つれづれ製麺

好きな事を書いていきます。アニメの感想、小説、ゲーム(ソシャゲ除く)、ボカロなど。

近況とお気持ち表明&読んだ本についてかるく感想 【2022年まとめ】

※2022年年末あたりに放置していた記事を、ほぼそのままに投稿しています。(2023.7)

 

お久しぶりです。前回から期間がかなり空いてしまいましたね……。

なんと言いますか、2022年は特に体調に振り回されておりまして。

家族がコロナにかかり、自分も後遺症なのか長きに渡って逆食に苦しまされておりました…。更に連鎖的に不正出血する始末。

ですが最も大きなイベントは、やはり親知らず抜歯でしたね。一泊二日入院で抜いてきました。

市立病院というだけあって、ちゃんとしてた。主治医の方も定期的に様子見に来てくれますし、食事も柔らかいものを用意、点滴もありがたい。なので日帰りでドライソケットなどのリスクを高めるよりはよっぽど良いと思います。とてもおすすめ。(もちろん、親知らずの状態によっては避けられない場合もままあるでしょうが…)

手術は、鎮静剤打ってもらったらいつの間にか終わってましたw記憶も全くございません。何が起きたんだ…と困惑するほどには。

更に、胃の不調が続いておりまして、胃カメラも受けてきました。鼻に通ったので口からは回避できましたw 多少違和感や痛みがありましたが、まあなんとかなりました。喉通るあたりが少し痛かったくらいかな。

 

2022年の一月あたりは、ソシャゲに屈してしまった時期でもありました。

ガチャで狙ったキャラが出ると、ドーパミンがどばどば出てきます。その興奮が忘れられず、人は繰り返してしまいます。

精神的な依存ともいいます、逃れるのは深くのめり込むほど難しいでしょう。

ドーパミン=達成感だと考えると、何か努力をして叶えたいことがあるのに成し遂げられないだとか、目標のない、漫然とした日々を送っているだとか。そんな人間が沼にハマってしまうのかなと少し考えてしまいます。

代替として私が考えたのは、同じゲームでも据え置きならばどうかということです。

今人気のポケモンSV。おおよそ1/4096で出会えるという色違い、いわば超激レアな存在。

それを狙ってみるのはいかがでしょうか。最大まで引き上げても1/512。程よい難易度と達成感を味わえます。

その色違いを見せびらかす場(対戦)もありますし、育成していくうちに愛着が湧きます。並べて楽しむ盆栽プレイ可能。

時間は食われますが、ソシャゲよりかは良心的だと思います。

もっとも、より実用的で夢中になれるものを見つけられたなら、それ以上のことはありませんが。

 

 

 

以上、与太話でした。

 

 

 

昨年に比べると読書量は少ない。小説家になろうなどのweb小説を読む機会が増えてきました。完読したもののみを載せています。実際には、読み止しがそれなりにあるため読んだ数は記載した分よりも多めかと。

 

01.転生大聖女の異世界のんびり紀行 1

☆あらすじ

睡眠時間ほぼゼロのブラック企業に勤める花巻比留音は、心の純粋さから、女神に加護をもらって異世界に転生した。
加護のおかげで魔力は妙に多いし、聖魔法がやたらと万能。
ふかふかの布団で思い切り寝たいだけの比留音は、聖魔法を駆使して仕事をサボろうとするが……周囲の評価は上がっていく一方。
これでは前世と同じで働き詰めになってしまう。
どうやら噂だと大聖女になれば自分の教会がもらえて、自由に生活できるらしい。
「大聖女になって布団で一日中ごろごろしよう」
彼女はのんびりライフのために頑張って大聖女になるが……
あれ、結構忙しい? あとすごい崇拝されている気がする……こんなはずでは……。

このお話は、マイペースにスローライフを満喫していたら伝説になってしまった、
居眠り大聖女の物語――。

 

★感想

琥珀糖のように甘くて優しい世界観でストーリーが進んでいきます。

主人公が癒しを求めて昼寝ガールになったように、読者側も癒しを求めている場合心和やかになれる作品かと思います。

癒し成分200%、悪人の割合も0%です。

 

◆こんな人にオススメ

✔️優しい世界に癒されたい人

✔️異世界転生モノを極限までストレスフリーで読みたい人

✔️男キャラなしの女の子たちの絡みで癒されたい人

✔️自由気まま(だけど、愛される!)な女の子主人公を拝みたい人

 

EX1:スパイ教室 

7巻まで既読。

世界最強のスパイ×養成学校落ちこぼれ少女達で展開される騙し合いの物語。

伏線やら叙述トリックやらで読者は毎回驚かされる。けれど終始シリアスということもなく、コミカルだったり少し恋愛だったり絆だったり。

ラノベらしい楽しさもきちんと練り込んであります。

アニメ化も決まっております。超楽しみです!

 

◆こんな人にオススメ

✔️女の子達が頑張る&成長する話が読みたい人

✔️ラノベは好きだけど、ハーレム色が強いものは苦手な人

✔️伏線が張り巡らされていたり、叙述トリックなどで驚かされたい人

✔️先が読めない展開で、ハラハラドキドキさせられたい人

 

02【再読】真理の織り手シリーズ

一巻はこちら→

この作品は改めて読んでも価値観が自分に近くて好きだー!となる。

特に魔導の福音が好きです。カレンスが頑張ってる姿も良い!んですが、強い女性が好きなのでアニエスの活躍を見てるのが楽しい。こういうキャラはメインでないからこそ光るんやろなと。

レオンの、誰かの目に尽くしたいと思うことをやめられないという思いは私の価値観リストに新たに加わりましたね。勉強になりました。

 

