手のひら返し出来なかったアニメ【イナズマイレブンオリオンの刻印】感想、総評など
メンタルそんなに強くないんで温かい目でご覧ください。
追記:案の定動画消されちゃいました^^;
見てくれた方ありがとうございました(泣)
打ち切りおめでとう。
こんなことを言うとアンチか?と思われるかもしれないが、別にアンチでもなく、筆者は普通のファンの部類に入る。ただ、ゲームの方をやっていたので無印、GOのアニメに関してはあんまり詳しくはない程度だ。戦神シリーズに関しては、ちょうどアニメを見られそうな環境にいたのでアレスから視聴を開始。
アレスに関しては最後まで見られた。もちろん多少の疑問はあったが。オリオンに関しては一星編はまあまだ"マシ"な部類だったかなと感じる。だが、25話あたりで断念した。しばらくはこのアニメのことを考えたくなかったのでケムリクサやけもフレ、アニポケ(SM)を視聴。こちらはどれも名作アニメだった。その後Twitterの感想を見つつ、33話を視聴。マリク君可愛いなとは思ったが面白みはなかった。あとは数話見た気がするが記憶なし。ラスト5話は見た。
冷静な目でこのアニメを見てみれば良心的なファンならば如何に今のイナズマイレブンのアニメが凄惨たる状態なのか分かるだろう。正直言ってしまえばこの兆候はアレスの天秤から散見されていた。しかしながら、この頃は二作目から良くなるものだとして期待していた部分があったためまさか虚無のブラックホールに飲まれるとは思わず…。
——8月下旬あたりだったか。オリオンの放送が9月いっぱいで終わることが示唆された。
9/27最終話。
「終わり良ければすべて良しなんだよ!!」という力強い主張を感じました。怒涛の展開、このアニメの最終話だけ見た人は豪華版ソードマスターヤマトやん!実は良いアニメだったんじゃ?と勘違いしそう。
やはり問題視されるのは
全体的に穴だらけ、というか掘り下げ練り込み不足。憶測ではあるがここをやりたい!を詰め込んだだけでそこに至るまでの過程を描けていないのでは?ここやりたい!は過程が丁寧であるからこそ説得力が伴いますし、光るものだと私は思いますが。
脚本が連携を取れていない。また、総監督、シリーズ構成を担当するシャッチョの脚本が今作品に限らず他作品でも不評を買っている。
他シリーズと比べて。
無印1〜GOギャラクシーにかけてそれぞれ個性があったと私は考える。
無印1やGO1は超次元熱血サッカーの展開、化身登場と管理サッカー、世代交代の新たな風といった鮮烈さが良個性として現れていました。
無印2(侵略編)、GO2(クロノストーン)では開幕からぶっ飛んだ展開が幕開けていますよね。2は苦しい展開が続きますがそれでも懸命に戦い抜く円堂、吹雪達の姿が描かれています。苦しさを乗り越えたからこそ最後に説得力がありますね。
対してGO2は1がシリアス調だったためか唐突にタイムトラベルが始まるというぶっ飛び急展開から始まる。ぶっ飛び過ぎて逆に楽しめる作品だったように思いますね。フェイや黄名子は新キャラとして人気でしたし。それでも最後の方は伏線をまとめて感動できる作品でした。
不評だと思われがちなGOギャラクシーはキャラクター一人一人の抱える問題点をしっかり提示し、解決まで導く描写を入れている。また、三作目にして「主人公としての天馬とその成長」に重きを置いており天馬の時にチームを導き、時に葛藤する姿が見られる。それを経てのあの最終回なのだから、私は感極まってしまったのが今でも忘れられない。
アレスオリオンにしかない良さはなんだろうか…。頭身が上がったのは作画崩れる要因になってるような。…なんだろう。とりあえず絞り出した答えは…後述で。
キャラクター達は被害者。
これに尽きるだろう。脚本や展開の都合で、信念さえもぶれぶれになって発言が支離滅裂になっているキャラクター達。これまでのシリーズと比べると、感情の希薄さが目につく。水神矢なんかをよく見てもらえれば分かると思うがイナペンの彼は表情豊かだったので余計に冷徹な男に見えてくる。オリオンの世界線の水神矢と言えど、なんか違和感があるなあと。彼に限らず、ほぼ全員そんな感じですよね。円堂さえも無印時代のような暑苦しさが感じられません。
チームメイトの輪なるものが全然伝わってこない。故に、急にキャラ二人が会話始めるとえ?こいつらなんでこんな馴れ馴れしいん…?となるわけで。急に信頼関係預け出しても積み重ねがないから何故?となりざるを得ない。
主人公3人+1人
