

☆あらすじ

伝説の勇者たちを支えてきた天才神官・レイズ。勇者たちに裏切られ、最愛の妹を殺されたレイズは、魔王の力をその身に宿し、勇者たちへの復讐を始める――。魔王の力を手に入れた神官の壊滅的復讐ファンタジー開幕!

 

★感想

なぜかまた読みたくなったジャンル。陰惨さなどはなく、ストレスフリーで文体的にもサクサク読めた。そしてこの手にありがちな安定のハーレムを築きつつある主人公。とは言えがっつかないので不快感も無かった。

回復の力を反転するという技は2回目くらいかな?戦う神官や牧師を演出するのに使えるのとグロや復讐モノにマッチしてるのかも。

 

余談

たかがなろう系と馬鹿にはできないと思うんですよねぇ…ある程度選べばあっさり読めて精神的に楽というか…。

 

02.■

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☆あらすじ

なかなか就職がきまらない百花。ふとしたことで美容師の沙祈と知り合い二人は一緒に暮らすようになる。しかし沙祈はお酒を飲むと記憶を無くしてしまう。百花のことが大好きな沙祈は酔っては迫るのだが、翌朝はいつも覚えてない。胸のうちを日記に書いておくがこれは誰にも見せられない!憧れの沙祈と女同士の関係になりそうでドキドキ……。

 

★感想

百合を見かけたら読んでしまう習性になりつつある今日この頃。

生真面目気質な主人公といい加減だけど可愛くて美人な美容師さんのカップリングが素敵。

濡場と馴れ初めが程良い割合で空いた時間に読むのに良い百合と言った感じ。

ただ、この作品…中身はしっかりしているのに表紙で損している気がするんですよね。そこが勿体無いと感じました。

 

03.彼なんかより、私のほうがいいでしょ?

☆あらすじ

「好きな人ができたみたい……」
 えっ。その言葉に水沢鹿乃の魂は、一瞬すぽーんと旅立ちかけた。
 幼馴染の少女・堀宮音々。ゆるふわなセミロングが魅力、運動以外は成績優秀、家庭的で気もよく利く彼女が、好きな男ができたと言ってきたのだ。
 ――鹿乃は、音々が好きだ。
 女の子同士なのに。いつの間にか彼女が、親友以上の存在になっていた。それなのに……。どうしようどうしよう音々を渡すもんか、と思い悩んだ挙げ句、鹿乃の思考は、世にも奇妙な着地を遂げる。
 それは。
「心は無理でも、体なら……!」(!?)
 かくして、鹿乃の無茶でちょっと過激な【音々攻略作戦】が始まる!

 

★感想

ちょっと過激どころじゃないでしょ(汗)かなり濡場が多いです。全国の百合好きさんはこの作品を読んでのぼせてください(?)

鹿乃がめっちゃがっついてますが音々が好きであるこそなのでただのセクハラガールではないです。描写がエロいの一言に尽きるので濃密な百合であることに間違いはないな(確信)。

どんでん返しも何となくわかりはするけど良い終わり方。

ちなみに鹿乃はフェミ気質ですね。

 

04.ギルドのチートな受付嬢 1

☆あらすじ

ある日ドジっ子の神様により、間違えて命を奪われた秋野友昭。お詫びにとチートし放題の転生を持ちかけられ嬉々として受け入れるが、生まれ変わった姿はエルフの女の子だった!それから時は経ち、友昭は才色兼備の受付嬢・イリアとして、ギルド連合リュネヴィル支部で働いていた。剣と魔法の世界で、ギルドの仕事が今日も始まる。「小説家になろう」で大人気、チートな受付嬢が紡ぐ異世界ファンタジーが、全編大幅加筆修正でついに書籍化。書き下ろし番外編『イリアのチートな知人たち』では、web版では描かれなかったタイラントスパイダー戦の模様も収録。

 

★感想

まず謝罪させて欲しいのですが、体調の問題もあり250ページ(299ページ中)あたりで読むのを断念しました…スミマセン。まず主人公は本編が始まる前の段階から既に転生を果たしているにとどまらず長い旅を終えているという設定のようです。万能チートキャラで、なんかもうやれること、知識などが盛り沢山。さらには美少女なので周囲はデレデレです。中身は男なんですが、まあそこは不愉快というほどでもなかったかな。とにかく主人公チートなので人間に紛れ込む神みたいな立ち位置になってるみたいです。(そうなると成長するのは周囲になります)

 

05.山月記

☆概要

昭和初期に活躍したが惜しくも早世した小説家、中島敦の代表作とされる短編小説。1942(昭和17)年の「文學界」に、「文字渦」とともに「古譚」と総題して発表された。中国唐代の伝記「人虎伝」に基づき、詩に執心して、ついに虎に変身してしまった男のすさまじい宿命の姿を描いて、作者の自嘲と覚悟を語る作品。

 

★感想

国語の授業の定番(?)の作品ですが、また時間を置いて読んでみると新たな発見がありますね。

李徴の苦悩は同調というか、共感できるんですよね…。繊細だからこそそれを隠すために傲慢になるなんてのは、現実でもままあることです。弱さを認めることも、一歩踏み出そうとすることも案外簡単で難しいことです。後悔する前に、成そうと思うことを全力で取り組む事ができたらいいですよね。

 

06.銀河鉄道の夜

☆概要

ケンタウルス祭の夜、ジョパンニはカムパネルラと銀河鉄道に乗る。カムパネルラは消えてしまい、ジョパンニだけが目覚める。ジョ パンニの旅が、ブロカニロ博士の実験によるものだったという形態の作品。

 

★感想

宮沢賢治さんと言えば「雨ニモマケズ」、「やまなし」が教科書に載っていたのでそのイメージが強いですね。銀河鉄道の夜に関してはかなり独特な世界観で、全てを理解し尽くすのは難しい(寓意的や暗喩的なものが含まれているだろうと踏まえると)。

かなりファンタジーチックな描写が多かったです。その中で、いじめられっ子のジョパンニの孤独や年相応の悩みが描かれている。寂しさに押し潰されてしまいそうなのに、誰かの幸福を願おうと思えるジョパンニは結構できた人間では?と感じましたね…。互いに心からの幸福を願う人同士の繋がりは、どれだけこの世界に存在しているんでしょう?

 

07-1.檸檬

☆概要

大正から昭和期の作家、梶井基次郎の短編小説。初出は「青空」[1925(大正14)年]。肺を病んだ“私”は、果物屋檸檬を手にすると妙に落ち着いた。好きな丸善の本屋へ行ってみようという気にもなった。いざ行ってみるとまた不吉な魂が頭をもたげくる。ふと“私”は思いつく。檸檬を画集の上においてみる。まるで爆弾のようではないか。簡潔な文章で描かれた鮮やかな檸檬は年月が経ても色褪せることはない。

 

★感想

繊細な心情の描写がセンスに溢れた文体で連ねられた短編。軽く読めるのに味わい深い愉しみがある。

 

07-2.杜子春

☆概要

大正期に活躍した「新思潮派」の作家、芥川竜之介の代表的な童話。初出は「赤い鳥」[鈴木三重吉主宰、1920(大正9)年]。短編集「夜来の花」[新潮社、1921(大正10)年]に収録。親の財産を使い果たした青年「杜子春」の前に老人が現れ、老人の指示通りに穴を掘ると大金が見つかる。その後も老人は度々現れる。原典は鄭還古「杜子春伝」。教育教材としても多く論じられてきた。

 

★感想

個人的には結構好きでした。どれほどの大金があってもそれらは有限であり、最終的には自分を心から想う存在こそに本当の価値があるのだと気が付けた…という寓意的なお話。

 

08.人間椅子

☆概要

外務省書記官夫人である佳子は、美しい閨秀作家としても知られていた。そんな佳子のもとへ、突然ある男から原稿が送られてきた。その原稿には何が書かれていたろうか?…彼女がいま腰をおろしている書斎のイスのなかに、彼女をひそかに恋する男がひそみかくれている!肝を冷やす“人間椅子”の秘密はここに明かされた!

 

★感想

オチを知らずに読んだのでかなりゾッとさせられました。気色悪い系のホラーですね…女性としてはこちらが好きでもない男性の好意は恐怖しかありませんからね(全ての女性がそうとも限りませんし、男性も然り)。読了後は書き手が巧みだからこそ惹き付けられるんだろーなーとひたすら感心でした。(一歩間違えれば18禁でしたね…)

 

09-1.年越 

☆概要

明治から昭和にかけて活躍した小説家、歌人である岡本かの子の小説。初出は1939(昭和14)年雑誌名不明。のちに創作集「老妓抄」[中央公論社、1941(昭和14)年] に収録。年末のボーナスを受け取って、同僚の明子たちと帰ろうとしていた加奈江は、突然飛び出してきた同僚の堂島に頬を平手打ちされる。動転しつつも心あたりのない加奈江は、上司から堂島がその日付けで退職していたことを知らされ、住まいも転居しているとわかる。加奈江は明子らと銀座などの人ごみを歩きながら復讐のために堂島を探し続ける。そして終に彼を掴まえ復讐を果たすのだが、その後意外な手紙を受け取るのであった。

 

★感想

復讐心というか、怒り、憎悪って恋情と同じくらい苛烈な感情…だからか、同じように感じられる。

堂島は加奈江の心を惹きつけることには成功したが、結果としてはいかがなものか。かといってそのまま告白していたら上手くいったものか難しいので、何が良いか悪いかとも判然でない絶妙な作品です。

 

09-2.鮨

☆概要

明治から昭和にかけて活躍した小説家、歌人である岡本かの子の小説。「文藝」[1939(昭和14)年]に掲載された。のちに創作集「老妓抄」[中央公論社、1941(昭和14)年] に収録。東京の坂の多い街に「福ずし」はある。店に来る十人十色の常連のなかで、湊といい「先生」と呼ばれる男がいる。店の娘で客あしらいには慣れている「ともよ」だが、湊のすしを食べるとき妙に気にかかるのであった。母と子の鮨の回想は、細やかな情愛に満ちている。

 

★感想

湊の回想が特に巧みな描写で惹き込まれる。両親から離れ気味で孤独がちなともよが、湊の母親に関する話しを聞いてどう感じたのかは想像次第。

今回は岡本かの子さんの作品を二作拝読させていただきました。

 

余談

日常を面白く、味わい深く描けるのは書き手の技量次第。大抵は何かドラマは非日常を足すことで読ませるストーリーにするものだろう。

 

10.蒼薔薇の狙撃手 ~深淵の探索者~

☆あらすじ

——世界はままならない。
 けれど、そればかりじゃない——

母の仇を討つため、巨大地下空洞『新しき深淵』の探索に繰り出すティナ。
しかし、ひとりスコープを覗き続ける彼女が今回見舞われるのは、彼女を賭けた男二人の決闘勝負?

仇、憎しみ、戸惑い、信頼。
薄氷と呼ばれた少女が見出す、彼女の戦いの『意味』とは。
彼女の精密で無慈悲な弾丸が撃ち抜くのは──

 

★感想

前巻から期間が空いてしまいましたが二巻目。

過去編ということでシリアスな雰囲気から打って変わり、読了後は爽やかな余韻があります。

レッドは良いイケメンなので、NL展開であっても特に嫌悪感がなく寧ろ応援したい感じはする。ジャンプの主人公にいそう。内容も王道でアツい!好きな系統です。

 

11.グスコーブドリの伝記

☆概要

大正~昭和期の童話作家、詩人である宮沢賢治の童話。初出は「児童文学」[1932(昭和7)年]。「現代童話名作集」下巻[文教書院、1933(昭和8)年]所収。イーハトーヴの森の樵一家のブドリの成長と自然災害克服の話。冷害で父母が自ら森の奥に消え、妹のネルも知らない男に浚われてしまった経験をもつブドリは、後に火山局の技師となってその年の冷害を克服するために島に一人残る。冷害で苦しむ農民を見てきた農学者賢治の渾身作。

 

★感想

全てを理解するには至りませんでしたが…最終的なメッセージ性自体は分かり易かったです。

自己犠牲の精神、言い換えれば誰かの幸せが自分の幸せでありそのために行動を起こすことができるのか…というのが他作品にも通じる作者の思想かなと。

ブドリは辛酸を舐めつつも他者のためにと勉学や研究に励み、人々に恵みをもたらします。彼の行動は、まさに純粋な幸福を願いそのためには自らも糧にするという思想によるものなのでしょう。

崇高ではありますが、自分としてはそれで良かったのか?と思いはします…。しかし、ブドリにとっての幸福は本人にしか分からないんですよね。

 

12.ロメリア戦記 ~魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した~

☆あらすじ

「ロメリア伯爵令嬢。君との婚約を破棄する」冒険の旅路の末に魔王を倒した直後、アンリ王子はそう宣言した。婚約者を失い、仲間からも見捨てられたロメリアだったが、彼女はくじけなかった。祖国にはいまだ魔王軍がはびこり、魔族に囚われ奴隷となった人たちがいたからだ。彼らを救うため、行動を開始したロメリアの前に、数々の困難が立ちはだかる。だが、彼女はアグレッシブに解決していく。「軍隊がない?地方領主を脅して砦を乗っ取りましょう」「新兵ばかりで使いものにならない?魔物を退治して経験を積ませましょう」「お金がない?商人たちと商談して、資金を出させましょう」そして、ロメリアは忠誠を誓う者たちとともに、いま出陣する!

 

★感想

一定の需要があるデキる系女主人公のファンタジー。ただし戦闘には向かず、慧眼と補助的なスキルで逆境に立ち向かっていく。完全無欠なんてこともなく気付きを得つつも成長の余地ありなので今後には期待ができる。

少し気になったのは王子達と旅をして様々な経験を得たのは良しとしても兵を動かす軍事知識はどこから?という疑問がある。金銭関係、事業のやりくりはまだ分かるのですが。

そしてやはりかな、婚約破棄から始まるということもあり相手方(特に王子)は無能になってます。これはテンプレってやつだ。

イラストが秀麗で良かったです。章の始まりに1枚付いてるのが個人的には好みでした。

 

余談

やはり女の子主人公が果敢に立ち向かっていくファンタジーものを求めているので今後も良作に出会いたいですね。

 

13.青薔薇の狙撃手 ~隻浄眼の乙女~

☆あらすじ

「一人じゃできないことはたくさんある。仲間の力が必要な時がある」

ブルーローズの仲間達と共に巨大地下空洞『新しき深淵』の探索を行うティナ。
ソロ時代には決して辿り着けなかった第三層『音叉の洞窟』を前に、チームの力を改めて実感するが、そんな彼女を次に襲ったのは仲間との『対立』という問題だった。

さらには謎の少女が現れた事で、事態はややこしい方向へ――。

チーム故の『力』。しかしチーム故の『対立』。
はたしてティナは、この問題をどう乗り越えるのか。
そして現れた少女の正体とは……。

 

★感想

相変わらずの安定した面白さ。起承転結がしっかりしているためか終わりが毎回スッキリしているのが良い。ティナ主体ではあるが、レッドは見守り導く立場を確立させているのか今回ではっきりしました。作品自体はティナの成長をメインに描いており、悩み逆境に立たされながらも前進していく姿が好印象。

 

14.引っ込み思案な神鳥獣使い―プラネットイントルーダー・オンライン― 

☆あらすじ

ロボットと人が共存し無人化が進んだ未来。
田舎育ちのツカサは人見知りの自分を変えようとVRMMOゲーム「プラネット イントルーダー・ジ エンシェント」を始めると――そこは、PKの横行で過疎化した世界だった! 更に彼は役立たずのヒーラー「神鳥獣使い」を選んでしまう。
不安一杯のツカサだが、神鳥獣オオルリのふかふかさとキュートな仕草に励まされ一転!
勇気を出してPKKで有名な剣士や口下手な女騎士と個性的な面々に話しかけていく。
すると、彼の礼儀正しいふるまいや、鳥と戯れる愛らしい姿にほっこり和みモードに!
たちまち掲示板でも話題になり、素直な彼らを狙う悪質なプレイヤーも現れて……?

 

★感想

MMO世界を描いた作品は、実を言えば避けてました(文中にゲームの説明やステータスが多く出てくるので)。とはいえ食わず嫌いというわけには…と思い手に取った今作。

まず人を選ぶのが作品の半分近くは5chスレッドが占めており、ゲーム世界なのでステータスも多めです。それ以外を除くと主人公ツカサが人と触れ合うべくMMOを通して人と交流、純粋に世界を楽しむストーリー。

MMOは全く詳しくないのですが良し悪しをきっちり描いているように感じました。特に人との出会いによるプラスのほかに、マイナスとしてはいわゆる害悪プレイヤーによってゲームが破綻するといった感じ。

5ch的スレッドに関しては読むのが躊躇われるかもしれませんが、目を通すと結構リアリティがあります…。

(小説として成り立ってるのか問題はありますが、楽しむ分には良いかなとは思いました)

まだまだ序章といった感じ&今後が面白くなりそうなので、MMO小説好き・気になってる方にはおすすめできそうですね。

 

15.鼻

☆概要

大正期に活躍した「新思潮派」の作家、芥川竜之介の代表的な短編小説。初出は「新思潮」[1916(大正5)年]。「鼻」[春陽堂、1918(大正7)年]に収録。原話は「今昔物語集」巻第二十八「池尾禅珍内供鼻語」第二十。長すぎる鼻を気にしている「禅智内供」がどうにかして鼻を短くしようと奮闘する話。執筆当時、久米正雄に高く評価を受けた。

 

★感想

短さゆえに鮮烈で強い問い掛けが記憶に残りやすい。鼻がコンプレックスの内供だが、本当に長いのかも怪しいような…自分が人にどうみられているかある程度意識する事は勿論必要ではある。けれども、それが過剰になれば自分自身や大切なことを見落としているなんてこともある。

今作品の場合は内供が強い思い込みで自分を縛り付けてしまっている。逆を突けば、良い思い込みさえしてしまえば目に見える世界はどうとでも良い方向に向かうのかもしれない。しかし実際のところ、都合の悪い思い込みを患うことの方が多いのが人の心ではなかろうか…。

 

16.ハングリーシスター: 魔物料理が戒律で禁じられていようとお構いなし!だって私は腹ペコだから♪

 

☆あらすじ

——魔物だって、食べ尽くす!
「食」を愛する風変わりな神官タマとその仲間達が織りなす、グルメファンタジー
旧人類が起こした大戦により、科学が滅びた世界。
魔獣との共生を余儀なくされた人々は、魔導文明を興した。
そんな中、魔物食は人々の生活に浸透していく。

自由都市同盟 中央都市アマルーナ。
三女神教の神官タマは、教会の教えで禁忌とされる魔物食をも厭わない変わり者である。
今日も今日とて、上司であるマルコ司教のお小言にもめげず、自分自身の美食を追求していく。

水棲魔獣のカルパッチョ、魔獣の骨から出汁をとったモツ煮込みスープ、絶品有角兎のロースト——といった高級料理から、
庶民の味であるラーメンやおにぎり、焼き鳥——などなど。
時にはダンジョンへ飛び込み、ジビエ食材を自ら狩りに行く!

世界のあらゆる『食』を堪能する、腹ぺこ神官物語のはじまりはじまり〜!

 

★感想

同じ作者さんで5冊目くらいかな?ちょうど良い分量と挿絵がベストタイミングなので安定して楽しめる。

ENTP感ある美食家神官っ娘が織りなすグルメもの、冒険譚を添えて…と言った感じ。セティはキャラデザからも分かるがあのキャラをモデルにされてると思うと食事シーンは笑いが誘われる。

今後なぜ魔物肉が禁止されてるかとか主人公がグルメになった理由も知りたいですね。

飯テロ系等の作品は癒されるので定期的に読みたくなりますね〜。

 

17.イワンの馬鹿

☆概要

19世紀から20世紀初等にかけて活躍した帝政ロシアの文豪、トルストイによる「イワンの馬鹿」を、大正から昭和初期に小説家・劇作家として活躍した菊池寛が子供向けに翻訳したもの。働き者のイワンと悪魔の物語。

 

★感想

馬鹿の概念、壊れる…というよりかは解釈の仕方ですね。イワンは馬鹿馬鹿言われてますが他の楽してお金や武力などを得ようとする人物達とは考え方や見ているものが異なっています。(働き者で、物を求められたら惜しまず与えてます…ただし他者に害をなしたら駄目などの制約はあります)なので、ほかの人物からしたら価値観がかけ離れているため愚か者に見えるのかと。しかしその馬鹿が悪魔を退け上手く国を回しているのですから、どっちが馬鹿なんでしょう…結局のところ、人が勝手に決めたことはどうとでも解釈できてしまうんですよねぇ。

 

18.桃太郎

☆概要

大正期に活躍した「新思潮派」の作家、芥川竜之介の後期の小説。初出は「サンデー毎日」臨時増刊[毎日新聞社、1924(大正13)年]。「白葡萄」[春陽堂、1925(大正14)年]に収録。昔話「桃太郎」のパロディであるが、日本政府が中国を植民地化したことを訴える内容となっており、その政治性、時代性から初期プロレタリア小説と位置づける見方がある。

 

★感想

物事には二面性があるように、桃太郎は一見正義の物語であるように思われて全てがそうではなかった…パロディ作品。鬼達にとっては桃太郎は悪、暴虐そのもののように感じるだろうし、この物語では桃太郎自体良心だけの人間ではない。

力あるものが成し遂げたことが語り継がれ、裏の側面は誰も知らない。いつの間にか物語は美化されていくものなのかもしれない。

 

19-1.きのこ会議/19-2.空を飛ぶパラソル

★感想

夢野久作さんを2作品。

どちらも皮肉が描かれているので作風かな?

特に空を飛ぶパラソルに関しては読了後に後味の悪さを感じさせます。後セリフがカタカナ混じりなのが(多分意図はしてないと思いますが)怖気モノです…。

(以下ネタバレ)

 

主人公は記者であり、自らのスクープ=私欲のために自殺する人を止めることをせず——酒を飲むと幻影さえ見えてくるというのに更に探りを入れ記事を書いたことにより自殺を誘発させてしまいます。

 

今はネットでも数多の記事が生み出されていく時代ですので、現実にもありえないことではないでしょう。勿論誹謗中傷を書き連ねれば訴訟されることもありますが…多くの人が目にするので住所を特定されて嫌がらせなんてのもあるでしょうし。

何が間違っていて正しいのか、多数のために個人は蔑ろにされていいのか。皮肉が効いた作品です。

 

20.斜陽

☆概要

無頼派」「新戯作派」の破滅型作家を代表する昭和初期の小説家、太宰治の長編小説。初出は「新潮」[1947(昭和22)年]。母、かず子、直治、上原の四人を中心として、直治の「夕顔日記」、かず子の手紙、直治の遺書が巧みに組み込まれるという構成の作品で、没落していく弱きものの美しさが見事な筆致で描かれている。発表当時から現在に至るまで賛辞の声がやまない、「人間失格」と並ぶ太宰文学の最高峰である。

 

★感想

心理描写ががこれでもかと緻密…感情爆発ドロドロ煮込みって感じ(?)。特にかず子が想い人の芸術家に向けて書いた手紙には戦慄した。強烈な感情は、簡単な言葉を続けて並べる方がダイレクトに伝達される…。しかし太宰さん作品は女性のメンタルが鋼鉄。逆に男は堕落しているんですが、今読んでもリアル。終盤の母親とかず子のやりとりでは、泣きかけましたね…母に対する想いが共感できたからかもしれません。太宰さんの作品は、なるたけ精神が健常な時に読みたいですがそれそれで傷心っぽい状態になります…。

 

21.太宰治異世界転生して勇者になる ~チートの多い生涯を送って来ました~ 

 

☆あらすじ

愛人、富栄と入水自殺を遂げた太宰治は、気がつくと見知らぬ川のほとりに立っていた。
ここは地獄に違いない、きっと自分は閻魔に裁かれるのだと恐れる太宰だったが、どういうわけか住民は欧米人であった。てっきり地獄も文明開化したのかと思いきや、太宰は召喚勇者であり、人々を苦しめる魔王を倒しうる存在だと告げられる。
いきなりそんな重い設定を語られても、富栄と離れ離れになったせいでやる気が出ない太宰だったが、魔王の正体が先に転生していた文豪、川端康成であると知り、芥川賞とか芥川賞とかあと芥川賞の件もあることだし、快く魔王討伐を引き受けるのだった(ただし、酒、女、自殺未遂をやめるとは言っていない)。
こうして、勇者、太宰治――保有スキル「水属性魔法LV99」「薬物耐性LV99」「川端康成特攻LV99」――の冒険が始まる!

 

★感想

文体がほぼ太宰さんや…。小ネタ満載で、作品を読んだことがある人はより一層楽しめる設計。知らなかった太宰さんの出生関係も分かります。

勿論太宰さんを知らなくても走れメロス程度を知ってれば十分楽しめる内容です。

初手入水しようとしているのを皮切りに、ダメ男っぷりを発揮しまくってます。それがギャグとして成り立ってて特に序盤あたりは笑いが止まりませんでしたね…。

めちゃくちゃチートしてますが、もともと備え持った女たらしのスキルも比肩してると思いました…w

 

22.はつ恋

☆概要

16歳の少年ウラジーミルは、年上の公爵令嬢ジナイーダに、一目で魅せられる。初めての恋にとまどいながらも、思いは燃え上がる。しかしある日、彼女が恋に落ちたことを知る。だが、いったい誰に?初恋の甘く切ないときめきが、主人公の回想で綴られる。作者自身がもっとも愛した傑作。

 

★感想

こんな初恋話聞かされたら他のもんも霞みそうですわ…wとなるくらいには鮮烈。

主人公の恋によって湧き上がる若々しくも燃え上がる感情の奔流が独特の表現で語られます。女性も凄まじいですが男もポエマーになることがわかりました(え?)

主人公の年で大人の階段駆け上がりすぎちゃった気もしますねぇ…恋愛観狂いそう。

 

23.野菊の墓

☆概要

明治期の歌人、小説家である伊藤左千夫の代表的作品。初出は「ホトトギス」[1906(明治39)年]。夏目漱石より「自然で、淡泊で、可哀想で、美しくて、野趣があって(中略)あんな小説ならば何百編よんでもよろしい」との評価を受ける。15歳の少年・斎藤政夫と2歳年上の従姉・民子の間に可憐な恋が芽生えるが、やがて悲しい別れの日がやってくる。明治初期の農村を舞台に描く、美しく悲しい純愛物語。

 

★感想

若き男女の青い春を感じさせるやり取りが瑞々しさを感じさせ、のどかな風景も混じって趣がある作品。やはり初恋はほろ苦かった…それも手放せないほどの傷跡を残して。

文体は古くはありますがそれを踏まえてもかなり読みやすいんじゃないかと思います。

 

24.後宮の検屍女官

☆あらすじ

「死王が生まれた」大光帝国の後宮は大騒ぎになっていた。
謀殺されたと噂される妃嬪の棺の中で赤子の遺体が見つかったのだ。
皇后の命を受け、騒動の沈静化に乗り出した美貌の宦官・延明(えんめい)の目にとまったのは、
幽鬼騒ぎにも動じずに居眠りしてばかりの侍女・桃花(とうか)。
花のように愛らしい顔立ちでありながら、出世や野心とは無縁のぐうたら女官。
多くの女官を籠絡してきた延明にもなびきそうにない。
そんな桃花が唯一覚醒するのは、遺体を前にしたとき。彼女には、検屍術の心得があるのだ――。
後宮にうずまく数々の疑惑と謎を検屍術で解き明かす、中華後宮検屍ミステリ!

 

★感想

国史やら文化には疎いのと、ミステリーなこともあり登場人物が多く全ては理解しきれませんでしたが…主人公とサブのイケメン延明さんの過去掘り下げを絡めつつ事件の真相を探っていく構成は完成されているように感じました。

舞台設定が普段読まないこともあり新鮮でした。時代に合わせた知識量も持ち合わせているのも感じられます。

 やはりメインプロットとサブプロットをしっかりとまとめ上げるのは作者の技量が求められるなあとつくづく。(この作品の場合ざっくり言えばメイン→事件の解決 サブ→主に延明さんが苦悩から解き放たれる)中途半端だと消化不良になりますからね…終わりよければ全て良しというように、逆もあります…締め括り大事。

 

25-01.僕の孤独癖について

☆概要

明治から昭和にかけて芸術的な口語自由詩を確立した詩人、萩原朔太郎によるエッセイ。かつて朔太郎は人嫌いで孤独癖があった。どういった経緯でそのような気質になったのか、生まれ育った環境や学生時代の問題などから理論的に探り、孤独という題材を鋭い感受性で表現している。

 

★感想

作家さんは感受性の強い方が一定数いるんだろうなあと…。しかしこの場合、環境によるものもかなり大きく作者本人もそれを感じているようです。

そして共感できるのは、孤独を好むけれどやはりどうやっても一人では生きていないというところ。

友人は少なくても良いから居てくれると大いに心の支えになるものです…。

 

25-02.藪の中

☆概要

大正期に活躍した「新思潮派」の作家、芥川竜之介の代表的な短編小説。初出は「新潮」[1922(大正11)年]。短編集「将軍」[新潮社、1922(大正11)年]に収録。検非違使の尋問に答えた旅法師らの供述と当事者である「多襄丸」の陳述など、複数の人間の証言からなる形式で殺人事件の真相にせまる物語。「今昔物語集」巻二十九第二十三「具妻行丹波国男 於大江山被縛語」を原典とする。発表当時から現在まで実に多くの関心を寄せられているが謎の多い名作。

 

★感想

いろんな解釈ができる作品だというのがまず。

言い得て妙のタイトルの通り、証言する者たちの言葉を照らし合わせると矛盾だらけであり事件はまさに藪の中のよう。

人の言葉は信用できるものではない、見ているものも真実かは分からない…そして愛し合っていた男女でさえも、あっけなく心離れする。

真実とはなんぞや、思わされますね。そして、人の言葉も心も、矛盾を抱えたり移り変わったりするわけで…なんとも、人間達が生きるこの世の空虚さと言いますか暗い部分を感じさせる作品です。

 

26-01.手袋を買いに

☆概要

昭和初期の児童文学作家である新美南吉の童話。初出・初刊は、生前計画され死後刊行された第二童話集「牛をつないだ椿の木」[大和書店、1943(昭和18)年]。「ごん狐」と同じく狐を題材としており、どちらも小学校国語科教材として広く親しまれてきた作品である。母狐が子狐に手袋を買ってやろうと考え、子狐が人間の経営する帽子屋に買いに行く話。

 

 

★感想

短いながらも雪景色を想像しながらほっこり出来る作品。雰囲気が個人的にかなり好きです。

何となく思い出したのが小学生の時読んだ「このはのおかね、つかえます」

 

 


ですね…とても温かくて優しくて、好きな作品でした。

人と動物でもお互いに歩み寄ろうとすれば心を通わせることができるはずなんです。

 

26-02.屋根裏の散歩者

※概要、あらすじなし

 

★感想

退屈を極めた男が、刺激を求めてある事を始めてしまう話。

江戸川さんって人間の気持ち悪い(褒め言葉)性癖やら嗜好を描くのが上手いよなあと…。

文体も面白く、三人称のように思えて神の視点っぽい感じ。基本的に短い作品が多めなので読み易いのも良いですね。

 

27.ガリヴァー旅行記

☆概要

18世紀前半のアイルランドの作家ジョナサン・スウィフトの風刺小説で、昭和初期~戦後期の抒情作家・詩人である原民喜の唯一の翻訳作品。奇妙奇天烈な国への旅行記を装った当時の社会への痛烈な風刺であるが、この翻訳では紀行的興味よりも戦争や人間の愚かさを中心にして再話されており、広島で被爆した訳者の静かなメッセージが読み取れるものとなっている。

 

★感想

王道の冒険ものかなと思って読んでみたら想像以上に面白かった。主人公ガリバーは様々な国を巡ることとなります。最初の小人の国からインパクトが強く、スラスラと読み進められます。そこでガリバーは人間社会ではまず考えられないような習慣や価値観などを目の当たりにすることに。小人はものすごくちっさいことで戦争し、巨人の前では自分は本当にちっぽけ…など。紆余曲折あり、最終的には人間ってヤダ…って感じになっちゃってます。

よくこんな世界観思いつくなあ…。

 

28.恩讐の彼方に

☆概要

大正から昭和初期に小説家・劇作家として、また「文藝春秋」を創刊し雑誌発行人としても活躍した菊池寛の作品。主君殺しの大罪を犯した市九郎は逃亡し、やがて出家して諸国を放浪していた。一方、殺された主君の子である実之助は長い仇討の旅の末、市九郎を洞窟で発見するのだが。

 

★感想

冒頭からインパクトある戦闘シーンから開始し、人を殺めることに手を染めてしまった市九郎が赦されるまでの話。

現実では中々罪人が完全に足を洗う事は難しいですが、市九郎の場合は並々ならぬ覚悟と執念で多くの人を救うために事を成します。意識や心持ち次第で人は良くも悪くも変わることができる…けれど、変わることはエネルギーが要りますからそう易々とできることではない。この作品からはそのどちらも感じ取れるかと思います。

 

29.河童

☆あらすじ

大正期に活躍した「新思潮派」の作家、芥川竜之介の代表的な小説。初出は「改造」[1927(昭和2)年]。生前は単行本未収録であり、没後「芥川龍之介全集」第4巻、「大導寺信輔の半生」[岩波書店、1930(昭和5)年]などに収録。「新小説」[春陽堂書店、1922(大正11)年]掲載の「河童」とは別物。ある精神病患者が河童に会った話をする。

 

★感想

一言で表すならヒェッ…です(?)。主人公が統合失調ということもあり、「さよならを教えて」(究極の鬱ゲー『さよならを教えて』をゆっくり紹介するよ - YouTube)

…が脳裏にチラついた…その作用もありなんとなく鬱っぽく感じてしまって先入観マシマシでした。

実際のところ、虚構と現実の区別をつけられない内容となっております。河童の国に訪れたのが現実か否かで解釈が変わってくる印象。

とはいえ、どちらにせよ…以下の解釈ができるかと思います。

・河童の国は人間社会とは全く異なるが完全なる楽園ではなく、むしろどちらもディストピアと捉えることができる。

・虚構も作り上げればそう現実と変わらない。見ているものが真実かどうかは案外分からないものだ。

・人間の国に一度は帰りたがったこと、その後にまた河童の国に行きたがったこと。そのどちらもが「現実逃避」である。

 

…とまあ考えるほど違ったものが見えてきそうな作品であり自分の手には余るのが正直なところでございます。

純粋に河童世界の摩訶不思議感を楽しむ読み方が健全です。主人公が統失である事を念頭に置くともれなく気が沈みます。

 

30.ルバイヤート

☆概要

セルジューク朝期ペルシアの学者・詩人、ウマル・ハイヤームの詩集。底本は「ルバイヤート」[岩波書店、1949(昭和24)年]。「ルバイヤート」とはペルシア語で「四行詩」を意味する「ルバーイイ」の複数形で、直訳すると「四行詩集」という題。それはペルシア語詩の形式の一つである。エドワード・フィッツジェラルドの英訳から一躍名の知られるようになった神秘的詩集。

 

★感想

酒、とにかく酒…。

酒飲めないんであんまり共感はできなかったんですが詩自体は不思議な魅力があります。

悲観的なようで前向きで、なんか元気が出るんですよねぇ…酒飲んで今の人生楽しもうぜ!ってノリ。

さあ、起きて、嘆くなよ、君、行く世の悲しみを。
たのしみのうちにすごそう、一瞬を。
世にたとえ信義というものがあろうとも、
君の番が来るのはいつか判らぬぞ。

 

大空の極はどこにあるのか見えない。
酒をのめ、天のめぐりは心につらい。
嘆くなよ、お前の番がめぐって来ても、
星の下誰にも一度はめぐるその盃。

 

ところで作中によく出てくる酒姫は酌する美少年らしいですが…世界は広いんだなって。

 

 

総括

青空文庫がほとんどを占めてますね…いやホント、おもに日本文学無料で読めるのありがたいね!