03.秘密の花園でお茶を

☆あらすじ

隠れ家カフェ「秘密の花園」にようこそ。
花の香りと美しい青年に、悩みも孤独も疲れも、
心から癒されます。

慕っていた兄の婚約にショックを受けた高校1年の滝川英美里は、思い悩むあまり道端で気分が悪くなり、同級生の伊庭健に助けられる。兄の店だと連れてこられたのは、住宅街にひっそりある隠れ家のようなガーデンカフェ。その美しい庭に魅せられ、英美里は優しく微笑んで迎えてくれた美青年の店主咲良に、誰にも言えない悩みを打ち明ける(第1話 キョウチクトウの誘惑)。
美しい庭の花とあふれる香り、甘いお菓子で訪問客を癒す、花カフェをめぐる目にも心にもやさしい物語。

 

★感想

心理描写が厚めの、優しい雰囲気が漂う作品。

偶々身内に貸して貰ったのですが、一気に読み終わると良い余韻が味わえた。花をテーマに添えていることもあり、終始脳内イメージが鮮やかに彩られてました。

仄暗い想いを抱えながらも、わずかでも希望に向かって歩みゆく登場人物達の姿に胸打たれます。ファンタジーも現実も、人の心はおんなじなんですよね。

 

04.エリスの聖杯3

☆あらすじ

地味令嬢に迫る処刑の危機!!
十年前からの因縁、策謀、憎悪、絆。すべての果てに待つ運命とは――!

「ごめんね、スカーレット。本当に、ごめん」

希代の悪女の亡霊スカーレットと、その復讐につきあうことになった地味令嬢のコンスタンス。
奇縁で結ばれた令嬢コンビはついに、十年前の処刑の真相へと辿りつく。

あとは順に復讐相手を見つけ出していくだけ、と気炎をあげるスカーレット。
だが、王国内で暗躍を続ける組織【暁の鶏】は、コニーやランドルフを『エリスの聖杯』の邪魔者であると認識し、その排除のために動き出していた。

敵の意図を看破したコニーは、あえて冤罪を被って収監されることで、ランドルフの行動の自由を確保する。
しかし、そんな彼女に下された王命は『十年ぶりの公開処刑』だった――!

十年前のサン・マルクス広場、処刑場での邂逅から始まった二人の少女の物語。その果てに待つ運命とは!? 感動の第三弾!!

 

感想

1.2巻読んでから数ヶ月程度空いてしまったため主要キャラと印象に残ったキャラ以外思い出せなかったりもしましたが……(おい)

ホント好きな作品です。謎紐解かれてゆく中で、人物の背景やコニー達の成長が描かれていくのが良い。コニーのメンタルが段々鋼になりつつあるのが面白いのと、最後の方のスカーレットさん(ネタバレになるので言えない)が可愛いので悶えた。とりあえず小説版読み直すか、漫画版読めば人物は何とか把握できそう。

続刊も出てますんで、また機会があれば読みたいですね〜‼︎

 

05【読み止し】悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民のために尽くします 1

☆あらすじ

8歳で、乙女ゲームの極悪非道ラスボス女王プライドに転生していたと気づいた私。攻略対象者と戦うラスボスだから戦闘力は高いし、悪知恵働く優秀な頭脳に女王制の国の第一王女としての権力もあって最強。周囲を不幸にして、待ち受けるのは破滅の未来!……って、私死んだ方が良くない? こうなったら、攻略対象の悲劇を防ぎ、権威やチート能力を駆使して皆を救います! 気づけば、周囲に物凄く愛されている悪役ラスボス女王の物語。

 

★感想

93%で読む手を止めてしまった。理由としては周囲のキャラクターが主人公に向ける思いが強いのは悪くはないんですが、一度彼女を認めてからはご執心となりそれが全てになっちゃってるのがなんか気になってしまった。

とはいえ、他の作品と比較してみても心理描写がライトながらにも多めであり主人公が活躍を見せつつ、キャラに焦点を当ててしっかり描いているものが読みたいと言う人にはおすすめなんじゃあないかなと。

 

06 俺様高校生αと用務員のおじさんΩ

※BL

 

☆あらすじ

俺様高校生α(18)×用務員のおじさんΩ(40)

熊谷満夫は、元番と別れてからひとり孤独な人生を送るオメガだった。
学校用務員として働き、日々をただ静かに過ごすことだけを望んでいた熊谷の前に、ある日、アルファの転校生、成海亮が現れる。
成海は、強引な結婚から逃れるために、運命の相手を探しに日本へ戻ってきたのだと言う。
苛烈で強情で、それでいて不器用なぐらい真っ直ぐな成海の姿に、熊谷はかすかな羨望を抱くようになる。

ベータのおじさんだと勘違いされたまま、成海との距離は次第に縮まっていくが、徐々に成海は熊谷へと疑いの眼差しを向け始める。
そうして、ヒートが訪れた時に、成海に熊谷がオメガだと気付かれてしまい――

若さから真っ直ぐに想いをぶつけてくるアルファと、大人であるがゆえに高校生からの気持ちを受け容れることができないオメガの22歳差の恋のお話。

 

★感想

かなり高品質なオメガバースモノのBL小説作品。終始一貫して熊谷さん視点で、彼の優しさや弱さなどが滲み出た文体が良い。辛い過去持ちなのと、歳の差もあって葛藤したり戸惑ったりときめいたり……と心理描写が緻密です。

攻めの成海君が若さと真っ直ぐさと可愛さが入り混じって最アンド高です。可愛い攻めはいいよね……ッ!