複数主人公って群像劇形式で見かけるが、このアニメの場合それに当てはまるのだろうか。難しいし作り手のスキルが求められるだろう。現に、なんだか中途半端さが始終感じられた。主人公3人と一星で別離に動くというようなのが展開を同時進行させられる強みではあると思うが、それだったら試合中も一星・野坂で戦術を練るパート、明日人+灰崎が敵陣営の内情や不正を目の当たりにする、味方で悩んでる子を励ますor不正している敵の心に訴えかけるパート→戦術面の野坂一星と精神面の明日人灰崎で合流し、勝利へ持ち込む(ふんわり)もちろんこれらは面子や順序が入れ替わってもいい。パート分けして交流するような型にはめてもいいんじゃないかと感じる。複数主人公にするならこういう感じのものしか私は思いつかない。メンバーが多いからこそ主人公達が目を向けていかなくちゃいけないと思うし。
筆者がアレスから疑問視しているのは敵側の事情もなぜか掘り下げられるようになり、感情移入を向ける先が迷子である点。敵側の堀下げ自体悪くはないと思うが、主人公側より感情移入できたならそれは作り手が主人公側を魅力的に描けていない、ということになるが…。
…まあ、ぶっちゃけメイン主人公は1人か2人でいいと思う。群像劇にしたいのはわかるが、手腕が無いなら難しくなるだけだろうよ。
主人公さん達について
明日人…ひたすらに、虚無。
存在感20%、ちょっと出しゃばるとTwitterで叩かれる。終盤存在感が倍以上になるものの、唐突に綺麗事を吐いたり(これは終盤前にやっていたこと。積み重ねてしまったように思う)、行動の一貫性のかけらもなく矛盾していることから同情していた視聴者からも不快感を抱かせてしまう。最終話でもあたかもいままで主人公でした、感を見せつけてくる。
しかしながら、悪いのは明日人ではない。
シリーズ構成、脚本含む製作陣の大人達だ。
個人的にはもっと一星関連の問題で彼が注力すべきであったと感じるが、それも大人の事情で樹海のみという惨状。この事もあって影が余計に薄くなってしまった。まあ、そもそも喋らせてもらえてない希ガス
「サッカー取ったらマジのマジで何もない」と言った趣旨の発言をTwitterで見かけた。泣けてきた。
灰崎…一番マシだろうが愚行が散見される。ぶっちゃけ主人公ではない。精々目立つサブキャラ。ヒロトと鬼道、水神矢と絡んでた記憶しかない。
中学生らしいと思えばそれはそれである意味悪印象が付きにくい説。
野坂…オリオンからなろう化が進み一部からヘイトを買う。このキャラクターは感情移入が難しいというか感情移入できるキャラクターはいないんだけども。
天才&なろうなので社長が自己投影した結果こうなったと思えば納得である。
感情論は得意ではなく、倫理的に片付けるキャラだと勝手に解釈させてもらっている。
一星…過去の掘り下げ自体他キャラと比べると施されてはいるものの、基本的に(いやほとんど)野坂の完全参謀としてべったりしている光を見ているとキャラがそれなりに立っていた充の方が好きなファンは健在する。
フロイ関係で色々動いてたので優遇キャラだと思います。主人公候補
わかる方いたら教えて欲しいんですが光君が野坂を慕っている理由がわからないままでした。戦術の皇帝カッコイー!から?フィーリング?よく分からないですね…細かく理解出来てる方がいたら教えてもらいたいです。統合前に野坂に手を差し伸べられてたからですね。アレスで改心した経験を踏まえてるのか。そうだったのか。
その他のキャラクター…無印のキャラは寧ろ空気な方が印象を悪くさせないため精神衛生上よろしいのではないかという見解。
鬼道さんに関しては声優さんの叫びが切実でかなしくなりました。
おまけ:アレス・オリオンに入ってから見られた良点
長考を重ねた結果、
・グッズなんかであるキャラクターのファッションが結構今時になってたり、絵も描き下ろしで思わず欲しくなっちゃう様な物が揃いに揃ってるのは戦神シリーズから見られたナイスポイントだと思います。カフェを始めとしたコラボ関連もやってますよね。視点を変えれば媚を売ってる!なんて声もありますが。時代に合わせてか、グッズ展開は幅広いと思いました。
他にもなんかあるかもしれないですけど、筆者は思いつきませんでした。スミマセン。
最後に。
筆者が考えるに、無印のキャラがファンも首をかしげるような改変を食らっているのを考えると全員新キャラで堅実に展開していった方が良いんじゃないかなと思いましたが…正直シリーズ構成・総監督・脚本変えないと…(ry
GOのように旧キャラが大人の姿で登場すると差別化が可能ですが、そうであろうと脚本の腕は試されるでしょう。
オリオンの刻印がテレビ放送で最終回を迎え、今後はネット配信になる予定のようですね。
気長に待たせていただきます。
ゲームも待ってる人達いるので発売してくれることを祈ります。
あとはシャッチョは寝てくださいね。
以上です。