Kindleで検索すると出てきますので日本文学や海外作品の翻訳等もあるので触れてみたい人におすすめです。

本音を言うと短い作品多いからすぐ読めて良いです…。

 

 

 

読んだ本の感想 2021.10月分

1ヶ月ぶりです。

体調良かったり悪かったりの繰り返しでした。起床時間を固定するのって結構難しいなぁ…と近頃思います。休みの日は特にたくさん寝たくなっちゃいますもんねぇ…。しかしながら、体にとっては生活のリズムを整えるに越したことはないんすけどね。

毎日読み続けてきましたが31日に限ってはワクチン2回目の副反応によりお休みです。

 

 

※全作品Kindle Unlimitedまたはbookwalkerの読み放題範疇でした。

※あらすじはAmazonから引用しています。

 

 

 

 

01.金色の文字使い ー勇者四人に巻き込まれたユニークチートー 1

☆あらすじ

勇者召喚されたクラスのリア充たちに“巻き込まれ”異世界に連れてこられた高校生の丘村ヒイロ。浮かれるリア充たちに背を向け、ひとり旅立つ彼はまだ知らない。やがて“ヒーロー”と呼ばれることになる未来を……。

 

★感想

主人公の性格が好きになれるかどうかで作品全体の評価も人によりけり、というのがより顕著。

具体的には慎重勇者の主人公に分かりやすさとデレを足したような感じ。比較するとこちらは三人称神の視点なので心情は分かり易い方。

簡潔にまとめると飯と本好きの尖った主人公が文字を操るというユニーク魔法を使い無双しつつ、ロリに好かれる話といったところ。個人的には男キャラがいて、役割があるのが◎。

コミカルなノリで、自由な冒険譚を楽しみたい人向けかな。文体も結構砕けてるのでライトなものを読みたい層への需要も十分。

 

02.村づくりゲームのNPCが生身の人間としか思えない 1

☆あらすじ

30代無職独身、実家暮らしの引きこもり。
そんな良夫のもとに突然送られてきたテストプレイ用のPCゲーム。
『最新型のAI』が内蔵されたキャラクターとのタダの平凡な村づくりゲームかに思えたが!?
現実とファンタジーがリアルタイムで交差していく。

どんなに情けなくても、誰でも「命運(じぶん)」を変えることはできる!

 

★感想

ニート主人公を見ていると、心が痛くなるのはなぜだろう。自分にも中々前に踏み出せない時があるので共感しかなかったです。他人から褒められたような仕事や年収などがなくても毎日を懸命に生き抜いている人もいますし、本人が価値があると思えばそれで良いんじゃないかな。この作品も主人公が一歩を踏み出すことで家族との関係性が良い方向へと変化していきます。何かする前に、尻込みすることもあるでしょう。けれど案外、やってみると思ったような困難もなくクリアできてしまうこともあります。要はものも捉え方次第なのかなと。そして何に価値を置くのか。

その点、十年塞ぎ込んでいようとも、人のために何かしようと奮起できる主人公は十分過ぎるほど価値のあることをしているんじゃないかな。

 

03.影の実力者になりたくて! 01

☆あらすじ

主人公でも、ラスボスでもない。
普段は実力を隠してモブに徹し、物語に陰ながら介入して密かに実力を示す「陰の実力者」。
この「陰の実力者」に憧れ、日々モブとして目立たず生活しながら、
力を求めて修業していた少年は、事故で命を失い、異世界に転生した。

これ幸いと少年・シドは異世界で「陰の実力者」設定を楽しむために、
「妄想」で作り上げた「闇の教団」を倒すべく(おふざけで)暗躍していたところ、
どうやら本当に、その「闇の教団」が存在していて……?

ノリで配下にした少女たちは勘違いからシドを崇拝し、
シドは本人も知らぬところで本物の「陰の実力者」になっていき、
そしてシドが率いる陰の組織「シャドウガーデン」は、やがて世界の闇を滅ぼしていくーー。

 

★感想

努力済みの最強無双転生ものと、勘違い系の面白さを融合させた作品。更に言えばラノベでよくある学園ラブコメも混ぜてる。いいとこ取りといったところか。シリアスや陰鬱な描写がなく、ギャグも混ぜつつ主人公が悪を討ち影の実力者になりたいorでありたいという望みのままに戦うのに一貫。

実質ハーレムでキャラデザも美女揃いなので好きな人はハマる作品という印象が強い。

個人的にはハーレムの数を抑えても良いので内面を掘り下げて欲しい気はするが、ギャグ要素のことを踏まえるととっつきやすいライトな文体が好まれるのでこれで正解かなと。

 

余談

いいとこ取りはお得なように思えて食材のようなもので、どう調理するかが作者の手腕が求められるところだなと。

 

04.魔術師の杖 ② ネリアと王都の錬金術師たち

☆あらすじ

錬金術師団長ネリア・ネリスとして、エクグラシアの王都シャングリラで働きはじめたネリア。クセのつよい錬金術師を束ねつつ、ネリアはあたらしい魔道具『グリドル』の販売をめざして、魔道具ギルドに行ったり大忙し。

そんななか明らかになった、研究棟でいちばんの若手、錬金術師ユーリ・ドラビスがかかえる事情とは?さらにレオポルドにも、衝撃の過去があることがあきらかに!ついでにバレる、ネリアの意外な弱点。

おなじみの竜騎士団長ライアスに、あやしげな動きをみせるオドゥもくわわり、さらに魔術学園の五年生たちが、職業体験で研究棟にやってきたからもう大変!そしてその裏では、ユーリをめぐる恐るべき陰謀が……。

 

★感想

ネリアは相変わらず独創力好奇心実行力(Ne)全開といった感じで自由に動き回る生き生きとしている。

話の方向が王族絡みで広がっていき今後舞台の裏側が明かされていくのが純粋に楽しみですね。

主にライアス、レオポルド、ユーリの三人に矢印(?)を向けられているネリアですが恋愛模様もくどすぎず比較的緩やかなのでこの作品においては特に嫌厭するとかはなかったです。それよりもメインはネリアの魔道具開発と錬金術の研究、キャラの生い立ちや過去、周囲のいざこざなどで設定を掘り下げでした。ページ数かなりボリューミーなので、内容が薄いとか物足りないということはそうそうないと思います。

 

余談

何ヶ月かぶりに読んだので記憶を掘り起こすのに時間がかかったw

 

05.悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました 1

☆あらすじ

破滅フラグを回避したいのでラスボスを恋愛的に攻略してみました

乙女ゲーム世界に転生した、悪役令嬢アイリーン。前世の記憶だと、この先は破滅ルートだけ。破滅フラグの起点、ラスボス・クロードを攻略して恋人になれば、新しい展開があるかも!? 一発逆転で幸せになれるか!?

 

★感想

主人公アイリーンの性格が個性際立っているのが良い。彼女が物語を引っ張っていくおかげでテンポが良く、痛快な作品へと仕上がっている。サバサバ系に思わせておいて実はツンデレというキャラ付けは上手いなあと思いました。

また、攻略したい殿方のクロードも繊細な一面がありそこがギャップとして魅力的なので読み手は応援したくなるだろう。

一巻できちんとまとまっているので、消化不良感がない。試しに読んでみるのにもおすすめできる作品。

 

余談

アニメ化決定している作品。見たところコミカライズ版も上手く漫画として落とし込んでいる感じなのでそちらでも楽しめるだろう。

 

06.音風シンドローム 鳴らせ、運命のイントロダクション

☆あらすじ

「バンドのメンバーになって、俺と駆け落ちしてくれ!」
引きこもりでベースを弾くことだけが支えだった僕、鈴谷陸の日常は、明るくて強引なボーカル・カズの言葉で一変した。
まるで熱風にさらわれるように、彼や初めてできたバンド仲間と奏でる音楽は、僕をまだ知らなかった新しい世界に連れていくけれど……

 

★感想

展開は早めだが、読みやすい文体の作品です。バンドものとしては王道寄りなのかな?という感じですが、その分主人公や他のメンバーたちの葛藤、成長を描かれています。

自分は何もできない人間なんてことはないんじゃないかな。何かしら他人にはできないことを持ってると思うんですよね。この主人公もそれに当てはまると思います。音楽の才能だけでなく、他者のことを自分のことのように受け止められるところもそう。

親側がそれを理解せず、普通であれと強要するのは自分は違うんじゃない?と思うんですけどね。その子の個性を尊重してあげたいものです。(とは言え、良い親ばかりじゃありませんからね…)

 

07.転生先が少女漫画の白豚令嬢だった 1

☆あらすじ

気がついたら、前世で愛読していた少女漫画のモブキャラ、白豚令嬢に転生していた! 超おデブで性格最悪な私は、このままだと処刑エンド。回避するには人生やり直すしかない?よし……とりあえず、ダイエットしよう!

 

★感想

主人公にハンデを背負わせることで目的をきちんと据えているタイプの作品。

めげずに努力をするタイプの主人公であることと、作風が明るめなので楽しく読めるかと思います。

元婚約者であるリカルドは生真面目気質で、主人公の見た目だけでなく中身の人となりに触れてくれる子なので好感が持てますね。

見たところ色んな場所を点々とするような作品ではなさそうなので今後どう展開の広がりを見せるか気になるところではあります。

 

 

08.シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精

☆あらすじ

人間が妖精を使役する、ハイランド王国。少女アンは、一流の銀砂糖師だった母を亡くし、あとを継ぐことを決意する。銀砂糖師とは、聖なる砂糖菓子を作る特別職のことで、王家勲章を持つものしか名乗れない。用心棒として、美形だが口の悪い戦士妖精のシャルを雇い、旅に出たアン。人間に心を閉ざすシャルと近付きたいと願いつつ、王都を目指すけど……!? 

 

★感想

お菓子作りに奮闘する少女が波乱あり気になる彼にドキドキあり…のファンタジー小説版。昔少女漫画誌に載っていたお菓子作りの恋愛漫画を思い出しました。ただ、この作品の場合漫画も良いかもしれませんが文章の良さもあると思います。ファンタジーチックな世界観に加えお菓子作りという要素は文章で表現することで、脳内の場面がより煌めき趣が出てくると個人的には思います。

起承転結、特に転の部分で主人公に試練を与えることで成長を描いているのが良い。少女漫画のような雰囲気のある世界観を含め、文体も読みやすく女性に特におすすめしたい作品ですね。小学生高学年あたりでも楽しめそうです。

 

09.虎族皇帝の果てしなき慈愛

☆あらすじ

ヘルブスト国の伝統ある王立学院に通うノエルは、成績こそ優秀だが没落貴族の三男で容姿も平凡。王太子ジークフリートの幼馴染で婚約者という立場も今では名ばかりだ。そんなある日、虎族の住む隣国ヴィスナーの皇妃を人間が誤って殺してしまい、代わりの妃を学院内から選び差し出すよう皇帝ファリドから要求される。冷酷で恐ろしいと噂の虎族皇帝…だがこの輿入れが国交のない両国の懸け橋になるなら、とノエルは自ら志願し…。

 

★感想

定期的に読むBL、n弾。この作品は他と比べると濡場が少ないんですが、その分ヴィスナーの皇族関係の獣人達との交流を描いているのが良かったです。

設定もなおざりに感じず、文体も読みやすかったのでBLと獣人やケモ好きな人にはお勧めできると思いました。

 

余談

BLとして楽しめるかどうかと物語性を深めるかどうかのバランスというのは中々難しいんじゃないかと感じてます。百合やNLでも言えることですがやはり恋愛メインにすると成就などが最終地点になるからでしょうね。

 

10.西の善き魔女

☆あらすじ

15歳になったフィリエルは、はじめての舞踏会の日、燦然と輝くダイヤと青い石の首飾りを贈られ、幼なじみの少年ルーンに、それがフィリエルの母の形見であると告げられる。青い石は女王試金石と呼ばれ、王国でもっとも大切な宝石であることが明かされていく。それは自らの出生の秘密とつながっていた―。人里離れた北の高地で育った少女の運命が、大きく動きはじめる。

 

★感想

荻原先生…空色勾玉の作者さんだったとは最後まで気がつけませんでした。空色勾玉に関しては結構難しい表現や言葉が多かったのですが(それを上回るほどの精緻な描写が巧みでした)、今作品はかなり読みやすい部類かなと思います。

主人公フィリエルは作中何度も困難を被りますがそれでもめげずに立ち向かっていきます。彼女を通して、女性が持つ強かさや豪胆な一面を魅力として受け止められます。

本当に大きなことでも、強固な意思で立ち向かうフィリエルは本当に強いと思う。そんなフィリエルに惚れる男も匂わせ程度で、それどころかアデイル嬢に気に入られてて予想外にもなんか百合っぽかった?…(アデエル嬢は●女子でもあったのにも喫驚だが)。

 

11.勿論、慰謝料請求いたします! 1

☆あらすじ

お金儲けが大好きな伯爵令嬢の私、ユリアス。
結婚も商売(ビジネス)だと侯爵令息との婚約を決めたのに「絶対に婚約破棄してやる!」と言われた。
原因は最近転校してきた庶民上がりの令嬢。
なぜか彼女の行動に既視感が……って、巷で人気の恋愛小説の主人公(ヒロイン)になりきってない?
その上私を悪役令嬢に仕立て上げるつもり!? 上等です! それなら慰謝料いただきます!

 

★感想

悪役令嬢者ではないが…誰よりもそれに近いキャラをしている主人公。悪ではないが、筋金入りの商人気質&守銭奴である。

個性があると言えばそうなのだが、何事にも損得勘定でものを考え、時にはビジネスに繋げる。自信や他人の感情に疎く、それがギャップ的魅力に繋げられているか…というとそうではないと感じた。

私としては、王子のキャラは好感が持てた方ではあるものの、ひたすら主人公の性格が合わなかった。それに尽きます。

やり手だという描写はあるものの、それらしさは余り感じられなかった。何せ、戦う相手が愚昧であり主軸に置かれているのが恋愛小説に伴う婚約者の観察(??)なのでビジネスに奮闘してるかというとそこまでじゃないんですよね。例えば機知に富めば説得力が増したり、守銭奴になった経緯とかもあれば良かった。どちらも一巻の時点でやっていると効果的かと(恋愛描くにしても主人公はお金のことしか頭にありませんし…)メインを絞った方がより面白かったかもしれません。

舌打ちを何回も平気でするのは感じが悪すぎるのでは…?その割に持ち上げられてるのも謎です。王子に関しても惚れる要素あったか?という…第一印象マイナスなのでは?気のせいでしょうか。

ここまで率直かつ個人的な感想でしたが、見方を変えると王子に媚びない主人公の姿勢に好感を持つ読者は一定数いるからこその評価だと思います。

また、婚約破棄を豪語し言いがかりをつけた相手を懲らしめる流れにざまぁ的爽快感を覚えることもできるでしょう。

 

前に読んだ無職転生やもふもふ従者等と同じく、価値観・主人公の性格などが合わなかったにすぎませんので、つまるところ楽しめるかどうかは人によりけりかと。

 

12.やり直し悪役令嬢は幼い弟(天使)を溺愛します 1

☆あらすじ

「お姉ちゃん……ぼくと一緒にいてくれる?」かつて自身を処刑した弟フィルの一言に、公爵令嬢クレアは悶絶していたーーなぜか12歳に逆戻りした彼女は後悔を胸に決意する。今度こそ幼く可愛い天使を大事にします、二度と王妃なんて目指しません。だから、手を繋いでお昼寝したり、一緒に厨房に忍び込んだり、この地味で穏やかな毎日が続きますように……、と。だが、破滅する未来を回避するはずの“やり直し“人生が一変! 名門貴族の後継問題に、王国の内乱と激動の生涯が幕を開ける!

 

★感想

タイトル通りやり直し逆行作品。主人公クレアが自らの過ちを改め未来を変えるべく行動していく。

そして要となるのは弟のフィルで、彼の可愛さが作品の肝であると見て良い。純粋&従順で可愛らしい男の子なのでショタコンホイホイなのは間違いない。

クレアはフィル一筋ではあるが、かつて関係が破綻してしまった第二王子との関係も良好にしていくなどやり直しは順調な様子…と思いきや魔女や聖女の存在により設定が実は特殊だったということが明かされる。ただひたすら弟を愛でる系に収まらないのは良い傾向だと思いました。

 

 

 

13.悪役令嬢に転生した私がヤンデレメインヒロインとフラグを立ててしまった件

☆あらすじ

「ロザリーさまを一番愛しているのは私です……」
乙女ゲームの攻略対象は、王子様よりお姫様?

乙女ゲームの悪役令嬢・ロザリーに転生したアラサー腐女子は、
破滅ルートを回避するため奮闘する。
しかし、その過程でメインヒロインであるエステルと異常なまでに親交を深めてしまい、
気付けば彼女のヤンデレルートに!?

王子からの婚約破棄を機に暴走したエステルは、
ついにはロザリーを誘拐監禁し……。

 

★感想

気になってたので購入してみました。蓋を開けてみると濡場が大半を占めているというある意味濃厚な百合でした。どちらかというと男性向けっぽい。それで、あまりにも濡場が多いので(成人向け商業作品をそれほど読んでいないのもあるが)ヒロイン達の喘ぎが段々とシュールな笑いに変換され「これは実は百合エロギャグ本だったのかもしれない」と思えてくるようになりました。

主人公ロザリーもエステルも特に不快になるキャラでもなく、ヤンデレと言っても暴力を振るったりすることもないので百合エロ好きならストレスフリーで楽しめるかと思います。

百合なので受け攻めとかははっきりしてませんが、基本エステルが積極的です。プラトニック寄りではないのでそこのところだけ注意。

 

おまけ:アウトラインから書く小説再入門

☆説明

小説、映画脚本、ゲーム、マンガ…あらゆる物語作りに応用可能な地図=「アウトライン」の描き方。書き手が物語を書くとき最も大切なプロット作りで失敗してしまう大きな要因が、「アウトライン」をないがしろにしてしまうことに起因しています。

「アウトライン」とは、小説を執筆するうえでのロードマップになるもの。最初に「アウトライン」を構築することこそが、小説を最後まで「書き切る」ための近道です。時間と労力はかかりますが「アウトライン」を作ると、物語にバランスとまとまりが生まれる、伏線がうまく配置できる、主観が計画的に選べるといった、さまざまな成果が期待できます。 本書では、「読むこと」と「書くこと」への愛あふれる現役作家が実体験をもとに、「アウトライン」構築にあたっての独自のメソッドをステップごとにナビゲートします。

あらゆる創作活動と同様に、文章術にも絶対的に正しい方法はありません。「アウトライン」を作ることがすべての創作者に合う方法かはわかりませんし、苦手なひともいるでしょう。そこで著者は、「アウトライン」に対する誤解を解いたうえで、一つのメソッドとしてまずは試してみることを提案します。書き始める前にわざわざアウトラインをつくるのは面倒ですか? いえいえ、面倒なことがキライなひとにこそオススメです。アウトラインは決して書き手の書く楽しみを奪うものではなく、むしろスランプに陥っているひとにこそ実は時間の短縮になります。急がば廻れなのです!

初めて書く人には基礎知識の習得に、既に小説をたくさん書いている人には執筆術の「再入門」として本書を読まれることで、新たな可能性を追求できることでしょう。

 

★所感

著者が海外の方ということもあり例に挙げていたりインタビュー作家が全員知らない方々という部分はあれど、プロットや物語作りにおいてはかなり勉強になります。あまり書いた経験がない人でもプロット作りの重要性が分かるんじゃないかなと思います。一から世界や人物を作るとなると、いきなり本番で書き出すと何かしら躓くので設定を練りに練り、物語の流れを時間がかかってでも良いから作成するに越したことはないかと思います。

この本は何回も読み返すべき内容だと感じたので紙にしておいて正解でした。

 

14.最果てのパラディンⅠ 死者の街の少年

☆あらすじ

かつて滅びた死者の街――人里離れたこの地に一人の生きた子供、ウィルがいた。少年を育てるのは三人の不死者。豪快な骸骨の剣士のブラッド。淑やかな神官ミイラのマリー。偏屈な魔法使いの幽霊のガス。彼ら三人に教えを受け、愛を注がれ少年は育てられる。そしていつしか少年は一つの疑念を抱く。「……この『僕』って、何者なんだ?」ウィルにより解き明かされる最果ての街に秘められた不死者たちの抱える謎。善なる神々の愛と慈悲。悪なる神々の偏執と狂気。「約束だ。ちょいと長いが、語ってやる。多くの英雄と俺たちの死の……、そして、お前がここで育った話でもある」――その全てを知る時、少年は聖騎士への道を歩みだす。

 

★感想

神々の恩寵を直接的に授かることのできるファンタジーワールド舞台とし、更に転生要素も足した作品。主人公は引きこもりであった前世を酷く悔やみ、またどこかで堕落してしまうのではないかという恐怖を抱えながらも直向きに研鑽を積んでいきます。失敗したからこそ再起しようという気概が生まれるし、堕落してしまったからこそ自分に価値を見出せない失望感も個人的にはすごく共感できますね…。世界観もしっかり作り込んである印象ですし、心理描写も軽くで済ませていないので良作だと思います。時系列は比較的緩やかですが、その中でもキャラクターとの交流を描いていて泣きそうになったシーンがいくつか…。主人公にも毒気がなく、素直に応援したくなります。

 

余談

アニメが放送中みたいですね。原作二巻以降も読みたい気持ちはありますが読み放題範疇ではないので先送りになりそうです…。

 

15.ワンワン物語 ~金持ちの犬にしてとは言ったが、フェンリルにしろとは言ってねえ! 1

☆あらすじ

過労死したロウタの願いは、金持ちの犬への転生。その願いは慈悲深い女神によって叶えられ、飼い主のお嬢様と夢のペットライフを送るが―その体はまさに狼。それどころか、伝説の魔狼王フェンリルに転生していた!

 

★感想

美味しいものを食べてのんびり過ごしたい…的な読者の欲求を満たすべく、それでいて最強格のフェンリルを主人公にしようという発想を噛み合わせた作品。ただ、文体自体は口語寄りであり個人的な感覚としては漫画の原作向けの文章…といった感じ。

軽く読める上に、主人公は特に苦労もなく力を発揮するためストレスフリー。その点も加味するとじっくり小説を読みたいというよりかは気楽に作品を楽しみたい人向けだと感じました。

フェンリルなので絵面的には可愛いのと、飯テロ描写は好きな部類でしたね。

 

16.転生従者の悪政改革録 1

☆あらすじ

大好きな先輩との下校中、気づけば没落貴族として異世界に転生した水町勇利。仕える令嬢にしぶしぶ会いに行くと――待っていたのは完璧な土下座姿のお嬢様で!?  打倒魔法至上主義! 勇利と先輩の改革が始まる!

 

★感想

蓋を開けたらスポーツマンシップ全開の男女が転生して無双する話でした。…そのため、価値観は脳筋、鍛えまくって力で解決的な感じです。

序盤あたりのラブコメは主人公が先輩に首っ丈なので一途なのが方向性だというのが分かる。ここら辺はラノベで基本男性向けですから定石ですね。普通に可愛い一面もありますし、悪役令嬢になってもへこたれず頑張ってますから毒気のあるヒロインではなかったです。主人公も助平すぎなかった。

貴族が魔法の力に驕っているのを筋力を得た平民たちと共に圧倒するあたりはざまぁ的要素があり好きな人にハマる内容かなと。

 

余談

NL的ラブコメ要素見ると基本的に快くなれない精神状態になってるんだがどうしてだろうな(遠い目)

 

17.好きで鈍器は持ちません! ~鍛冶と建築を極めた少女は、デカいハンマーで成り上がる~

 

☆あらすじ

―あなたの胸に、輝く鈍器はありますか?私、ハンナ・ファルセットは冒険者になるのが夢の、いたって普通な女の子。でもどんくさすぎて同級生や理事長に馬鹿にされ、学園から追い出されてしまいます。餓死寸前まで追い込まれ、たどり着いた工事現場。そこでハンマーを手にした瞬間、才能が開花!鍛冶や建築はもちろん、戦闘にだって使える“鈍器スキル”を身につけたからには、華麗に成り上がってみせますよ。竜を倒したり、店を建てたり、国を救ったり―鈍器の、鈍器による、鈍器のための冒険譚が始まります!ちなみに本当は剣を使いたかったというのは…、決して言わないお約束です!

 

★感想

鈍器にちなんで鈍臭いけど良い意味で図太く、頑張り屋な主人公が魅力的。チート並にスキルレベルは上がるものの、無双というほどでもなくちゃんと考えて動いてるので不快感もない。加えて主人公が何でもかんでも即解決ということもなく目的に向かって動き回ってるのも◎。

強いていうなら鈍器の力に目覚める流れはご都合感があるけれど、それくらいなので後は楽しめました。

女性キャラが多く雰囲気もライト百合っぽいのでNL避けたい人にも良いかなと。

 

18.転生先が少女漫画の白豚令嬢だった 2

☆あらすじ

前世で愛読していた少女漫画の白豚令嬢に転生したブリトニーは、努力の甲斐あってダイエットに成功! リカルドとの婚約話も再浮上し、このまま処刑フラグを回避して人生順調かも!?――と思いきや、訪れた王都は甘い誘惑たっぷりでリバウンドの危機!!  しかも自分を処刑エンドへと導く悪役王女に気に入られてしまい?

 

★感想

痩せると美少女だが、体質もありリバウンドする主人公・ブリトニー。その事もあり、見てくれで無双する事はあんまりない。ブリトニーに惚れる男たちは内面や仕事熱心な姿に感心している部分が大きい。その点、リカルドはかなり理想的な男子だと思いましたね。主人公の目的が(王都行きを避けるために)婚約者を見繕うということもあり、リカルドのことを意識し出し相思相愛に。この時点で終わりに近づいているかと思いきや波瀾が巻き起こるよう…といった感じ。やや中盤以降のいざこざの流れがざっくりしていますが読みづらくはなかった方だと思います。

 

19.武装メイドに魔法は要らない 

☆あらすじ

元・民兵の仲村マリナは転生した異世界で、公女エリザベートのメイドとなる。命を狙われるエリザを護るため、魔法の力で現代兵器を召喚する能力を得たマリナ。強大な魔法に武装メイドは銃火をもって立ち向かう!

 

★感想

ミリタリー要素…なんか色々武器が出てきます。自分は疎いので読むだけなんですが、銃持って戦うメイドってカッコ良いですよね。

武装メイドのマリナと公女エリザの関係性、心境の変化などをしっかり描いているのがとても読み応えを感じました。百合好きにも良いんじゃないでしょうか?マリナが一人称俺で男気に溢れてますが自分としてはイケメンさ加減が清々しかった。

終盤に盛り上がる構成は鉄板だけどやっぱ燃えますね。

 

余談

マリナイナギャラの瞬木っぽい性格してる。人間不信なところとかそれだなあと(好きです)

 

20.人生∞周目の精霊使い 無限の歴史で修行した元・凡人は世界を覆す 

☆あらすじ

この世界で唯一、時空の精霊クロノスとの契約に成功した精霊使いのジレッドは“過去転移”の力で、自ら師となって幼い自分自身を育てることで、最強の力を得る方法を編み出す。「これならできる。俺は召喚術を極められるぞ」成長した自分と融合し、さらに“過去転移”を繰り返すことで、無限に近い人生を歩み始めたジレッドは、学園や戦場で出会う人達から賞賛と名誉を与え続けられ。ついには精霊使いの頂点ヘと至る!そして全てを極め最強となったジレッドは、真に大切なものを守るため、理不尽で残酷な世界と戦うことを決意する!世界を覆すエレメンタルファンタジー!

 

★感想

タイムリープ(トラベルではないと思う)を繰り返して最強に至る過程はそこそこ軽め。主人公がなぜ最強を目指すのかが不明瞭だったためそこのところが気になるところです。

個人的に良かったのはやはり恋愛要素が殆どなかったところですね。世界の秘密が明らかにされつつある段階で、物語が本格的に動き出すのは次巻以降といったところ。続きが気になるので読み放題に適用されれば迷いなく手に取りたい部類です。

 

余談

絵師さんが個人的に好きな絵柄です。(エリィゴールデンと同じ方です)

 

21.女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、100日間で徹底的に落とす百合のお話 1

☆あらすじ

「女同士なんてありえない!…はずなのに!!」モテ系JKの榊原鞠佳は、ある日、クラスのクールな美少女・不破絢に、突然百万円を突きつけられた。その日から始まる、放課後の○○タイム。頭を優しく撫でたり手を握ったりするところから始まる絢の行動は、日に日にエスカレート!!果たして鞠佳は、百日目まで絢に「ありえない」と言い張ることができるのか―(できない)。屈服確定!?敗北必至!?鞠佳の百日を巡るガールズラブコメディ!!