 

07 元、落ちこぼれ公爵令嬢です。1 +web版完読

☆あらすじ

公爵令嬢のクレアは、血統により国随一の魔法の使い手になる女性。のはずだったが…、非凡な才能を目覚めさせたのは異母妹のシャーロットだった!居場所をなくしても高潔さは失わなかったクレアは新天地を目指すことに。途中、クレアはこの世界を「乙女ゲーム」とする不思議な夢を見た。その導きにしたがって大国の王子や仲間と出会い、傷ついた心は癒されていく…。しかしこの時は誰も気が付いていなかった。クレアには、自身でも知らない魔法の力が秘められていることを。落ちこぼれヒロインが奇跡を呼び起こす―!新たな居場所と仲間を見つけるセカンドライフファンタジー

 

★感想

意外とあるようで無い、「主人公が絵に描いたようなできる令嬢」だった。というのも、口調や心構えなんかが本当に淑女でそれでいて芯の強い理思想的な女性でした。

その分、主人公を貶めたシャーロットの傍若無人っぷりが目立つわけですが。web版と書籍版で展開は異なるようですが、シャーロットとの和解はないのかな? と気になるところ。

クレアが他の男性を誑かす(?)ことなくヴィーク一筋なのが良いですよね。それでいて、あざとさもなく、自分から行動する強さもあって。

個人的にはリュイとディオンが好きですね(ディオンはWEB版で活躍してます)

比較的ストレスフリーで読める作品でもあるかと思います〜。

 

08.私が聖女? いいえ、悪役令嬢です! 〜生存ルート目指したらなぜか聖女になってしまいそうな件〜 

☆あらすじ

攻略対象キャラが全員歪んだ愛を秘める異色の乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまったイリス。ゲームヒロインのトゥルーエンドは王都壊滅、バッドエンドはもれなく悪役の自分が断罪される…。ならばシナリオ改変します!自身の破滅を防ぐため未来のヤンデレ監禁王子からの求婚をかわし、悪役らしくヒロインの恋愛フラグを折っていく…はずが、なぜか周囲の好感度が上がって聖女候補になっていて!?

 

★感想

主人公イリスが破滅ルートを回避しつつもヤンデレ男達を矯正していく流れが良かったです。きちんと努力が報われて毒気の抜かれた男達(正ヒロインもね)がそれぞれの相手とハピエン迎えるのは安心ですね。思い返せば最初から王子ルートだったよなと。

とりあえず悪役令嬢はつい食指が伸びてしまいますが読むたびお腹いっぱいになるのを繰り返してる節があるな(苦笑)。

タイトルに溺愛なくても溺愛なんだよ(遠い目)

砂糖吐くみたいなセリフにキュンとできないのは現実味が持てないからなのかなと最近思ったり。

 

09 悪徳領主ルドルフの華麗なる日常

☆あらすじ

悪魔か? 天使か? それとも単なる変人か?

王国の麒麟児といわれる辺境の領主・ルドルフ
神をも恐れぬその所業に領民が流すのは
悔し涙か? それとも歓喜の涙か?
同じ話を裏と表からのぞいてみたら
やってることは同じでも感じるものは正反対

奇想天外、絢爛豪華、誰も読んだことのない
めくるめくミラクルストーリー!

 

★感想

勘違い系のギャグモノ。ルドルフは言動が完全に悪者なのだが結果的に善行となってるあべこべ具合が面白い。

個人的には終わりの方のレーツェルの話に騙されて、心底笑わせてもらった。

息抜きに読みたい人におすすめです。

 

10.災害で卵を失ったドラゴンが何故か俺を育て始めた 

☆あらすじ

山で死にかけた■■■■■は、目が覚めると少女になっていた。
ルシェラという名を与えられ、養母であるレッドドラゴン・カファルの庇護のもと、魔境・クグセ山に生きる。
だが山に戦火が迫るとき、ルシェラはカファルを守るため、失った記憶を辿って山を下り──。
1人と1匹は、本当の親子になれるのか。小さくも壮大な異種養子譚。

★感想

TSものなんですけど、男としての意識が主人公にほとんどないので苦手な描写がなくてとても良かった。恋愛色もなく、メインは主人公とカファルとの絆や記憶に関する話。

一環で展開が遅すぎてもアレなのでルシェラとカファルの絆が今後もっと深まるのを楽しみにしたいところ。

文体が読みやすく、設定も面白いので続刊に期待が持てます。

 

11.追放されるたびにスキルを手に入れた俺が、100の異世界で2周目無双!

☆あらすじ

100の異世界で100の勇者パーティから追放された傭兵エドは、追放されるたびに超強力な「追放スキル」を手に入れ、いつしか最強の存在になっていた! そんなエドは自分が追放された異世界が悲惨な結末を迎えたことを知る。かつて仲間だったエルフの少女ティアを救うため、最強になった彼は全てをやり直して100の異世界を再攻略する!! 2周目チートと超強力スキル×100をフル活用で、100の異世界を無双し直す、強くてニューゲームな異世界冒険譚!

 

★感想

パーティー追放自体はメジャーですが、それ以外の設定が新鮮でした。文体はなろう系統だなーという感じですが、読みやすい程度に留めてある感じです。ヒロイン・ティアの性格が明るく前向き、それでいて可愛らしいので好感が持てました。100の異世界を無双、ということで今後の展開がとても気になるところです。

 

12.女難戦記 男女比1対10の女性上位の軍隊で、エースパイロットの俺だけが男の話

☆あらすじ

『戦場は女のものだ。男は引っ込んでいろ――』

銀河を支配する地球外知的生命体、ヴルド人は人口に占める女性の割合が極めて高く、男性は家を守る者という常識を持っていた。
地球人のエースパイロットである北斗輝星は、傭兵としてそんな彼女らに混ざって戦場を渡り歩いていた。

類稀なる操縦技能を活かし戦場では無双の活躍を見せる輝星だったが、機体を降りればただの貧弱な地球人に過ぎない。男に飢えたヴルド人たちが、魔性の美貌を持つ彼を放置するはずもなく……

 

★感想

貞操逆転世界はほとんど読んだことがないのですが、女性の視点から読んでも普通に面白かったです。元々女攻めとか強い女の子が好きなので全然アリなんですよね。主人公君の価値観もしっかりしてて、機体操縦時のイケイケっぷりも良い感じ。体が弱いようなので、ヴルド人の女性の方々は自重した方が良いのではと思わなくもないですw。ガンダムとかエヴァとか、そういう系統に触れてこなかったのもあり自分に知識があればもうちょい楽しめたかなーと思いました。(とはいえノリで楽しめます)。

 

13.反逆のソウルイーター 1~弱者は不要といわれて剣聖(父)に追放されました~

☆あらすじ

アース・スターノベル大賞 期間中受賞作!
待望の単行本化!

