慎重勇者がめっちゃ面白いよという話
YouTubeでアニメレビューをされている方の動画で「この勇者が俺TUEEEなのに慎重すぎる」に太鼓判を押されていたので11話のどんでん返しに期待しつつ視聴しました。
見終わった感想としては、期待通りでした。寧ろそれを少し上回ったくらいです。
なので小説も3巻から最新7巻一気読みさせていただきました!原作も踏まえてオヌヌメさせていただきます。
アニメは1-2巻の内容です。
まず今作の勇者である聖哉の顔がめちゃくちゃ良い。面食い筆者にとっては単純にタイプだった。目の保養になるのでこの時点でかなり高得点なんですが(オイ)。
この作品の面白さを引き出しているのはやはり治癒の女神リスタルテことリスタ。治癒とはいうもののオーダー(女神の本来の力を解放する)しなければ薬草以下の回復能力しかないポンコツ仕様。
本作ではツッコミを中心に理性的な聖哉と対になるように感情的な部分はリスタが担っている。
そして、原作ではリスタは語り手の立ち位置。ほぼ主人公のようなものだが結果的には聖哉の魅力を引き立てるのに一躍買ってると思う。
そのことを踏まえると主人公は一概にはリスタではないかもしれない。
…私はリスタを主軸に、聖哉も主人公だと思ってますが。
聖哉を主人公にすると読者が共感を得にくいだろう、というのは原作はもちろん、アニメを見ていただければ分かりやすい。
↑聖哉氏はデレたらすげえ可愛いんだと思うけどなあ(笑)
聖哉はLv1で優れたステータスやスキルを持っている、所謂天才型。更に異世界攻略の為には男女子供問わず冷徹に振る舞う。
更に今作品の最大の特徴である「慎重さ」がとにかく病的。具体的にあげたらきりがないが、モンスターを倒した後に再び起き上がって襲いかからないかと何度も焼き尽くす程度には慎重だ。しかも、姿形がなくなっても、地形が歪んでも、街が丸焦げになっても聖哉氏が満足するまで攻撃する。
勿論仲間も疑うので、信用できるのは自身が生み出した媒体(ゴーレムやモンスターなど)のみ。我々もゲームなんかでボスに対処するのにLv10差はないと安心できねえ!と準備に時間をかけた経験はあるかもしれない。
だが聖哉氏の前ではそれも甘っちょろく感じる。
共感を得るのは難しいだろう。なろう系ではそんな主人公でも一人称でやり通しているものは多く存在するだろうが、今作は厳密にはなろう系ではない。確かに異世界・転生などと言った要素はあれどカクヨムで連載しており、作品スタイルもライトノベルと言える。
この手の作品で聖哉氏を語り手にせずリスタを選任したのは大きい。
神の視点・三人称一元・三人称と言った手もあるだろうが、リスタは語り手としてとても魅力的だし、大正解だと思う。
多少お下品なネタは散見するものの、聖哉は言うまでもなく抱かれたくなるイケメンだし発情するのも仕方ない。ただし、リスタは女神というよりかは女芸人なので、そこらへんは割り切って読む必要はある。
↓聖哉に対しては性欲丸出しなのも笑える。ミティスには負けるが
ただ、リスタは芸人魂こそ一流だが視聴者や読者の視点に溶け込むのも一流(の筈)だ。先ほど述べたように感情的な部分を代弁し、時に大爆発、稀に活躍する。
感情的な理論を理解できないなろうの無双主人公語り手好き・そもそも感情論で暴れるキャラは共感できないしアンチになるわーwな口出しする無駄キャラ要らないよ宗派の方はちょっとお勧めできないかもしれない。私は女芸人だけど優しいリスタが大好きですけどね。
二期をやるなら、当然3巻以降の内容になるでしょうが、それなりに長い内容なので2クールは欲しいかなあと思います。いやー、あの内容をアニメで見られたらなあ。
こんな記事でも、慎重勇者が気になった!という方はまずはアニメから見て欲しいです!必ず最後まで見てくださいね!なーんだとか序中盤で切ると意味がなく、最後まで見た人にご褒美があるアニメです。一見ギャグテイストに思えて、伏線はちゃっかりあります。原作でも同じで、アニメの製作陣もきっと慎重に作ってくださったのでしょうね。
(面白かったら原作も是非…)
また、聖哉やリスタはもちろん、同行してくれる味方キャラクターも良い個性だしてます!
一期なら主にマッシュとエルルでしたが、二期やるなら登場するであろうSSランクの異世界以降のキャラクターも私は大好きです。
ギャグシーンでワハハと笑わされつつ、戦闘シーンでハラハラドキドキしつつ、最後にはお涙頂戴も…それが慎重勇者の魅力だと思います。
なんか少し前はクソアニメばかり視聴していた気がしますが、どうせ見るなら良い影響受けられるようなアニメが見たいなーと改めて思いましたね。
まあ、自主的にクソアニメ見てんのが問題なんですが…。
ところでこのアニメ放送されたの秋なんですが今更(ry
最後に書き手としての教訓をば。
「急展開も伏線があればグッと面白くなる!
つまり良いどんでん返しを書け!」
以上です。