 

★感想

きましたね…みかみて先生の百合作品。何度も見かけてきた作品ではありましたが遂に読むことに。

読み終わったのち、先入観を捨てて良かったなと思いましたね。受け攻め(タチネコ)があまりない百合が割とある中今作品は優位がはっきりしているのも良かった。そして健全かと思いきやしっかり致してました…でもそんなに生々しさはないです。それを含めたとしても作風がライトで女の子の視点に寄り添っていることもあり男性だけでなく女性にも読める百合だと思いましたね。百合が気になってる人でも読みやすいんじゃないかなと思います。主人公もノンケということもあり心境の変化に葛藤したりしていて共感しやすかったです。百合はいいぞって改めて思いましたね。

 

22.魔女と始める神への逆襲 道化の魔女と裏切られた少年

☆あらすじ

世界中から追われている少年・ティクス。世界から忘れられた魔女・オヨチ。二人の出会いが世界のすべてをひっくり返す、神への逆襲譚の始まりだった。不遜で尊大な魔女が織りなす、ウィッチ・ダーク・ファンタジー

 

★感想

一言で表すならば、記憶に残りやすい光るものがある作品。

厨二設定もりもりで、魔法がぶつかり合う独特なバトルシーンが展開。ヒロイン(?)のオヨチはあらすじの通り不遜で尊大ではあるのだが、不器用な面が大きく読んでいるうちに可愛らしく思えてくる。NLはそこまですかないのだがオヨチと少年の関係性は好きになれましたね。ただ、設定がまとまり切ってないような印象を受けるのと、二人の関係を掘り下げていくシーンが足りなかったりと中々バランスが難しそうな作品という印象があった。(個人的な所感です)

特に惹きつけられたのはどんでん返しや伏線回収。疑問に思っていた部分を有耶無耶にせずクライマックスに持っていくのはスゴイ。

合う人には合う作品、特に世界観やオヨチが好きになれるかが肝心かなと。

また、ダークファンタジーということもあり平和、明るい作風によってはいないので優しい世界を求めてる方向けではないかもです。

 

余談

読ませる作品って最初部が大事ですが、書く側は頭を捻らねばなりませんよね…。

 

23.孤高の暗殺者は、王女を拾い育てる

☆あらすじ

生き別れた妹を捜すため、奴隷商を殺し続ける凄腕の暗殺者・ラグラス。彼がある日保護したのは、妹に似た亡国の姫・トルテだった。絶望に染まり、自らの死を願う彼女にラグラスは。「選択しろ。何もできず死ぬか、仇を殺すために生きるか」言葉は希望を与え、ラグラスに師事するトルテ。本当は少女の手を血で染めたくないラグラスの思いと裏腹に、厳しい訓練に耐え抜き―トルテは暗殺者として、才能を開花させていく。「わたし、強くなる。復讐のためにも、あなたのためにも」孤独に生きる暗殺者と、全てを失った王女。兄妹とも恋人ともつかぬ絆を結ぶ2人の、ダークバトルファンジー!

 

★感想

主人公が暗殺者ということで冷徹なのは勿論として割と人間味のある一面があったのは良かったかなと。メインヒロインのトルテがちゃんと可愛い子です。天才肌ですが年相応に怖がったり素直になれなかったりと好感が持てるポイントは高めかなと。

面白く読めるポイントを抑えている方の作品ではありますし、ヒロインはロリですがあらすじの通りに恋仲になる気配もないため誰かの地雷ってことにもならないかと思われます。

 

24.かくりよ神獣紀 異世界で、神様のお医者さんはじめます。

☆あらすじ

異世界に転生したら、神様(怪異)の医者でした。世直し和風ファンタジー!

名により本質が定められる『此の世』――亥雲の国に転生した八重。ある日、化け物に襲われた八重は、かつて神だったという金虎・亜雷を解き放つ。俺様な彼に振り回されて弟捜しを手伝うが、見つけた弟・栖伊は本質を失い、異形と化す病に冒されていた。亜雷は、独特な魂を持つ八重ならば栖伊を治せると言うが……? 「俺はおまえのために解き放たれた」アブない虎に懐かれて、魂の意味を取り戻す“神様治療”はじめます!

 

★感想

この作品の特色はやはり世界観。全部は理解できませんでしたが和風ファンタジーをベースにSFまで混ざってます。

それだけじゃなく、主人公の心理描写がしっかりと描いているのが個人的にはとても良かったポイントです。心の弱みを提示しつつ葛藤を掘り下げて書いているので応援したくなるキャラですね。

従者の虎兄弟に関してもありがちなベタ惚れキャラということもなく、今後次第といった感じ。恋愛とはまた少し違う感覚かなと。

簡潔にまとめるならば、世界観、心理描写共に楽しめるファンタジーです。

 

25.辺境都市の育成者 始まりの雷姫 1

☆あらすじ

「僕の名前はハル。育成者をしてるんだ。助言はいるかな?」辺境都市の廃教会で暮らす温和な青年・ハル。だが、彼こそが大陸に名が響く教え子たちを育てた伝説の『育成者』だった。彼が次の指導をすることになったのは、伸び悩む中堅冒険者レベッカ。彼女自身も諦めた彼女の秘めた才能を、『育成者』のハルがみるみるうちに開花させ―!「君には素晴らしい才能がある。それを磨かないのは余りにも惜しい」レベッカ固定観念を破壊する、優しくも驚異的な指導。一流になっていく彼女を切っ掛けに、大陸全土とハルの教え子たちを巻き込んだ新たなる『育成者』伝説が始まる!

 

★感想

学者然としたキャラにツンデレの女の子が惚れるという意外とないパターン。対応が紳士な上に料理が出来たりとこれは(レベッカに免疫がなかったとはいえ)惚れるよなあと思う。冒険者は人が入り乱れるから屑な男が寄ってくるのはままあるだろうなあと思った。…ファンタジーでも現実でも人間だからこそ起こりうることだなあと…。

レベッカがハルの教えを受けて大成するという結末が見えているからこその安心感がある作品なので基本ストレスフリー。時間が空いた時に読むのにも適した文量です。

 

26.BLゲームの主人公の弟であることに気がつきました 

☆あらすじ

男子高校生・天地央は気がついた。ここが前世の自分=腐女子が愛したBLゲームのクリア後の世界で、しかも主人公の弟に転生したことに! 兄の情事を覗けると喜ぶも、失恋した攻略キャラ達のその後(アフター)も気になる! 彼らの新しい恋(ただしBLに限る)を見守ることこそが我が使命! と燃える央……だが気づけばクーデレな新キャラ相手にイベント発生?? 生BLを拝めるご褒美ポジが一転、メインキャラに昇格!!? って、どうなる、元腐女子な僕の転生ライフ!

※電子版試し読み作品は未読

 

★感想

男→女の転生はそれなりにありますけど逆は意外とないんですよね…。腐女子が転生してBLゲームの主人公の弟キャラになったのだが実は…といった内容。攻略対象キャラも攻めだけでなく受けも存在しておりその場合天使のような魅力に主人公が当てられかけてます。

腐女子の方なら共感しながら楽しめる内容だと思います。登場人物多めなのでじっくり掘り下げはないですが、蔑ろでもないです。文体もライトでサクサク読めますよ。

 

・余談

個別ルートに関してはなろう版で読めるようですね。

 

27.■

※18禁作品のためタイトルを伏せます

☆概要

https://www.amazon.co.jp/dp/B07D24F5Z2#aw-udpv3-customer-reviews_feature_div

をご覧ください。

 

★感想

百合えろ短編集。特殊寄りの性的嗜好が詰まってますが自分としては不快感は特に感じなかったですね。少女キャラ比率高めで百合だからこそ読める部分が大きいです。ページ数も程よく読み返すのにも良さそう。

 

28.臆病な伯爵令嬢は揉め事を望まない 1

☆あらすじ

私、アメリアは侯爵令嬢・ソフィー様に憧れる地味でしがない取り巻き―だった。彼女の婚約者、王太子殿下の密会現場を目撃するまでは!これまでの人生揉め事を避けてきた私だけど、悲しむソフィー様を放っておけない!なりゆきから、ソフィー様の弟・ルーファス様と協力して恋のレッスンを始めたところ、私の周りにも少しずつ変化が訪れて?

 

★感想

ひたすら善人主人公アメリアがソフィー様の為に奔走するお話。読み初めは、恋愛小説を参考にして上手く恋路を発展させるとか本気か?と思ったが、アメリアは人に尽くす精神を持っており恋愛経験がないならないなりに背中を押せるよう人から尋ねたり分析するなど奮闘。

アメリアの姿勢は謙虚の極みで、読み手によってはくどく感じるかとしれないがでしゃばるタイプではないのは良い。恋愛に憧れはあるがとことん疎い上、好意を寄せているルーファスもツンデレ可愛い系なのもあり作品としては楽しむことができた。

主人公の成長が今後描かれるなら期待したいところ。

 

29.世界最強騎士団の切り札は俺らしい 無敵集団の中で無能力者の俺が無双無敗な理由 1

☆あらすじ

剣の一振りで、山を砕き、海を割る。
呪文を唱えれば、空が裂け、時間が逆行し、次元を超えて雷鳴が弾ける。
魔王軍さえも恐れる最強の騎士たち――
それこそが『超魔覇天騎士団』

人類最後の砦である彼らと、人類の宿敵“魔人”による、熾烈を極めた戦いに、ひとりの少年が巻き込まれた。
爆炎の中から無傷で現れた彼は呟く――
「……なにするんだよ、ほんと」
その瞬間、少年の小さな拳が“魔人”の腹を貫いた――!!

無双の精鋭たちが集いし最強の騎士団が出会ったのは、魔力ゼロの羊飼いにして、彼らをも凌駕する最強の少年だった!

最強×最強の超弩級トルファンジー、ここに開幕!!!!!!

 

★感想

主人公があっさり騎士団に入って無双しまくるサクセスストーリーではなく、あれこれ思い悩みながらも彼が騎士団に入る決意を決めるまでの物語でした。騎士団メインということもありメンバーが多くやや混乱しそうではある。彼らの戦いにページを割くために主人公の枠が削られているのは確かですが、まだまだ序章といった感じなので今後次第かなという所感です(一応念を押しときますが…個人の感想です)あとは騎士団メンバーの掘り下げも確実に欲しいですね。個性があるので物語を盛り上げまでくれそうですしおすし。ディーヴィちゃんは直向きキャラでヒロインとして見ても好きな部類かもしれない。

 

30.異世界食堂 1

☆あらすじ

オフィス街に程近い商店街の一角、犬の看板が目印の雑居ビルの地下一階にその店はある。
猫の絵が描かれた扉の食堂「洋食のねこや」。
創業五十年、オフィス街のサラリーマンの胃袋を満たし続けてきた。
洋食屋といいながら、洋食以外のメニューも豊富なことが特徴といえば特徴なごく普通の食堂だ。
しかし、「ある世界」の人たちにとっては、特別でオンリーワンな一軒に変わる。
「ねこや」には一つの秘密がある。
毎週土曜日の店休日、「ねこや」は“特別な客"で溢れ返るのだ。
チリンチリンと鈴の音を響かせやってくる、生まれも、育ちも、種族すらもばらばらの客たちが求めるのは、世にも珍しい不思議で美味しい料理。
いや、オフィス街の人なら見慣れた、食べ慣れた料理だ。
しかし、「土曜日の客たち」=「ある世界の人たち」にとっては見たことも聞いたこともない料理ばかり。
特別な絶品料理を出す、「ねこや」は、「ある世界」の人たちからこう呼ばれている。
―――――「異世界食堂」。
そして今週もまた、チリンチリンと鈴の音が響く。

 

★感想

アニメ化済みの人気作の一巻め。

世界観としては毎週土曜のみ異世界に繋がる日本の洋食屋さんをベースに、現地の来店者視点で展開されるお話。飯テロを楽しみつつ、優しい世界なのでほっこりできると思います。

似た作品で異世界居酒屋のぶ(アニメ版を見てました)がありますが、こちらは洋食屋ということもあり料理らしい料理がメイン(こちらの方がファンタジー色強め?居酒屋の方は地に足ついた中世時代かと)どちらも美味しいものは種族問わず幸せにしてくれるよ!というコンセプトを感じます。

 

※31日分に関しては投稿主krnワクチン2回目の副反応により体調が芳しくないため、辞退させていただきました。またどこかで埋め合わせをできればと思います。

 

☆10月を通しての所感

前月は最後まで読み切りたいシリーズが読み放題だったので順風満帆でしたが…今月は読みたい本があまり見つからず、けれども読んでみると面白い作品があったのは事実でしたね。NLは食傷気味かな〜とは思いますが、馴れ初めをしっかり描いてくれれば面白く感じたのは確かです。やはりというべきか、キャラの内面をおざなりにせず掘り下げてくれる作品が自分の好みのようです。

 

 

読んだ本の感想 2021.9月分

涼しい日が増えて参りました。

さて、今月は読書に加えて二次創作の取材のためにゲームしたり、プロットのノウハウ本を取り寄せちょこちょこ学んでいる最中です。

読書、書く時間を決めることで相対的にゲームの時間が減り、固執度も下がるというありがたい状態です。

ゲーム、特にソシャゲは沼にハマると精神的に擦り減りますし躍起になると無理のある課金につながりますからね…。

 

 

※あらすじは全てAmazon/Kindle商品ページから引用しています。

Kindle、bookwalkerで読みました。

 

01.坊っちゃん 

https://t.co/a6m23WZ7gA

☆概要

江戸っ児をもって任ずる若い教師の坊っちゃんが、その一本気な性格から、いつわりにみちた社会に愛想をつかす。作品を一貫するものは、人間漱石が持って生まれた反俗と正義の心に外ならない。ロマンティックな稚気とユーモア、その歯切れのよい表現は、爽快さにみちている。明治39年ホトトギス」に発表。

 

感想

坊っちゃんが先生とは知らなんだ(あらすじに書いてあるのに)。結構ユーモアの効いた文章なんですが、ギャグも時代の違いで分からない部分が多かった…。坊っちゃんを敬愛する清お婆ちゃんが段々好きになっちゃう。

坊っちゃんはとにかく曲がったことの嫌いな真っ直ぐな性格で、いっそ清々しい。現代にもここまでの人間は中々いないのではなかろうか。魅力的な主人公によって繰り広げられる物語は必然として面白くなりますね。

中々悪役の根性が曲がってて逆に面白いです。後になってじわじわくる。

 

02.二度目の勇者は復讐の道を嗤い歩む 1 〜裏切り王女〜

https://twitter.com/ikstrn/status/1434062022069473282?s=21

あらすじ

勇者として異世界に召喚された宇景海人は、魔王を倒した後にパーティー全員の裏切りで殺される。その記憶と共に二度目の生を受ける海人。「必ず殺す。コイツら皆殺しだ。……さぁ、復讐の始まりだ」

 

感想

異世界復讐ものの原作を読むのはこれで初めてになりますね。一定の需要があるこのジャンルですが、中々匙加減が難しいのではないかと感じております。復讐を一貫するのは良しとしてもそれなりの理由付けが欲しいし、優しさと憎しみの両立(後者はヒロインを取り入れる時など)必要不可欠でしょう。

ミソとしてはやはり復讐が達成された時の爽快感なるものでしょうね。テンポが良ければすぐに気持ちよくなれますがそれはそれで展開が早すぎたりと難しいところではないでしょうか。

今作品は主人公の復讐に至る理由はちゃんとしていて、終盤の方では復讐のやり方を改めようという(無関係の人を感情的に巻き込まない)姿勢もありました。そこの面に関しては今後次第ですね。

奴隷を買ったりヒロインがすぐ惚れたりするのはまあよくあるやつです。

 

余談

復讐は何も産まないのでは?と考えなくもないですが、人間の感情や欲望ってそう簡単に抑え込めるものではないんですよね。

抑え込んでいたらそのうち壊れますからね。

 

03.乙女ゲーのモブですらないんだが 2

Amazon.com: 乙女ゲーのモブですらないんだが2【電子書籍限定書き下ろしSS付き】 (Japanese Edition) eBook : 玉露, 條: Kindle Store

☆あらすじ

あの庭師見習いとの最悪の出会いから一年。
公爵令嬢リュディアに決断の時が迫る。
「結婚をするなら、君がいい」。
アーベントロート国の王子からそう告げられ揺れ動いていた。
一方、イザークはようやく親しくなった彼女との時間が永遠じゃないと気づく。
主(あるじ)の幸せを願い、さらに体術や庭造りを特訓する! と誓ったが――
なぜか王族のパーティーでダンスを披露することに!?
「萼(うてな)の君」と評判が高まる彼の正装姿に、リュディアの心はますます定まらない。
だが、彼女が誘拐事件に巻き込まれたことで状況は一変!
最大の危機に駆けつけるのは誰なのか?
そして、ついに訪れる婚約決断の瞬間。
身分差のある恋の運命やいかに? 

 

感想

中々自覚しない恋心、かなり焦ったくありますがそれもそのはず。ヒロインの性格が根っこから真面目なんですよね。公爵という立場もありますし、加えて自分の感情を抑え込んだり認められなかったりしているように感じられました。(しかしその性格もあり公爵令嬢相応の振る舞いができていると感じました)1巻から気が付けなかったのかより顕著になったのかは分かりませんが。

起伏が緩やかですが、70%あたりの時点で風向きが変わります。そこのところがもっと前から積み重ねた(葛藤させる)上でキャラを動かした方が説得力があったかもしれません。

 

余談

2巻で終わらないですよね?新キャラもいますしこれからな感じです。しかし王子とヒロインの会話を見るに、どう展開していくのかと気になる。

ヒロインと主人公が結ばれて欲しいけど、王子と婚約しちゃうの?…というハラハラ感がウリとしたらどうなのかな?という気はするが、そもそも子供にどうこうできる話でもないよなあと。それに、乙女ゲームのメインヒロインまだ出てきてないからなあ。これからが本番感。

 

04.花園に来たる嵐 

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☆あらすじ

全寮制の女子高で起きた「殺人事件」と「権力抗争」……
そんな嵐の中を、少女たちが奔走していく。

良家出身の「華族派」と、一般家庭出身の「市民派」の2つの派閥がある女子高。
そこで生徒会長を務める市民派の染井佳乃は、以前から仲違いをしていた華族派の副会長・弥江咲良から
「生徒会長にふさわしくない」と糾弾され、会長の職から追放されそうになる。
二人の争いは『生徒会桜戦争』と呼ばれ、学校中を巻き込んだ大規模な派閥争いに発展していく――。

そんな中、校内で一人の生徒が殺害されてしまう。
しかも彼女は『桜戦争』に深く関わっていた……。

責任を感じた佳乃は『桜戦争』に奔走しながら、
クラスメイトで幼馴染みの白根葵と共に事件を調査することに。

2つの嵐が巻き起こる中での少女たちのすれ違い、悩み、苦しみ、怒り、そして愛情――。
その果てにある「予想外の真相」とは……。

 

感想

百合作品によくありそうな女学校という舞台、更に生徒会のいざこざなど鉄板要素に加えミステリーの要素を掛け合わせた作品。

RPG系統のゲームしかほとんどやったことないんですが、擬似的に百合とミステリーを融合させた一本のゲームシナリオを楽しんでるような感覚でした。

主人公である染井佳乃に加え、今回のメインヒロインはダウナー感がありつつもちょっとツンデレな白根葵。個人的には佳乃を姫呼ばわりしている顔性格イケメンな僕っ子の凪を推したいなーと思っていたので、おまけの話は有り難かった(笑)。(基本的に主人公受け派なので…)

百合とミステリーを良い塩梅で掛け合わせた今作品は、ミステリー特有の頭がこんがらがる現象も特になく読みやすかったです。また、百合要素もちゃんと練り込んでありますので百合好きなら楽しめること請負です。

 

05.リトルパラディン

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☆あらすじ

「あなたをお探ししていました。どうか私達をお導きください、シャルロットさん……いいえ、シャルロット団長!」
「……は? ……はぁぁぁぁ!?」
シャルロット・リンドベルは辺境の村で暮らす猟師の娘であった。
村の寺子屋で同世代の子供たちと勉強をし、放課後は父親と狩りにでかける。そんな、当たり前の日常を謳歌していた。
だがある日、村に運び込まれた聖剣の継承者に選ばれたことで彼女の日常は終わりを告げた。
記憶を継承する聖剣『エル・ヴァース』。その力を持って戦士として覚醒したシャルロットは巨大人型兵器『機装兵』を駆り騎士団長となった。

まわりは大人ばかりの騎士団、おまけに夜な夜な聖剣にスパルタ特訓を強いられるシャルロットの運命や如何に……!?

 

感想

主人公シャルロットが幼く未熟でありながらも、誰かを守れるような存在になりたいという直向きな気持ちで戦う様に心打たれた。自分が力足らずだと自覚していながら努力を重ねるというのは中々できない人もいるので感心する。シャルロットちゃんには副団長達と共にこれからも頑張ってもらいたいものです。

起承転結がしっかりしており、かつまとまっているのでとても読みやすい作品でした。

 

余談

時間がない時にありがたい文量なので、作者さんの作品にはこれからもお世話になるかもしれない。

 

06.二度目の勇者は復讐の道を嗤い歩む 2 〜夢狂いの魔術師〜

https://a.co/bqb5Mfp

 

あらすじ

裏切り者に殺された記憶と共に二度目の人生を始めた海人は、思い出を穢した冒険者たち、裏切りの張本人の魔術師ユーミスと出会う。彼女らを地獄へ叩き落とすため海人は動き出した。

 

感想

復讐モノは爽快感がウリで、一定の支持が浴びますよね。回復術士のやり直しもアニメ化しているので6話あたりまで見たのですが主人公が壮絶な過去により人格が破綻してました。その点、この作品も主人公半壊してると思います。

やり過ぎとぬる過ぎ、それか良心と復讐心の揺らぎなどこの手の作品はそこら辺の匙加減が難しいと感じます。書き手の技量が求められるジャンルですね…。

中盤以降は復讐相手の妹キャラが登場し、3巻への繋ぎになります。これがまた続きが気になる構成でした。

 

07.ヴィヨンの妻

☆概要

無頼派」「新戯作派」の破滅型作家を代表する昭和初期の小説家、太宰治の短編小説。初出は「展望」[1947(昭和22)年]。泥酔状態で帰り、借金を作ってくる大谷を夫に持つ「私」が、大谷が泥棒を働いた椿屋で働くようになるという話。戦後の太宰文学を代表する作品のひとつで、太宰とイメージが重なる大谷と、妻の「私」の繊細な関係が見事に描かれている。

 

感想

不甲斐ない夫を愛しながらも、したたかに生きる女性の話。

太宰さんの書く女性は暗澹としたものを抱え込みながらもどこか割り切ったような感じで、描写が巧みです。

中盤以降、主人公さっちゃんが多くの人々と接するようになり社会の闇に溶け込んでいきます。

そうして彼女が最後に言い放った言葉はその時代の世そのものを体現しているもので秀逸です。

 

08.呪印の女剣士 1

☆あらすじ

魔術士が忌避される時代。フルグンド王国を旅する女魔術剣士アルフィリースは、自らの生い立ちから「誰かを救える人になりたい」と志していた。
だが魔術を操る者は、傭兵ギルドですら敬遠されてしまう。もし旅仲間を得られても、腕の『呪印』を見られてしまったら――
ある日、そんな彼女を“友達”とみなす腐れ縁の酔いどれシスター・アノルンと再会し、仲間を集い、復活した魔王の討伐に向かうことになり――
圧倒的絶望が彼女たちを襲うときアルフィリースの右腕は燃え盛り、別の人格が姿を現す!

 

感想

世界観、設定、キャラ付けとどれも非の打ち所がない作品です。異世界に転生もせず、無双しすぎることもなくハーレムもありません。そこにあるのはかっこよくかっこわるく愛らしい女剣士達です。

主人公とその仲間達はほぼ女性です。ですが百合ではなく友情と銘打ってますし、なんなら異性にプロポーズもされてます。序盤中盤あたりは主人公がいじられてて気の毒に思えるところですが、実は…本心では信頼を寄せていることが後でちゃんと分かります。登場人物達の過去が語られるシーンが多く、サイトでは10年も連載が続いていることから、彼女らの旅もまだまだ序章に過ぎないでしょうね。

 

余談

無双ではないが主人公がらしく魅力で惹きつけているのが良い。 

ファンタジーで転生テンプレ読みたくない人はこの作品を勧めたいところ。

媚びるところがほとんど見当たらない中で(宣伝もしてなかったらしい)支持を得たのは間違いなく実力によるものではないかと私は思います。10年も描き続けるのもスゲエ。

 

09.異世界は思ったよりも俺に優しい? 1

☆あらすじ

物語の主人公に憧れる少年・アキトは、ある日突然異世界の公爵令嬢・リゼットの「わたしを助けて」という願いを受け、彼女の召喚魔法に身を任せる。
だが、彼を待っていたのはおびただしい死体の山に凶悪な魔物。
想像以上に冒険は厳しい──と思いきや、善き冒険者たちとの出会いが、アキトの運命を変えていく!
行方不明のリゼットとの再会を夢見て、少年はかけがえのない仲間達と試練に立ち向かう、ほんのりサバイバル・ファンタジー

 

感想

「環境はそれなりに厳しいが、人々は優しい異世界」というのが適切だろうというのが所感。

良作だとは思うのだが、タイトルで損している気はする。確かに主人公アキトの元に集まる仲間達は人柄が良く、それが恩恵に繋がっている。しかしながら冒険者として食い物に困らぬようやりくりせねばならなかったり、魔物と戦うのに窮地に追い込まれかけたり…とヌルゲー的な意味の優しさはない。(易しくはないとも言えるか)

とはいえ、個人的にはいきなり美少女が登場するとかはなくアキトとリデルで活動してたのが良かった。(男の友情を描ける作品は良作説)

女の子キャラとの距離感もがっつき過ぎなくて好印象。アキトは人間離れ感がなくて共感しやすい部類です。

 

余談

良作でも打ち切られてしまうことがあるのが世知辛いです。

 

10.転生したら剣でした 1

☆あらすじ

気がつくと異世界に転生していた。普通の人間としてではなく、剣として。
さらに周りを見渡せば、魔物が闊歩する危険な草原地帯。身の危険を感じた主人公は自分の体を浮かせる能力を駆使して魔物を狩っていく。
そんな折、休憩として地面に刺さった瞬間、能力が発動しなくなり動かなくなってしまう。
途方に暮れる主人公の前に、奴隷姿の猫耳少女が突如として現れるのだが……。

 

感想

主人公が剣なのでバトルジャンキーに度が過ぎても理にかなっていて違和感がない。

主人公・師匠と猫耳のフランもかなりの実力者として評価されることになるが、それもまだ大規模な無双っぷりにまでは至っていない。まだまだ成長の予感を感じさせる。

師匠、フランとの関係性はまさに師弟か父と娘のような感じ。露骨な性描写などとは疎遠であり不快感がない。よって、男女ともに楽しめるのでは。更に軽快なノリで進行していくのでとても読みやすい。なろう系入門としても良さげではなかろうか。

ただ、バトル描写はややゲーム寄りなので臨場感や迫力に欠けるかもしれない。

 

余談

鑑定という定番スキルの関係もありステータス画面のページは多めである。

10巻以上続いているあたり、アニメ化も視野に入りそうだ。

 

11.治療魔法の間違った使い方 〜戦場を駆ける回復要員〜 1

☆あらすじ

平凡な高校生のウサトは、帰り道に偶然出会った生徒会長のスズネ、クラスメイトのカズキと共に、突如現れた魔方陣に飲み込まれ、異世界へと転移してしまう。
三人は魔王軍から王国を救うための『勇者』として喚び出された――が、勇者としての適性を持つのはスズネとカズキだけ。ウサトはただ巻き込まれただけだった!
しかし、ウサトにレア属性の『治癒魔法使い』の素養が見つかったことで事態は一変。救命団団長を名乗る女性、ローズに拉致され、強制的に救命団に加入させられてしまう。
そこでウサトを待っていたのはコワモテの同僚たち、そして「治癒魔法の間違った使い方」を駆使した地獄の訓練の日々だった――。

 

感想

巻き込まれて召喚されたという事実にもめげずに堅実に努力を重ねる主人公。平凡…と思いきやかなりの負けず嫌いを発動し環境に順応していくお話。

構成は結構王道に沿っていると感じた。無双やチート展開もなく、訓練や試練に立ち向かい人間関係もきちんと描かれている。嫌味のない主人公なのでスラスラと読み進められる。ヒロインキャラも結構面白い性格してるのでキャラが立ってる。勿論、努力できちんと成果を得られるタイプなのでテンポも悪くなくなろうっぽさもある。

 

余談

主人公の日記に割とページを取られているが、流れが分かりやすいのは確かである。

 

12.乙女ゲームのヒロインで最強サバイバル 1

☆あらすじ

剣と魔法の世界シエルで孤児として生きていた少女アーリシア。
ある日、彼女は自分が“乙女ゲームのヒロイン”であると知ってしまう。両親の死さえ単にストーリーの一部だったのだ。アーリシアはヒロインの役割を「くだらない」と一刀両断すると、冒険者『アリア』を名乗り、次第に複数の武器と魔法を操る「殺戮(さつりく)の灰かぶり姫」へと成長していく! だが、“悪役令嬢”の護衛依頼を受けたことで、気付かぬ間に貴族同士が争うゲームの舞台に巻き込まれていき――? 

 

感想

殺伐とした世界を生き抜こうと戦う少女の話。擬似転生という新しいタイプで、主人公は乙女ゲーの悪役令嬢でもなく正ヒロイン。タイトルの通りにサバイバルしつつ、凄惨な運命に争っていく主人公の姿はかっこよくて惚れちゃいそうになる。

乙女ゲーとはいうが主人公が子供かつ鈍感ということもあり攻略対象とのフラグは立たない。それどころか王女と運命の出会いを果たしており、媚びない感じ(イケメンとの絡みだらけじゃないので)が自分には合ってます。

 

余談

読者が求めてるものと、作者が書きたいものとどちらを取るか…これは物書きの課題ですね。

 

13.治癒魔法の間違った使い方 2-3

☆あらすじ

(2巻)

救命団での訓練を生かし、戦場で怪我人たちを治療していくウサト。だが、勇者として同じ戦場に立つスズネとカズキは立ちふさがる魔王軍の黒騎士になすすべもない。二人に迫る凶刃――ウサトの治療は間に合うか!?

 

(3巻)

魔導都市ルクヴィスを訪れたウサトは、治癒魔法使いの少年・ナックと出会う。街で理不尽な扱いを受けていたナックを見かねたウサトは、現状を打破すべく、心を鬼にしてローズ直伝の訓練法で彼を鍛え上げるのだった。

 

感想

面白くてつい2巻分読んでしまった。(エリィゴールデン以来です)

ウサトは間違いなく自称平凡の皮を被った変人だと思いました。変人といえば、相変わらず犬上先輩のキャラも立ってて面白い。ベクトルの違う変人同士の二人ですが、だからこそ相性が良いのかも(笑)。

治癒魔法使いが強い!というギャップは勿論のこと、ストーリーが王道を守りつつご都合展開も少ないなどの要素が合わさったからこその面白さです。

 

余談

全巻読むなら4巻以降も読めるbookwalkerのみになります。

 

14.治癒魔法の間違った使い方 4-5

☆あらすじ

4巻

魔導都市ルクヴィスを発ったウサトたちは、次の目的地へ向かう道中でゾンビに襲われていた少女を助ける。ネアと名乗るその少女は、ウサトに「村を助けてほしい」と懇願する。果たして村を襲う驚異の正体とは――!?

5巻

書状渡しの旅の途中で助けた少女・ネアに嵌められたウサトたち。襲い掛かるゾンビをものともしないウサトに対し、ネアは古の魔物・邪竜を蘇らせる。戦いの末、追い詰められたネアが選んだとんでもない行動とは!?