すべてを失い、仲間に裏切られ
生きながら魔物のエサにされた男は
魂喰いとしてよみがえった!
「あいつら、絶対に許さなねぇ!!」
凄絶な復讐物語が今、幕を開ける!!

 

★感想

復讐モノは4冊目くらいかな? 経緯がしっかりと書かれていますが、主人公はまだ精神的に未熟な一面があるように感じられた。最強の力を手に入れた後は悪人面で功績を上げていきますが、今後彼の成長に繋がるとより良いんじゃないかなと思いましたね。

それにしてもこの手のジャンルは奴隷買ったりハーレムしたりイロイロやってるものが多い気がしますが、お約束なんすかね。

 

おまけ:乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…【アニメ・一期】

神アニメ。悪役令嬢もとい主人公カタリナの人間性が見ていて本当に気持ち良い。無自覚天然タラシなんですが、OPの歌詞を借りれば「いつだって前向き」が代名詞。難しいことを考えずに、見ているだけで元気がもらえちゃいます。

個人的にはイケメンとのフラグだけじゃなくて百合要素があるのがスバラシイ。ゲーム世界では主人公のマリアちゃんはカタリナの補正もあるでしょうがすんごく可愛い(笑)。家庭的で控えめ、癒し系属性の女の子ってNLより百合の方が映えるんじゃ……? 発見です。

 

14.Unnamed Memory I 青き月の魔女と呪われし王 (電撃の新文芸)

☆あらすじ

「俺の望みはお前を妻にして、子を産んでもらうことだ」
「受け付けられません!」
 永い時を生き、絶大な力で災厄を呼ぶ異端――魔女。強国ファルサスの王太子・オスカーは、幼い頃に受けた『子孫を残せない呪い』を解呪するため、世界最強と名高い魔女・ティナーシャのもとを訪れる。“魔女の塔”の試練を乗り越えて契約者となったオスカーだが、彼が望んだのはティナーシャを妻として迎えることで……。

★感想

ファンタジーは世界観の説明や魔法の原理などで複雑化して読みにくい、なんてこともありますがこの作品はスルスルと読めました。オスカーとティナーシャの掛け合いが作風に明るさをもたらし、ティナーシャの魔女ゆえの葛藤が深みを与えてるように思います。心理描写がしっかりしてる作品が好きなので、自分好みでしたね。謎も多く残っているので続刊に食指が伸びますねぇ。

 

15.がんばれ農強聖女~聖女の地位と婚約者を奪われた令嬢の農業革命日誌~

☆あらすじ

『その慈愛や知識で民を救い、心の拠り所になりなさい』
先代の聖女の言葉を守り、
必死に知識を磨いてきた次期聖女の令嬢・アリシア
その努力も虚しく、突然双子の妹に立場も婚約者も奪われてしまう。
手元に残ったのはぼろぼろの農学書だけ。
失意の中、遠い辺境の婚姻話に乗れば、美貌の令息ロランから領地の再建を頼まれて……!?
蜂蜜づくりに幻の薬探し、荒れた農村の立て直しで悪魔のリンゴの売り込みと、我が道を邁進!
奔走する泥まみれの少女の下には、篤農家の村長、元冒険者、隣国の凄腕商人、農民たちが集いはじめる。
一方、王国では大飢饉の徴候が出始め――。
愚直に生きる農強令嬢が、圧倒的な農業知識で国を救っていく聖女誕生ファンタジー

 

★感想

主人公アリシアが婚約破棄・聖女を降ろされるところから辺境の領地に嫁いで農業を頑張るお話。魔法とかはなく、ガチガチの農業知識で改革していく話です。真面目で不器用なところもありますが、アリシアがロランと共に懸命に行動を起こす様が見ていて応援したくなりますね。

ざまぁ展開に見せかけてざまぁではないので、すっきりしたい人は多少もやつくかもしれない。しかし向こうにも一筋縄ではいかない思いがあるようなので、致し方ないかと思いますが。(魔法がないのも大きいんだろうな)

 

16.月とライカと吸血姫

☆あらすじ

宙に焦がれた青年と吸血鬼の少女の物語。

人類史上初の宇宙飛行士は、吸血鬼の少女だった――。
いまだ有人宇宙飛行が成功していなかった時代。
共和国の最高指導者は、ロケットで人間を軌道上に送り込む計画を発令。『連合王国よりも先に、人類を宇宙へ到達させよ!』と息巻いていた。

その裏では、共和国の雪原の果て、秘密都市<ライカ44>において、ロケットの実験飛行に人間の身代わりとして吸血鬼を使う『ノスフェラトゥ計画』が進行していた。とある事件をきっかけに、宇宙飛行士候補生<落第>を押されかけていたレフ・レプス中尉。彼は、ひょんなことから実験台に選ばれた吸血鬼の少女、イリナ・ルミネスクの監視係を命じられる。

厳しい訓練。失敗続きの実験。本当に人類は宇宙にたどり着けるのか。チームがそんな空気に包まれた。
「誰よりも先に、私は宇宙を旅するの。誰も行ったことのないあの宇宙から月を見てみたいの」
イリナの確かな想い。彼らの胸にあるのは、宇宙への純粋な憧れ。

上層部のエゴや時代の波に翻弄されながらも、命を懸けて遥か宇宙を目指す彼らがそこにはいた。宇宙に焦がれた青年と吸血鬼の少女が紡ぐ、宙と青春のコスモノーツグラフィティがここに。

 

★感想

なんだこの神作品は!? 宇宙飛行士モノなのでなんか小難しい専門用語出てくるんかな……なんて構えてましたが全くそんなことはなく、すごく読みやすかったです。

青春風味を感じさせるイリナとの心の触れ合いが読んでいて心地よい。主人公の性格が良いからですね、宇宙に対する想いが熱く、人を思いやる心持っています。

イリナも可愛らしく、好感が持てるヒロインだと思います。良い意味でラノベらしさが薄めなのでとっつき易いかと、おすすめ!