 

感想

犬上先輩にとどまらず、ネアのキャラも濃い目で賑やかになってまいりました。

旅をして各地を回る、という展開は定番であるからこそ面白く書いて読者を飽きさせない工夫が欲しいんじゃないかなと私は考えていますが…この作品は良いですね、次に何が待ち受けているのかワクワクします。また、閑話としてメインのウサト達の話に加え、ローズやナック達の視点も楽しめます。

ローズさんは怖いんですが、師匠キャラとしてウサト達のことを考えているのが分かるので自分は好きですね。ローズさんの過去話は必読かなと。

 

15.その最強、神の依頼で異世界へ 1

☆あらすじ

異世界の謎を追ってほしい」。神の依頼で召喚されたハイスペック少年が、異世界で仲間と出会いながら成長していく物語。

幼い頃に両親を亡くし、施設で育ってきた櫻井春澄。
実の祖父のように慕う師範に武術を教えられて育ってきた。
現実世界では武術を極め、仮想世界のゲームでも
最大レベルまで自身のキャラクターを高めてしまう程、強さを身につける。
ある日、突如現れた魔法陣に抵抗虚しく吸い込まれる春澄。
異世界への召喚途中、世界の管理者と名乗る
神のような存在に引き止められ、とある依頼をされる。
師範のことが気掛かりだった春澄は非常に悩みつつも、
異世界へ行くことを決意する―――。
これは、他人に興味の無かった春澄が異世界で、仲間を見つけ、
感情の変化に戸惑いつつも、ゆっくりと他人を受け入れていく物語である。

 

感想

主人公春澄の内面を掘り下げつつも、物語の進行自体はトントン拍子に近い。春澄があっけなく最強に仕立て上げられているため苦労とかはほぼないのでストレスフリーではある。彼の仲間となるキャラクターについて深く語られるのはこれからといったところだろう。戦闘、冒険者としての生活やどうやりくりしていうかというよりも、あらすじにある通り、主人公の強さや性格が周囲に与える影響や彼の変化を描いていくことが主体となっているのだろう。

 

余談

一つのテーマに力を注ぐのも一つのやり方ではあるが、他がおざなり(欠かさない要素であれば尚更)だと目につきやすいのも事実であろう。

ところで主人公が男の場合、メインキャラが女性一色なんてことはよくあるのですがそんな中で男メインにキャラがいると嬉しくなります。(逆も然り)

 

16.治癒魔法の間違った使い方 6-7

☆あらすじ

6巻

サマリアールへ入ったウサトたちだったが、街中でアマコとネアが突如行方不明に。ウサトは仲間を心配しつつも、まずは書状を渡すべく王に会いに行くが、そこでとんでもない交換条件を提示されてしまう。

7巻

次なる目的地、水上都市ミアラークへ向かうウサト一行。その国を越えればアマコの母親がいる獣人の国まであと一歩だが、竜の力で暴走する男カロンが行く手を阻む。カロンに対抗すべく、ウサトが手に入れた武器とは。

 

感想

ウサトは師匠ローズの存在や新たに登場した敵に苦戦を強いられたりとまだ成長の余地がある模様。

最強で振り切っているよりかは、成長が感じられるキャラの方が応援したくなりますし、好感が持てます。そしてやはり現地ヒロインはウサトに惚れていた…が、納得の活躍ぶりなので文句はない。とりあえず犬上先輩は恋敵増えてますけど頑張ってください(笑)。

 

余談

今のところ王様女王様に悪キャラおらんの意外だな…。

 

17.人間不信の冒険者たちが世界を救うようです 1

☆あらすじ

最高のパーティーメンバーは、人間不信の冒険者!?

その日、歴戦の冒険者パーティーに所属していたニックは、父のように慕っていたリーダーから追放を言い渡された。だらしない仲間たちのため、金勘定や知識面などで彼らを支えていたにもかかわらず、横領の濡れ衣を着せられて。
恋人にもフラれ、すっかり落ちぶれてしまったニックだったが、偶然にも酒場で相席になった元貴族令嬢、破門神官、女竜戦士と意気投合する。
三人もまた誰かに裏切られて、人を信じられなくなった冒険者たちだったのだ!
誰も信じられない者同士だからこそ、共にやっていけると考えたニックたちは、生き残っていくために冒険者パーティーを結成する。
「それじゃあ、オレたちはこれから【サバイバーズ】ってことでどうだ?」
人間不信の冒険者たちが、最強のパーティーとして歩む冒険譚、ここに開幕!

 

感想

テーマ性が明瞭というか、読んでいて分かりやすい作品ってあんまりなかったんですけど、この作品は信頼、絆に重きを置いているのがありありと伝わってきます。

それでいてシリアスに寄りすぎず、キャラの個性がコミカルを引き出していてバランスが良い感じ。

自分自身ギャンブルや風俗は忌避しているので気にならないと言えば嘘になりますが…主人公を始めとしたパーティ四人組は皆人間に裏切られており、零落したり自棄になってしまったという経緯を踏まえてしまうと嫌いになれないんですよね…。

絶妙な匙加減、というべきでしょうか完全にピュアなキャラはいません。ですが、悪には染まらないあたり、良心は確かに生きてる。裏切られてきたからこそ本当に信じるということができるキャラ達なんですよね。そこら辺の心理描写に関しては今後竜人娘以外にも描かれるといいですねぇ。

 

余談

キャラが好きになれるかどうかが肝——どの作品にも言えることだが、ストーリーが面白くてもキャラに魅力がなければor好きになれないともなると続刊を手に取る気にはならないだろう。こればかりは相性だと思う。

ところでコミック版は女性キャラの身体ラインが強調されており(絵師さんがその手で活動されているので当然ではある)好みが分かれそう。

結構なスピードでアニメ化決定した作品。

 

18.私はサキュバスじゃありません 1-2

☆あらすじ

「勇者様、パンツくださいっ!」 清楚で純朴な美少女の正体はサキュバスだった!?己のエッチな衝動と戦う勘違いラブコメディ!

ある学院にリズという少女がいた。
リズは成績優秀で品行方正、心優しく誰からも尊敬されている人物だった。
ある日、リズが通う学院に、長旅の傷を癒すために勇者一行が編入することになった。
出迎えたリズは勇者に思わず見とれてしまい、気がつくとこう言っていた。
「パンツくださいっ……!」
リズにはとある秘密があった。
彼女はかつて、勇者の仲間の一人だったのだ。
しかし、強大な敵と戦った際に記憶も力も失ってしまったリズは、
何もかも忘れて普通の人間として生活を送っていた。
リズの失った力――それは、色欲の淫魔サキュバスの力だった。(1巻)

 

感想

勇者も強いんだろうが、無双していたのはサキュバス娘だった…。といえばバトルものを期待するだろうが、サキュバスなのでエロで無双します。

勇者(男)が本命だから女の子同士はノーカン!という価値観ですが、ギャグ要素が強いので気にしないが勝ちなとこある。…ので、基本主人公リゼはエロなら女の子相手に行使していくスタイルかと。しかも記憶をなくしているので、無自覚にやってしまう。

実を言うとアホエロといいますか、エロを絡めたギャグモノを百合やBLで前々から書きたいなーと思っていたのでこの作品に出会えて良かったと思ってます。

細かいことを気にせず笑っていられる作品は、時に薬にもなりますね…。

 

余談

こういったスタイルの作品は世界観はあまり深く掘り下げない感じなのかな。

勇者はいるけど学園、はまあ貴族が通う学校的なものなのであり得ますが、就職とか中卒がどうこうみたいなくだりや林間学校というワードなど現代に近い要素が散見されるが…。

 

19.治癒魔法の間違った使い方 8

☆あらすじ

超個性的パーティ総動員! アマコの母親を救い出せ!!

ついに旅の最終目的地、獣人の国へやってきたウサト一行。
長年人間に虐げられた歴史を持ち、人間を激しく憎む獣人達が住まうこの国で、ウサトはかつてアマコと交わした約束、『眠りから覚めないアマコの母親を助ける』という大切な目的を果たさなければならないのだった。
ところが、獣人達も決して歓迎ムードではなかったが、思いのほか簡単にウサトはアマコの母親・カノコが眠る部屋へと案内される。そこでウサトはカノコへ治癒魔法を施すが、思いもよらない秘密が彼女には隠されていた。
カノコが目を覚まさない本当の理由、捕らえられたアマコ、人間に牙をむく獣人、そして突然現れた魔王軍の軍団長――ウサトに降りかかる火の粉は、もはや災害レベル!?

 

感想

王様女王様に悪人がいなかったのは意図的なものだった模様。獣人にも恐れられるウサトさんパねえっす…。ウサトとアマコ・ネア・アルク・ブルリンの組み合わせもすっかり板についてますね。アルクさんの活躍シーンもあって良かった。アマコは長らくウサトと同行していましたね…ラノベの定番であるケモとロリの融合キャラに収まらず、かといってそこまで媚びたキャラでもなく、ウサトや仲間達を大切にできる良い子。フラグは…頑張れ。

勿論ネア達も同じくらい好きです。性根の腐ったキャラが少ないのもこの作品の魅力ですね。

 

余談

ここまで主人公のキャラが光ってる作品も体感的に案外ないように感じる。それともまだ出会えてないだけなのか…。

 

20.治癒魔法の間違った使い方 9

☆あらすじ

リングル王国へと帰ってきたウサトは、来たるべき鬼の救命団団長、ローズとの実戦訓練を控え、一層鍛錬に励んでいた。
そんな中、ウサト達が魔王軍の脅威を伝え共闘を呼び掛けた各国の代表が、学園都市ルクヴィスに集まり会談を開くことに。
ウサトはリングル王国の代表として、その会談に出席することとなるが、その前にローズから救命団の副団長という肩書を与えられる。
より重い責任をもってルクヴィスを訪れたウサト達を待っていたのは、懐かしい面々と、これまた個性的な国の代表者たち。
静かに忍び寄る魔王軍に対し、果たして各国の足並みは揃うのか――。

 

感想

箸休めの巻。相変わらずウサトはぶっ飛んでますが、全体の雰囲気は比較的和やかめなので穏やかな心持ちで楽しめました。

とはいえ旅で会ってきた面々に加えて新キャラとの交流、更にはローズとの戦いや、新たな課題、次巻が気になる幕引きなど様々な要素が詰まってますので必読ではありますね。

また、サブキャラの掘り下げが丁寧な部類に感じた。ちゃんと再登場させてあげるスタンスなんですね。

 

21.転生少女の履歴書 1

☆あらすじ

転生したけど貧農だった! ? 貴族、山賊、魔法使いのために前世の知識を生かして大活躍! !

勉強、スポーツ、芸術、あらゆる分野で優秀な成績を修めていた少女は、親の愛に恵まれずに不慮の事故でその人生を終える。
転生先は、ろくに畑の知識もなく、魚を捕まえる術さえしらない農民達が暮らす開拓村。
その村の6人兄弟の末娘としてリョウと名づけられる。
あまりにも極貧な生活のため、身売りされないため、飢え死にしないため、
また、前世では得られなかった親の愛を求めて、前世の知識を生かして、テンション高めで村の改革に奔走する。
リョウの活躍で、とりあえず飢え死には免れたと思ったところに、魔法使い達がやってくる。
リョウは魔法を目の当たりにし、ここが魔法という超自然現象が存在する異世界だと知る。
魔法使いが絶対の支配階級である異世界で、リョウは前世の知識や技術を役立たせながら、
農家、貴族の小間使い、山賊……居場所を転々としていく―――。

 

感想

想定以上に波瀾万丈な運命を辿っていく主人公のリョウ。転生前のスペックが高く機知にも富むため生存能力は申し分ないのだが、彼女が求めるのは家族の愛だった。農村から始まり貴族に雇われるなど様々な場所を点々とする中でリョウの中に大きな感情が渦巻いているのがよく分かります。

母性って、女性だけにあるものじゃないんだよな。あるとも限らないし。砕けた文体ではありますが、心の機微がよく伝わってくる描写が良かったです。

 

余談

自分にとって当たり前にあるものが他の人にはない…時代が変わっても心の隙間は生まれるものです。

 

22.転生少女の履歴書 2-3

☆あらすじ

今度は伯爵家の養女に! 元・貧農&小間使い&山賊の使い走りが、貴族の学校で大暴れ!?

伯爵家の養女に迎えられたリョウは、貴族の学校へ入学する。
学校では、昔小間使いとして仕えていたレインフォレスト伯爵家の
兄弟カイン・アランと再会。
二人との再会に喜ぶも、子分でもあるアランがリョウを心配しすぎるが故に様子がおかしいことに頭を悩ませ、リョウは一計を案じる。
一方、学校に入学したからには、友達を作りたいと意気込むリョウ。
しかし、特殊な境遇で学園に入学していることで周りの生徒からは警戒され、
リョウと関わろうとする女生徒はごく少数だったが―――。
学園では、子分の面倒に、友達作りに、図書館通い……盛りだくさんな毎日。
そして、長期休みに入れば領地に帰って領地経営のお手伝いと、
大忙しのリョウの学園生活が始まる。(2巻)

今度はデモ活動、ドッジボールの普及、商会の設立、闇取引……!?元・女子高生は異世界でどこへ向かうのか?

リョウは王立学校に入学して2年目を迎えていた。
魔法使いではない生徒にも魔法に関する書物を
閲覧する権利を求めて、デモ活動に力を入れるリョウ。
ドッジボールを広め、社交場を作ることで、
様々な生徒から署名を得ていた。
だが、学園で最も権力のある生徒、ヘンリー王弟と
思わぬところで遭遇したことで、魔法使いや王族に
対して複雑な思いを抱くようになる。
また、嘆願書を通すために、自分の立場向上をはかるリョウは、
自分の商会を作る。
しかし、ある日、腐死精霊使いでもあるシャルロットの魔法を見て、
とある物の作成を思いつくのだが────。(3巻)

 

感想

この作品、結構中性的な見た目のキャラ多い(絵師さんの絵柄によるものだろうけど)。

転々としていた波乱の日々は鳴りを潜め、学園生活が綴られております。とはいえそこでも平穏とはいかず、魔法使い側とそうでない側の確執を基盤に問題がいくつか。主人公リョウが奔走することでマイナスだった人間関係に良い変化が起きていきます。

コミカルと心情を描くバランスが良く終始楽しんで読めました。

アランは所謂メインの攻略対象みたいなキャラなのか、出番は多め。チョロインの男版のようなキャラで詳しくは伏せるが面白い奴である。

 

余談

Amazonのレビューなんかだと賛否両論感ありますけど、自分は好きな作品ですけどね。異世界ビジネスも取り入れてて良き。

 

23.治癒魔法の間違った使い方 10

☆あらすじ

魔王軍に動きありとの報を受け、ウサトは会談が行われていたルクヴィスから急遽リングル王国へ帰還する。
救命団に戻ったウサトは、来たる戦争を前に、元魔王軍所属のフェルムに身の振り方を提案するが、彼女の答えは意外なものだった。
そして、ついに迎えた開戦。前回の戦争では前線に出なかった軍団長も集結してさらに戦力を上げた魔王軍に対し、リングル王国軍は同盟を結んだ各国の兵士たちや、幻惑魔法を持つエルフの少女フラナ、さらに勇者カズキとスズネを陣頭において迎え撃つ。
両軍総力戦とあって負傷者が続出する戦場を、救命団副団長として大きく成長したウサトが縦横無尽に駆け回る!

 

感想

とりあえず出しただけかと思われたキャラにちゃんと役割があるの良い。魔族対人間達、という事で壮絶な戦いが描かれるかと思いきや、ちゃんとコミカル加減を保っている。ウサトが造形も人間離れしつつあるが、それもそれでぶっ飛んでいて笑えちゃう。ラストスパートまで来ていますが、どうなっていくのか目が離せませんね。

 

余談

中々最終巻に至るまで読み切れる作品がない(金銭的な意味以外も含む)ので嬉しい。

 

24.転生少女の履歴書 4-5

☆あらすじ

今度は魔物に立ち向かう!元・貧農&小間使い&山賊の使い走りが、学園を魔の手から救う!?

リョウが学園に入学して、早くも4年が過ぎた。
友人も多くでき、商人としても成功しつつ、順風満帆な日々。
ある日、大雨の影響で、魔物から国を守っていた結界が壊されてしまう。
結界から出てきた魔物達が、リョウ達が過ごす学園を襲う。
避難場所である講堂へ向かい、他の生徒や先生と合流すると、
シャルロットがいないことに気付く。
リョウ、アラン、リッツ、カテリーナ、サロメの5人は、
シャルロットを救うために魔物がいる講堂の外へ出ることを決意するのだが―――。(4巻)

 

魔物から領地を守れ!王家の秘密とは?転生したハイスペック女子高生が治癒魔法で大活躍!

結界が破れ、魔物が押し寄せるという王都の危機を無事に乗り切ったリョウ。
しかし結界が破られたのは、王都周辺だけではなかった。
王国全土に及んでいたのだ。
リョウや学園の生徒たちはそれぞれの領地を守るために学園から旅立つことに。
その道中でも魔物に襲われ、治癒魔法が使えるリョウは捨て身の攻撃で魔物を撃退していく。
しかし、魔物が出るたびに無茶な戦い方をするリョウに、コウキは疑問を覚える。
何か隠し事があるのではないかとリョウに問うコウキ。
王家が隠しているかもしれない魔法の秘密を知ってしまったリョウ。
そのことで押しつぶされそうになっていた心のうちを、リョウはコウキに打ち明けるのだった。(5巻)

 

感想

魔法関係に進展が見られ、目が離せない展開になってきました。リョウは基本スーパーカリスマハイスペックガールといったところですが、コウママに対しては年相応の娘の一面を見せたりと人間臭さも魅力のひとつだと感じます。

前々巻あたりから若干百合の波動を感じていたましたが…リョウに関しては女の子にもモテるので新たなフラグが(笑)。

アランは相変わらず恋愛対象として見られていませんね…なんか可哀想に見えてきますw

 

25.治癒魔法の間違った使い方 11

☆あらすじ

激化していく魔王軍との戦いの中、ウサトは救命団として傷ついた味方を助けつつ、常識破りの戦法を用いて敵の軍団長を捕獲するなど、八面六臂の活躍を見せる。
そして勇者として戦線に立つカズキ、スズネも強力な武具を手に入れ、戦況は一気に連合軍に傾くかと思われたが、敵の総大将である魔王が動き始めたことで状況は一変してしまう。
直々に戦場へ現れた魔王に立ち向かうウサト達だったが、魔王の繰り出す強力な魔術の前になすすべなく、苦戦を強いられる。
絶体絶命かと思われたが、魔王は突如“余興”と称してウサト達に幻を見せる。
それは、遥か昔にこの世界に召喚された先代の『勇者』の記録。先代勇者の辿った数奇な運命と、魔王の思惑――ウサト達は、大きな決断を迫られるのだった。

 

感想

ウェブ版とは異なった展開の書籍版。

作者さんもあとがきで書かれていましたがウサトのメンタル強い。それなりに悩む事はあるけれど、ちゃんと自分で決めて前進していくその姿勢には好感しかない。11巻では先代勇者達の隠された内情が明らかになります。時代の移り変わりは、人の心のあり方も変えてしまうこともあるのでしょうね。

最終巻の手前に来ても全く読む手を止めるような展開がなく、良い作品だなあとつくづく思いました。

 

26.転生少女の履歴書 6-7

☆あらすじ
王都では「勝利の女神」と噂される活躍をしたリョウ。魔物対策に領地に送った品とは? そして新たな目標も?

結界の崩壊で王国全土が混乱に陥っていた。
だが、ルビーフォルン領では、今まで行っていた領地政策や
タゴサクが広めていたウ・ヨーリの教えが浸透していたことで、
魔物の被害を最小限に抑えることができていた。
ビーフォルン領内の混乱が落ち着いてきたのを見計らって、
アレクから託された『神殺しの剣』を持ってバッシュのもとに戻ることにしたリョウ。
魔物の対策としてマッチが有効であると実感したリョウは、
改めて白カラス商会を使って他領地にマッチを送り届ける手配を進める。
白カラス商会の人員を増やし、道を整え、マッチ等の配給が他領地にも行きわたり
王国を揺るがす魔物の災害が落ち着き始めた頃、王都からとある商人がやってくる――。(6巻)

 

有力な領主に反乱の兆し!? 王都の英雄になったハイスペック少女が友人を救うために奔走する!

結界の崩壊後、なかなかグエンナーシス領から戻ってこなかった
カテリーナが王都に帰還し、リョウ達は再会を喜んだ。
しかし、周囲には常に護衛がつきまとうようになり、
どこか思いつめた様子のカテリーナ。
グエンナーシス領では、先の災害の際に活躍し、
英雄視されているアレクサンダーという男がいるのだという。
アレクサンダーこそ、リョウが山賊時代に世話になっていた親分。
魔法使い至上主義を嫌っていた親分が、
この機会に国から離反しようとしているのではないかと推測し、
リョウはカテリーナとグエンナーシス伯爵の動向を探るのだが――。(7巻)

 

感想

着々と増えゆくリョウ信者達…。リョウが一巻から出会ってきた人たちの繋がりが物語に波乱を呼び込んでいきます。

魔法という要素は焦点を当てればいかに向き合っていくかどうかというのも重要なテーマになってくる。ファンタジー系統の醍醐味ともいえよう。

相変わらずアランは不憫だがなくてはならない存在になりつつある感。そしてヘレン王子は行動の意味が謎すぎる。まだまだ先が気になる展開です…。

 

27.治癒魔法の間違った使い方 12

☆あらすじ

魔王を倒し、ついに戦争を終結させたウサト達。
平和な世界を取り戻すことはできたが、ウサト達は悶々とした日々を過ごす。
その原因は、魔王が敗北宣言と共にウサトに託した『スクロール』という、元の世界に帰る事ができるアイテムだった。
『勇者召喚』によって呼び出された理由である“魔王を倒す”という目的を果たしてしまったウサト達ではあるが、この世界で出会った人々との縁も簡単には切れないもの。だが、『スクロール』には使用期限があり、彼らはいつまでも悩んでいるわけにはいかなかった。
そんなウサトを見かねたローズの提案で、ウサトは救命団員全員と話し合い、それぞれの意見をもらう事に。そして、ついに出したウサトの結論とは――!?

 

感想

エタることなくきっちり完結。この作品は異世界もので食傷気味になりやすい男1女複数ハーレム展開やラブコメ要素がライトなのでそれだけでもポイントが高かった。その上いきなり無双やチートということもなく、主人公が努力を重ねて強くなるスタイル。テンポも良く、軽快なノリも合わせて楽しい作品でした。それでいて心身ともに成長する姿もきっちり描いてるので文句の付け所がございません。

なによりも主人公ウサトが凡人かと思いきや作品を語る上で欠かせない変人だったのが面白い。

終わってしまうのも寂しくはありますがなろうでは展開が変わりまだ続いているのと、書籍版は書籍版で綺麗に終わってるのでとても満足です。

 

余談

アニメが楽しみなんですが二クールくらいやってくれないかな…。原作から逸脱せず作画が平均かそれ以上であることを祈る。

読み放題期限が月末なのでこのペースになりました。

 

28.転生少女の履歴書 8-10

☆あらすじ

学園卒業! 盗賊退治、クーデター、そして王子と…!? 新たな道を歩みだしたリョウの身に最大の試練が訪れる!


リョウたちは学園を卒業し、長かった学生生活も遂に終わりを迎えることになった。
学園で知り合った人たちとの別れを惜しみつつ、
領地に戻ったり、騎士になったりと、それぞれが新たな道を歩みだしていった。
リョウは白カラス商会の活動に本格的に力を入れていくのだが、
ある日、盗賊団に荷物が奪われてしまったと報告が入る。
聞けば近頃、生活用品を乗せた荷馬車が多く被害にあっているようで、
盗賊団の退治に乗り出すことになった。
アジトに辿り着いたリョウたちは、
リーダー格の男一人を捕まえることで穏便に済まそうと交渉していると、
血相を変えた男が村に戻ってきた。
その男は間違って魔法使いが乗った馬車を襲ってしまったと言うのだが――。(8巻)

 

 

ゲスな王子との婚約者生活!? 派閥争いに、政治に、そして恋に…? 王宮生活は波乱万丈!

暴動を起こしかけたウ・ヨーリ教徒を見た王家は、
リョウの影響力を利用するために、ヘンリー王子の婚約者となるように命令した。
魔法使い以外の人間を人間とも思わない
ゲス王子との婚約に不安を抱いたリョウだったが、
家畜扱いが逆に幸いして貞操の危機を脱したリョウは、
王族としての立場を使って、たくましく活動し始める。
国政に口が出せるように評議会入りを目指すのだが、
非魔法使いの立場は微妙なもので、もどかしい日々を送る。
そんな中、とうとうヘンリーとの婚約式の日が訪れる。
美しいドレスで着飾り民衆の前に立つと、
集まった人々は歓喜の声をあげて大騒ぎ。
その様子を見て、やはり家畜だと見下すヘンリーに、彼らも同じ人間なのだと諭すのだが――。(9巻)

 

ヘンリー殿下の婚約者となったリョウ。
各地への挨拶周りの道中、何者かから命を狙われてしまう。
黒幕を推測して落ち込んでしまうが、元気を取り戻す出来事も。
また、リョウのためにヘンリーが護衛を呼んでいて、
その中には懐かしい顔ぶれがあって、リョウもほっとする。
しかし、様子のおかしいヘンリー殿下や、
カインとの関係もギクシャクするなど、
新たな火種がリョウを悩ませることに――。(10巻)

 

感想

色々な意味でエレベーターの如くランクが上がっていくリョウ。本人が望んでも望まなくてもややこしい問題に巻き込まれていくが、持ち前の機転を利かしカリスマ性でこれまでに増えてきた仲間たちの力を借りて奮闘中といったところ。

個人的には生物魔法関係の秘密が気になって仕方がないので読むスピードが上がってしまう(その分文を読み逃してしまうので気をつけたい)。作者さんがミステリー書いてるのもありそこのところの見せ方が上手いのかも。

アランは少しばかり愛が重いが、リョウを一途に思い支える姿勢は将来の旦那像としては理想なのではなかろうか…と思わなくもない。リョウからも脈アリになってきたので押せ押せ!(笑)

 

余談

11巻はまだまだ先になりそうな感じですね。クライマックスに近づいている感触もあります。

 

29.妖怪のご縁結びます。お見合い寺 天泣堂 1

☆あらすじ

人々から恐れられ、あがめられていた妖怪も時は平成、絶滅の危機に瀕していた――。由緒ある寺の末息子・恵留はある日、父のぎっくり腰で寺が代々請け負っている妖怪の結婚相談を代理で務めることとなる。とはいえ妖怪に関して全く無知で、補佐役の妖怪・白澤のシロにも呆れられる始末。そこで、同じ大学の美人な変わり者・軽井沢小町に助っ人を依頼することに。奥手の天狗、強面のデブ猫妖怪、束縛の激しい雪女……一筋縄ではいかない彼らの縁結びはいったいどうなる!?

 

感想

久々に現代物読むと新鮮な気分。妖怪を通じて同じ大学のクール系美少女との距離を縮めるという部分においては王道。とはいえ進展自体はまずは友達から、ということで程よい感じ。主人公の望みもはっきりと提示されているためきれいにまとまっている。

妖怪達は個性豊かではあるが抱えている悩みなんかは人間臭くて親近感が持てる。

加えて知らなかった妖怪に関することも知れるのできちんとサーチされている。

また、主人公が相手の為に献身的に動くことのできる人物なので不快感などはほとんどなかった。成長も見られるので堅実でしっかりとした作り。

 

余談

ラノベと文芸の間っぽい感じ。平穏な雰囲気のある妖怪ものも好きですね。

 

30.七姫物語 東和国秘抄 ~四季姫語り、言紡ぎの空~ 

☆概要

桁違いの嘘つきで素姓も知れない二人の若者に担がれ、国家統一を目指す都市の姫となったカラスミ。時代の流れに翻弄されながらも、自らの運命と真摯に向き合うひとりの少女の姿を描いたオリエンタルファンタジー

 

感想

和ファンタジー、とは言えども魔法とかは現時点ではなし。戦争は絡んできますが主人公の立場的に戦場に立つということはない。その点、前に読んだ星の羅針盤 サラファーンの星に近い。文体はライトノベルというほどでもなく文芸寄りだが、一人称ということもあり読みやすい部類。なので、ややこしくてもしっかり読み返せばちゃんと流れを把握することはできる。

七姫であるカラスミと武人や経済を回す担い手をやってる二人の男との関係性がなんとも不思議。

彼らには嘘つきで演技にも抜かりないが、だからこそ上手くやってのけるという変わった特性がある。それがまた、作品の味付けとして良い仕事してる。

カラスミは素朴な少女で、彼女の視点から見える景色は、和やかさがあって良い。そんな彼女が出来事を通して強かになっていく様は不思議と爽涼な空気感を感じさせる。

個性的な作品、というのが大方の所感である。

 

余談

新装版も出るくらいには根強い人気のある作品という印象。

独特の世界観や空気感に惚れ込む人達がいるのも分かる。

 

★9月分通しての所感

bookwalkerを取り入れたことにより、シリーズ一気読みの幅が増えた。

治癒魔法の間違った使い方に出会えたのはありがたい限り。ハーレムやご都合展開などに面白みが感じられない方にこそ是非読んでいただきたい。

転生少女の履歴書に関しては、女性向け寄りではあるけれども軽快なノリが楽しい作品。魔法や精霊魔法を中心とした舞台設定も参考になった。

早く先が読みたいあまりに、今月は数巻分読んでる日があります。数が稼げたので良き。

明るい作風だと読み進められやすいとつくづく感じる。とはいえ、重厚な心理描写で展開される作品には心に染み渡るような奥深さがあるとも思うので、どちらかに偏りたくはない。

好きな作品が増えるのはほんと嬉しい限り。

 

 

 

 

読んだ本の感想 2021.8月分

雨の日が多く、晴れれば日差しが凶器…な8月でした。数年ぶりに妖怪ウォッチのゲームに触れたりもしましたが、相変わらず大体本読むか書くかみたいな日々でした。

暑いのであんまり体調は良くなかったりしますが、涼しくなったらそれはそれでまた疲れが押し寄せてくるという…気をつけます。

 

 

以下、目次です。

※全て電子書籍 Kindle unlimited適用作品です。一部、無料作品あり。

 

 

 

 

1.ボーズ・ミーツ・ガール 1 住職は異世界で破戒する

☆あらすじ

第六地球宙域駐留軍所属の従軍複製僧兵で、住職階級の「HTF‐OB‐03」は蟲人との死力を尽くした宇宙戦の果て、力尽きようとしていた。死の世界を目前にしたその時、神の思し召しか仏の救いか、不思議な力が働いて、彼の体は見知らぬ世界へと転移していた。召喚主の少女ケイトから魔皇討伐への同行を求められる。異世界で出会ったけなげな少女の願いをかなえるべく、鍛錬を積んだ孤高の戦士は、己の肉体と武芸を駆使して、新たな道を突き進む!

(Amazonより引用)

 

感想

現時点では読了に最も時間がかかった作品です。

文芸ジャンルから見つけてきたものなのですが、作者さんはなろうなどを中心に執筆している様子。

とにかく語彙が豊富、一句言い換えるのに何通りも持ち合わせているのだろう。

そこから仏教とSFなどの要素を付与しそれなりにぶっ飛んだ内容のはずが上手くまとまっています。

主人公のオショウは無双しますが、いわゆる魔王特攻の勇者パーティーの面々などは違ってきます。

彼らの掘り下げもオショウが成敗するまでの尺稼ぎではないです。バトルシーンは接戦、つまり白熱的で自分は面白いと思いました。

敵側もただやられにいくとか、力任せではなく頭を働かせているのが良かった。設定は私的にはかなり参考になるものが多かったです。

気になった点に関しては、仏教要素による主人公の口調、更に筆者に語彙の豊富さによりかなり複雑化しているところ。単語を調べながら読んだ人もいるんじゃないかなあ…。自分はこれでかなり時間を食いましたが。語彙が豊富ですが、本来の話自体はそう難解ではないので身構えず読んで貰えば楽しめるはずです。

 

 

余談

主人公の無双具合は爽快感すらありますが強過ぎて笑えてきます。仏教とSFという異色の融合体であるこの作品は、あまり細かい事を気にしない人向けだったりするのかもしれない…。

 

2.メニューをどうぞ ~イルベリードラゴンのテールステーキ ディアドラス風~ 

☆概要

『リゾート地で料理人として働いてみませんか?』そんな言葉にひかれて新しい仕事を選んだ栞。その勤め先とは――異世界のホテル!?国の王子と誓約を交わし、1年間ホテル・ディアドラスの料理長を続けた栞。見習いの双子ディナンとリアも加わり、巨大鳥の卵やドラゴン肉などファンタジー食材を料理して異世界人を魅了していく!

 

感想

異世界飯テロモノ(作る側)。

全体的に無難で読みやすい作品でした。異世界なので魔物系統を調理するのがメインになってます。主人公は自分の能力に無自覚で、知らぬ間に周囲へ恩恵をもたらしています。

恋愛描写はありますが、主人公が乗り気ではないので要素としては薄めです。個人的にはやたら恋愛されるよりは料理一筋なのが伝わるので良いと思いましたね。主人公の価値観というか料理スタイルはなるほどと思いました。

気になる点は他作品でもままありますが過程を飛ばしている点ですかね。転移前はともかくその後1年経過して苦労を後日談として語ってます。個人的には成長を見たいので複雑なところです。

 

余談

転生者は魔力が豊富という謎特典、かなりの頻度で見かけますね。特に理由もなさそうですが転生者による恩恵だけでなく、弊害があっても良い気がする。(現時点では弊害要素があった作品は1つだけでした)

 

3. ふしぎ駄菓子屋銭天堂 1

商店街の大通りをそれた脇道、その奥に一軒の駄菓子屋がありました。そこで売っている駄菓子は見たことがないものばかり。駄菓子を買った人たちにどんな運命が待っているのでしょう。全六話。(Amazonより引用)

 

感想

懐かしい気持ちになれる作品でした。子供の頃に読んでいた「怪談レストラン」を彷彿とさせるショートストーリー集です。

買ったお菓子の二面性が出てくるのはドラえもんのような定番のやり口です。分かりやすく子供が読むのに向いています。こういう作品が子供達の印象的な思い出のストーリーとして残り続けるのでしょうね。そう考えると偉大だなあと。

 

余談

図書館で借りようとすると予約がいっぱいで中々ありつけないという作品。

その話だけでもなんか懐かしいなあ…自分はミッケを借りようとして予約一杯だった。

 

4. タイム・リープ 上 あしたはきのう

☆概要

平凡な高校生・鹿島翔香はある時月曜日の記憶がなく、いつの間にか火曜日に存在していたことに気がつく。困惑する翔香が日記を開くと、そこには見覚えのない文章が。若松くんに相談しなさいという記述を頼りに、翔香は半信半疑で彼との接触を図ることとなるが…?

 

感想

タイムリープモノは混乱を招きやすいですが、この作品に関しては比較的ライトな文体で入り込みやすいです。一概にタイムリープと言っても同じ時間を繰り返すだけでなく、パズルのように断片を組み合わせるなどの形態があるんですね。奥が深いです。この手の作品には伏線も多いでしょうし、作り手の技量も求められるでしょうね。

 

5.タイム・リープ 下 あしたはきのう

概要 

タイムリープも終盤に差し掛かり、翔香は自身の身に起きる衝撃の真実と向き合うこととなるが…。果たして翔香は、無事に一週間を終えられるのか?

 

感想

タイムリープを読みやすく書けるのは作者の知見の賜物でしょう。

そしてこの作品、主人公は翔香と若松両方でしたね。最も、若松は心理描写し辛いタイプなので中心から一歩引いているように思われますが。終わりの方の話は完全にSFでした。

 

余談

若松はINTP辺りだろうとは思いました。前に読んだ「ねじまき精霊戦記」に近く機知に富んだキャラですが、あちらは何となくENTPかなと。

 

6.エリィ・ゴールデンとイタズラな転換 デブでブスでもイケメンエリート 4

☆あらすじ

親友のアリアナと共に国外へと誘拐され、オアシスの街・ジェラに立ち往生することとなった小橋川(エリィ)。しかしエリィはこれを好機と捉え、砂漠の賢者ポカホンタスによる修行兼ダイエットを行い、実力と容姿共に大幅なレベルアップを果たした。そんな中、かつてジェラの街で起こった誘拐事件により、ジャン・バルジャンの弟が拐われた事を知ったエリィ。そして大規模な救助隊を結成し、誘拐された子供達が「魔改造」を受ける施設を目指すのだが——もう、デブでブスとは言わせない!?手に汗握る魔法バトルから目が離せない!

(Amazonより)

 

感想

ちょっと間が空いた上に、全巻をどこまで読んだか覚えていなかった。再ダウンロードで96%だったのでほぼ読んだと思われる。

キャラの善悪がはっきりしている方の作品で、軽快なノリのおかげでどんどんページが進む。

美人になったエリィに対するスルメの反応には笑った。ここから更に周囲がどんな反応を示すかに期待が持てる。マンネリ化が見えないどころか盛り上がっていく作品。

 

余談

良作な上、アニメ化したら確実に面白くなりそうなものだが…ラノベ界は厳しいなあとつくづく。

 

7.天狗町のあやかしかけこみ食堂

☆あらすじ

お客さんがあやかしなんて聞いてないよ!

都内の洋食レストランで毎日忙しく働いていた箸本なつめは、突然の祖母の訃報に急ぎ実家がある茨城に帰った。そこでなつめは、祖母のエンディングノートに「食堂は孫のなつめに遺します」と書いてあったことが知らされる。

彼女は祖母の意思を受け取り、食堂『ほたる亭』を引き継ぐことに——しかしそのお店は、人間だけでなくあやかしもやってくる食堂だった…!?

和装イケメンの紅葉とともにあやかしの悩みを解決していく、ほかほかグルメ奇譚!

(Amazonから自主引用)

 

感想

レビューを見ずにダウンロードした作品なのですが、想定以上の良作でした。自分は基本日常系というか、変化の起伏が緩やかな作品は進んで読まないんです。ですがこの作品は一つ一つのショートストーリーに癒されてほっこりできました。日常系は読まないというのが自分の偏見だと気付かされます。

構成は複雑でなく、文体もするすると入り込んでくるため小学校高学年くらいからなら楽しく読めそうですし、社会人なら疲労に効きそうですw

できれば続編が出て欲しいですが、恋愛色は控えめかソフトな方が個人的には好みですね…(未だに引きずっている)

 

余談

この作品を読んでる間、妖怪ウォッチ2のケマモト村のBGMが脳内で流れていた…。

妖怪という要素、彼らを助ける人間との優しい物語…ゲームをやり込んだ時の、良き思い出と重なるんですよね。実は妖ウォは今4をやっているところでして、落ち着いてきたら記事を更新したいですね〜。

 

8.我が驍勇にふるえよ天地 1 〜アクレシス帝国興隆記〜

☆あらすじ

天下無双——アクレシス大帝、レオナート一世の驍勇は真実そう評される。

しかし、後に大陸統一を果たす彼も、若き日には“吸血皇子”の汚名を着せられ、故郷を奪われた、無骨で不器用な青年でしかなかった。

これは、大反逆の物語である。

 

再起を誓ったレオナートはまさに一騎当千

そして一本気な惹かれて集うは、神とも魔物とも例えられる数多の名将、賢者、才媛、奇才。

やがて彼らは腐敗した祖国を呑み込む一大勢力となり、群雄する大国全てと渡り合っていく!

 

痛快にして本格——多士済々の英雄女傑、武勇と軍略が熱く胸を焦がすファンタジー戦記、堂々開幕!!

(Amazonより自主引用)

 

感想

戦記モノは四字熟語多い説、ありそう。それはともかく、一冊で割とサクサク戦いを重ねるので中身は決して薄くないです。主人公は朴念仁(生真面目)ですが戦闘力は無比、加えてヒロインは名軍師なのでまさに鬼に金棒とはこのことである…。文体は神の視点、つまり筆者の主観が混じるのでやや好みが分かれるかもしれません。そこのところは前に読んだねじまき精霊戦記に近しいですね。こちらは主人公の癖はそこまで強くないです。

戦記もの好き、そうでなくても主人公が最強格で安心感のある作品を求めている人にはマッチしています。

個人的に気になったのはサブキャラ同士で乳繰り合っている某シーンのことですかね…すみません、ちょっと引きました。短いし性的嗜好なんだろうけどしばらく頭から離れなさそうだ…。

 

余談

そもそも公式のあらすじに結末書いちゃってあるというw

 

9.エリィ・ゴールデンとイタズラな転換 デブでブスでもイケメンエリート 5

☆あらすじ

「帰ってきたのね」「うん…!」ついに、故郷グレイフナー王国へと帰ってきた小橋川(エリィ・ゴールデン)。美しくなったエリィに驚きながらも、家族・友人達、皆が彼女の生還を心から祝福した。一方、エリィと共にグレイフナー王国入りをはたした砂漠の賢者ポカホンタス。彼はそろそろいい頃合いだと、なぜエリィに雷魔法を授けたのか、複合魔法の秘密をついに語り出すのだが——。

(Amazonより自主引用)

 

感想

今回は戦闘シーンなしの異世界ビジネス中心に展開。御涙頂戴シーンも交えながらグレイフナーでの生き生きとしたエリィの快進撃が楽しめます。エリィは聖女感ある少女の魅力と小橋川の男前っぷりが合わさり愛され主人公に仕立て上がってますね。そして箸休めになりつつも安定して面白かったです。

 

10.ヒトの時代は終わったけれど、それでもお腹は減りますか? 2

☆あらすじ

夏も盛りの終末都市、東京。ある晩、空を覆った巨大なオーロラが電磁災害を引き起こし、町は暴動、紛争、大混乱。そんな時でも食のオアシス《伽藍堂》は明るく元気に営業中!……と思いきや、自家農園で謎のゲル状生物が大量発生!リコが駆除に奮闘する一方で、ウカはなぜだかほろ酔い気分。200年前の過去が甦り、事態は思わぬ方向へ……?

 オーロラから始まるドタバタ騒ぎも、仲良し二人にかかれば、ご馳走に大変身。食材はスライムに脱法ミルクに潜水艦!隠し味は、大切なあの日の思い出とひとつまみの幻覚剤!?

 遥か彼方の記憶達と巡り逢う、夏の爽やかな逸品を、どうぞ召し上がれ。

(Amazonより自主引用)

 

感想

またもや間が空きましたが2巻目。リコとウカの馴れ初め話をベースに、SF飯テロが止まらない。リコウカの関係性は至上ですが、周囲のキャラクター達も良い。素直になれなかったりしますが、互いに助け合うような場面を見ると優しい気持ちになれます。世界は荒廃していても、人や機械達の心は失われないって素敵。

そして相変わらずSFや食などに関する広い知見を感じます。尊敬。

 

余談

3巻目が出てほしい作品。もっと色んな人に読んでほしい。

 

11.剣とティアラとハイヒール 〜公爵令嬢には英雄の魂が宿る〜Second 

☆あらすじ

国への忠義を果たすため、英雄からか弱い令嬢へと転生したセレティナ。

魔物との一戦で呪いを受けた彼女は、前世の友を頼りギルダム帝国へ向かっていた。

するとなりゆきで兵士たちを助け、「慈愛の天使」と崇められる羽目に。

その上、悪徳領主に疎まれてお尋ね者になってしまう!兵士たちの強力で難を逃れた彼女は、友の窮地の報せを受けて城塞都市へ。

絶望的状況の中、「呪い」の力で見間違えるほどの剣捌きで魔物を薙ぎ払っていく!だが、その力は身も心も悪魔へと転化させる諸刃の剣だった……。

(Amazonより自主引用)

 

感想

周囲や敵キャラが露骨にナーフされていることもなく、寧ろ強敵揃いの作品。

主人公が騎士ということもあり、バトルシーン盛り盛り。それなりに謎を残しつつ、広げた風呂敷をどう回収していくか目が離せない。

主人公の男性性と女性性を兼ね持ってるのをきちんと描いてるのは感心です。TSものは大体男性性に偏ってる気がしてますので。

恋愛描写はあるものの、基本どちらかにその気がないためそちらも気になって仕方がない…。

あとリキテルは結構好きですね。主人公の存在を絶対的にさせないほどの戦闘狂ですが、番外編も兼ねると憎めない性格してます。確執はあれどそっちの気がないのも面白い。男女のライバル関係とか新鮮ですね。

 

余談

後書き見るまでイラストレーターさんが変わっていたことに気がつかなかったと言う不覚。

この作品は好きなもの詰め込んだ感が伝わってきます。自分も好きなものを形にする…「好きこそものの上手なれ」の真髄を勝手に感じ取りました。(笑)

 

12.エリィ・ゴールデンと悪戯な転換 デブでブスでもイケメンエリート 6

☆あらすじ

「いってらっしゃいませ、エリィお嬢様」グレンフィディックとのオシャレ戦争に見事勝利し、新学期をむかえるグレイフナー魔法学校へと登校する小橋川(エリィ・ゴールデン)。長く休校していたエリィは、進級のため特別試験を受ける必要があったが、砂漠の賢者による厳しい修行で大幅なレベルアップをはたしていたため、それを難なくパスする。そんな強く、さらに美しくもなったエリィに驚きを隠せないクラスメイトたち。しかし、かつてエリィをいじめていたスカーレットは、エリィの存在が面白くないようで――。

 

感想

今後の展開が読めない部分と、安心感のある部分の絶妙なバランスが美味しい。

そしてエリィと小橋川の関係にも新たな兆しが見えてきましたね。この2人が合わさってこその主人公エリィ・ゴールデンだと私は思ってます。軽快かつ読み応えのある展開がブレなくて、この作品の魅力だと感じております。

今回はいじめっ子のスカーレット関連も相まって感慨深かった。いじめられてた頃のエリィから努力の成果が如実に現れていて(小橋川と似た感じで)子供の成長を喜ぶ親のような気持ちです。

 

余談

後二巻で終わるとか信じられぬ…(泣)

 

13.白衣の英雄 1

☆あらすじ

稀代の天才科学者である天地海人。彼はある日目覚めると異世界に転移していた。海人が手に入れたのは『創造』という一度見たもの(植物以外の生物を除くほぼ全て)を作り出せる希少な魔法。女傭兵ルミナスに助けられ、彼女と同居しつつ、創造魔法を駆使してお金を稼ぎ、平穏で楽しい日々を過ごしていた海人だったが、様々な騒動に巻き込まれていき…。類まれな頭脳と創造魔法を駆使して敵を蹂躙!運動神経とネーミングセンス以外は完璧な、天才による異世界ファンタジーここに開幕!

(Amazonより自主引用)

 

感想

こちらの想定に反して無双せず、ハーレムも築かず、サクサク進みすぎることもない作品。主人公が元々天才であり、更に力をひけらかすことのデメリットも経験済みであるためイキることはない。

主人公の事情もあり恋愛要素がないので、女の子が集まってもコミカルに転換する。言わば、慎重勇者の聖哉とリスタの関係性みたいなものかと。

やや都合のいい場面はあれど、運動音痴という弱みがあるのでバランスが取れている。

戦闘描写は少なめ。ヒロインズとのギャグ色強めのやりとりを中心に展開されていき、そこが作品の強みとなっている。表紙とタイトルにギャップがある作品とも言えるのだはなかろうか。

 

余談

個人サイトからの書籍化した作品。

恋愛がないとギャグに傾くものなのだろうか。

 

14.役立たずスキルに人生を注ぎ込み25年、今さら最強の冒険譚 緑樫の章

☆あらすじ

怪物に襲われ、仮死状態となった幼なじみ・ソラ。彼女を救う唯一の手段は、トールの持つスキル〈復元〉を育て上げることだけ。だが、低レベルではまるで使い物にならないその性能ゆえ、ゴブリン相手ですら苦戦する日々。
 それから25年。努力の末、トールが手にしたのは「対象を自由に過去の状態に戻す」汎用性抜群のスキルだった!
 元より勘と経験だけは達人級。さらに今や最強スキルまで得た男は、ついに世界にその名を轟かせていく!

(Amazonより引用)

 

感想

主人公トールの25年にも渡る辛酸を舐める苦労の連続を描いた回想から一転、持っていた復元のスキルがLv10に達することで本当の冒険譚が始動する物語。成せばなるを体現して見せたトールは、スキル抜きの戦闘力も鍛え上げており相当の研鑽ぶりである。また、性格もぶっきらぼうだが優しい心根の持ち主である。

おっさん主人公がラノベでは流行っているそうで、この作品も例に漏れない。おっさん主人公の本当の魅力かどうかは分からないが長い経験ゆえの落ち着きを感じる。そして知識も豊富であり、ヒロイン達は言わば包容力的なものに惹かれていくのだろう。

主人公のみでなく、ヒロイン感の関係性なども挟んでおり読み応えとしては十分である。

おっさん主人公を読むならこの作品はおすすめできると思う。

 

余談

おっさん主人公は読者層の変動によるものだという考察がありましたね。

 

15.エリィ・ゴールデンとイタズラな転換 〜デブでブスでもイケメンエリート〜7

☆あらすじ

『グレイフナーに舞い降りし女神! その名もエリィ・ゴールデェェン!』そんな応援ボードに背中を押され、グレイフナー王国最大のイベント「魔闘会」に出場することになった小橋川(エリィ・ゴールデン)。そのエリィの前に現れたのは、さんざんエリィをいじめてきたリッキー家長男のボブ。スーパー美少女に変身したエリィに邪心を抱くボブは、エリィを手篭めにするべく、大胆にもグレイフナー魔法学校の校門の前でエリィを待ち伏せし――。

(Amazonより引用)

 

感想

魔闘界が中心に展開されていく7巻目。遂にクリフが表舞台に登場し、黒幕の存在も示唆され読む手が止まらないテンポの良さ。ずっと気になっていたエリィが小橋川に向ける感情が分かって良かった。エリィにとって、小橋川は救世主的な存在なのだろう。そして小橋川もエリィに親愛のようなものを抱いており、両者の関係性が心地良い。程よいギャグを付け足しつつ、エリィやアリアナが過去の因縁を払拭していく様は痛快。

 

余談

良作だからこそ続いて欲しかったのだが…。

 

16.聖女じゃないと追放されたので、もふもふ従者(聖獣)とおにぎりを握る 1

☆あらすじ

社畜、上里仁菜は今日も終電で家に帰り、米を炊いたところで炊飯器と共に異世界に聖女召喚された。しかし同時に召喚された美少女が聖女だとされ、仁菜は聖女でないと即断。王都から追い払われてしまう。捨てられて、手元にあるのは一緒に召喚された炊飯器一つ。どうしたものかと思っていると子犬が一匹寄ってきて……?

(Amazonより自主引用)

 

感想

追放されて聖獣が来るまでの流れが早すぎて笑った。あっさり読めてしまうので、軽く読みたい人向け。恋愛要素よりも、とにかく飯テロ成分が多い。全体の8割はそれで占められている。そのため、物語の進行が伸びてしまっており全体的に大味な印象を受けてしまう。とはいえ、従順(すぎる)美青年聖獣くんとイチャイチャしながら美味しいご飯を食べるという構図が好きな人は一定数いなければ書籍にはならなかったはずなのである。個人的には、聖獣くんが従順すぎてなんとなく現実味を感じなかったが、ファンタジーにそれはご法度だよなあ、と。どうにもNLに食傷気味である。

 

17.蒼薔薇の狙撃手 〜薄氷の弾丸〜

「引き金を引く理由ならある。私が生きるために、今、貴方を撃つ」

ティナ・バレンスタイン、齢二十。
歳にそぐわずあどけなさの残る容姿に、冷ややかな表情を乗せた女狙撃手は一人、傭兵として依頼をこなすべく魔獣討伐へと向かっていた。
手には母の形見の魔導砲、傍らには、武骨な巨躯の機械兵を携えて。

奪われる命、奪う命──トリガー一つで決まる命の争奪の末に、薄氷と評されたティナが求めるものは『強くなること』、『生きること』。そして…

(Amazonより引用)

 

感想

魔法、ロボット、スナイパーというカッコイイ要素を詰め込みつつ、主人公は美少女という美味しい作品。文字数も2.7万字とかなり軽めの分量なのでちょっとした空き時間に読む分にも良いだろう。短い分、整然とした展開となっておりかなり読みやすい。このままシリーズ化しても良いのでは?

 

18.マクベス(光文社古典新訳文庫)

☆あらすじ

「ヘエエエイ、マクベース!」荒野で三人の魔女から呼びかけられた闘将マクベス。やがては王になるとの予言どおり、ひたすら血塗られた裏切りと栄達への道を突き進む。王の座を手中におさめたマクベスの勝利はゆるがぬはずだった、バーナムの森が動かないかぎりは……。

 

感想

シェイクスピア三大悲劇のうち一つ。

マクベスが魔女に王になると予言されたことを発端に、夫人に扇動され王ダンカンを殺害してしまう。

マクベスはこれ以降、酷い幻覚や猜疑心に取り憑かれ暴君の王と化す。

シェイクスピアさん、そもそも劇作家ですもんね。ほぼ台詞のみで展開されるため、地の文は当然ない。その分台詞は長く、俳優さん達はこれを暗誦するなんて感心しかないです。

マクベス主体ではあるが、中々感情移入できるような人物ではない。寧ろ彼を討ち取らんと奮闘するキャラ達を応援したくなる。だが、魔女の妄想に囚われる前は悪に手を染める気配はなかったように思えるのがなんとも…自分は哀愁さえ感じた。

人間、一度悪に片足突っ込むと、逃れられない。何度も繰り返す者もいるだろう。この作品が伝えたいところのひとつとして、人の心は善にも悪にも染まることがあり得るのだとそういうことにある。

 

余談

蛸旅のアー○ストを思い出したがモデルにでもされてるのだろうか。

 

19.①畜犬談—伊馬鵜平君に与える—

☆概要

無頼派」「新戯作派」の破滅型作家を代表する昭和初期の小説家、太宰治の短編。初出は「文学者」[1939(昭和14)年]。いつの日か犬に喰いつかれるだろうという自信を持つ「私」が、犬を研究し最終的に一緒に生活しようと決意する物語。尾崎一雄に「甚だ面白かった」と言わしめたユニークな作品だが、「私」を太宰に投影した上で、本作を太宰の自己嫌悪の表れだとする見方もある。

 

感想

私=太宰さんだと解釈して読み進めていたが、ツンデレすぎて面白い。それが豊富な語彙と表現力で展開されていきつつ、短編なので丁度良い分量でもあります。終盤あたりは切ない気持ちになりましたね。

思っていたよりも読みやすく、陰鬱さもないので楽しめるかと思います。

 

②美少女

☆概要

無頼派」「新戯作派」の破滅型作家を代表する昭和初期の小説家、太宰治の短編。初出は「月刊文章」[1939(昭和14)年]。甲府盆地特有の猛烈の暑熱に眩暈を感じた「私」が、アセモに悩まされている家内とともに、皮膚病に効くという大衆浴場に出掛けて、青い桃実を思わせるからだをした少女を見るという物語。川端康成伊豆の踊子」にも通ずる、美しい少女の裸体に注がれるフェティッシュな視線が示されている。

 

感想

主人公は女性なんですが、男性性もあるような描写。(本当は女生徒を読むはずが間違えてたw)

こちらも短編ですが、見所はやはりなんと言っても主人公が美少女を見つめるときのシーン。締めくくりも作者の性格が出てるなあと。なんというか、自己嫌悪の念があるというか。そういうのが作品の文体に滲み出ている印象です。

 

※19日分は分量を配慮し短編2本にしました。

 

20.①夢十夜

☆概要

明治期の文学者、夏目漱石の短編小説。初出は「東京朝日新聞」「大阪朝日新聞」[1908(明治41)年]。「第一夜」から「第十夜」までの夢が幻想的で詩的に構成される。十編のうち四編は「こんな夢を見た」と、目覚めた視点から夢の記憶を語り始める。時代という外界に向きあってきた漱石が「夢」というかたちを借りて、自己の深みにある罪悪感や不安に現実感を与えた小説であり、荒正人は第三夜の夢を父親殺しと解釈した。

 

感想

多くの学生さん達が教科書で読んだ作品かと思われますが、十夜分は載ってないので覚えていたのは第一夜まででした。

夢を夢らしく描くというのも中々難しいんじゃないかなと自分は思うんですが、これを漱石さんは豊富な引き出しを駆使して短編として完成させちゃってますね。スゴイ。

文体もやはり時代を感じさせつつも読み返したくなるような味わいです。

夢一つ一つの解釈を考えてたら無限に読んでしまいそうです。

 

②女生徒

☆概要

無頼派」「新戯作派」の破滅型作家を代表する昭和初期の小説家、太宰治の短編。初出は「文學界」[1939(昭和14)年]。5月1日の起床から就寝までの少女の一日を描いた話で、少女の心理の移り行く様を丹念に写し取っている。当時、文芸時評を担当していた川端康成は、「「女生徒」のやうな作品に出会へることは、時評家の偶然の幸福なのである」と賛辞を送った。(Amazonより)

 

感想

太宰さん、パネエ…に尽きる。心理描写と言いますか、そもそも女性の感性をここまで高度に書き切る技術が凄い。少女は中学生くらいかと思われますが、彼女の一筋縄ではいかない複雑な心境には共感した。ある意味、彼女の貧しすぎず、という環境が現代に通じそうな部分があると感じる。

人によっては根暗、病みすぎでは?と感じるかもしれませんが人間味に溢れてて自分は好きですけどね。

 

余談

内省癖といいますか、自分の中であれやこれやと考えを巡らせる人間はこんな感じだというのを精密に描写できてるなあと。

本当の自分を誰も曝け出せないという考えに関しては、ホンモノを求めるINFPや直感持ちであり人々に目が向くINFJの人が感じていそうなことです。

 

※短編なので2冊読みました。

 

21.エリィ・ゴールデンと悪戯な転換 デブでブスでもイケメンエリート 8

☆あらすじ

グレイフナー王国を訪れたクリフの魔法〈天視瞑想〉のおかげで、エリィ・ゴールデンはついに小橋川と対話することに成功した。そして「魔闘会」最終日、最後の戦いに挑むエリィの前に、セラー神国の枢機卿ゼノ・セラーが現われる。セラーは会場を大混乱に陥れた挙げ句、手負いのクリフをさらって神国へ戻ってしまう。クリフを取り戻すため、エリィはアリアナとともにセラー神国へ向かうことにする。

(Amazonより引用)

 

感想

作品の魅力——魔法バトルやキャラの掛け合いなどのほか、小橋川が展開する異世界ビジネスもこの作品の面白さに大きく貢献している。ファッション関係の話は自分が疎かった分、新鮮に感じられた。

エリィは、魅力的な少女だ。彼女自身の心優しさに加え、小橋川のエリートぶりが加わり更には魔法に至ってもハイスペック。まさにスーパーガールというやつである。

タイトルのイケメンエリートを裏切らない小橋川はエリィの境遇に心動かされ、奔走し見守ることもしてきた。その過程、結果どちらも読者を楽しませてくれた。小橋川は良いやつであり、彼がいるからこそ軽快なノリで物語が進行できていると言っても過言でない。そんな彼がエリィとどんな未来を描いていくのか、これからも楽しみに思うことだろう。

小橋川、ありがとう。面白い作品を作ってくださった四葉先生に感謝です。

カクヨム版でも構いませんので、いつか完結してくれることを切に願います。

 

22.こころ(夏目漱石)

☆概要

私が「先生」と呼び、敬愛していた人からの手紙が届く。そこには、親友を欺いて好きな女性を手に入れた罪悪感から、長い間苦しんで自殺を決意した「先生」の想いが綴られていた。
友人、家族・親族、恋人との間に起こるの「こころ」の葛藤を、見事に描いた夏目漱石の名作。(原文をほとんど活かしたまま、現代に読みやすく改編されているとのこと)

 

感想

私と先生の話、私と家族の話、先生の手紙の話の3つのパート分けがされており教科書で読むのは先生の手紙の部分であり、おおよそ端折られている。

学生時代にこの作品を取り扱った記憶がありますが、かなり印象的でしたね。ドロドロしすぎだろ!とひとりごちっておりました。

しかし読み込んでみると人間の複雑な感情が交差し合い、奥深い物語が形成されていることが分かります。

その事もあり、いつしか全部読み切りたいと思っていた作品でした。前中パートの私視点の話は「私」が先生に向ける感情が敬愛を超えて崇拝めいてるように感じましたね…。それに対する先生もすげないようで拒絶はしないのでツンデレかと思ってしまう。

作品は若さゆえの未熟さというものが人物から感じ取れるように描かれている感覚はします。「私」は若いので、結構不機嫌になったり威勢は良い時があったりとムラがある人物。(そこがリアル=人間味があるんですよね)

気になったのは奥さん(お嬢さん)が魔性の女ではないかということ。彼女はもとより先生が好きだったのでしょうが試すような態度を取ってるので拗れたのかなと思わなくはない。とはいえ、登場人物みな善悪はっきり分かれてる作品でもないです。

時代背景(戦争や思想など)も大きく関わっているであろう作品ですが、こういった人間同士が織りなす感情の動きというものは現代に至っても続く人間社会において通ずるものがあるでしょう。

 

23.妖怪アパートの幽雅な日常 1

☆概要

共同浴場は地下洞窟にこんこんと湧く温泉、とてつもなくうまいご飯を作ってくれる「手首だけの」賄いさん――13歳で両親を失った俺が高校進学と同時に入居したのは人呼んで“妖怪アパート”! 次々と目の当たりにする非日常を前に、俺の今までの常識と知識は砕け散る。

(Amazon説明欄より)

 

感想

妖怪と幽霊の定義ってどこら辺にあるのか気になった。この作品の場合は幽霊も妖怪も共存しており、タイトルからもそれが窺える。

ラノベ調の文体に加え、主人公の一人称で進行。妖怪アパートには主人公が今まで会ったことのないような価値観や考え方をもつキャラクター達がおり、彼の世界を彩っていく。

私としても、価値感が異なる人たち、変わった考え方を持つ人と話をしたいという希望が前々からある。そのため、

この作品の伝えたい部分には共感ができた。

 

余談

この作品、位置付けとしては児童文書のようですが文体からしてもラノベの方が近そうです。(なろう発のような)

書き手としてはキャラクターに教訓を言わせるのと、行動に表すことその両立は難しいよなあ…と。

作者さんの情報が思った以上に見つかり、その内容が想定の斜め上だった。気になる方は調べてみると良いかも。(BLが苦手な人は注意)

 

24.乙女ゲームのモブですらないんだが 1

☆あらすじ

乙女ゲームの世界。その二人の第一印象は最悪だった。「お前、すっげぇ性格ブスだな」。庭師見習いに転生したイザークは初対面で率直に言い放つ。相手は理不尽に使用人をクビにすると言い出したわがまま令嬢のリュディア。当然、彼女の怒りは爆発! 破滅ルートへ……と思いきや、実は公爵令嬢として自信のなかったリュディアの心を解き放つ。いつしか近づいていく二人の距離。だが、それも束の間、彼女に第一王子との婚約話が舞い込んだことで事態は一変! 身分差のある恋か政略結婚か? 波乱万丈の未来はどっち???

(Amazonのあらすじを一部変更)

 

感想

主人公がひたすらタラシである。これで彼女いなかったとか嘘だよな?

庭師ということもあり、植物の描写多め。リュディア嬢は典型的なツンデレであり、しかし理不尽な暴力系には収まらない。主人公との交流を通すことで新たな観点を得たりして着実に成長していると感じた。第一王子に関しても同様である。リュディアの心の変化や、主人公の天然タラシ&お人好しぶりは心地よく感じられた。メイン人物が子供なので微笑ましい気持ちにもなれる。

 

25.超鈍感モブにヒロインが攻略されて、乙女ゲームが始まりません 1

☆あらすじ

「アイツらをゲームのキャラだと思ってる?」
モブキャラ転生者・篠山正彦の言動が、乙女ゲームの世界を変えた。理想のルートを夢みて奮闘していたヒロイン・桜宮桃は、地味メンの偉そうな正論に憤る。だが、よく観察してみると――彼は攻略対象のためなら厄介なイベントでも解決へ奔走する超お人好しで? (お節介? 身の程知らず? あれ、ちょっと、ステキ……かも)胸高鳴る桃はいつしか正彦に惹かれアピールを始める。しかし、彼は想像以上の鈍感だった!  事情を察した女子嫌いな王子、純情なチャラ男、病弱な眼鏡男子などモブを慕う攻略対象たちにまで同情から応援される始末……。
「なんで、本人だけ気付かないのーー!!」
頑張れ不憫ヒロイン、鈍感の厚き壁を打ち破れ!
超鈍感なお人好しのせいで乙女ゲームが始まらない、恋愛ファンタジー開幕!