 

17.超難関ダンジョンで10万年修行した結果、世界最強に ~最弱無能の下剋上~

☆あらすじ

【この世で一番の無能】カイ・ハイネマンは13歳でこのギフトを得た。しかし、ギフトの効果により、カイの身体能力は著しく低くなり、ギフト至上主義のラムールでは、蔑まれ、いじめられるようになる。カイは家から出ていくことになり、王都へ向かう途中襲われてしまい必死に逃げていると、ダンジョンに迷い込んでしまった―—。そのダンジョンでは、「神々の試煉」をクリアしないと出ることができないようになっており、時間も進まないようになっていた。カイは死ぬような思いをしながら「神々の試煉」を10万年かけてクリアする。クリアする過程で個性的な強い仲間を得たりしながら、世界最強の存在になっていた―—。かつて、無能と呼ばれた少年による爽快無双ファンタジー開幕!

★感想

いつものファンタジー無双のなろう系……の要素はありつつも、独自性があって面白かった。主人公の強さが神を超えるレベルにまで匹敵しており、そこまできてしまうと強すぎてもはや笑えてきてしまうのである。なので、神々も主人公の前では自称ゴミクズとなっており、しごかれているのだが、神々も個性的でありそれがギャグ風味であり面白い。

尋常じゃない強さの理由も神に与えられたスキルなどではなく、主人公の異常とも呼べるほどの努力によって到達している。

そして一番良かったのは主人公の性格の変化である。僕→私になり貫禄ある話し方になってゆき、さらに価値観も人間から神のものへと変化し、超然としてゆく。これがなんというか、イキりに見える人はそうなのかもしれないが、やることやってるので違和感がなく寧ろ見た目のギャップも相まって面白い性格してるなと思った。多少人は選ぶだろうが、個人的には楽しく読むことができた作品である。ちょっと毛色の違う無双系を読みたい人にオススメしたい。

 

18.剣と魔法の税金対策

☆あらすじ

勇者と魔王、税金対策のために偽装結婚!?

「我が配下となれば世界の半分をくれてやろう!」「え、マジ! わかった!」
とある“奇妙な法則”が支配する世界。勇者と魔王が手を取り合いかけたとき、現れたのは「贈与税がかかります」絶対なる税金徴収者である天使。
そう、この世界の“奇妙な法則”とは、神への“税金”であった。“世界の半分”という莫大な資産にかかる超高額の贈与税に焦った勇者は税金逃れのために魔王と偽装結婚をする! 
そんな二人を助けるのは『ゼイリシ』の少女? 
お人好し魔王と銭ゲバ女勇者の財産分与と偽装結婚からはじまる、異世界税制コメディ!

 

★感想

「税金」がテーマということもあり難しいんじゃないか?と思って忌憚する必要全くナシ。キャラの掛け合いがコミカルなので、楽しく読めます。

払わなくちゃいけない嫌なもの、というイメージがありがちな税金ですが、それだけではなく経済を回すために必要不可欠な要素であることが今作を読めば理解できるかと思います。確定申告の大切さも分かりますねw

とりあえず税について知れるので読んでみて損をすることはまずないかと思います。

 

19.迷宮食堂『魔王窟』へようこそ1 ~転生してから300年も寝ていたので、飲食店経営で魔王を目指そうと思います~

☆あらすじ

様々な街に突如として現れる謎のお食事処・迷宮食堂『魔王窟』。そこは勇者の回復役だった呪われ美少女魔族・クロエと、大賢者にして元ドラゴンの美女・リューさんの二人が、魔王になるために始めた食堂だった! ? 高級な魔物食材を惜しげもなく使った料理が安く食べられるというこの食堂にやってくるのは、不老の傭兵、魔王殺しの冒険者、伝説の暗殺者など、一癖も二癖もあるお客さんたちばかりで――

「いらっしゃいませ! 迷宮食堂『魔王窟』へようこそ! 」

実際に迷宮と繋がっている食堂『魔王窟』に、また今日も美味しい食事を求めて客が訪れる…… 最強魔族が美味しい食事を提供する、ほんわか迷宮食堂ファンタジー!!

 

★感想

異世界食堂とは似ていないとは言い切れないが経緯も設定も異なる作品。特に経緯に関しては、主人公を魔王にするためなのですが、えっ、そこから食堂開く流れになるのかと驚かされた。

(魔王としてのチート具合を食堂で発揮するのは面白くはあるものの、一切戦わなかったり迷宮での描写がほとんどないので物足りない気も)

アンバランスなようでまとまってはいますが、食堂経営をメインに据えるとリューさんの出番が少なくなりそうなんですよね。

食材も主人公がポンポン出せてしまうので、狩りに行くわけにもいかないですし、そこのところどうするのか気になりますね。

色々書いてしまいましたが、つまらなくはないし設定もこれまでにないものですから、今後の展開次第ですね。

 

20.魔法世界の受付嬢になりたいです

☆あらすじ

魔法が日常にあふれるこの世界で、幼い頃からナナリーが憧れる職業。それは魔導所の『受付のお姉さん』!
 超一流の魔法使いでないとなれないのだ、と両親に諭され魔法学校に入学するも、周りは王子をはじめ貴族の子女だらけ。「庶民の意地を見せて、一番になってやる!」と決意したものの、隣の席の公爵子息・ロックマンと毎度競い合っていた。
 卒業後――努力の末にナナリーは見事念願の『受付嬢』に! 使い魔のララと優しい先輩達と共に依頼をこなす楽しい毎日。だけどこれは嵐の前の静けさだった!? そのうえ、ロックマンとの腐れ縁は就職しても途切れず……!?
 前向き女子の、ほのぼの異世界おしごとファンタジー、ここに開幕!