 

感想

上の作品繋がりで一気に読んでみた。

公式のあらすじは…1巻に関してはまだヒロインがアピールするまでに至ってません。プロローグ的な部分ではそんな感じでしたが。

1巻ではほぼ馴れ初めを語っており、主人公の特異性が遺憾なく発揮されております。とてつもなくお人好しであり、ヒロインが攻略するはずのイケメン達を攻略します(BLではない)。

これによりそれを見ていたヒロインが惚れるという流れです。(それだけではありませんが)

まず見る目のある人なら惚れそうな主人公ですがそんな彼にも欠点があり、タイトルの通りとても鈍感だというところ。2巻以降は主人公を攻略したいヒロインとの攻防が始まるでしょう。

 

余談

乙女ゲームをモブ男視点という発想が好きです。

 

26.獣皇子と初恋花嫁

☆あらすじ

高校教師の立夏は、身投げする人を助けようとして川に落ち、気づくと獣人や耳と尻尾の生えた半獣半人が住む異世界にいた。不審者として捕らわれ、獣人に襲われるが、館の主人である麗しの東宮・紫藤に助けられ、山荘に匿われることに。そこで、自分の額に「呪禁師」の徴があり、それが獣人を惹きつけるのだと教わる立夏。けれど、それが穢れない者(=童貞)を意味すると言われ、憤死ものの徴に「この徴を消したい」と訴えるが、そのためには純潔を失わなければいけなくて…?

(Amazonより)

 

感想

BL×和風ファンタジー×獣人。

やや無理矢理orご都合主義な展開はあるものの、BL作品としては楽しめる範囲ではあると思う。攻めが白豹の獣人で、その系統が好きな人ならさらにおすすめできる。個人的には猫の篝丸が可愛くて癒された。この作品の中では一番好きなキャラクターかもしれない。和風BLは他にも読んでみたいのでまた見かけたら手に取ってみたいところ。明治あたりの作品とかも良いなあ。

 

27.人類は衰退しました 1

☆あらすじ

わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は「妖精さん」のものだったりします。平均身長10センチで3頭身、高い知能を持ち、お菓子が大好きな妖精さんたち。わたしは、そんな妖精さんと人との間を取り持つ重要な職、国際公務員の“調停官(ちょうていかん)”となり、故郷のクスノキの里に帰ってきました。祖父の年齢でも現役でできる仕事なのだから、さぞや楽なのだろうとこの職を選んだわたしは、さっそく妖精さんたちに挨拶に出向いたのですが……。

 

感想

前からある作品で、タイトルが目を惹くのは今も変わりません。で、読んでみると主人公こと私ちゃんの性格が思っていたのと違っていて個性的だった。

女の子女の子してなくて、理屈をこねくり回すが惰性っぽいキャラ。(MBTI的にはINTP?)

そしてタイトル通りに人類は衰退しており、地球の人類的存在は「妖精さん」になっています。妖精さん達の文明が発達する様を、私ちゃんは調停官として見守り時に助言や手助けをすることとなるわけです。

妖精さん達は癒しキャラとして統一(ひらがななのでそう見える)されており殺伐さはまるで感じられない。

世界観、更には口語の文体どちらも独特であり好みが分かれそうではある。それを踏まえても不思議と読んでいたくなるような魅力がある作品とも感じる。

 

余談

人口統計によれば日本の人口も1000年後あたりには千単位になってるらしいという。そう考えると人類もいつか衰退するかもしれぬ。

 

28.処刑少女の生きる道(バージンロード) 2 ーホワイト・アウトー

☆あらすじ

古都ガルムをあとにしたメノウたちは、港町リベールへと辿りつく。
入り込んだが最後、戻ってきた者はいないと言われるリベールの霧。それは、かつて南方諸島連合を食らいつくした、四大人災『霧魔殿』だった。死んでも蘇るアカリを殺しきる手段を求めるメノウは、処刑人としての任務を完遂するため、その魔の霧を利用することを思いつく。
そんななか、メノウたちに接近するリベール伯の娘・マノン。“いなかった”はずの彼女の行動が、メノウたちの運命をアカリですら意図しない方向へと捻じ曲げはじめる――。

 

感想

(前回を読んでから結構時間が経ってしまい、内容があやふなな部分が少しあります)

中盤から終盤にかけて目が離せなくなるバトルシーン、そして明かされる新たなる真実が更に謎を呼んでいく。中盤以前は前座のような感じで、だからこそより面白く、満足感も強い良構成。これは次巻が気になる。

一巻で出し切ったとかは全然なくて、寧ろこれからだと言わんばかりに風呂敷が広げられていきます。

メノウはアカリに冷たくあしらっているように見せて彼女を思っているのが分かって良かった。

 

 

余談

今巻は(想像次第で補正は入るでしょうけど)、結構グロかったですね。これアニメでやるのかなと思うと楽しみなような怖いような…。

 

29.コボルドキング 1 騎士団長、辺境で妖精犬の王になる 

あらすじ

数々の武功で敵からも味方からも一目置かれていた騎士団長・ガイウス。戦場では勇名を馳せた彼だが政が苦手なこともあり、母の死をきっかけに爵位を返上し帰郷する。事実上のリタイヤである。故郷は森に侵食されていたがガイウスはそこで犬のような容貌の「コボルド」と出会う。彼らは森の眷属であり森中にコロニーを形成していた。初めこそガイウスをよそ者扱いしていたコボルドだが彼の勇猛果敢さに触れ徐々信頼をよせていく。

 

感想

コボルドという犬型の精霊達は可愛らしく、作品に和やかさに一役買っている。特にフォグは逞しい女性キャラで、最初から主人公を助けてくれる良キャラだった印象なのですが。(つらい)

癒しだけではなく、この作品結構敵が残忍でキャラが傷ましい重傷を負ったり死んでしまうことが少なからずあります。

それでも戦い抜こうとするキャラ達の姿勢には目が離せなくなります。…基本的に主人公は最強格ですが、それでも1人だけでは全部どうにかなるわけではありません。

全体的にコボルドの存在や個性的なキャラの組み合わせによって不思議な雰囲気のある作品ともいえます。

 

余談

キャラがバタバタ退場する作品は少なからずあるでしょうけど、やっぱり思い入れがあると胸が痛みますね…。

 

30.妖怪アパートの幽雅な日常 2

☆あらすじ

半年間の寮生活を経て、寿荘に舞い戻ってきた夕士。妖怪、人間入り乱れての日々がふたたび始まった。ある日手にした「魔道書」の封印を解き、妖魔たちを呼び出してしまった夕士は、除霊師の卵・秋音に素質を見込まれ、霊力アップの過酷な修行をするはめに……。大ブレイクの好評シリーズ、怒濤の第2弾!

 

感想

主人公夕士の親友・長谷がメインの二巻。全体的にあっさりとしていてすぐに読み終えられました。親友コンビの並々ならぬ友情が描かれております…ええ。アパートの住人達は毒気がなく、陽気で個性的。妖怪や幽霊などの不思議要素がプラスされて今後も愉快な日常が続いていきそうです。

作風としては依然として漫画調。

 

31.悪魔のような公爵一家 Ⅱ

☆あらすじ

アゾリアス王国の影の支配者(?)ラクトス一家。彼らは今日も国民達を恐怖に突き動かす!……なんてことはなく、長男ジェイクの婚約を控え、ますます愉快で賑やかな日々を過ごしていた。
一方、ラクトス一家の国家転覆罪を訝しむ王子アルトは着々と捜査を進め、遂に決定的な証拠を掴んでいた!
彼らは本当に悪なのか?
今、世紀を揺るがす悪魔的裁判が開廷される!
次々と明らかになる真実を前に、ほのぼの一家の明日はいかに?

 

感想

人間の思い込みは加速していく…勘違いしすぎて逆に心配になる程だが、人間の心理からして否定しきれないところである。

この作品を読めば、勘違いが呼ぶ面白さというものは決して無碍になどできないでしょう。公爵一家は見た目こそ悪魔のようですが、本を開けば微笑ましかったり笑えたりとそんな愉快なお話が楽しめます。明るい気分になりたい人に。

 

余談

様々な人物視点が展開されていくことで、勘違いとその回答といった見せ方をしています。勘違いものはこれが定石ですね。

 

総括

中身がライトなものを比較的選んで読んでいたかと思われます。が、日本文学…漱石さんと太宰さんを読ませていただきましたがかなり濃厚な内容で文体にも味わいがあり読み応えがありましたね。

今月初めて読んだライトノベルの中では「役立たずスキルに人生を注ぎ込み25年〜」が主人公の努力の末に豁然としていく冒険者生活は感慨深さがあり特に続編が気になりました。そして「人類は衰退しました」に関しては独特の文体に加え類を見ない世界観に惹かれました。「乙女ゲーのモブですらないんだが」も気になっています。ヒロインが可愛らしく、主人公も人のために動ける上、悪人がいない毒気なしの作品なのでお勧めできます。

癒し枠としては「天狗町のあやかし駆け込み食堂」がお勧め。なんとなく懐かしくなりながら主人公と妖怪達との関わりにほっこりします。

シリーズなら「エリィ・ゴールデンとイタズラな転換」は未完ですが軽快なテンポ感でスラスラ読めますので是非。

他にも続編を読もうかと考えた作品もありますが…私情ですが躊躇される要素があったので断念しております。

 

 

読んだ本の感想! 2021.7月分

皆様一月ぶりです。

梅雨の時期が過ぎ去り、待ってましたとばかりに顔を出すようになったお天道様はご機嫌。狂気的な日差しにジリジリ焼かれて…照らされております。日焼け対策を講じながら歩道を歩いたり、子供はプールを楽しみにしたりしなかったり。そんな季節になって参りました。

さて、私は文章を書くために本を読む習慣を続けております。読むからには毎日書くことも大切です。

そして忘れないためにもこうして記録に残し、分からない単語は調べ開けるように残すこともしています。表現の幅を広げたいものです。

 

先月は見づらい記事になってしまっていたため、目次をつけ、自分の練習がてらあらすじもつけております。

今後も改善に努めていきたい次第です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月のラインナップです。

1.死にやすい公爵令嬢 エーリカ・アウレリアと来航者の遺跡 1

感想を一度消してしもうた…(泣)

ハリーポッターの様な短い杖を扱う魔道士と、純粋に魔力を保有しそれを扱う魔法使いが共存する世界観。ファンタジー色が強く、魔法を主軸としているため独特な雰囲気があるので好む人もいるだろう。

その要素に加えて悪役令嬢・エーリカに転生した主人公という設定が加えられ、より親しみやすくなっている。

主人公は仄暗い過去もとい前世を持ちつつも、無条件に他者へ手を差し伸べる優しさを備え持っている。ゲームの知識だけでない基地に富んだり才覚を発揮したりと"補正"が強い部分はあるが悪印象はない。魔力を持たないのもバランスを取っているのだと思われる。

 

2.モブに転生したら断罪後の悪役令嬢の身代わりにされました

☆あらすじ

主人公ドロシーは王国に使える魔女の弟子である。

彼女には前世の記憶があり、30歳の会社員。特にチートな力を授かっておらず魔女の厳しい教育によって扱かれる日々を送っている。

そんな彼女であったが、魔女の提案により転機が訪れる。ある時、王国立学園にて婚約を控えていた公爵令息・オスカーに婚約破棄をされてしまった公爵令嬢・グレース。ドロシーは目眩しの魔法を駆使しグレースに成り代わる事になる。オスカーに婚約破棄を撤回させるべく、ドロシーは奮闘する事になるのだが…。

 

感想

まあ表紙で分かるのだけども完全に女性向けの恋愛ものといった感じ。そこに乙女ゲームの悪役令嬢に転生という要素を付け加えている。

一冊完結かと思われるので、展開もスムーズで時間が空いた時に手軽に読める。ただ、気になるのは主人公の思考だろうか。物凄く鈍いというか、今まで読んできた作品は「周囲が勘違い系」だったのに対し、この作品は「主人公が(鈍感すぎてもはや)勘違い系」かと思われる。明らかに好意を寄せられているのに、そんなわけないわ!〜に違いないわ!とあらぬ方向に思考がシフトされるのだ。平民と貴族という身分差を踏まえても鈍すぎるのでもはや一種の個性として描かれているのではないかと考えたのだが、そうなのだろうか?(というか、この手の恋愛モノは鈍感主人公が多いのだろうか)

気になる点を書き連ねてしまったが、読み手としては一つの乙女ゲームを文章に落とし込んだようにも感じられた。明白には書かれていないが、恐らくこの作品は「ドロシーを主人公とした一つの乙女ゲーム」というコンセプトがあるのだろう。ただ、本人はその事に気が付いていないだけで。

そう考えると、乙女ゲームとして見れば良作なんじゃないだろうか。(乙女ゲームをまともにプレイしたことはないが…)

 

3.聖女さま?いいえ、通りすがりの魔物使いです! 1

あらすじ

モフモフに尋常じゃないほどの愛情を激らせる主人公・カナタ。職業は魔物使い以外あり得ない!と決めていた彼女は聖女を筆頭にあらゆる候補を突っぱね念願の魔物使いになる。人々からは(ステータスが10/1にまで下がるデメリットから)忌避される職業であれどお構いなし!規格外の力で無双しまくる、カナタのモフモフを極めるなんでもアリな物語。

 

感想

今まで読んできた中では一番無双してるのは間違いない。主人公が人智を超える力を持っていることが前提となっている。そのため、割り切ってギャグ、およびコメディであることを受け入れて読むべき。

気になる点は、主人公がモフモフを好きになった経緯をもう少し掘り下げて欲しかったところ。後は(要約すると)「徳を積んだから優遇されて転生」といった流れだったがそれならば前世に関することにページを割いた方がより良い。作品自体が終始明るく一貫しているため、暗い過去の話を取り入れるのが憚れたのかもしれないが…。※二巻がある為、ここら辺に関しては次回に期待か。

とは言え主人公子の目的が常に一貫されており、テンポも良い。問題が提示されても力技ですぐに解決に向かう為、ストレスフリーである。この迅速感はイセスマを彷彿とさせる。

読みやすいことは確かな為、ちょっとした合間に楽しむには申し分ないだろう。

 

4.セブンキャストのひきこもり魔術王 1

あらすじ

物理法則が魔法によって覆せる時代。セブンキャストと呼ばれる7人の魔術師達をひきこもりながら操作する主人公・ブラン。彼が出席代理を動かし通う学院に突如として転入してきたのはデュセルというブルーダイヤモンドの瞳を持つ少女。彼女は、ルーヴル王国のロンドン塔に10年間幽閉されていたアルビオン亡国の姫君であった。ブランは彼女と友達となるが、後に合衆国大統領の一人娘・ステラを含め、彼女らは三種の神器の奪還を試みていることが明らかに。ブランはそのうちの一つである草薙剣を死守すべくセブンキャスト達を自在に動かし、時に自身が憑依し立ち回ることとなるが…。

 

感想

学園ものであり、魔術も絡んでくるラノベらしさに溢れた作品。主人公ブランは魔術王という肩書きはあるものの、最強無双し過ぎるということもない。学園では最弱のキャストを操っている為クズ石呼ばわりされたり、ネタバレは伏せるが敵もかなり強い。メインヒロインの設定もしっかりしている為、特に欠陥も見当たらず好感が持てる。ラストに向かうにつれ転の部分に差し掛かり熱いバトルシーンもちゃんとあるので読み手を楽しませてくれるだろう。ラノベらしくヒロインとの絡みも抜け目なく書いている上で、癖が少なく読みやすい。

最後の方で起こした主人公の行動には少し驚かされたが、今後の展開が気になる引きだったと思う。良い意味で堅実な作品だった。

 

5.滅びゆく世界を救うために必要な俺以外の主人公の数を求めよ 1

☆あらすじ

ジンこと辻道尽は、現代と異世界を往来する能力を持つ。14歳でありながら前世の記憶を持つ令嬢・リルネと親しくなったジンだが、次の誕生日に彼女に死の危機が迫っていることを知ることになる。

他者の助けになることを信条とするジンは、リルネを守るべく正体不明の敵に立ち向かう。

新たな力に目覚め敵を追い払うことに成功するが、人々は石化してしまった。元に戻すべく、ジンはリルネに加え奴隷兼メイドのスターシアと共に旅に出ることになるが…。

 

☆感想

後書きから察するに2巻以降が盛り上がりそうな気配がある。タイトル回収も同じタイミングになると予想。主人公の能力については割と最初の方から〇〇○なんじゃないかなと思ってたけどその通りっぽい。

 

良かったトコロ

個人的にはリルネの性格は好ましい方。主人公を支える立場として、少し我儘でツンデレ気質なくらいが可愛い。

主人公に邪気がないので嫌いになるような性格ではないところも同様。

 

気になったトコロ

スターシアの掘り下げだろうか。次巻以降だろうし仕方ないとは言え、未来予知だけで主人公に従順すぎる気がする(まあ奴隷となるとそんな感じになりがちだけど)。リルネはともかく、主人公の前世に関してはもう少し語っても良かったと思う。人助けに執着する理由とかね。

 

 

 

全体的に無難な仕上がりになっている印象。ラノベらしいお色気シーンとかは少なめ。

作者名見るまで気がつかなかったけどあのみかみてれん先生だったとは…。(百合小説書かれてる方です)

 

6.英雄の娘として生まれ変わった英雄は再び英雄を目指す 1

あらすじ

国々でさえも歯が立たなかった邪竜を討伐したたった6人の英雄達の内一人・レイド。レイドは操糸と隠密のギフトを持ち、暗殺を得意を生業としている。そんな彼は邪竜の討伐にも大いに貢献していた。彼自身は、英雄でありライバルでもあるライエル——剣を扱い、勇者を体現したような彼に羨望を抱いている。ニコルとして生まれ変わったレイドは、ライエルのような人々から憧れの的になるような英雄を目指すことになる。

 

感想

カクヨム産の作品。転生ものですが、無双するどころか主人公は弱体化しているように思えます。ですが、潜在能力が高いので今後次第ではかなり化ける…と言った匂わせがある。

TSモノなので、中身が男であることを嫌がる人は読むのはお勧めできない。

ラノベということもあり、主人公には性欲は当然ある上、そのような描写は散見される。

 

良かったトコロ

主人公に向上心があり、体が弱いというリスクに挫折することなく努力を欠かさないところ。暗殺を得意としているが、性格は正義感が強く他者を思いやる心の持ち主。

 

気になるトコロ

主人公の目的が個人的にはあまりしっくりこない。その理由としてはライエルが勇者たらしめている描写が少ないところにあると思う。確かに聖女であるマリアを嫁に迎えたり、剣を極めているのだが…レイド自身が彼と関わって感じたこととかを知りたかったかも。

 

7.英雄王、武を極めるため転生す〜そして、世界最強の見習い騎士♀〜 1

☆あらすじ

女神の加護を得る事で神騎士として国を統治していたイングリス王。彼はその命が尽きる瀬戸際で女神に自らの望みを告げた。しがらみのない中で武を極めたい——その為に転生を遂げたイングリス(女)は強敵達と手合わせすることを渇望しながらも鍛錬を重ねていく。はるかな未来では世界の様相も大きく変貌を遂げていた。——魔印を持つ者たちだけが扱える魔印武具や人の魂を持つ魔印武具・天恵武姫、更にはそれらを地上に分け与える天上人という存在。

それでもイングリスが求めるのは強敵と戦える愉しみのみ。魔印を持たない彼女は侯爵家の娘・ラフィニアの従者として武を極める…。

 

☆感想

またしてもTSモノだが、主人公が戦闘狂なので良い意味で快く読めた。戦闘狂とは言えど、きちんと善意は持ち合わせている。人間側でも天上人を肯定するわけでもなく戦い優先。ある意味中立の立場に近い印象がある。

世界観に関しても想定以上に作り込んであるので次巻以降の話にも期待が持てる。

 

良かったトコロ

前述の通り、主人公が戦闘狂+元英雄キャラという事で一貫している。女神の加護を受けている為無双しているのでストレスフリーである。それでいて世界観がしっかりしているのも相まって飽きない。

嫌味がなく照れたりしてるところも普通に少女として愛らしく気持ち悪さはない。

また、相方のラフィニアが正義感のある明るいキャラクターをしているのでバランスが取れている。

 

気になるトコロ

戦闘狂なのが気に食わない人には合わない可能性がある。後は主人公は苦労してなんぼ派とは相性が合わないだろう。実際に特訓している描写はそんなに多くなくしたという事実だけで飛ばされている。

ノーヴァの街関連の話は賛否が分かれそうな印象。

 

8.願わくばこの手に幸福を 1

☆あらすじ

冒険者ルーギスは勇者達のパーティメンバーから虐げられる惨めな日々を送っていた。幼馴染の聖女であるアリュエノでさえも労りはするが、彼女を含め女性ら全員が勇者に心酔している。

そんなルーギスは、ある時得体の知れない男によって逆行を果たす。大聖堂へと送り出されてしまうアリュエノと再び会う為、ルーギスは冒険者として名を馳せようと奔走することとなる。その過程で、ルーギスはかつて虐げてきた女騎士や魔術師、さらにはあの勇者とさえも出くわすこととなるが…。

 

感想

人とは矛盾を抱える生き物、というのはまさにその通りで後書きの通り、それが如実に現れている作品。ルーギスは凡才という設定だが、正直言って並の人間ではないことは確か。史実を把握し切ってるのはもちろん、人の心理を理解した上で行動する人間が普通な訳ないw

個人的にかなりの良作だと思うので続いて欲しいですね。

 

良かったトコロ

ルーギスはかなり人間臭いキャラしてると思う。それ相応に恨み妬み怒りの感情を持ちながらも、ヒロインを見捨てられないところが好感が持てる。

ヒロイン達もキャラが立っており、特に騎士のカリアなんかはただの生真面目騎士キャラに収まらずある意味良い性格してる。(ネタバレは避けときます)

 

気になるトコロ

読み手が一貫したざまぁ系を望んでる場合は相性が悪いと思われる。

 

9.異世界転生した僕が最強なのはベッドの上だけなようです 1

☆あらすじ

高校受験当日の日に異世界へと転生してしまったクロノ。男爵家へと引き込まれ、3年間に渡り軍学校に通うが卒業も危ぶまれるほどの劣等生であった。

そんな彼だが、戦前にして逃げ出したエラキス侯爵に代わって軍勢の指揮をとることになる。初陣である上、勢力差があるにも関わらず勝利を収めた。

同級生であり友人のティリア帝国皇女に依頼され、軍事費の横領をしているエラキス侯爵を摘発することに成功。その後、ティリアによってクロノが侯爵の地位を継ぐよう持ち掛けられるが…。

 

☆感想

まず言わせて欲しいのがタイトルからゴテゴテのエロを期待している方は回れ右した方が良いと思われるということ。肝心のまぐわう場面はカットされてるので、ベッドの上で最強かどうかは全くわからないという…。

 

良かったトコロ

主人公の参謀キャラ達は有能で良い性格してるので好感が持てる。メインヒロインのレイラ(ハーフエルフ)は主人公に一途である。

 

気になるトコロ

主人公自身に信念というか軸のようなものがない。仲間を思いやるようで、性欲にはがめつかったり、敵とはいえ容赦無く暴力を振るい狡猾になる…などとキャラクターが安定してない。全体的に漫然とした印象さえ受けてしまう。

 

 

メインヒロインであるレイラ以外のキャラクター達は主人公の地位や借金などを欲して体を売りにくる。まあ下手に恋愛されるよりは良いと思うが、これは好みが分かれるところだ。

 

10.どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。1

☆あらすじ

森の湖の中心に住う魔女・ロゼ。物で溢れかえり散乱とした家内に引きこもる彼女には想い人がいた。王国騎士のハリージュ。4年前、慕っていた祖母が亡くなった時、周囲の心無い言葉に打ちひしがれそうになっていたロゼがハリージュの言葉を引き金に、ロゼは恋に落ちていた。

恋心をひっそりと仕舞い込んだまま魔女としての毎日を送る彼女の前に現れのは、なんとハリージュ本人だった…。

想い人から惚れ薬を作って欲しいと頼まれ、複雑な恋心を持て余しながらもロゼは材料調達をハリージュに依頼する。

 

感想

想定通り異世界(オーソドックスな中世ベース)を背景にした恋愛モノ。

特徴としては主人公が食事はレタスだけだったり同じローブで済ませたりする(作者曰く)ズボラ系であるという点。

 

良かったトコロ

特に嫌味なキャラクターが中心人物にいない。全体的に起伏が穏やかな雰囲気である為、安心感がある。ハリージュも(作者曰く)尽くす系のイケメンなので、大方の人は好感しか抱かないのでは。

恋愛ものとしてはそれ特有の甘いやり取りもちゃんとあるので過度に甘すぎない程度を求めてる層にはおすすめできます。

 

気になるトコロ

強いていうなら主人公のズボラっぷりが気に入らない人がいるかもしれません(好みの範疇ですが、あらすじから察するのは難しいので)。

それにちなみ、返事を「へい」と言うところは少しだけ気になったかもしれない。

 

主人公はズボラですが、恋愛に奥手でウブなところは可愛らしいと思います。

ハリージュに関しては彼視点があるとなお良かったかも。

 

11.魔導の黎明 (真理の織り手シリーズ)

☆シリーズ全体のあらすじ

魔導士が虐げれるラバルタ国。小さな村で治療の魔導士として在住するレオン。自身の魔導の力は三流と自負しながらも、かつての師の願いにより私塾を受け継いでいる。

レオンの元に魔導士の最高機関・黒の砦から1人の少年、ゼクスを託される。

レオンはゼクスの教育に骨を折りながらも、やがてゼクスと心を通わせていく。

ゼクスはレオンの反対を押し切り黒の砦に入団するが…。(1巻)

 

2巻以降、魔導士以外の人物視点も展開。また、ラバルタだけでなく他国との魔導士に対する認識の違いにも触れている。人々に植え込まれた根深い差別意識が主体となっている。嫌悪する人、当たり前を疑わない人などの中で、寛容な人、関心を持つ人、考えを改める人…とそういった人物の心境の変化が緻密に描かれている。

 

感想

シリーズ四作全て読み終えました。全作読みたいと思う程には好きなシリーズで、出会えて良かったと思います。

師弟関係で別れが訪れない作品って意外とないのかな…?

個人的には2巻が好きですが全部気に入ってます。

 

おすすめポイント

人物達に内省の心得があり、向き合おうとする意識がある。その中身も共感しかない。

差別を取り扱った重いテーマの作品ではあるのだが、する側もされる側も向き合おうとしている姿勢は好感が持てる。

魔導に関する設定が面白い。観点を変えているのも世界観に深みが増してる。

 

 

ただ、ファンタジーの世界観を楽しみたい方や、明るいノリの作品を求めてる方向けではありません。

 

12.英雄王、武を極めるために転生す そして、最強の見習い騎士♀ 2

概要

1巻から続き、騎士学校に入学。相変わらず戦闘狂のイングリスは反天上人組織である鉄血鎖旅団や新たなる魔印喰いの存在との戦いに期待が高まっていく。

感想

学校に入学する新展開ですがやることは変わってないwひたすらイングリスは戦闘力で無双している。しかしながら天上人と地上世界、天恵武姫の異変など問題の解決に関しては基本周囲の人間達やラニになるべく任せる方向らしい。(とは言えイングリスの圧倒的な力で解決しているのは確かだ…)

イングリスの鍛錬シーンはないが向上の意識は強いので多分やってる。

 

余談

TS要素を活かせてないという指摘があるようだ。

自分としては、この作品以上に深く掘り下げられると逆に不快感が出てくるのだが…今作品程度が自分には合っている。

 

13.魔道具師ダリアはうつむかない 1

☆あらすじ

魔道具士カルロの一人娘であるダリアは転生者であり、彼女もまた魔道具士である。

ある時、婚約者であるトビアスから一方的な婚約破棄を宣告される。それ以来、トビアスはダリアの商品登録を差し替えられたり、指輪を返して欲しいと強請られたりと散々なものだった。

それでもダリアは俯かないと決めた——周囲の提案で商会を立ち上げ、騎士であるヴォルフを救ったことをきっかけに親睦を深めていく。ダリアは多くの人々を幸せにするために、新たな魔道具を生み出すべく前進していく。

 

感想

ワインと飯テロ比率が多めの作品。水飲む感覚でワインを飲んでいるといっても過言ではない。

(まず酒に弱い人はここまでワインについて書けないと思った)

婚約破棄とざまぁ系、いわばなろう要素も盛り込まれている。しかしメインはダリアの魔道具関係、そして訳ありイケメン騎士ヴォルフとの馴れ初め関係で展開されていく。

 

良かったポイント

ワインと飯テロ描写が多めなので想像して美味しくなれる。(お酒はほぼ飲めないので本当に想像になってしまったが…)

主人公ダリアやヴォルフ、幼なじみやギルド関係のキャラクターなど、献身的で良い人達が多い。

進むにつれ、ダリアと父親の関係が掘り下げられていくのも良かった。前世や婚約破棄から立ち直っているのも成長の証だろう。

 

気になった点

特にないです。

 

余談

異世界系の中でも平和的で比較的スタンダードな世界観です。女性向け寄りではありますが、文体にもクセがなく読みやすかったです。

ダリアとヴォルフは、単純な恋愛関係だけでは済まないながらにも深い絆を築いていきそうだ。

 

14.ヒトの時代は終わったけれど、それでもお腹は空きますか? 1

☆あらすじ

24世紀の東京が荒廃した年の一部、「アラカワ」。

廃墟ビルが林立するアラカワには、一軒の食堂があった。「伽藍堂」と呼ばれるそこには給仕を務める指折りの仕事人・リコリスこと、リコという少女。

そして天使のような少女・ウカが切り盛りしている。ウカは腕利きのリコに食材の調達を依頼し、時には彼女に同行したりして未知の食材——ドラゴン、毒キノコ、アヘン…etcウカにかかれば、豊富な知識を生かすことで極上の料理に変身。

美味しいものを一緒に食べるために!奮闘するリコとウカの物語。

 

☆感想

SFワールド全開の世界観。現代にある食材ではなく、SFにしかないような未知の食べ物がどんどん出てきます。(蜘蛛型ロボットの中身肉、拳銃のマガジンの蜂蜜かけなんて想像するしかない)まず現実では食べられないもの達ですが、これがとても美味しそうで食べられないのが悔やまれます。

ただSFグルメではなく、百合要素も多めです。男キャラもいますが、恋愛にはならず。

個人的には百合が大好物だったので大歓喜。世界観もユニークで面白いですし、大変気に入りました。

 

良かったところ

SF好き、グルメ好き、百合好きなら間違いなくハマると思います。

リコとウカの関係性もとい心情の揺れ動きもしっかり描かれているので突拍子感はありませんでした。

悪人がいない、癖のあるキャラもいないので快く読み進められました。

その上、戦闘描写まであるので満足感ありすぎる。

 

気になったところ

ファンタジーチックなグルメになりますので、現実的な料理を期待していた方はご一考。

ソフトですが百合(公式)なので苦手な人は同上。

 

余談

前から気になっていましたが読んで良かったと思いました。マジで感謝。

 

15.願わくばこの手に幸福を 2

概要

ガルーマリアの壁外、貧民街に拠点を置いたルーギスとフィアラート。ルーギスはカリアに自衛組織への接触を図るよう持ちかけ、自身は紋章教徒をまとめ上げる聖女・マティアを通じ使者のアンから貧民達を奮起させて欲しいと持ちかけられる。

やがて、ガルーマリア奪還の日を迎え、ルーギスはかつての勇者・ヘルトと真っ向から対峙することとなるが…。

 

感想

相変わらず台詞回しが味わい深い作品。

ヒロイン達もただの純粋な好意だけにとどまらず、ルーギスを試したり過剰評価し依存していたりと一筋縄ではいかないのも変わらず。

実際、感情とは単純なものではない。ましてや、簡単にコントロールできるものでもない。

ルーギスは葛藤しながらも、自分の心の声にきちんと耳を傾けている。彼らの胸中が丁寧に語られていることが、私がこの作品を気に入っている大きな理由である。

 

16.カタブツ聖騎士様は小悪魔な男装美少女に翻弄される 甘い口づけは執愛の印

あらすじ

聖女の力によって神の加護を受け、長い歴史の中平穏を保ってきた神聖エヴァン王国。戸籍を持たぬ移民もとい難民達は迫害され、日々を凌いでいくのに必死であった。優れた記憶力を生かし、難民街で情報屋を務めていたシルヴィは、娼婦達に引き込まれそうになっていた聖騎士・アルヴィンを助け出す。

町で医者をしていた亡き母・モニカを探していたという彼に対し、シルヴィは自身の性別と彼女の娘であることをひた隠しアルヴィンの従者を買って出る。

 

感想

小悪魔系男装女子という、属性モリモリの美少女とカタブツ系平凡男子の組み合わせ…ですが後者はヒロインの補正が加わりイケメンのようです。

まあ分かる人は買う前から分かっていそうですが、普通にベッドで暴れているので苦手な人は気を付けてください。

 

良かった点

意外というと失礼ですが世界観の設定が凝っている方ですね。聖女の力により国民が平和ボケし、長らく保守派の王国、という設定なんですが主人公がその聖女なので改革の根幹に関わってきてます。

 

気になった点

純愛好き、というか18シーンがいらない人向けではないです。

アルヴィンは童貞という設定があり、他にも誘因はありますが性描写関連が生々しく感じました…。(気持ちの問題かもしれません)

主人公が翻弄しているのは序盤あたりくらいのもので、あとは寧ろアルヴィンに翻弄されている気がしました。

 

余談

アルヴィンは途中からシルヴィに可愛いor天使ばかり言っていた気が…w

盛りついた猿になっていたのは苦笑いでしたが…それはもう個人の嗜好なので。(スミマセン)

もう少しページ数伸ばしていたら難民での生活や、主人公の内面を掘り下げられていたのかな…とちょいと惜しい気持ちに。

ともあれ、この手のゴテゴテ恋愛小説(?)はお腹いっぱいですな…恋愛メインはしばらくはいいかも。

 

17.難攻不落の魔王城へようこそ 〜デバフは不要とパーティーから追い出された黒魔道士、魔王軍の最高幹部に迎えられる〜 1

 

☆あらすじ

冒険者達が「アバター」となりダンジョンを攻略する姿が中継され、エンターテイメントとして確立された世界。周囲から軽蔑されがちな【黒魔道士】のレメは、親友であり、四大精霊のうち炎の精霊と契約した【勇者】フェリクスと1位のパーティーになるという誓いを立てていた。

しかし、レメはある事情により自らの実力をひた隠しにし、可視化されない【黒魔道士】のデバフを使役していた。そのことが事情を知らないメンバーから蔑まれ、追い出される形でレメはパーティーを抜けることとなる。

そんな路頭に迷うレメに声をかけたのは、亜人——吸血鬼のミラことカーミラだった。

誘われるがままに彼女に連れられたのは何と魔王城で…!?

 

感想

知る人ぞ知る「パーティーから追い出されたけど真の実力を隠していた」というパターンの作品。実力を隠している理由も真っ当なものなので、そこに違和感はなかった。黒魔道士蔑ろにされすぎでは…という気もするが、主人公が特別なのと、そこは物語を展開していく上では欠かさなかったのだろう。

 

良かったポイント

ヒロイン達に毒気がなく、特にカーミラは主人公を好きになったのに理由付けがきちんとしている。

カシュに関しては純真ロリなので言わずもがな。

そして主人公と親友であるフェリクスとの関係性もしっかりと掘り下げられている。レメの過去にも触れているので後の展開がより楽しめた。

終盤に熱いバトルシーンが見られるのは王道ながらにこの作品を良作たらしめている。とても好みの構成だった。

 

気になったポイント

特にないですが主人公とカーミラがその内🔞にならないかちょっとハラハラする。

 

余談

キャラクターの掘り下げが丁寧な部類だったように感じました。序盤でハーレムかと思わせておいて、カーミラの掘り下げやフェリクス関係がそれだけに留めさせなかった。

ざまあ系、無双系とも少し違う気がする。

 

18.魔王様、リトライ! 1

☆あらすじ 

かつて日本中のプレイヤーを熱狂させた「INFINITY GAME」。運営を務めていた大野晶は、15年間もの間続けられていたGAMEに終止符を打つ。

大野が瞼を開けた時、目前に広がるのは別世界であった。しかも…なんと、"大帝国の魔王"・九内伯斗の姿になってしまっていた!?

どうやらGAMEとは違う魔法の存在する異世界のようだが——

九内の持つ圧倒的な魔王の力は波紋を広げ、討伐を試みる聖女から狙いを定められてしまい!?

 

感想

ラノベかと思ったらなろう発だった(このパターン何回目)

多分だが、他ゲーのネタは結構入ってるんじゃないかなと感じた。後ネットスラングとか。

例の如く…というよりか想定よりもかなり無双系でした。

 

良かったところ

軽快なノリなので読みやすい。筆者がゲーム知識に富んでいるからか、ネタを絡めつつ展開していく。

故に、バトルシーンなんかは緊張感というよりかは安心感と笑いが込み上げてくる。

細かい部分を気にしなければエンターテイメントとして楽しめる作品。

 

気になったところ

ヒロイン達の癖が強い。一概にツンデレといっても口が悪かったりする…(一応主人公が指摘してはいる)

バニーっ娘、更には男の娘までいる。

中盤以降は更に無双色が強まるのは好みによりけり。

主人公の魔法耐性がない部分に関してはあまり触れられていなかった。

主人公は外道と良識人の二面性がある。

 

余談

挿入イラストに関しては絵師さんがカラー専だった可能性があるのだろうか?表紙は目を惹くのだが…。

アニメ化するほどの人気を博している作品。

 

19.ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン 1

☆あらすじ

カトヴァーナ帝国は、隣接するキオカ共和国と戦争状態にある。イクタは、怠けたいと理由から司書の仕事にありつくべく——幼馴染のヤトリシノのツテを利用する代わりに、彼女を高等士官試験に首席合格させると言う、取引を交わしていた。

その事件当日、イクタとヤトリシノを始めとした5人が乗り合わせていた送迎船が浸水し、救命ボートにありつくもそのまま見知らぬ土地へと流されてしまう…。

イクタ自身は戦争を忌避していたが、本人の意思とは裏腹に運命は悪戯に彼を軍人の道へと導いていく…。

 

感想

戦記モノであり、そこに精霊と呼ばれる人形みたいな存在をパートナーとして連れている世界観が加わる。更に文体はラノベ特有のライトな感覚を加味しつつも、三人称神視点で展開される独特の語り口である。(なんとなく、前に読んだカドルステイト物語と文体が似ている気がした)

 

ここが良かった

ヒロインだけがただ多いというわけではなく、男子キャラも2人メインで登場するところ。

それぞれの個性が際立っており、悩み葛藤している一面が見られるのは好感が持てる。

戦記モノであり、かつ主人公は賢く弁が立つ。その為戦略を巡らせるのは彼の役目であり、他者の追随の余地もないほど。見方によっては無双系に近いかもしれない。

 

気になるところ

主人公イクタの性格はかなり癖が強い。合わない人にはとことん相性が悪いのではないかと思われるので以下のリストを鑑みた上で一考していただきたい。

・17歳にも関わらず女漁りをしており(年齢の基準に関しては作品の世界観によるが)、若年に限らず熟女にも手を出している。

・怠ける為に全力を出し、頭脳をフル発揮する。

・頭を使うことなら大体やってのける

・子供っぽい性格の人間が好きで、見た目にそぐわず大人っぽいのが嫌い

・上記も含み更にイケメンが嫌いだが、なんだかんだで良心はある為放って置けず手助けしたり時には心痛めたりする。

・論理的だが感情を爆発させ、掴みかかることも。

・基本的には飄々としており、物おじしない。

 

 

余談

一見、なろうであるような周囲の能力を下げて主人公をマンセーさせる方式に見られるようで、読み進めると実際にはそうではないと分かる。

詳しくは作品の最終盤に至らなければ分かりかねることだが、憎めないキャラをした主人公を受け入れられる上で気になった方は読んでみても良いと思います。

ところで、実は正ヒロインはヤトリではないのかな?

 

20.なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか? 運命の剣 1

☆あらすじ

英雄シドにより、人間達が五種族の対戦を勝ち取った世界。英雄が携えていた煌めく剣の存在——さらには悪魔らを封印していた墓場に転落した際に目の当たりにした光景をカイは現実のものであると信じていた。

見張りや鍛錬を抜かりなくこなしてきたカイは、ある時幼馴染のジャンヌとの買い物中に景色に異変が起きる。気を失い、目を覚ますとそこにはカイのいた世界とは全く別の世界が存在していた——

街は悪魔らが徘徊し、人間は奴隷にされる…更には、カイの存在を仲間達やジャンヌでさえも忘れ去っていた。戸惑うカイであったが、元の世界と同じく存在している墓場に向かうと、天使と悪魔の羽を持った不思議な少女との出会いを果たし…。

 

感想

ページ数が控えめで、かつ読みやすいライト感。

きちんと完結している作品でもあるので最後まで読み切るのにも適しているんじゃないかと思います。

世界観をざっくり言うと人間と亜人類が敵対しており、主人公が居た世界では英雄を中心とした人間が勝利を収めましたが突如改編された世界に飛ばされるというもの。

主人公はなろう系と言うほど無双はしていませんし、努力家で真面目なキャラクターといった感じです。

 

良かった点に関しては、上述の主人公の性格もあり嫌味が少ないところでしょうか。

ラノベらしく最後の方で決戦シーンがあり、主人公がヒロインの助けを得つつも苦戦を強いられる為楽々勝利ではなかった。この点に関しては圧倒して勝つよりか(この点に関しては見せ方によっては圧倒してたとしても面白くできると思ってます)は好感触ですね。

世界観も相まって、厨二心をくすぐられそうな設定がいくつか出てきます。

 

気になった点に関しては、ヒロインのリンネが主人公を慕う経緯がやや薄かったところですね。助けたには助けたのですがリンネは亜人系なので人間に対する警戒もあるでしょうし、もう少しでもページを割いても良かったんじゃなかったのかなとは思いました。

 

余談

ラノベ好き、厨二っぽいのが好き、バトル好きな人なら1巻以降も楽しめるんじゃないかなと。学生さんあたりの若年層は特に好みにハマりそう。

なんとなく、本当に雰囲気だけならカゲロウデイズっぽい感じもありますし。

6巻まではunlimited適用内なので是非。

 

21.竜の住処

あらすじ

騎士ライオネルの元で育てられ、仕えていた類稀なる美貌の持ち主・ルサカ

ルサカは盗賊に攫われ檻の中に閉じ込められ運ばれていたところをファイアードラゴンのタキアに救われる。タキアは、美麗なものを愛するドラゴンの例に漏れずルサカの容姿に惚れ込み、ルサカはされるがままに印を刻まれてしまう。「竜の番人」となってしまったルサカは、ドラゴンと人との価値観の差異に戸惑いながらもタキアの無垢で純真な性格と触れ合っていく。

 

感想

BL×ファンタジー。unlimited適用内のBL作品少なくないか?もしかしてラノベの括りに入らないのかな(汗)

それはさておき、宵さんの作風はこれで二作品目になりますが、竜の住処は龍にスポットを当てられた世界観が関心を惹きました。

良かったところは、タキアは風貌とは反比例に子供っぽいキャラクターなのですが、それが好みだったところ。可愛い攻めが好きなんですよ…。

濡場も多く、満足感も期待できるのではないでしょうか。受けのルサカはショタっぽく、これもまた自分の好みに(ry。

盗賊以外は皆善人なので、癖の強いキャラクターが居ないのも良いですね。

 

気になった点に関しては物語の「転」部分含め、やや起伏が緩やかな構成である点でしょうか。とはいえ、濡場があるのでバランスは取れてるのかもしれません。起承転結は基本ですが大切なので!

 

余談

タキアが人間に近しい価値観を持っている経緯があれば読んでみたいですね。

続編では世界観をさらに掘り下げられそうなので楽しみです。

 

22.謙虚すぎる勇者、真の勇者を導きます!

あらすじ

赤の勇者・クレスは自堕落かつ横暴な振る舞いが災いし魔王の前で無惨に喰われてしまう。

現世でフリーターをしていた曽山光一と統合し、再びクレスとして転生を果たすことに。前世の行いを改め、死に至る手前に覚醒した黄金の勇者・ロランを育て導くためにと謙虚な姿勢を貫きつつ修行に励むことに…。

 

感想

文体が無職転生に近い。手軽に読む分には楽しめるんじゃないかなと。

主人公は女の子にモテているという意味では無双してますが実際に勇者として無双するのは別のキャラです。それでも主人公も平均より全然上のようですが。魔王の傘下達と戦うのは、次巻以降の模様。

良かった点としては、やはり手軽さでしょう。サクサク読めるので、ネット小説としては適していたんじゃないかと考えられます。

気になった点は、ライトさゆえの物足りなさだと思われます。戦闘描写ももっと力を入れてくれれば、厚みが増すと思うのですが…軽さがウリなのでやむを得ないのでしょうか。

ヒロインがちょろいのも気になりますね。主人公が鈍いのでがっつかれるよりは全然良いですけどね。

 

余談

前になろうで少し読んだパーティーに離脱されたヒロインが覚醒して魔王倒す話をなんとなく思い出しましたね。

 

23.シャバの「普通」は難しい 2

☆あらすじ

7人の大罪人と共に監獄で育ったエルマ。王子フェリクスの命により、ルーカス、イレーネと共にフレンツェル領へと視察に向かうこととなる。そこでは、魔に連なるものと長く渡り合ってきた歴史があり、フレンツェル家は魔に強いはずであったが…。領主は妻に先立たれ心を閉し、娘のデボラは魔蛾の瘴気に侵され醜女となってしまった。弟のケヴィンは病弱ゆえに閉じこもり、性格を拗らせていた。

エルマ一行はフレンツェル家に宿を取らせてもらうこととなるが、拗らせたデボラが嫉妬のあまり嫌がらせの横行に走り出し…?

 

感想

やっと読めたよ2巻。(中々一冊一冊の値段が張るためぽんぽん買えない事情があります…)

相変わらずの「様式美」が織りなす安定した面白さ。エルマが破天荒をやり遂げる度、その説明付には作者さんの知識力なしでは書ききれないと思う。

エルマ達のパートと、獄中パートの二つで織りなされていく形式なのですが1巻に続き新たな事実が次々と発覚していきます。獄中パートはネタが切れそうとか思っててゴメンナサイって感じでした。

そしてルーカスさんは振り回されてるようでエルマに首っ丈の模様。今後どうなるかがとても気になる次第です。

 

24.転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す 2

☆概要

第四魔物騎士団へ派遣されたフィーナは突如現れた黒竜の探索任務に駆り出されることに。

フィーナが黒竜と契約を交わしている事を見抜いていたクェンティンは、フィーナに尾を振るようになる。そんな魔物騎士団長の変貌ぶりに、ザカリーらも困惑を隠し切れない。

星降りの森へ探索にやって来たフィーナ含む騎士団は、次々と現れた高ランクの魔物と対峙することに。挙げ句の果てには、なんと青竜が二体も現れて!?

 

感想

(二巻目読むのに1ヶ月以上も空いた件について。)

この作品、作風のお陰で終始コミカルなので楽しく読み進められます。フィーナの過去が凄惨な辺り、表現の仕方によってはシリアスに仕上がりそうなものなんですがね…。とは言っても、黒竜ザビリアの回想シーンに関しては心傷に浸れそうですが。

ただ、主人公を立てるために周囲を弱体化させるにしても程度というものを弁えるかどうか、というのは考えもの。あまりにも著しいと不自然ですかね…。

この作品に関してはまだ明かされていない部分も多そうなので設定に関しては次巻以降にも期待を。

 

25.ひきこまり吸血姫の悶々 3

☆概要

ムルナイト帝国、七紅天のテラコマリことコマリは、ゲラ=アルカ共和国の月桃姫・ネリアの招待状を通じて核領域に建立されたリゾート地夢想楽園へやって来た。コマリは海を満喫(?)した後、ネリアと対面することとなる。彼女はコマリの力を称賛し、共に世界征服をしないかと持ちかけるが…。

コマリの部下達が夢想楽園のホテルを破壊したことが引き金となり、ムルナイト帝国はゲラ=アルカ共和国から宣戦布告を受けることになり!?

 

感想

ようやく3巻。ラノベの軽快なノリに百合要素が加わっている美味しい作品です。主人公が基本ポンコツ気味ですがやる時はやるので愛され系に昇華しているのも好みです。

出てくるヒロイン達がコマリと通じ合う部分を持っていて、互いに手を取り合っている姿が読んでいて楽しいです。

特に男性向けのラノベ作品は女の子主人公のものは中々少ないようなのですが、今作品のように百合要素を盛り込みつつコメディや熱い戦闘シーンで魅せてくれる作品が増えてくれるといいですよね。

3巻目、最後の方で魅せてくれる様式美も成立していて安心感がありました。

あと絵がめっちゃ可愛いです。これだけでかなりアドバンテージのある作品ですね。

 

余談

戦争が絡んでくる作品ですが、基本エンタメという設定となっています。また、主人公達が巧妙な作戦を立ててどうこうというのではないのでそこを期待してる人には合わないかも。

あくまでキャラ同士の掛け合いやコミカル加減を楽しむ作品です。百合要素も匂わせ程度です。

私個人にはとてもマッチしていますので、次巻以降も購入予定です。

 

26.願わくばこの手に幸福を3

☆概要

自らの過去へ戻り、かつて失った尊厳を取り戻す旅をしている冒険者ルーギス。
エルフと同盟を結ぶため彼らの統治都市・空中庭園ガザリアに赴いたものの、老王ラーギアスの謀略に嵌り、囚われの身となってしまう。これが後にガザリア内戦と目される壮大なクーデターの始まりだった。
エルフの姫君・エルディスの騎士となった彼は、智略を巡らせ、大軍を率いて、王座を目指す。
これが真の英雄へと至る道――凡庸な君よ、その手に栄光を掴み取れ!
一発逆転リプレイ・ファンタジー第3弾!

(筆者体調不良のため、Amazonの商品ページのものを引用させていただきました)

 

感想

なろうの方では最終章まで更新されていますね。

次から次へとルーギスが危機に晒されているというか、自分から突っ込んでいるというか…。

ヒロインたちの歪み具合にハラハラします。てっきりかつての勇者にくっついてる女の子達だけかと思ってたんですが聖女マティアも惚れるとは予想外。

地の文のハイセンスで、登場人物の複雑で重ーいいろんな味の混ざった蜂蜜みたいな心理描写が好みの作品なので、完結まで本が出てくれることを祈っております。

 

余談

本当は体調の良い時にじっくり読みたかったのですが…風邪をこじらせて熱を出してしまいました。反省しますorz

 

27. エリスの聖杯 2

「最後に笑うのはこのわたくしだということを、嫌というほど思い知らせてやるわ」


希代の悪女スカーレットの亡霊にとり憑かれたコニーは、その復讐に付き合う羽目になった。
十年前の処刑の真相を調べるための潜入捜査に、死神閣下ことランドルフ・アルスター伯との偽装婚約、果ては大貴族に睨まれての弾劾裁判と、忙しい日々を送るコニー。
だが、王国内に潜む陰謀の影が見え始めたと同時に、彼女自身にも得体のしれない魔手が迫る。謎の襲撃者をかろうじて撃退したのもつかの間、今度は親友であるケイトが誘拐されてしまい――!?
リリィ・オーラミュンデが遺した謎の言葉『エリスの聖杯を破壊しろ』の意味とは? そして、スカーレットを処刑台に送り込んだのは誰なのか?
悪女の亡霊×地味令嬢のコンビが、王国の闇に潜む巨大な陰謀に立ち向かう、大好評の貴族社会クライムサスペンス第二弾!

(Amazonから引用)

 

感想

前日よりは頭を回して読めていたと思います(多分)

サスペンス・ミステリー風味ということもあり、登場人物が多く混乱しがちだが、時折挟まれる人物

紹介がいい感じにカバーしてくれている

3部作の2作目は遂にスカーレットが処刑された理由、そしてその首謀者が明かされます。

ちょっとした登場人物も後で関わってきたり、意外な接点があるなど点と点が線でつながっていきます。初めは婚約破棄から始まりましたが、遂には国規模の話になってきたりと展開に目が離せませんね。コンスタンスは平凡ではありますが善良な心の持ち主で、共感を生みやすいのもこの作品の長所でだと感じています。スカーレットとの関係性も好きです。3作品目も楽しみ。

 

28.剣とティアラとハイヒール 〜公爵令嬢には英雄の魂が宿る〜 1

あらすじ

英雄と謳われる騎士、オルトゥスは二十万の軍を率いて百万もの魔物の大軍を退けるという戦果を上げその命を散らした。死の間際、彼は来世でも王の側にあることを願った。

転生を果たしたオルトゥスは、公爵家の令嬢・セレティナだった。類稀なる美貌を持ちながら、身体は軟弱——それでもセレティナは王を守る騎士になる事を諦めきれない。淑女であれと厳しく教育を施してきた母メリアが反対することも覚悟の上、打ち明けようと決心する。

 

感想

TSモノは読まないとか言った気がするんですが数が多いからね、仕方ないね(言い訳)。

この作品に関しては地雷感は全くなくて、主人公が「英雄王、武を極めるために転生す」と似た感じに戦闘狂じみているので楽しめました。ふんわりですがTS百合、NLと王と騎士の主従要素があって作者さんの嗜好の広さが窺えました。

あとがきにもありましたが主人公は精神面が特に完成されており、周囲が影響を受けて成長していく形になっていくようです。1巻の時点では主人公が苦戦している場面が多かったですが、今後は持ち前の才覚を遺憾なく発揮しそうな予感がありますね。気になる点としては、グロ要素もあるので、苦手な方は注意したほうがいいかなといった程度か。主人公の中身は男だが、女性に寄っている部分もあるようなのと1巻の時点では色事に構う気がないので恋愛要素楽しみたい方向けではないでしょう。

 

余談

TSモノは作者次第、作風次第という結論に至りました。そりゃそうなんですけどね。

病弱だけど勇敢みたいなギャップも良かったですが、今後はそうもならなそうですね。

 

29. サベージファングお嬢様 史上最強の傭兵は史上最凶の暴虐令嬢となって無双する

☆あらすじ

野蛮なる牙(サベージファング)の異名を持つ傭兵のエンヴィルは、魔術を使う相手とも渡り合える実力者。イルタニア神の寵児ミレーヌ嬢の処刑が敢行される手前、押し寄せたコルオーン軍と対峙し女帝に魅入られるもそれを拒み死に至る。

目を覚ましたエンヴィルは、あのミレーヌ嬢に転生していた——慎まやかなお嬢様の本性は野蛮な傭兵!魔力も得た最強の傭兵(ミレーヌ)は崩壊する国の未来をも覆すのか!?

 

感想

ちゃんと見てなかったけどタイトルに無双ってついてた。またまたTSモノなんですが今までの中では最も中身はヤンキー…否、雄々しい主人公。

中世風世界なんですがなんか893…任侠モノっぽさまである。

良かった点としてはやはり主人公のギャップですね。陰気臭さもなく決めたことはやるという清々しさ。殺伐とした傭兵時代から離れたことで人との交流に絆されていて好印象でした。

メインキャラに男の娘的キャラを置いているのも面白いですね。

気になった点としては主人公が拷問もできてしまうところですね…。爪を一枚一枚剥がしていく様はこちらまで痛々しさを感じてしまいました。傭兵でしたし、価値観や倫理観が異なるのは当然ではありますけどね。

 

余談

百合要素も今後増えていく予感を感じさせる締め括りでした。

 

30.青い鳥はオスかメスかわからないようです 前編

あらすじ

暁は、突然の落雷により気絶。その後、病院で意識を取り戻すも、そこは自分の知っている世界とは違った?電車の中——美男子の尻を、大型霊長類によく似た女が撫でさすっているという異様な光景を目の当たりにした暁は、彼を救出。

その際に居合わせた紀ノ川雫と友達になり、暁は男女の力関係や常識が入れ替わった世界では女子の方が気が合うことに気が付く。

やがてニシノ、栃丸も加わり共にカラオケに行くほどの中になるが…。

 

感想

設定は独特で面白い作品でした。やる夫スレに関しては詳しくないのでかなり新鮮でしたね。

男女の力関係というのは入れ替わっても存在自体は変わりませんね。男と女は当然違いますし、同じ性別でも考え方なり違ってくる。どうやったって同じにはなれない。この作品に関しては、男らしい男の価値観を持った主人公が立場の逆転した世界で過ごしあべこべ感を味わうというものですが…どうやら下巻以降ではそれとは別のSFストーリーが展開されそうな感じ。

気になったところは、男女の立場が入れ替わり、主人公が特に困っているようには思えないところ。何かしら障壁が生まれそうなものですが上手くやってるんですよね…。

ラノベ調なのもそうですが、主人公はかなり楽観体質のようなので、陰鬱な展開はやらない・そもそもそれがメインではないのならそこまでかもしれませんが。

 

余談

後編もunlimited範囲なので気になる人はどうぞ。

 

31.淡海乃海 水面が揺れる時 〜三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲〜 壱

☆あらすじ

一五五〇年。足利将軍家が三好家に追放され、室町幕府の崩壊が始まった歴史的な年。
近江にある小領地・朽木にわずか二歳にして当主へ就任した少年がいた。
その名は朽木基綱【竹若丸】。実は歴史好きな現代日本人の生まれ変わり。
天下布武に想いを馳せる彼の前には、財政難、人材不足、狡猾な他領の計略など数々の試練が襲いかかる。
だが、歴史を知る基綱は屈しない。圧倒的な知識と交渉術、豪胆さを武器に乱世を駆け抜けていくのだった。
史実に埋もれた、稀代の軍略家が日本史を塗り替える!
信長、秀吉、家康の三英傑を救った唯一人の戦国武将・朽木基綱の生涯を、大胆に描く大河ドラマ誕生!

(Amazonより引用)

 

感想

スミマセン、内容が複雑なのであらすじは引用しましたorz。

読むのに時間がかかり、内容も理解し切れませんでした(苦笑)。

日本史に倣った作品は初めて読んだ上に、特に戦国時代は自分も真面目にやってなかったので…。

ただ、それでも面白く読めるように作られていたので勉強になりつつも完読できました。

ヨーロッパなんかは他国との小競り合いもあったでしょうが、日本の場合は島国なので国内で領地争いしてる感じですね。

主人公がかなり日本史に精通しているのと利発的なため窮地をどんどん打開していますね。生き抜くためには私情に流されず、利用できるものは利用するというスタンスです。

国とか関係なしに、「社会」に生きる人間は腹の探り合いをするもんなんだなあと…。

そういうのがあるから、感情的になることは必要とされないんでしょうね。自分とは程遠い世界ですが、不必要とは言い難いものです。

 

余談

必然的に正史とは異なる展開になってきます。それでも、というか寧ろ日本史好きには楽しめるんじゃないでしょうか。文体も読みやすいでしょうし、人物や土地名、文章から正確に状況を飲み込む力があれば楽しめるはずです。私は学生時代、日本史には暗かったので難しかったですが。

 

 

7月分通しての所感

自分がファンタジーものを書きたいのでそのジャンルを読み漁っていました。それに加えてラノベ系志望だったので、やはり先月に引き続きなろう系が多くなりました。今月は文学系は真理の織り手シリーズくらいのものだったのでより顕著だったかと。

そろそろ海外文芸ファンタジーや、和風なども読みたいのですがこれが見つからない。

気に入った本は続巻も買いたいですし、だからと言ってたくさんは買えないので難しいところ…。

(ちなみに今月は全て電子書籍です。なので家に本は増えてませんw)

みなさんもぜひファンタジーラノベを読んでみてください。今時は転生ものが多くを占めていますが、その中でも面白い作品は確実にあります。

もちろん当たり外れはあるので、Amazonの星の数が参考になってきます。

Amazon Kindle unlimitedでは月額980円で読み放題です。本のラインナップも変わっていくので、読書をしたい方におすすめです!

 

以上

 

読んだ本の感想をば。2021.6月分+α

またまたお久しぶりです。

前回の投稿以降、日が空いてしまいましたが…主に本を読んでいました。

個人的な記録のようなものですが、何かのお役に立てば幸いです。

 

本を読むにあたって、以下の決め事がありました。

 

・ファンタジー中心に読んでいく

・知識書を+αで取り入れる

・知識書は紙媒体で買う

・知識書は読み返す

・1日1冊+休日は紙媒体を並行読みする

・紙媒体はKindle Unlimited適用外の物語を含む

・読んだ本はメモする

・読んだ本の感想等を投稿する

 

6月いっぱいまでに読んだ本達です。※☆マークは5月以前のもの。

 

なるべく避けていますがネタバレも含むため注意。

冊数は多分電子書籍が37冊程度なので45冊くらい?