 

★感想

無双しないのは勿論、主人公が結構ガサツというか負けず嫌いな性格なのが特徴的。世界観もハリポタ風味ですね。

主人公が努力で魔法を会得しているのですが肝心の就職先が受付嬢。魔法を生かし戦うシーンをどう取り込むのだろうかと気になりました。(1巻時点では普通に受付嬢)

そしてロックマンと主人公は完全にケンカップルのノリ(魔法ぶつけ合ったり殴る蹴るもある)なのでどう進展するんだ?と先が気になりました。恋愛色はあるようでなく、糖度は10%くらい。しかし最後の方で彼の本心が仄めかされるので、期待度は高めになるかと。溺愛系苦手な人には寧ろ良いのかもしれない?

 

21.転生したら平民でした~生活水準に耐えられないので貴族を目指します~ 

☆あらすじ

気付いたら平民の少年レオンとして異世界に転生していた。最初は異世界に興奮していたレオンだったが、次第に生活が現代のときより、色々と不便になっていることに気付く。どうにか生活が良くならないかと思っていたレオンは貴族になれば水洗トイレや、お風呂が魔法具によって使えることを知る。となれば貴族を目指すしかない!異世界に転生した平民の少年が現代の知識を活かして、快適な生活を目指すスローライフファンタジー開幕!

 

★感想

いせスマを彷彿とさせる無双っぷりとテンポの良さ。主人公は特に戦いませんが、魔道具を発明したり、魔法をあっという間に会得するなどかなり規格外。

恐らく女性作者であろうと思われる感性の文体が個人的には読みやすいのがもっとも良かったポイント。登場人物が全員善人系統の作品ですので、ストレスフリーかと思います。主人公が現代から持ち越しし異世界ではチートじみた扱いになる発想や素養で道を切り開いてゆく王道感が好きな人にはおすすめですね。

また、なろう版も少し読みましたが書籍ではヒロインの出番が早めになっています。

 

22.後宮まじない珈琲店 ~新入り妃、猫アタマ皇帝の謎に挑む~

☆あらすじ

辺境の少女・莉莎が拝謁したのは猫頭の青年皇帝。漆黒の飲み物で帝の心を掴んだ莉莎だが、宮廷に暗躍する邪術との対決が迫る!

辺境から特産品の「珈琲」なるものを売り込みに来た少女・莉莎(リーシャ)。即位したばかりの若き皇帝・思遠(スーユアン)は、商いに熱心だと聞き及んでいる。宮殿の品評会で皇帝のお墨付きがもらえれば、宮廷御用達となり、村おこしだって夢じゃない。さらにその皇帝、猫神を信仰するあまり、猫アタマの被り物をしているとか……。いざ皇帝への拝謁を許された莉莎は、まるで本物の黒猫と見まごうほどの被り物の精巧さに感心するばかり。だが、莉莎が奉った珈琲を試した皇帝は、呻き声を上げると人間の顔に変貌! 莉莎はその場で取り押さえられてしまった。檻から出された莉莎を待っていたのは、なんと皇帝本人!? 聞けば、皇帝は即位後、何者かの術によって猫アタマに変えられてしまっていたという。どうやら、莉莎が淹れた珈琲を飲んだときだけ人間に戻れるらしい。皇帝の秘密を知った莉莎は、秘密を漏らさぬよう、また皇帝にいつでも飲み物を捧げられるよう、後宮入りを命じられる。やがて皇帝以外の宮廷人たちも珈琲に魅せられ、莉莎の桜桃宮は「珈琲店」と呼ばれて繁盛する。が、宮廷に巣食う邪術の使い手が莉莎を狙って動き始めた。

★感想

ページ数が程よい。文体も読みやすくすらすら読めました。

主人公の性格が前向きで、共感能力も高めなので気持ちが良い。恋愛要素も薄めで口当たりの良い作品でした。時間の合間に読むならおすすめの一作ですね。

 

EX2:ヒロイン?聖女?いいえ、オールワークスメイドです! by小説家になろう

なろう版あらすじ:異世界に一人の少女が転生した。
そこは乙女ゲームの世界で、彼女はゲームのヒロインだったのだが――
「世界を救う聖女が、ヒロインが現れないんですけど! 魔王、復活するんですけど!?」
ゲームのシナリオが始まってもヒロインが現れることはなかった……なんとヒロインは乙女ゲーム未経験者だったのです。
ゲーム世界に転生したとは思いもよらないヒロイン。慌てふためく他の転生者の存在など露知らず、名を変え姿を変えてゲームの舞台王都へとやってくる。
前世からの夢『メイド』となるために。
聖女の力をメイドパワーに極振りしちゃったヒロインのシナリオブレイクな勘違いメイドライフ。
聖女は現れないが、世界を滅ぼす魔王はきちんと現れちゃって……いやホント、どうなっちゃうの!?

感想:読んでみるとあらびっくり、思ったよりもカオスだった。聖女パワーによるシナリオブレイカーは伊達じゃない。主人公はルックスがヒロインということもあり男子からモテるんですが……本人は仕事が恋人。むしろ百合っており(主に主人の令嬢ちゃんと)、その要素に驚かされた。作者の価値観もあり、男に好かれる女側に嫉妬<女の子に言いよる男に嫉妬となっているのが面白く同感できた。書籍版は分からないが、意外と主人公の出番少なめで、半ば群像劇な感じ。転生者が複数いるのもカオス化に拍車をかけてるな……基本コメディなので楽しく読めます。

 

EX3:理想の聖女? 残念、偽聖女でした! byカクヨム

想定四冊分程度

☆あらすじ(カクヨム版から引用)

ギャルゲーの『永遠の散花~Fiore caduto eterna~』はどのルートを選んでもメインヒロインが死ぬギャルゲーにあるまじきギャルゲーである。
日本に暮らす不動新人はその結末に不満を抱きながら就寝した。
すると次に目が覚めた時には何故か、ゲームに登場する嫌われ者の偽聖女エルリーゼになってしまっていた。
混乱する新人だったが、エルリーゼの行動のせいでこの先色々な人が不幸になる事を知っていた彼はこれ幸いとばかりに未来を変える為に行動を起こしていく。
その結果、内面の腐れぶりとは裏腹に完璧な聖女として周囲から慕われていく事となった。
更に元の世界と連動し、エルリーゼの行動に合わせてゲームの内容そのものが変わっていく。
一体これがどういう事なのか分からぬままに、偽聖女エルリーゼは運命を変え続ける。

見た目は聖女、だが中身は男。
憑依先がクソで憑依した魂もクソ。
クソとクソが合体事故を起こして偽聖女クソオブザイヤー!

★感想

なんだこの神作品。TS特有の嫌悪感も吹き飛ばすほどの話の構成力が巧みです。

エルリーゼが改変されて変わりゆくシナリオと、なぜ転生したのか、という謎を解き明かすパートがあり先が気になって読み進める手が止まりません。主人公がエルリーゼのガワを被りながらも中身は現実味のないクズっぽい性格である理由、魔女や聖女はなぜ産まれゆくのかという大筋な部分から細かい部分まで設定が作り込まれており徹頭徹尾説得力があり違和感を感じさせません。

基本コメディチックですが、それは主人公の性格があってこそな感じです。世界観は設定の重いギャルゲーですからね。

そして主人公も転生した世界を通して心情に変化が訪れていく様子も良き。個人的にはベルネルに攻略されて欲しいですがそこは賛否が分かれそうなので作者さんも緩めにしてる感じですね。

書籍版を紙で、全作欲しくなるくらいには名作です。

この作品を機にTSメスオチをいくつか読んじまった

 

23.残り物には福がある。

☆あらすじ

《神子》として召喚されたものの特殊能力がないため放置されていたナコは、国の英雄と言われる齢60オーバーのおじいちゃん伯爵に嫁ぐことに。ところが渋くて優しい紳士な伯爵、ジルを見た瞬間、恋に落ちてしまう。素直で明るいナコの一方で、老い先短い自分の人生を憂いながら、彼女に惹かれていく心を止められないジル。「貴女が望んでくれたのならばもう逃がしてあげません」覚悟を決めたジルと初めて夜を過ごした翌朝、なんと彼は20代の金髪イケメンに若返っていた!! 英雄の若返りで国が大騒ぎする中、若返りの特殊能力を狙ってナコが誘拐されてしまい!?

 

★感想

いやー、やっぱり男女CP(TSは別物)は濡場が苦手やな(苦笑)。まあ、それは個人の好みであるとして俯瞰してみても良作だと思いました。

主人公は中学生くらいの歳で転移させられたこともあり、年相応に描かれていて良い感じ。家庭環境や違う世界で過ごす不安感的なものも忘れずに取り入れてあるのが好感触。

そしてイケおじも紳士で良い人。段々主人公に惚れてく描写もあるから唐突感もない。純男女恋愛ものはは無理矢理感がないのが一番だよなあと改めて再認識。

 

24.追放されるたびにスキルを手に入れた俺が、100の異世界で2周目無双2  +ウェブ版三十章まで

☆あらすじ(2巻)

かつての仲間たちを救うために、100の異世界を再び攻略することとなった青年エド
彼を追いかけてきたエルフの少女ティアと共に、エドは次なる異世界へと旅立つ!!
新たに出会う勇者はモフモフの獣人&妖艶な女海賊!?
村を襲う敵の大群も大海に潜む巨大クラーケンも、2周目チートと最強スキルで薙ぎ払う!!
追放されて最強になった男が美少女エルフと共に100の異世界
無双する、新感覚「追放」ファンタジー第2弾!!

 

★感想

ウェブ版も合わせて読んだので……三章程度で一冊分と換算すると七冊分くらい読んだことになるのかな? しっかり内容を飲み込めてないところもあるためおおよその目安とはなりますが。

まず二巻の時点ではどうしても分からないことですが、ただ異世界を周回する作品ではないことは確かです。主人公の正体や世界の仕組みなどが後々明らかになり、シリアスなシーンも増えてきます。世界によってはハッピーエンドか分からない結末が待っていたりしますが、それも変わってくるんじゃないかなと思うので長い目で楽しむのが一番良いんじゃないかなというのが所感です。

面白い作品なのでコミカライズや願わくばアニメ化を期待したいですが、設定的に大変そうだなあと……。

 

25.災害で卵を失ったドラゴンが、何故か俺を拾って育てはじめた2

 

EX4:TS転生してまさかのサブヒロインに

★感想

男× TS娘が気になってる人はまず読んでみてほしい作品。下ネタ多めではあるが、ギャグ寄りの作風なので読みやすい。

とにかくヒロインのフィオが可愛い。無理矢理雌堕ちのきっかけを作らされることとなるが、そこからは彼女の乙女な一面やデレを拝むことができる。

26.ストライク・ザ・ブラッド1-2

★感想

ハーレム作品としては王道な印象。主人公に好意を向けるイケメンキャラが現れた時は素直に驚いた。が、ラノベなので基本男女やで。

一話ではメインヒロインと相思相愛に思えたが、だんだん女性キャラが増えてくるとそうでもなくなる印象。ラノベ特有の造語があるが、文体が読みやすいので問題なし。22巻で完結しており、アニメも最後までやってるのでお好きな媒体で。

 

EX5:兄妹で乙女ゲームの世界に転生したけど俺がヒロインで妹が悪役令嬢ってどういうこと?