文体が敬語だったり語り風だったりと統一されていませんが堪忍ください。

 

 

 

 

☆太陽の坐る場所

中々に衝撃的だった作品。何が驚きかと言えば、かがみの孤城を読んだ後にこの人間の黒さ全開なストーリーだったので。

だが、一見ドロドロに思える登場人物達の群像劇も終わりを迎える頃には前向きさを感じさせます。

過去に執着していた人たちが縄を解いていく姿を見送っていくうちに、核心へ近づいていく構成が好きだなあと思いましたね。

 

☆精霊に愛された姫君〜もう王族とは関わりたくない!〜

たまたま書店で見かけて、ファンタジーが読みたかったので手持ちの図書カードで買った作品。

内容は王道寄りではあるんですが、寧ろ王道が好きなので安心できる。最後まで楽しく読めましたね。

主人公の成長をきちんと描いてますし、強いていうならイケメン騎士団に加わるのちょっと遅かったかなくらい。続編あれば買いたいです。

 

精霊の守り人

和製ファンタジーの金字塔とも呼ばれる作品。

友人に借りて読んだのですが、自分は結構気に入っちゃいましたね。和と中華を掛け合わせたような世界観に加え、人物同士の心の触れ合いに温かみがあって好きです。

アニメも見たんですが、バルサが超かっこいい用心棒として描かれてて良かった。チャグムに関しては、終盤は中々感慨深い気持ちになりましたね。原作から結構改変多めなんですが行き着く地点は同じだったので続編見たいなあ。

 

 

 

 

☆転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す①

なろう系統の作品も読んでいこうということで何気に第一弾。

意外にもコミカルで、主人公がそれなりの天然であること後手伝って陰鬱な雰囲気などは一切ない。

それが読み口の軽さに繋がり、この作品の魅力になっている。

なにより、登場人物は件並みイケメンであるのはよくある話であるとしてきちんと魅力的なキャラクター付けをしているのでより楽しく読み進めることができる。

次巻も読みたいが、お値段高めなのでいつになるだろうか。

 

ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん①

この作品の良いところは二つあっだと思う。まずは小林と遠藤の推しである悪役令嬢・リーゼロッテだけでなく乙女ゲーの主人公であるフィーネもきちんと掘り下げているところ。次に、遠藤から小林への恋情をきちんと経緯を持たせているところだろうか。何気に、乙女ゲー悪役令嬢モノと青春モノの二つを合体させているのだが意外にも違和感がなかった。

こちらも二巻以降は有料のため買うかはまだ未定である。

 

☆MBTIへのいざない

こちらに関しては他の記事で。

 

☆竜と水面に光る街

舞台はオーストラリアで、典型的な日本人ISFJ的な三十路手前の男×長身(超人)の30代イケメン。(他にも属性モリモリだがあえて避けとく)ちなみに買ってからBLだと気付いたのだが、寧ろばっちこい。

SFということでどんどんファンタジー味が濃くなっていく展開。

登場人物達もイケメンに美女、国籍を混ぜた人達やイルカに時々竜といった個性派揃いで楽しく読める。その上、二人の関係性もきちんと掘り下げており作品の異文化の雰囲気を楽しみつつ、ファンタジーとしての展開にワクワクできる作品です。

下巻にあたって、メッセージ性がより強まっていきました。それは、自分の心からの望みは何か?ということで——それは案外難しいことです。私もよく考えているテーマではあるので、下巻まで読み終えて、感じることは一つや二つではありませんでした。作者によって様々な価値観が文へと形を変えていく。改めて小説って良いなと思いましたね。

 

 

・青の王-ナルマーン年代記

三部作ということですが毎度登場人物は違うようなのでこの一冊でも完結しました。

典型的な中世ベースのファンタジーということで魔族周りの設定が面白かったです。

特徴的なのは善と悪をハッキリ分けている部分に感じた。特に人間は顕著だった。

魔族は洋風ファンタジーみを感じる容姿だなあと勝手に想像してます。

メリバエンドにでもなるんじゃないかと途中不安になりましたがそれでもハピエンで良かった。

白の王、赤の王も機会があれば読みたいですね…。

 

・ティアムーン帝国物語Ⅰ

蓋を開けてみると逆行転生ものでした。

そう聞くとなろう系か…?と思い引け目を感じるかもしれませんが、決して退屈するような内容ではなかったです。転生前の記憶や経験を生かし、周囲に良くも悪くも勘違いされまくりながらも奮闘するミーナ姫が描かれております。

ミーナ姫はわがままで天真爛漫なおバカキャラですが逆にそれが飽きさせない、面白おかしさを引き立たせていると思いました。

このシリーズは結構続いているようですが、一巻でもかなり楽しめましたね。

 

・おかしな転生1 アップルパイは笑顔と共に

読む前に勘違いをしていたのだが、この作品はスイーツ作って異世界無双するのではなく、スイーツ作るために頭を働かせて無双するというのが正しかった。ゆえに、しばらく困惑しながら読んでいた。

つまりお菓子作りの描写自体は0なのだ。拵えたお菓子を食べさせるシーンはあるが…。

この作品の肝は貧しい土地の領主である父親と、その息子が機転を効かせたり(息子である主人公が大体無双するが、父親も主役格である)持ち前の力を発揮し窮地(?)を乗り越えて美味しい思いをするかという部分にある。

そして文章自体は辞書で調べないとわからないような単語がそれなりに練り込まれており語彙の豊富さを感じさせる。その分やや複雑さも感じさせた。貴族や土地を管理する者達の内情等がこと細やかに書かれているのでそこに興味が持てる人は説明的な地の文も楽しめるかもしれない。三人称(神の視点)であるため、やや淡々とした印象もある。お菓子でみんなを笑顔にしてほっこり…という展開は少なくとも一巻時点ではなかった。(タイトルは笑顔だが…)

漫画版もあるので、そっちの方がライトで読みやすい可能性もありそう。

 

・ひきこまり吸血姫の悶々1

上の作品を読んだ後だと読みやすくて感心してしまった。主人公を魅力的に描くという作品の鉄則に近い部分を意識して組み立てられており、新人賞も納得の出来でした。

唐突感があるように思えた終盤の展開も、至るまでに伏線があったためそこを考慮すると筋が通ってると思いました。

百合好きにも親しまれそうな内容ですし、こういう作品もラノベ界にあるということを知れて良かったです。イラストも可愛らしいですし、機会があれば2以降も読みたい気持ちはありますね。

 

知らない映画のサントラを聴く

ゆっくり読み進めていた作品なのですが、途中で紛失するという事件もあり思ったより読み終えるのに時間を要してしまいました。

中盤以降からが本腰といったところで、作品の印象もガラリと変わりましたね。主人公の枇杷ちゃんは結構はっちゃけてるというか…ニートでガサツ。結構な芋っぷりの女の子なんですがそれが女性作者じゃないと書けないなーって思うんですよね。

なんでも綺麗にまとめてるもんじゃなくって、10年同じTシャツを着回してる人もいると思うんだ。それは男女関係ない。

ファンタジー中心に読んでいますがこういう現代とコミカルの結合しているのも良いですね。とはいえ、一概にもコミカルで片付けられるような作品にも思えないですね。だからといって恋愛とも言い切れない、ラノベだからといって軽くなく、深いメッセージ性も感じれる…そんな作品でした。是非その感覚を確かめてもらうためにも一読を勧めたいですね。

 

・レミアの翼

児童文書らしく、ページも比較的少なめでした。

かなり展開は早めですが、伝えたいことは一貫しています。主人公のレミアは典型的なENFJで、誰かの幸せを心から願い行動できる子です。

そんな彼女の身を挺した行いが周囲を変えていくという、王道ながらにメッセージ性の強い話なので確かに子供が読んだらわかりやすいですね。

これを筆者さんが中学生で書き切ったというのが一番の驚きですが…。

 

・カドルステイト物語1

偶々なんですが、レミアの翼と同じ作者さんです。

中世基盤の世界観だと思うのですが、地に足がついてるからかオクトラっぽい!というのが所感ですw

盗賊の話が多かったのでテリオンについて考えちゃいました…。(多分TRPG要素もあるからだとは思うのですが。…TRPGについてはそこまで詳しくは知らないけども)

主人公がこれからどう成長するのか気になるところです。

 

・水属性の魔法使い 第一部中央諸国編

お馴染み(?)のなろう出身作品。しかしながらテンプレ的展開ではなく毛色は異なります。

まず主人公が努力家という特徴があります。何もしない怠惰な人間じゃないというだけで印象が大幅に違ってきます。与えられた魔法に関しても制限があり、試行錯誤を繰り返している姿が三分の一もの枠を割いて描かれています。主人公の性格が天然だけど毒味の少ない穏やかな人柄なのが個人的にマッチしてました。無駄に思える努力シーンも成長を感じさせる上、掘り下げにもなってる。

アデルが出てきてからが本領発揮といったところで、無駄に美少女出してこないところも評価ポイント。続き出たら買いたいですねw

 

・魔術師の杖-錬金術師ネリア、師団長になる

蓋を開けてみればなろう小説でした。Kindleのなろう率の高さからなのか、自分のチョイスが引き寄せられているのか…多分後者です。

序盤よりも中盤以降からが安定して面白くなってきているなという印象です。

序盤はネリアが師団長になろうと話す→突然悪態をつくという展開に疑問を覚えましたがそれ以降は豊富な発想力と誰かの役に立つようなものを作りたいという広く良心的な動機で周囲を巻き込んでいきます。(根底は師匠であるグレンが関係しているでしょうが)

キャラクターの個性も確立されていますし、なにより飽きさせない文章なんですよね。

まあ、錬金術師という、手を出してなかったジャンルということもあるでしょうけど…だとしても説明臭さを感じさせません。

また、本仕事と騎士団長、魔術師団長との仲を深めるパートとのバランスが良いです。

私的には心境の変化がきちんと描かれているユーリが好きですが、キャラデザがイメージと違ったなあ…。

全体的に見ると普通の逆ハー的転生ファンタジー作品かもしれませんが、作りは丁寧だと思います。今後の作品が楽しみですね。

 

・ティアムーン帝国物語Ⅱ

この作品は安心して読めますね…一見、ミーア姫が我儘と打算的な思考で動いている様に見えるんですけど、一回過去で失敗を繰り返し悲惨な目にあっているわけで。そうなると一周回って、今は祝福されているのではないかと思えてくるんですよね。

そして実質的に周囲も救ってるという…。

ミーア自身はファンタジーちびまる子ちゃんみたいな子ですが、ほんと憎めない性格してます。(ESFP感ある)

このままみんなに愛されて幸せになってもらいたいものです。

 

・水使いの森

国を抜け出した王女と水蜘蛛(水を中心としたあらゆる魔法的なものを扱える種族)との出会いと成長を描いた作品…というと精霊の守り人を思い出す。

ただ、手法としては群像劇形式で、王女ミーアの他に呪文を唱えない風使いのハマーヌと皇室視点などで展開されていく。

友情とも似つかわしいようなハマーヌと相棒のウルーシャとの関係性は上手く描いてるなあと…。読み進めていくうちにハマーヌの異端さが明らかになっていくと共に素直に感謝を伝えられない不器用さがお互いにあるところが中々…近い距離にいるからこそ言えないことってあるよなあと。

ミイアに関しては、もう少し内面の掘り下げや葛藤が欲しかったところ。かなり最初の方から肝が据わってた上に、最後の方では大人も顔負けである。とても子供とはとても思えない。一方、彼女の師匠であるタータは水蜘蛛の長であるラセルタとの対比が効いていた。

古い価値観に囚われた集落を新しい知識で導こうとするタータと、一族をまとめ上げながらもタータを尊重するラセルタ。

テーマ性としては恐らくは過去の確執や時の流れや人々の心理によってねじ曲げられてしまったものからの脱却。また、水蜘蛛族の男と結婚して、子供産む主義を謳ってるあたり、精霊の守り人とはこの点かなり違うと思うんですよね…。(まあ文化の違いではあるけど)

 

・聖女とは仮の姿ッ! 1

転生もののパターンとして完全に別の世界(だいたい地球)から転生するか、世界軸が同じの状態で転生するといった組み分けがある感触。

今回は後者であり、主人公の前世は貴族。その設定も無下にされておらず、立ち振る舞いや度胸などに現れている。そして驚いたことに転生以上の秘密が主人公に秘められていたことにも驚いた。動機付けをきちんと掘り下げようという意識が感じられました。

作風自体はシリアスすぎなくて口当たりも良い感じにライト。

 

はてしない物語

かなり前の作品ですが色褪せない名作の一つでしょう。海外のファンタジー作品も取り入れていきたいところではあります。こちらは30ページずつちょこちょこ読んでいたのですが後半の展開が気になって制約を破りましたw

やはり世界観が日本製とは違うなあといったところ。より人物や世界が多様的に展開されていくんですよね。キャラクターも全員印象に残るレベルで濃い。

下巻が楽しみです。

 

異世界NTR

何読んでるんだって?いや、気分転換にね。寝取られは嫌いな部類なんだけどこっちは寝取りな上に、寝とりをする経緯が命を救ってくれた男友達のためという動機が根底がある。

ネタバレは避けるがこれは不器用な男の物語なんだと私は思いました。きっとね。(BLというよりかは友情だと思う。多分)

荒削りな展開ではあるものよ、そこにエロという二次元エンターテイメントが加わることでここまで楽しめるとは。感謝。

気分転換のつもりが結構気に入ったので漫画版も買いました。たまにはこういうのも楽しいね。

とにかく胸糞悪いNTRではないと思うので異世界(ゲーム風)+エロで無双が読みたい人は是非。

 

・ひきこまり吸血姫の悶々 2

前作が気に入っていたので続きを。

主人公が魅力的に描くことの大切さが身に沁みます。基本的なことなんだけど、難しいことでもあります。

臆病だけど勇敢という言葉が似合うコマリンの信者になるしかない。というか絵師さんが強いのでキャラクターみんなイメージ通りというか美少女可愛い。

 

・聖女とは仮の姿ッ! 2

自分が読んだ限りでは転生した経緯とか前世について明かす主人公はいなかったんですが、今回で前例が打ち破られましたね…。

そして願ってもない形ながらでも前世との因縁を打破する主人公は男も惚れるでしょう。

イケメンとの絡みだけでなく、同じ聖女との友情との配合も絶妙でした。主人公の目的も明確なので脱線していたり、漫然とした感じもなかったです。

 

・魔導の系譜 1

意図せずともファンタジー×師弟ものを読んでしまう現象。今回は男男で…。基本的に弟子を送り出す流れかと思わせておいて、そうじゃないパターンです。

まずメインのレオンとゼクスは自分と向き合うことができる類のキャラクターだと感じました。お互いに物理的な距離を置いたことにより内省を重ね、出来事を乗り越えることで自分なりの答えを得ていく姿勢が好感を持てます。

この作品は差別問題にかなり重点を置いています。ただ、ひたすらに差別する側の非情さを描くのではなく、される側もまた一筋縄ではいかない内情があります。

それでも、理解者が居たり仲間同士の繋がりを感じたりと節々に人間及び魔導士達の心の温かさも感じられました。

魔法関連も独自の設定を組み込んでおり興味深かったです。

 

・転生ぽっちゃり聖女は、恋よりごはんを所望致します!

転生ものの中でも、コメディ色が強い内容。あまり細かいことを気にせずノンストレスで楽しみたい人向けかなという印象です。

期待通り食べ物の描写は良かったのでそこのところは文句ないです。

ただ、ストーリー性でみるとやはりご都合主義展開寄りですね。聖女ということで、神の力を使い放題しちゃってます。展開もサクサクで、周囲の人間達は大体すぐにマンセーしちゃってます。なろうの波動を感じた。

 

転生令嬢は冒険者を志す 1

こちらもなろう発祥。中盤辺りまでは通例の無双を繰り返す感じですが、今作は乙女ゲーム?の世界なので悪役令嬢的ポジションである主人公は、原作のヒロインを目の当たりにすることがターニングポイントになりました。

そこで心の葛藤を描いており、今後の展開が気になりましたね。こちらの作品も前世は明かしてくスタイルで、意外と数はあるのかなあ。

一応、魔法は天性のもので前世の知識を生かしていますが、騎士学校に入学するために剣技も努力で身につけてます。すんなり習得できるのはまあお約束ですかね…。

ところで、カタカナの固有名詞多くて覚えられないなあ…。

 

・穏やか貴族の休暇のすすめ。1

主人公愛されはもはや転生者の鉄板ですね…。

この作品の主人公である元?宰相のリゼルは頭脳明晰な人物で、冒険者ではありますがあまり戦闘シーンには割いておらず貴族ということもあり交渉や打算的に動いている場面が多めです。

BLというよりかは手前くらいの友情という感覚。主人公は男にしかモテませんし(今のところは。というか女キャラまともに出てきてない)、それを踏まえると女性向けの作品ですね。結構緩めの雰囲気が好きな人にもおすすめかと。

 

・処刑少女の生きる道 1

GA文庫新人賞対象受賞作品。

ラノベって文章稚拙だよね?設定に複雑さがないよね?とかいう偏見をひっくり返すほどの精密な作り込み。

また、男主人公がハーレム系が多い中で女主人公が愛され風味というのも個人的には好きなポイント。

異世界人であるアカリの性格は違和感があるように思えてきちんと理由があり、それによって作品の深みが相当に増している。

無駄な設定がない気がする、本当に。伏線回収も華麗にこなすしレベルが高い。

ただ世界観としては異世界人=日本からファンタジー系世界へ召喚された人を殺さなくてはならないので明るい雰囲気の作風ではないですね。(それも明るい性格のキャラクターがいることで和らいではいるかも)主人公のメノウとモモも重めの経歴持ち。

魔法のメカニズムに関しても説明がやや複雑ではあるが書き込まれた文字、聖書の一節から抜き出すという発動方法はカッコイイ。

最近の流行りである異世界という要素に加え、新たな視点から切り込む緻密な世界観、伏線回収などあらゆる点において秀でた作品だと感じました。

気になる方は是非一読をば。

 

・悪魔のような公爵一家 1

勘違いモノのコメディもの。この作品、アニメか漫画にしても人気が出そうです。

まず挿絵が良い仕事してます。とにかくこわーい顔をしたり意味ありげな発言をしたりで誤解されまくりな公爵一家ですが皆総じておちゃめであり悪人どころか寧ろ良い人。

息抜きに読むには適している作品ですね。

 

・精霊幻想記 1.偽りの王国

なろうで掲載されていた作品。ですが、近年の転生ものとは異なり、こちらも転生要素はあるのですが内容はシリアス色がかなり強いです。

また、文体も丁寧ですしラノベ作家さんが書いたと言っても遜色ないんじゃないかなと。

主人公は貴族や王族などと言った権力の大きさを理解しており立場を弁えた上で実力を隠したがり、謙虚な姿勢を貫きます。

その分、拷問されたり虐められたりと散々なものですが、心の拠り所であるヒロインはちゃんと居ます。ただ、そのヒロインも立場上どうにもしてやれないというのがもどかしいですね。

この作品は既に巻数がそれなりに出ているのでどんな場面で実力が発揮されるのか、報われる方向へと転換できるのか気になるところではあります。

 

無職転生 1 〜異世界行ったら本気出す〜

アニメ化もした作品ということで何巻か無料になっていましたので拝読。

まず途中で断念しそうになりました。「転生したらスライムだった件」の原作をなろうで少し読んだことがあるのですが、この「無職転生」にも似たような気持ち悪さを感じました。

その最大の要因は主人公が性欲に忠実であること。彼視点なので生々しさがダイレクトに伝わってきます。例えば…

(ネタバレ注意)

 

 

 

 

彼に魔法を教える側の少女のパンツを盗んで保管するシーンはかなり気色悪いですね。個人的にもっとも嫌悪感を抱いたのは両親の性行為に対してお熱いねぇと感想をこぼすシーン。…流石にキッツイ。

しかしながら、頭の中が性欲に忠実な人間なんてわんさかいるでしょう。そんなもんなんだよな。

断念を回避したのは主人公の父親が主人公と同格かそれ以上のクズキャラだったからです。彼はいろんな女性を抱いています。(しかも使用人を孕ませてしまい家族崩壊しそうになりました)

それにより相対的にいっそこの世界の男キャラはグズなのだと割り切ることができたため読み切ることができました。

(まあ、基本的に男性向けだと思いますこれ。)

読み終えてみて分かったのですが、寧ろ主人公の気持ち悪さがなくなってしまうと、よくある普遍的な転生ものになってしまうんですよね…。(とはいえ、2014年あたりの作品なのでまだ新鮮だったかも。転スラと似ているのは時期が同じなため)

 

魔導の福音

魔導のシリーズ第二作目。前作「魔導の系譜」のレオンとゼクス師弟コンビは出てきますが主人公は地方領の貴族の嫡男であるカレンスですね。

前作同様、やはり差別問題が主軸に描かれています。魔導要素は少なめです。

今作で登場したサブキャラクターであるアニエスという王国でも力のある貴族の令嬢がかなり好きです。

(ネタバレ注意)

 

 

 

アニエスは学院で唯一の女性。剣技が逸脱しており、男顔負けの実力者です。

彼女はレズビアンだと自分から告白しています。普通じゃないと周囲から嫌厭されても跳ね除けてしまうくらいには度胸もあります。

カレンスが自分を卑下したくなるのも彼女がカリスマ的存在なのが大きいかもしれないですね…。

ただ、それはカレンス視点であるからこそで、彼にもアニエスが信頼を置くほどの何かがあったんだと思いますね。私的にはアニエスを異性、つまり恋愛対象(または性的に)見るのではなく友人として対等に接してるからなのではないかなと思ってます。中々いないと思うんですよね、そういう男友達って。

カレンスは根底に優しさがあり、間違った選択を自身の過ちであると認めることができました。そもそも彼は貴族であり、中々差別される側である魔導士のことまで考えてやれないと思うんですよね…そこを改めるようになったのは間違いなく彼自身の意思によるものです。

三作目も読む予定。

 

星の羅針盤 サラファーンの星 1

ファンタジー読むとなると創元推理文庫作品が多めになりますね。

こちらの作品はかなり世界観が壮大かつ緻密に練り込まれています。ファンタジーではあるのですが、戦争を大きく取り上げているからか地に足がついている感覚があります。

それでいてメインに据えているのは人々の緩やかな日常と心情の変化でした。

戦争に関することが多いためか複雑さが拭えず、全てを理解するのは難しかったですね。

一作目ということでまだ序章もとい導入部、物語の盛り上がりはこれからと言ったところでした。

これだけの人々の心情、世界観や戦争関連に関してこと細やかに描くのは作者さんの技量あってのものだと思います。

主人公たちは戦争に加わる側ではありません。日々を生きる中で不穏感は見え隠れしながらも少しずつ変化していく。終始穏やかささえある不思議な作風でした。

 

シャバの普通は難しい 1

無双系ですが、人様の言葉を借りればそれも様式美として完成されている本作。

主人公であるエルマは監獄で施された教育により逸脱した能力の持ち主。それゆえに普通になろうとしても上手くいかない…完璧だけど変なところで抜けているという、なんとも魅力の感じるキャラクターに仕立て上げられています。

彼女の背景にとどまらず育て元の囚人達に関しても練り込まれており、物語の終盤から明かされる事実にはあっと驚かされましたね。

まとめますと、この作品のうまいところは惹き付けられる設定と飽きさせない一種の様式美にあるでしょう。

これは次巻も読みたい良作です。

 

友人キャラは大変ですか? 1

上の作品から勢いで二冊読んでもうた。

この作品はとにかく展開が読めないという部分で面白くて、本当に最後まで分からないw

主人公は友人キャラ極める!というか友人キャラでいたい!という姿勢だが与えられた役は全うする気はあるらしい。とにかくポジションを気にしているようだ。

まあ悪い意味では期待は裏切らず、楽しめると思うのであっと驚かされたい方は是非。ネタバレすると面白くなくなるのでやめておきますw

 

手のひらにひとひら

貴族×奴隷のオーソドックスなBLモノ。

受けのミカくんは、奴隷として売り払われ体が弱ったことで前の主に突き返されてしまう。高熱で衰弱し、捨てられかけていたところを攻めのエルネストに拾われ、懸命な介抱により元気を取り戻す。

ミカは命を救ってくれたエルネストを直向きに慕い、エルネストはミカを自身に変化を与えてくれた存在として認識する。

ミカは控えめですがとても健気な子で、従順さから数年後も少年に思えるくらいですw個人的にはバルテルさんが良い人だ…と泣きそうになった。

奴隷関係の事情も詳らかに描かれていて参考になりました。

総合的に見えても癖が少なく、読みやすい文体でした。息抜きにBL読みたい方は是非。

 

ガリ勉地味萌え令嬢は、俺様王子などお呼びでない 1

表紙絵がくろでこさんで可愛らしかったのもあって食指が動いた。

好みの差もあるだろうけど自分にはめちゃくちゃマッチしてました。というのも、かの昔は如月シンタローをめちゃくちゃ推していた自分ですので…。なんか目の下にクマがある感じのよれた男子可愛くて好きなんです。

今作品はそんな地味陰キャ系男子であるリオルの魅力がマシマシです。主人公兼ヒロイン視点ではありますがそれが魅力を引き立てる良い仕事してる。

リオルに一途すぎて天然とお馬鹿キャラの混合になってますが、愛を貫く姿勢は一貫していますからね。

それに、ヒロインちゃんは好かれるためなら努力を惜しまない子ですので好感持てます。

ちょっとだけ敵側の王子達が残念キャラ過ぎましたが。

恋愛ものでキュンとしたことない身からしてもその感覚が分かってしまった。キャラデザが素晴らしいのもありますが…挿絵って大事だなあ。かっこかわいい男の子キャラは正義。(可愛い成分多めの方が好きですが)

紙媒体が欲しくなったので漫画はそっちで買おうかな(と思ったら電子版しかなかった)

 

・地球さんはレベルアップしました! 1

女の子4人組による、ゆるゆるダンジョン冒険譚…かと思いましたがそれだけではなかった。

中盤あたりまでは緩い空気感がありましたが、4人揃って迷宮突破を目指すあたりから面白い。

4人のキャラ付けもしっかりしており、仲が深まっていく様子が分かります。マンネリしがちな戦闘描写もきちんと書き込まれていました。

無双系ではなくじっくり努力して成果を上げていくタイプの作品で、明るくコミカルな文体で展開されていくので読み手を楽しませてくれます。

主人公の命子が明るく物おじしない性格なので良い意味で他のメンバーを引っ張ってくれてます。

人間の業及びカルマが数値化され、悪人は淘汰される世界観…というのがなかなか考えもの。とは言え、間接的に小出しにされる程度。メインは命子達の冒険でしょうし、広げられていくは分かりませんが。この作品で私が感じたのは、世が変わりゆくのならば、自分が努力をし合わせていくことが生き抜く術であるということですね。突然の変化を、どれだけの人達が受け入れられるでしょうか。ですが世界はそう簡単には変えられません。自分が変わることも一つのさだめと言えるのかもしれません。

この作品自体は娯楽的な要素が強いですが、世界観やメッセージ性に関しては考えさせられるものがありました。

 

・エリィ・ゴールデンとイタズラな転換 1-2

3巻の途中まで読んでいたのですが続編の望みが薄いことを知り引き上げました。

この作品自体はテンポが良く、一気に読み進められるほどに惹きつけられる展開が構成されており間違いなく良作です。

まず主人公はイケてる男ですが不細工な女の子、エリィに転生してしまうというハンデが上手い。そしてエリィの過去を知り、元に戻った時のために色々してやろうという主人公の心意気及び動機がブレない。(うっかり百合に落ちることもない徹底ぶり)

他人のために手を差し伸べるということも躊躇しない、魅力的な主人公です。

読めば読むほど惹き込まれるので、巻数が進むほどダレる現象もない。8巻以降は望みが薄いですが全巻Kindle Unlimited無料なので読んでもらいたい作品。続きがもし出たら読みたいな…。

 

・魔導の矜持

魔導のシリーズ三作目。魔道士の卵・訳あり貴族の嫡男・元騎士の"落ちこぼれ"メンツを主軸に展開されていく。作者が自己と向き合ってきたことが作品を通してよく伝わってくる。

差別の要素は多いが、その中で葛藤を超えて理解し、支えとなってくれる人達が必ずいるのだということに心が温かくなる。

過去に作品のキャラクターの出演頻度も多めで、人同士の結束の輪が着実に広まりつつあるのを感じる。そこから何が生み出されるのか最終作が気になるところです。

 

・エリスの聖杯

これがなろうで掲載されてたのかという驚き。世界観自体はなろうで多くある貴族社会を描いたものだ。主人公のコンスタンスは普通の冴えない令嬢である。そこに驚異の記憶力と才知を働かせる公爵令嬢スカーレット(幽霊)が窮地を救うことでストーリーが展開されていく。

コンスタンスは平凡に見せかけて、他者を思いやり、自分の中にある信念を貫くことのできる心の強さを併せ持っている。これはスカーレットにはなかった部分であり、作中でもコンスタンスの優しさによって上手くことが運ばれる場面が幾つかある。

例によって無双するわけでもなく、サスペンス風味も漂わせる一種の成り上がり系統の作品。人物の多さによる混乱も、時折挟まれる人物解説のページによって一応解消はされている。

 

 

 

【第五世代】ホワイト2をチャレンジモードで再プレイ。

あんまり記事投稿できてませんでしたが、その辺の事情はまた別に更新しようかと考えています。

 

ピノキオピー - すろぉもぉしょん feat. 初音ミク / SLoWMoTIoN - YouTube

 

なんとなく昔の感情がフッと甦るとき、ありますよね。

 

 

 

 

はじめに

 

BW2の難易度ってDS-3DS世代ではウルトラサンムーンの次辺りだと思うんです。

まず一般トレーナーの中にも強い輩が紛れ込んでいる。特にクリア後なんかはレベルが高くて数も多いわで持久戦にすら感じてしまう。またこっそり道具持ちが紛れ込んでいることも…。

トリプルバトルローテーションバトルを強いられる事もあるためその点を加味しておくと全体的に苦しい場面が多いと感じます。

ノーマルモードでも十分しんどくて、3周はしてますけど楽だったことがない。

そうなるの、

きつかったわーでは済まず、

苦い思い出を払拭し、無双したくなりませんかね。

私はなりますね。

そんなわけで早速準備に取り掛かりました。

 

 

 

用意したもの/準備したこと

 

ポケモンホワイト2

ブラック2しかやったことがなかった為。マップや出現ポケモンなどに違いが出てきます。

・やり込んである中古ソフト

幸運にもブラック2は所持金多+持ち物充実+丸いお守りあり+ジョインアベニューランク10のソフトだった為ありがたく孵化厳選に活用させてもらった。

・3DS2台

通信で送るため。

・孵化厳選

BWでは非推奨。(性格遺伝50%なため)今作も特性遺伝が完全ランダムなため厳選はやや時間がかかる。

努力値振り

ジョインアベニューがあったので楽な方ではあるが何にせよ野生狩り×6匹は結構根気がいる作業。所持金多めだったので助かった。

・技の整備

教え技、思い出し、技マシンを使用。

・持ち物の整備

かなり良質なデータ内容の中古ソフトだったためかなり短縮された。

・イッシュリンク

こちらも大方解放済みだったため初回から始められるということで良かったです。

 

☆チャレンジモードの変更点

・ジムリーダーの繰り出してくるポケモンのレベルが3-4上昇

・ジムリーダーの手持ちが+1体される。手持ちの一部がノーマルモードから変更される場合もある

・多分道中トレーナーなど全般的にレベルが上がってる

・野生は変化なし

・チャンピオンアイリスの手持ち全員に道具付与(オノノクスはディフォルトでタスキ持ち)

 

冒険でお世話になった皆さん

エルレイド

対悪の組織。格闘とエスパーという組み合わせは使われがちな毒や悪タイプに刺さります。(ゴルバットには先手取れればまあ勝てる)

サイコカッターさえ覚えればPP持ちが良い。格闘技は大方トゲキッスに任せておく。

特に連戦ばかりな今シリーズに適してると考えHGSSで大活躍な経験を活かして採用。

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トゲキッス

この世代ではノーマル・飛行タイプ。

エルレイドの格闘技がインファイトとPP低めなのを気にして波動弾入れてあります。

 

マニューラ

このポケモンはチャンピオン対策として力を発揮。

特にこの世代ではサザンドラへの打点が少なすぎる。なのにニューラが出てくるのは終盤だしリメイクしたらそこんところ改良して欲しさ。

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ドリュウズ

鋼、地面という攻守共に優れたタイプ。

この世代では多くのタイプを半減できるのが強い。だからと言って後の世代でも元々特性が強いので型が多い事、フェアリーへの打点になるためドリュウズは今も大活躍中である。

一見いかついが顔が可愛いので好きなポケモン

 

ランターン

このポケモン種族値こそ低いのだが、タイプが優秀な為活躍できる。

発光に関してはシニ特性すぎるためなんとか改良してあげて欲しい気持ち。

電気に対して強気で出せるため、対戦ではサンダー対策に採用されるとかなんとか。

 

・ミュウ

秘伝要員。チャンピオンロードポケセンについてからいあいぎりを忘れさせれば全て回れるがフラッシュに関しては技枠が空いてたランターンに任せた。

 

完走した感想

サザンドラがやたら強いゲームという印象はやはり揺るがないなと。

対策がマニューラで殴るかS抜き前提でルカリオで押し切るか…といったところか。(S補正付き物理型推奨)

この世代はフェアリータイプがいないため格闘、ドラゴン、守備面は鋼がかなり強いです。

ドラゴンに関しては育ちが遅いため導入しづらいので格闘は入れておくと悪の組織突破も楽になります。

何より、強敵サザンドラ対面を想定するとやはり序盤から捕まえられるルカリオは必須になってきます。ルカリオゲーと言っても過言ではありませんが序盤から強いわけではないので注意を。

あと性格は無邪気にしておけば両刀で楽そうだと思いました。PPの問題もありますので。

チャレンジモードだとアイリスの手持ちが持ち物付与されるのですが、こっちも命の玉とか送り込んでおいたので大体ワンパンできましたね。良質中古ロムのおかげですわ…(感謝)

ただ、やはり1番の強敵はチェレンだと思いました。

通信交換を利用するには彼を倒さなくてはならないため手持ちで突破しなくてはなりませんが…

まあ鬼畜でしたね。リオル育てればマシかもしれませんが時間かかりますし…。

メリープの静電気が入らなかったら自分は負けてましたね。運ゲーでした。

今回分かったことはやっぱりポケモン個体値努力値技持ち物等完備すれば無双できるという事です。これはもう間違いないと思いますね。(強いていうなら初見殺しのウルトラネクロズマは別か)

第五世代はBWの続編であるBW2に関してはしばらく手をつけてなくて、高校生あたりでプレイしてみた記憶があります。

その時点で難易度の高さに苦渋の思いでしたが払拭できたかというと当時の感情が強すぎて打ち消すよりも思い出としてとっておけばいいかなという結論に至りました。

振り返るという意味では楽しくできたので満足です。

実はその当時からBW-BW2の二次創作について色々と設定を練っていたのでそこら辺の折り合いもつけたいと思ってます。