感想:もっと読まれても良い作品だと思う。仲良し兄妹の関係性が何だか癒されるし、主人公が割とチョロインなのも可愛いよね。個人的には結ばれる兄王子とのイチャイチャがもうちょっと欲しかったな〜。あと身分差をどうするかが気になるところ。妹ちゃんも幸せになれそうで良かったよ。

 

EX6:村娘に転生したけどお前のヒロインにはならないからなっ! ~俺をヒロインにしたい勇者VSモブキャラを貫きたい俺~

感想: TSヒロインが好意に無自覚なパターン。勇者はヒロイン好きすぎて禁断症状出てて笑えました。

この作品は最後の方が印象的でした。命の終わり側の儚さは、時に美を感じさせます。

なかなか長編を完結させるのが難しいためか、なろうには未完結作品がとても多い。その中で綺麗な終わりを見せてくれた作品でもありますね。

 

27.ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~ 1 

+なろう版もエルフの国編序盤までは読みました。2、3巻分くらい?

■あらすじ

ヌルゲーの異世界じゃつまらない!
元廃ゲーマーが行く、超高難易度の異世界冒険譚!!

「ログオフ中も勝手にレベルアップとか、こんなんヌルゲーどころか放置ゲーやんけ!」
山田健一は絶望していた。熱心にプレイしていたネトゲはサービス終了。新しいゲームを始めようにも、どれもこれもヌルゲーだらけ。健一の好きな、何万時間もかけてやりこむ価値のある作品は、ほとんど生き残っていない。

「何々……終わらないゲームにあなたを招待します、だって?」

健一が偶然たどり着いたタイトルのない謎のネットゲーム。難易度設定画面で迷わず最高難易度「ヘルモード」を選ぶと、異世界農奴として転生してしまった!
農奴の少年、「アレン」へと転生した健一は、謎の多い職業「召喚士」を使いこなしながら、攻略本もネット掲示板もない異世界で、最強への道を手探りで歩み始める――

★感想

廃ゲーマーである主人公が歪みない。貴族の屋敷にいようが学園にいようが、とにかく強くなるために魔石を集めたり検証、経験値上げの連続。しかしそれでも特訓シーンが一番面白い。

また、恋愛要素もほとんど無いに等しくそこも好印象であった。

主人公は家族に対してはとても大切に思っており、目上の人間に対しては立場をわきまえるなどゲーム要素が絡まなければ良識人だろう。

気になる点を挙げるとすればバトルシーンの迫力に欠けるところか。なろう版は投稿速度が閲覧数に繋がる(なろうに限らないが)ためか地の文が少ない? そこは書籍版の方が丁寧かもしれない。

 

28.白猫令嬢にTS転生した俺は運命に逆らいたい

あらすじ

過労で死んだサラリーマン『吉田康夫』は白猫獣人の令嬢『リリア』として女体化転生していた。 獣人は『番』という運命の相手が生まれた時から決まっている。 リリアも十四歳のある日運命の相手である、執事『ライル』に出会うのだが…。本能は運命だと訴えているのに、男としての記憶が男と『番』になることを否定する。――男と番うなんて、絶対嫌だ!本能に抗う白猫令嬢と、それを偏愛する狐獣人執事の攻防戦ラブコメディ。

 

感想

ヒロインの精神が男のままくっつくタイプのTS恋愛もの。いやー、最高っす。最初はふにゃふにゃしてんなーと思ったんですけど、ライルの包容力もさることながら、何やかんやリリアが心からライルを愛すようになったのが尊い

 

29.女勇者に女体化転生したら、狼さんに溺愛されました

あらすじ

異世界に転生した元男子高校生の俺は、この世界では女勇者の『ニア』として生きている。
勇者に生まれたと言っても、五つ上に兄はいるし、勇者の家系は他にもある。
そして魔王はどこかで休眠中で世の中は平和なものだった。
そんな状況で俺が求められたのは女として婚姻し勇者の血を残すことで……
役目を嫌悪し逃げ出した俺は、冒険者ギルドのマスター狼獣人の『ブロン』と出会う。
ブロンの溺愛に俺は気づかず、すれ違いが発生してしまい……

感想

男女の溺愛は苦手なんだけどTSだとむしろバッチ来い。 TS娘が男の精神と女性の体に引っ張られる感覚で揺れるのが美味しい。

シリーズものだったらブロンの過去とか掘り下げられてたかなと思うと少し惜しいですね。

 

EX7.超弩級チート悪役令嬢の華麗なる復讐譚

サラサラっと読めるし無双してるので手軽にスッキリしたい人には需要がある作品だと感じました。やられたらやり返す×10。

何気に恋愛要素ないので、ベタベタしてるのが嫌な身としては良かったですね。

 

EX8.偽聖女と虐げられた公爵令嬢は二度目の人生は復讐に生きる

未解消の部分はいくつかあるとはいえ、自分は予々良作だったと感じております。

心理描写がしっかりしており、主人公の精神面での課題を提示して解決、成長に繋げているのが良かったです。

また、メインの男性キャラが良い性格してるので主人公が惚れるのに納得できるのが良かった。乙女ゲーチックな男キャラでないのも読みやすいポイントです。ヒロインが辛い時、行動で示してくれる男キャラこそ真の「イケメン」なんだなあと…。

 

30.スパイ教室 8

感想

今回も見事に騙されました。目が離せない展開に読む手が止まらなくなるのもこの作品の魅力です。そして少女達が場数を踏むことで確実に成長を見せているのが、とにかく熱い。

こんごやべー敵がわんさか出てきそうな予感がしていますが、どう切り抜け読者を欺いてくれるのか……楽しみが止まりませんね。

願わくばクラウスと少女達に良き未来が訪れんことを。そう思わずにはいられません。

ところで今回のトリックもアニメでやるの難しそうだw